番屋の八兵衛

 藩政時代、今の南沖州の沖州川沿いの部分に水軍関係の番小屋があり、その近くの石垣の穴にすんでいたので「番屋の八兵衛」と呼ばれていた。

 元浦の松原の松のてっぺんに、夜、新町川へ入ってくる船のために明かりをともした。とんぼ返りで一回転し、辺りを一面の花畑にする術も持っていた。また、外の狸の面倒をよく見る、よい狸であった。

 地域社会や友だちを大切にする心を育ててくれるという。

阿波の狸まつり 祠めぐり オリエンテーリングマップ より


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