<第 10回試聴会>
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<会場ホール>
秋のTUBE持寄り試聴会
@豊橋市「西川芸能練習場」 (4回目)を開催しました。 コロナ禍に伴い
出入口開放での開催でしたが、 大音響でも怒鳴り込まれない のどかな会場です。 計13名の方にご参加頂きました。 |
会場の西川芸能練習場 |
スピーカーは今川さんの15in 3way |
どれどれ |
セッティング確認 |
音源 今回はデジタルのみ | 午前中の音出し確認 |
最初は原田さんの6AS7G PP。 |
説明中の原田さん。
インターステージ1次側はノグチの10KΩ、 2次側にはイチカワの16KΩを用いシャーシー内と シャーシー上ケース内に分散配置しているそうです。 |
6AS7Gの外観。
太いヒーターの大型ST管が2本立ち並ぶ壮観な外観! 何時もの低μ管+ダブルPP構成です。 原田さんの拘り溢れる見た目も音も美しいアンプです。 |
原田さん選曲の一つ。
トランスドライブに共通する円やかで浸透力ある音です。 メロウで聴きやすくディスコ・フュージョンのウイスキーCM曲 はドンピシャ、一杯飲みたくなります! |
2番目は今川さんの811A PP トリタン大型管811Aによる超大型プッシュプル!です。 ステレオ構成ですがL/R別電源構成、電源トランスも2台です。 EL34がミニチュア管に見える正に重戦車です。 | 説明中の今川さん。 ‛20年冬のお寺大会に向けに製作した金満アンプですが、 1年延期となったため今回披露となったそうです。 横幅50cm、重量30Kgでギックリ要注意アンプです。 |
811A のトリタンフィラメント 送信管らしい歯切れよくパンチの聞いた音。 4本の811Aが放つ熱量は凄まじく暖房いらず! 輝く直火球はやはり手作りアンプの王道です。 | 811A PP説明資料 部品不良で抵抗が焼けたり電源トランスがレイヤショート したりで初期トラブル修正の都度重労働だったそうです。 出力が大きく抜群の駆動力です。 |
3番目は加藤さんの小型ペントード超三 PP(展示のみ) WE349Aや6V6、41等の小型ペントード・ビーム管をパネルごと 差替え可能な超三プッシュプルです。(6V6 METAL装着時) 前日調整中に初段が破損し展示のみとなりました。 | 説明中の加藤さん。 前日完成しましたが、調整中に初段が破損、 展示のみとなりました。 回路に不具合が見つかり 次回リベンジしたいそうです。 |
代替え演奏の815 PP との経緯で同じ色の別アンプで演奏となりました。(^ ^; 6V6と同じビーム管ですが、送信管だからか より切れ味ある音質と感じます。 | 試聴中の会場風景 好みの位置に陣取るリスナー。 板張りの会場は場所により聞こえ方が大きく変わります。 広い会場なので、あっちこっち動いてポイントを探します。 |
4番目は中山さんのQuad型KT66 PP EF86単段・位相反転+KT66 KNFBのQuad型アンプ。 本家同様モノ構成のデラックス仕様です。 搭載トランスは全てお手製!、Ω型カバーが見事! | 説明中の中山さん 市販に仕様に合うQuad型OPTがなく、手巻きされたそうです。 引き出し線構造が左右で異なってしまい、取付け向きを 変えて対応されたそうで、よく見ると左右で差異があります。 |
音も見た目も美しい出力管 KT66 KT88と同様なボタンステムのロシア製TANGSOL KT66です。 大きなプレート・太いヒーター・グラマーな硝子! やはり名球、滑らかで潤いある音質。 | 中山さん作8cm無指向性SPの試聴 こちらは雑誌付録の小口径ユニットを縦型配置したロケット型 無指向性システム。 フローティングされたユニットを管内の ウエイトで引張る方式、サイズを感じさせない見事な音質。 |
<休憩中> 長時間大
音響はやはり(ハア)疲れます・・
が!、オーディオ談義が始まると直に復活します!(謎) 「ARITO's Audio Labトランス」に話題集中! |
<ねじの小分け販売> 今回も原田さんお手製のケーキが振る舞われました、旨い! また、ネジ類の小分け販売が行われました! 入手困難な ものを非常に安価にご提供頂き、ありがとうございました! |
5番目は前田さんの6AW8超三シングル 初めて製作された真空管アンプです。 超三ならではの ドンシャリサウンドで出力僅か1Wながら大型システムを 十二分駆動する艶やかな音質に皆脱帽!! |
初参加の前田さん挨拶 '18年中部持寄り試聴会@安城昭林公民館にて 会員製作の超三ミニワッターに魅了され製作されたそうです。 TV球の映像出力管6AW8を用いた超三(V)です。 |
6AW8 超三の回路図
初段2SK30Aによる一般的回路ですが、解像力向上を 意識して少しだけNFBを掛けています。 小型アンプですが、 定電圧B電源を採用、電圧安定性と音質に留意しています。 |
音源のiPod
音源にはiPod nanoを使い、様々なジャンルを演奏しました。 その場の雰囲気に応じて即座に曲を選択できる コンパクトプレーヤーはやはり便利だと感じました。 |
6番目は今川さんの6G-A4 CSPP 東芝の名球6G-A4を用いた小型CSPPアンプです。 解像力が極めて高く立体感ある素晴らしい音質! 音も外観も美しい仕上がりです。 |
6G-A4 CSPPの説明 多種多様なアンプを製作したがCSPPは未経験だったので、 前川さんにCSPPトランスのモニターを打診したところ 快く了解頂けたので製作されたそうです。 |
説明中の今川さん 自作アンプ中最高の出来、 「ARITO's Audio Labトランス」は特性も音も最高! 何れハイパワー版をを試したいそうです。 |
音確認中 皆さん、発表中に後方に行き、どんな音でなっているか 確認されていました。前方のマイク位置では 定在波の影響で鳴り方がよく判りませんでした。 |
7番目は前川さんの6973 CSPP 高性能MTビーム管を用いたCSPPアンプです。 前川さんらしくカチッと凝縮された外観と素晴らしい音質! OPTは「ARITO's Audio Lab BW-2K7W」です。 |
OEP
A187A16C/1の概要
初段は五極管6EJ7による差動・位相反転増幅です。 高圧を掛けブートストラップ不要としています。 出力段は6973が使われています。 ● 詳細はこちら |
ビーム管で弾む低域 6EJ7と小さな巨人6973が美しい組合せで配置されています。 ビーム管とは思えない弾む低域、流石です! プッシュプルですがシングルの様な爽やかな音質も魅力。 |
CSPPアンプ解説中の前川さん CSPPは解像力が高く臨場感溢れること、多極管でも より効果的に高いダンピングが得られること、前段に高圧を 掛けることで十分小型管を駆動できること等を解説頂きました。 |
8番目は今川さんのFostex FE-103A 70th Anniversary フォスター電機創業70周年記念として700個 限定再生産されたユニットでマグネットは勿論アルニコです! 現行フェライト版より爽やかで繊細な音質。 |
<ユニットを収めた木製化粧箱> フォスター名の真鍮製プレートが付属されています。 金メッキ端子など随所グレードアップされています。 |