<第 14回試聴会>
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<会場ホール> 春のTUBE持寄り試聴会を3年ぶりに
安城市「昭林公民館ホール」にて 開催致しました。
久ぶりの音響ホール! 怒鳴り込まれる心配なく 大音響を存分に楽しみました。 新型コロナが比較的落ち着いている 状況ですが、クラスター発生懸念から 会員・常連限定での開催としました。 それでも13名の方にご参加頂きました。 |
会場イメージ | 各自開梱セッティング |
機器接続中 | 音源システム |
最初は今川さんの12CU5プッシュプル。 トラレス球50C5のヒータ電圧違いラジオ球12CU5を用いた 小型プッシュプルアンプでドライバーはこれまた12AV5です。 OPTは春日無線、帯域が広く安定感抜群。出力3.5W。 |
解説する今川さん
球は7ピンMT単管、B電圧は低圧トランスを倍圧整流、 ヒーター電源はスイッチングを使用されているそうです。 PCに保存されたAmazon Musicの曲を試聴しました。 |
2台目は水野さんの300Bシングル。
旧作を解体し、OPTを新ISO製大型に変更、回路を見直し 新シャーシに組み変えた意欲作。広帯域かつ滑らかで潤いある 素晴らしい音、新ISOは音も特性(公開)も旧品同様優秀。 |
解説中の水野さん。
コンセプトは夜間小音量で聞いても音痩せしないアンプで カットアンドトライを繰返し各部定数を決定されたそうです。 NFBはダンピングファクター調整目的の3段切り替え式です。 |
3台目は加藤さん持込み中国製300Bプッシュプル。 ガサゴソノイズ修理依頼で預かったOPERA AUDIO製アンプ。 回路構成は不明ですが、使用球は12AX7、6SN7、300Bです。 腰が据わったどっしりした音、最近の中華は侮れず。 | 300Bプッシュプル試聴中の会場 オーナーがクラシック好きなことから「ボレロ」を演奏しました。 単楽器パートでレベル調整したため、途中楽器が増える度に 音量調整する羽目に!ボレロのダイナミックレンジ恐るべし!! |
4台目はこれも加藤さんの小型ペントード超三プッシュプル。 3〜4Wクラスの小型ペントードに特化した超三(V1)ユニバーサル プッシュプル。 同電気特性のST管UZ41とMT管6AR5を聞き比べ ました。 試聴後のアンケート結果は11:0で41の圧勝でした。 | ユニバーサル構造を説明中の加藤さん。 出力管上下球の電流安定化のため上下別定電流回路を採用。 G1電圧安定化のため初段差動回路に温度補償式の定電流 回路を組込み。 ユニットと本体は20Pピンヘッダーで接続。 |
<オーディオ談義中> 球とかトランスで盛り上がりました。ラジオ球も結構良いね、 MTよりGT・ST(例6FQ7:6SN7)の方が響きが良いかな?、 高価ブランドでもF特非公開製品は??‥など‥等。 | <原田さんお手製クッキーが😋美味い😋> 大音響で疲れた耳には甘〜いクッキーが一番! 今回も原田さんお手製のケーキが振る舞われました、旨い! 後半戦に備え暫し休憩です。 |
5台目は中山さんの6BM8超三V2。 超三代表選手6BM8ですが、事例が少ないV2版です。 午前の音出し時は問題なく動作していましたが、午後は徐々に ハム?ノイズが増加、音出し断念・解説のみとなりました。 |
超三V2を説明中の中山さん。 帰還管のカソード電圧をTRのエミッタで固定し、帰還管Rpより 出力管Rgを大きくすることでV1版よりRpを低くできるそうです。 音はV1よりドンシャリ感控え目と感じるそうです。次回リベンジを! |
6台目は加藤さんの46 CSPP。 直熱管46のCSPPです。G2-P接続のA級運用で出力2.5W。 ドライバーは27、初段は2SK30A差動。 直熱管の透明感に CSPPの臨場感を加えた爽やかな音だと思います。 | 46CSPPを説明中の加藤さん。 試聴会に向け手持ち部品を寄せ集め急造したアンプです。 シャーシ・ヒータートランス等はお寺大会入手品。OPTは以前 ARITOさんが頒布されたもの。ドライブ段はブートストラップです。 |
7台目は前川さんの6AQ5 CSPP。 比較的安価で容易に入手できるTV/ラジオ用MT7ピン管と 作り易いブートストラップを組み合わせたCSPPアンプです。 ウェットで滑らか、アタック音が弾み心地よい音、流石です! | 6AQ5 CSPPを説明中の前川さん。 CSPP開発初期に製作した失敗作をリニューアルされたもの。 当初ドライバーに6AU6を用いたが、ブートストラップには低内部 抵抗球が適切と分かり三極管+三段化改造されたそうです。 |
「ARITO's Audio Lab」ご紹介 「ARITO's Audio Lab」について 開発裏話等をざばらにお話頂きました。 ・あるメーカーで職人が試作した製品が優秀な結果だったので 頒布を募り量産したところ不満足な製品ばかり・・ 技能者のスキルにより出来が大きく左右することが分かった。 ・コイル巻きは極めて高い集中力が必要で、現役の現在では 日当たり1〜2個が限界、定年以降はもっと数を増やしたいが 集中力がどこまで続くかナ・・。 ・オリエントは性能良く人気だが音はハイライト、音色が明るい。 等々興味深いお話、ありがとうございました! | 解説中の前川さんさん 今後は様々な特注品にも対応頂けるそうです。 また、コンプレッションドライバー用広帯域小型トランス式 アッテネーターを開発されたそうです。抵抗式に比べ 音質向上が期待できるのでぜひ使ってみたい新製品です。 |
DAISO ¥300SPユニットによる対向順無指向システム。 DAISOで販売されているUSBミニスピーカーのユニットを 台所用品の樹脂ケース内に対抗配置し両ユニット背面をボルトで 押し広げた構造でfo≒170Hz〜10KHz以上とワイドレンジ。 | ミニスピーカーを試聴する皆さん 驚きました!!、想像を超越する音質・音量です。 対抗横置き配置とすることで無指向と高域フラット化を実現。 拡張BOXを使用すると低域が3㏈程盛り上がるそうです。 |
DSオーディオの光カートリッジを中心としたシステムです。 ファインメットOPT搭載EL34シングルと各種光イコライザー、 プリアンプをご紹介頂きました。 一聴して高域の解像が極めて 高いこと、低域がボトムまで伸び曖昧さがないと感じます。 | EL34シングルと小型光イコライザー 光とファインメットの相乗効果でしょうか、高い分解能で 微細な音まで明確に聞き取れます。 シングルアンプとは 思えない低域の締りも魅力のシステムです。 |