平成21年3月定例議会 |
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平成21年3月定例議会は、3月3日から24日までの22日間の日程で開催された。 議案は、平成21年度一般会計・特別会計(11会計)・水道事業会計の当初予算、市債権の管理に関する条例の制定、介護保険料条例の一部改正をはじめとする51号議案が審議され、一部反対があったものの全て原案とおり可決された。 陳情・請願の 「物価に見合う年金引き上げを求める意見書採択の請願」は絶対多数で不採択 会派としては、年金月額8万円に満たない年金生活者及び無年金者には8万円になるまでの生活支援金を支給することが請願事項に記載してあり、真面目に長年年金を掛けてきた人と、掛けていない人とが同じ処遇という点に疑義があり不採択と決した。 「非正規切り」防止の緊急措置と労働者派遣法の抜本改革を求める請願」は絶対多数で不採択 会派としては、趣旨には賛同できる点があるものの、請願事項で労働者派遣法の1999年以前の内容への抜本的改正を求めており、元へ戻すことによる現場の混乱を招くことなどから不採択と決した。 【今議会のポイント】 平成21年度当初予算編成(案)が上程され、一年間の事業計画を審議する重要な議会であった。また、開会日に定額給付金事業及び子育て応援特別手当給付金事業のスムーズな事務処理の推進のための専決処分議案が上程され全会一致で承認がされた。 【主な議案と内容など】 1.平成21年度安城市一般会計・特別会計予算 平成21年度安城市予算について 2009年度の予算案は、法人市民税の減収を受けて緊縮型の予算編成。 07年度決算で法人市民税は62億円余であったが、新年度の当初見込みは10億円。前年度納められた税を返還する還付金は10億円と見込み、法人市民税は「実質ゼロ」といえる。不足を補うために、財政調整基金などから44.2千万円を繰り入れ、市債も32億9千万円を計上した。基金からの繰り入れは過去20年で最大規模、起債は08年度当初予算比でほぼ倍増。 主な事業内容から 子育て支援の「赤ちゃん訪問事業」について 子育て支援の「病児・病後児保育事業」について 高齢者交通事故防止の「運転免許自主返納支援事業」について 学校教育支援の「少人数学級推進事業」について 交通弱者支援の「あんくるバス運行事業」について 環境対策の「資源リサイクル事業」について 環境対策に「ごみ減量20%推進事業」について 環境対策の「新エネルギー導入事業」について 2.安城市職員の勤務時間、休業等に関する条例の一部改正(施行:H21.4.1〜) −人事院勧告に伴う国家公務員の勤務時間改正に伴い改定ー (1)市職員の勤務時間、休暇等 @1日当たりの勤務時間の改定 8時間 → 7時間45分 A1週間当たりの勤務時間の改定
(2)市職員の育児休業等 育児短時時間勤務(小学校就学の始期に達するまでの子を養育するため、常勤の職員が短時間の勤務をすることができる形態)による1週間当たりの勤務時間の改定 週20時間、24時間又は25時間 →週19時間25分、19時間35分、23時間15分又は24時間35分 3.安城市債の管理に関する条例の制定(施行:H21.4.1〜) −市の債権を適正に管理するためー 市が管理する各種の債権について徴収基準などを定めた条例 4.安城市災害弔慰金の支給に関する条例の改正(施行:公布日〜) −災害見舞金の支給に係る届け出期間について、被災者の事情を考慮したものー 届け出期間の延長 15日以内 → 30日以内 5.安城市介護保険条例の一部改正(施行:H21.4.1〜) −介護保険法施行令の改正に伴うものー (1)介護保険料 平成21年度から平成23年度までの3年間現行保険料 3,700円 平成21年度末の準備金基金残高4.1億円を3ヵ年で3.3億円取り崩して対応する。 (2)保険料の段階の設定 段階を7段階から9段階に増やす。 第1〜第3段階の保険料率を5%ずつ引き下げ低取得者層の負担軽減を図る。 等、被保険者の負担能力に応じた段階数と保険料率を設定。 西三河八市の介護保険料状況 以前の介護保険料 平均3,620円が3,750円(+130円)になる。据置は、安城・豊田・刈谷の3市 6.安城市アグルライフ支援センター設置条例の制定(施行:規則で定める) −アグリライフ支援センターの新設に伴うものー (1)設置 農業を楽しむことができる心豊かな暮らしづくりをするために、施設を設置する。 @名称 安城市アグリライフ支援センター A場所 安城市石井町(元JA石井支店場所) 「アグリライフ支援事業」について (2)事業 @食と農に関する研修、講座等を開催 A農作業の栽培技術等の相談 B市民と農業者との交流の促進 平成21年度は各地区に市民農園を2〜3ヶ所計画をしている。 「定例議会報告」の見出しに戻る |
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