平成16年度 一般会計・特別会計・企業会計決算概要報告

 平成16年度 一般会計・
      特別会計・企業会計決算報告


 平成16年度は、アテネオリンピック女子柔道で安城市出身の谷本歩さんが金メダル獲得愛知万博のプレイイベントとして地球環境米米フォーラムin三河安城の成功、産業文化公園デンパークの入園者500万人達成など明るい話題が安城市民に元気と勇気を与えてくれました。
しかし、公共事業の談合疑惑や市職員の不祥事が発生し市民の信頼を失する残念な出来事が発覚した年度でもありました。
 一般会計・特別会計ともに対前年比増で決算した。特別会計の実質収支は12会計すべてにおいて黒字又は、収支均衡となっていますが、単年度収支は交通災害共済事業、有料駐車場事業、4つの土地区画整理事業および介護保険事業の7会計で赤字となった。
 企業会計(水道会計)の経営状況は、2億5,646万円(対前年比54.7%)の純利益を計上し、水道料金改定以来4年連続の黒字となった。

会計別 項目 (千万円) 対前年比
一般会計 歳入 5,575 6.8%
歳出 5,245 5.3%
特別会計
介護保険等
   12事業
歳入 3,407 7.0%
歳出 3,232 6.2%
 合  計 歳入 8,982 6.9%
歳出 8,477 5.6%
企業会計
水道事業会計
歳入 287 2.7%
歳出 262 △0.5%

 
 平成16年度 一般会計決算報告


 歳入は
景気の回復と人口増加による個人市民税と企業収益の改善による法人市民税の増収、また
固定資産においても新築家屋の増加により増収となり、市税全体では321億9千万円余(対前年4.2%増)
と過去最高額を確保。
 他に、譲与税や交付金の創設、児童手当の拡充に伴う国庫支出金増などがあったものの財産収入、繰
入金及び繰越金減などにより、※)減税補てん債を除いた歳入全体では、ほぼ前年同額(△9百万円)。


 歳出は、
大型事業が集中した前年度に比べて大幅に減額となった教育費に対して、新安城駅南駐車場の建設事業や南明治地区の緊急防災空地としての用地取得などにより土木費が伸びた。
 民生費は、児童手当の拡充や今後の福祉施設建設に備えた基金の積み増しなどが大幅に伸びた。減税補てん債償還分を除いた歳出全体では、対前年比1.9%(923百万円)減にとどまった。
  ※)個人市民税等の税制改正に伴う地方公共団体の減収額を補てんするために借り入れる特別
    な地方債で、税の振り替わりとしての性格を持つ。一般的な地方債が、財源できる対象事業が
    限定されているものと違い、減税補てん債は、一般財源と同様に建設事業以外の経費にも充
    当できる。

〜財政指標状況〜
(一般的な地方公共団体比較指標を記す)

◆地方公共団体の財政力を示す
 「財政力指数」は、1.35:評価=○
              (全国第12位)

 
 全国の自治体で財政力指数が「1.0以上(不交付団体)は、17.1%。
 国は、2010年までに自治体の1/3は不交付団体を目指している。財政力のない自治体は合併をするしか道がないことになる。
 
「財政力指数」とは地方交付税法の規
定により算定した基準財政収入額を基準財政需要額で除して得た数値で、地方公共団体の財政力を示す指標。
財政力指数は、1近くあるいは1以上を超えるほど財源に余裕があるとされている。


◆財政構造の弾力性を示す
「経常収支比率」
  は71.0%:評価=○前年に比較して
  5.7ポイント減少した。これは、市税、譲与税及び
 交付金
等の一般会計増による。


 「経常収支比率」とは、人件費、扶助費、公債費
等の義務的経費に、地方税、地方交付税、地方譲与
税を中心とする経常的な収入である一般財源がどの
程度充当されているかをみることにより、財政の弾力
性を判断する指標。
 一般的に
都市は、80%、町村は75%が妥当で
、それを超える地方公共団体は弾力性を失ってい
るといえる。


◆将来の住民負担の割合を示す
「公債費比率」は、7.7%:評価=○。ここ数年は7.6〜7.7%範囲。

 「公債費比率」とは、地方公共団体が借り入れた地方債の元利償還金及び一時借入金に合計額(公債費)に充当された一般財源の一般財源総額に対する割合を示す指標。
 一般的には、
10%を超えないことが望ましい。15%は警戒ライン、20%が危険ライン。

〜主な事業内容から(写真紹介:事業をクリックして下さい)〜

知的障害者通所授産施設整備事業(池浦町)  4,422万円(前年度分:6,348万円)
 (こひつじ保育園前)
榎前一般廃棄物最終処分場施設整備事業(榎前町)  2億9,512万円
 (榎前町神社東)
市民活動センター事業(安城町)                   967万円
 (秋葉公園元レストハウス)
新設小学校建設事業(篠目町)       7億 770万円(H16−17継続事業)
 (JR三河安城駅北)
新安城駅南駐車場事業(住吉町)     16億8,117万円
 (新八千代病院南)
追田川調整池築造工事事業(新田町)  13億3,806万円(H16−17継続事業)
 (総合運動公園東)
市営大東住宅B棟立替事業(里町)    1億4,020万円(H16−17継続事業)

柿田公園整備事業(里町)            7.455万円




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