平成17年6月定例議会
 
 議会質問での基本的なルールについて
  1.一般質問:質問内容は開会前に通告をする。質問・答弁を含めて1時間以内。質問回数は3回まで
  2.関連質問:通告者の一般質問内容と同じ内容であれば質問ができる。
           但し、通告者は他の通告者の質問で聞きたいことがあってもできない。
  3.議案質疑:議案に関する質問をすることができる。但し、慣例で所属委員会以外の議案。
  4.委員会質問:委員会に上程されている議案の質問。

【一般質問の関連で質問:6月14日】

   指定管理者制度で質問(議案質疑でもよいのであるが、議案質疑では他の質問を計画しており、通告
  者で指定管理者制度の質問がされており、指定管理者制度全般に関わることを質問)
  =「指定管理者制度」とは=
   従来の公施設の管理制度は、地方公共団体(市町村)の出資法人、公共団体、公共的団体が管理委
  託者として施設管理を行ってきたが、法の改正により、地方公共団体の指定を受けた者が「指定管理者」
  として管理を代行する制度。(平成15年6月13公布、同年9月2日から施行)
  
Q1:指定管理者は、選定委員会で決定されるが、サービス
   とコストを同時評価するということは、大変難しい判断
   を要求されるが、何を基準に指定管理者を決めるのか。
Q2:指定管理者制度の狙いは、サービス向上とコスト削減
   であり、現状のサービスを基本としてコスト削減が求め
   られている。コスト削減の試算はどの程度掲げている
   のか。
Q3:利用者は、採算重視でサービス低下を心配するが、そ
   の対応として、利用者満足度を評価する仕組みが必要
   で、サービス状況の把握方法をどのように考えている
   か。

A1:指定管理者決定の評価は、大項目として事業計画、事業者概要、職員研修、収支予算、統計資料
   作成、施設維持管理の6項目を柱として、小項目の13項目を5点満点評価で決める。基本はサー
   ビスを第一条件としている。
A2:コストありきではないので試算はしていない。尚、4月からNPO法人で運営している秋葉公園の「い
   こいの広場」では180万円のコスト削減を図っている。
A3:事業者は、市に対して事業内容の結果報告が義務づけられており、経営状況の確認は定期的にチェ
   ックすることができる。市民サービスは、アンケートによる状況確認を考えている。
=要請=
 指定管理者の業績報告、業績評価は当然であるが、利用者の声を聞き、指定管理者に伝えることが、
指定管理者の質のレベツアップとなると考えるので、利用者の声を定期的に確認をした対応を要請。


【議案質疑での質問:6月16日】

 「職員の通勤手当改正条例」と補正予算の中での「職員倫理規程策定委員会報酬」に関して質問


 =職員の通勤手当改正条例に関して質問=
Q1:2q以上の通勤手当の見直しはどのように考えているか。
   公務員の諸手当がマスコミ報道されているが、他の諸手当の
   見直しをどのように考えているか。
Q2:マスコミ報道から、市民の中には納めた税金が手厚い手当と
   して支給されちるのではと思っている方も見える。
   市民の不信感を払拭するには、諸手当の目的を示し適正であ
   ることの説明責任を果たすことが求められている。全諸手当を
   第3者なりに客観的なチェック・評価を受けたらどうかと考える
   が見解を聞かせてほしい。

A1:通勤手当は民間企業の実態調査もしてきている。2q以上は、昨年見直したところではあり、現在
   考えていないが、手当全般の見直しは、国の動向、他市の状況をみながら、職員組合と話し合いを
   して対応を図っていく。
A2:公務員の給与は、12月の広報で公表をしているが、手当面では分かりにくい点があるのも事実であ
   り、分かりやすくしていきたい。また諸手当の第3者評価は、検討させていただきたい。

=要請=
 諸手当を単純に下げよ、低ければよいという考えではなく、職員給与は市民の税金であり、適正な水準
があり、その水準であるべきで不透明と感じる点の見直しをし、市民への分かりやすい公開を要請。


 =職員倫理規程策定委員会に関して質問=

Q1:職員倫理規程策定委員会は、どのような構成組織で実施される
   のか。職員倫理規程はすでに策定の自治体もあり、自治体として
   は大きく変わるものではなく、参考にすれば容易にできるが、今
   年の2月に収賄事件を起こしている自治体ということを考えると、
   他市と同様な組織構成での策定はいかがなものかと考える。
   昨今、企業でも企業倫理や法令遵守に関する問題に取り組んで
   おり、そうした方々の意見を聞くことも大切と考えるが、市民なり
   の意見聴衆をどのように考えているか。

Q2:市は、市職員の不祥事の反省から職員の心構えや禁止行為を示した「職員行動指針」の策定や研
   修会、更には個別面談などを通じて風通   しのよい庁内に取り組んでいると理解をしている。
   しかし、上司と一対一の面談をしてコミュニケーションを図っていても、状況によってはリスクの存在を
   知りながら、上司や責任者に申し出ることのできない事情がある場合もあると思う。
   そうした場合にきちんと市に伝えることのできる仕組み、外部機関に相談できる体制を整えることが
   大切と判断するが、市の考えを聞かせてほしい。、

A1:策定委員は、総合計画審議会委員(12名)にお願いする。その中には、町内会、ボランティア団体
   商工会議所、連合愛知など市民の代表また企業倫理に精通した方で構成されている。尚、団体の
   会長が委員とは限らず、会長の推薦で他の方が委員として参加できるようにする。
   倫理規程は県内でも豊田市、田原市などで策定されているが、全て市職員で制定しており、市民代
   表組織で制定するのは県下で本市が初めてである。
A2:不祥事を防止するには、管理監督者の役割の自覚、防止体制を整えることが大切と考えている。外
   部機関への相談体制は必要なことと考えており、今後検討していきたい。

=要請=
 
全国の自治体で職員倫理規程やコンプライアンス(法令順守)制度がありながら、職員が不祥事を起こし
ている市があるのも事実で、倫理は実践されてこそ倫理であり、大切なのは規程ではなく実践である。
 外部機関に相談・報告できる仕組みは、不祥事対策もあるが、職員の困りごと、心の悩みなどの健康管
理での対応も狙いとしており、職員が安心して働くことのできる環境づくりかも実現を要請。


【所属委員会(市民文教常任委員会)での質問:6月21日】

1.指定管理者制度に関わる条例改正での質問(丈山苑と安祥閣)
  文化芸術施設は営利を追求することは難しく、利用者のサービス・満足度が最終的な委託先の評価と考
 え、下記のことを質問した。
 
Q1:指定管理者への委託業務内容について
 Q2:行政が負担すべき費用について
 Q3:指定管理者の選定基準について


 A1:施設管理だけでなくイベントの企画から実施まで任せる。
 A2:新たなイベントなどについての費用は支援をする。
 A3:施設の庭園・樹木の管理、更には歴史的な施設であり、そうした点を考慮した上での管理委託できる
    業者を選びたい。

 
=要請=
 指定管理者に委託する施設は、委託料が基本となると思うが、委託する上での最低限やるべきことを示す
ことが大切(例えば入園者数、施設の利用回数)で、施設により違いがあると思うので、公募する上で“やる
べきこと”の検討を要請。


2.小学校のノートブック型パソコン、
              小学校のパソコン教室用のパソコン機器購入で質問
 ノートブック型パソコンとパソコン教室用のパソコン(デスクトップ型)購入で
世間一般からみると、一台当たりの単価が高いと判断し、下記質問をする。
 小学校のパソコン教室への一人一台は、平成16年から毎年4校の5年計
画で推進されている。
 (私の調査によると、パソコンを大量購入すればノート型は10万円弱、デ
スクトップ型は7万円程度で購入できる)
 
Q1:ノート型パソコンが消費税別で15.2万円の内訳について
 Q2:ノート型パソコンの前年との価格比較について
 Q3:パソコン教室のデスクトップ型の消費税別で21.9万円の内訳につ
    いて

 

A1:別購入品としてのテンキー、ロックキー取付による。
A2:市で最近購入したノート型パソコンは13.8万円。今回は付属品により
   高くなっている。メーカは東芝。
A3:周辺機器としてプリンター購入費、及び研修費が含まれている。

 
周辺機器の購入があるにしても、民間からみると高い金額での購入である。
 特にデスクトップ型パソコンが余りにも高い感じがする。
 ・・・・・・個別ではあるが、業者と再折衝の要請をする。




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