◆源氏山 (げんじやま):1,827m 大峠山 (おおとうげやま):1,908m ◆所在地:山梨県富士川町 ◆山行日:2023年 7月29日(土) ◆メンバー:単独 〔登山コース〕 池の茶屋林道起点駐車地―(10分)→富士山・南アルプス展望所(休憩15分)―(10分)→林道出合 ―(5分)→林道足馴線分岐―(30分)→源氏山登山口―(25分)→大峠山分岐(休憩5分)―(30分)→ 大峠山山頂・展望地(休憩30分)―(15分)→大峠山分岐―(20分)→十谷/出頂の茶屋跡分岐 ―(25分)→源氏山山頂(休憩30分)―(20分)→十谷/出頂の茶屋跡分岐―(25分)→大峠山分岐(休憩5分) ―(15分)→源氏山登山口―(30分)→林道足馴線分岐―(5分)→池の茶屋林道起点駐車地〔所要時間〕 総時間=5時間50分〔距離と山のしんどさレベル〕(後期高齢者基準) ★★☆☆☆ 歩行9.6km(13,500歩) 累積標高差=800m |
先月(2023.6)岐阜・福井の県境にある平家岳へ行ってきました。平家といえばもちろん相対するのは源氏ということで
山梨県富士川町の源氏山へ行くことにしたわけです。源氏山は山梨100山の一つで、以前から計画は立ててあったが、
いい機会だということで行先に決めました。
源氏山は大峠山と一緒に登られることが多いのですが、山梨100山の中では意外と評価が低いようです。中には二度目はないねという人も何件かレポの中にありました。
その理由は、山頂の展望がないこと、林道歩きが長いことにあるようです。実際はどうなのか、源氏の味方というわけでは
ありませんが、いい点がないのかどうか調べてみようといういう思いもあって出かけてきました。 5年前に櫛形山へ行っているので登山口までの道は記憶しています。ただ、今回行ってみると清水JCTから増穂ICまで 高速道路が開通していて距離も時間も短縮できてよかったです。一部無料区間もあって助かりました。 〔池の茶屋林道起点駐車地 NAVIマップコード:893 568 004〕 ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき、その位置を地図と照合し確認してください |
池の茶屋林道起点駐車地 この駐車地に私が朝7時に到着したとき、すでに3台が駐車していました。 まずは右の階段を上り 富士山・南アルプス展望所へ行くことにします。 〔池の茶屋林道起点駐車地 発=7:20〕 |
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見えた雲海の上の富士 車で走ってくるとき、空が曇っていたのでちょっと心配していました。しかし、この展望所が標高1700m以上あるので すでに雲の上。雲海に浮かぶ富士山を見ることができたのです。 〔富士山・南アルプス展望所 着=7:30〕 |
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丸山と南アルプス こちらは西側で富士山とは反対側。 間近に丸山(1,910m)が大きくそびえ、その右奥には南アルプスが見えます。 |
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白峰三山など こちらが丸山の右に見える白峰三山と広河内岳です。 |
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甲斐駒など こちらは北岳とその右の山でアサヨ峰、甲斐駒ヶ岳。 甲斐駒のさらに右には鳳凰三山があります。 |
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尾根をそのまま進む 展望を一通り楽しんだので次は大峠山へ行きます。展望所から尾根をそのまま進みます。 駐車地まで戻るより距離が短くなるので 展望所から尾根をそのまま進んで林道に出ることにしました。しかし、実際行ってみると小さいながら1,750mのピークを一つ越えなければならず 道もあまりよくなかったので、出発地まで戻った方がよかったかもしれません。〔富士山・南アルプス展望所 発=7:45〕 |
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林道出合 尾根をしばらく進み、ここから林道に降ります。 〔林道出合=7:55〕 |
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林道足馴線分岐 降り立った林道を歩いて林道の三差路・足馴(あしならし)線分岐まできました。ここを右へとり、しばらく林道歩きです。 〔林道足馴線分岐=8:00〕 |
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林道から見た南アルプス 林道歩きではありますが、右側に南アルプスなどがところどころで見えます。 見える山は何という山だろうと考えながら歩きます。この写真は悪沢岳と赤石岳ですね。 |
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源氏山登山道入口 30分弱歩いたところに源氏山登山道入口の案内表示。 林道と別れてここから山道に入ります。 〔源氏山登山道入口=8:30〕 |
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こんな道 源氏山登山道入口からはこんな道を行きます。急登ではなくまあまあ歩きやすい登山道でした。 |
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ヤマホタルブクロ 足元にヤマホタルブクロを見つけました。 |
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大峠山分岐 しばらく登って大峠山分岐に到着。 ここは十字路になっていて、直進すると源氏山、右へ行くと足馴峠、そして左へ行くと大峠山です。 少し休憩をして、まずは大峠山へ行くことにします。 〔大峠山分岐=8:55〜9:00〕 |
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大峠山への道 こんな感じの道を行くと・・・ |
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崩壊地を高巻きする 崩壊地がありました。通れなくはないですが、この手前から左へ高巻きする道があったのでそちらへ。 |
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南アルプスを眺める 崩壊地を高巻きして登っていくと西側が開けたところがあり、南アルプスが見えました。 |
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櫛形山 尾根に出てさらに登ると左手の樹間になだらかな山が見えます。5年前に行った櫛形山です。 |
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大峠山山頂(1,908m) 急登もなく分岐から30分弱で大峠山山頂。一等三角点のある山頂です。 この山頂の先50〜60mほどのところに富士山が見える展望地があるので行ってみます。 登頂したけど展望がないということで、 ほとんどの人がこの山頂までで帰ってしまうようです。展望地があることが知られていないようで ヤマレコやYAMAPのレポを見ても数えるくらいしか展望写真がありません。 |
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大峠山展望地 うわー、雲がたくさん湧いてきちゃいましたね。 それでもここは伐り開かれた富士山展望地です。雲がなければ 富士山周辺の山もしっかり見えるはずです。 |
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富士山をアップで 真夏は雲がわくのが早いですね。 もうちょっと遅かったら見られなかった富士山をズームアップで押さえておきました。 |
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強歩大会之地 展望地からもう一度山頂を経由して源氏山へ行きます。 その山頂に《強歩大会之地 昭和二十七年》がありました。中学校あるいは高校の生徒が学校行事として この山に登ってくるというのでしょう。地元の学校だと思いますがどこの学校かはわかりません。 〔大峠山山頂 発=10:00〕 |
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北岳を望む 大峠山分岐まで戻る途中で樹間から北岳が見えました。 日本第二の高峰の威厳ある姿です。 |
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大峠山分岐から源氏山へ 大峠山分岐まで戻ってきました。案内標識に従って源氏山へ向かいます。 〔大峠山分岐=10:15〕 |
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樹の間から見る源氏山 源氏山へ向かって行くと前方にその姿が見えてきます。 どなたかが言っていましたが『抹茶のかき氷』みたい。 |
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十谷/出頂の茶屋分岐 下ってくると分岐がありました。 十谷/出頂の茶屋分岐のようですが、この案内図は通り越して振り返って見た写真なのでそのつもりで見てください。 〔十谷/出頂の茶屋分岐=10:35〕 |
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源氏山山頂(1,827m) 鞍部まで下り、約90m登り返してきました。なかなかの急登でしたよ。写真の源氏山の形を見ればわかりますよね。 〔源氏山山頂 着=11:00〕 |
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串だんごの山標にて もう一つ山標がありました。山梨県の山で定番の山標はこの串だんごですね。記念撮影しておきます。ここで昼食をとったあと下山します。 源氏の旗印は《白》、平家は《赤》です。平家岳に行ってきたら 源氏山にも行かないと片手落ち。源氏山を攻め落とすというシャレで赤い服を着てきました。〔源氏山山頂 発=11:30〕 |
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大峠山を見る 源氏山を下り始めたところで右側に大峠山が見えました。 |
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大峠山分岐 本日3回目になる大峠山分岐まで登り返してきました。 周辺に10株くらいコバイケイソウが咲いていました。 ここで最後の小休憩をとり、あとは下るのみ。 〔十谷/出頂の茶屋分岐=11:50〕 〔大峠山分岐=12:15〜12:20〕 |
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源氏山登山口 源氏山登山口の林道まで下りてきました。このあとは林道歩きです。 〔源氏山登山口=12:35〕 |
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林道足馴線分岐 林道歩きは70%日陰がありません。多少暑かったですがそれでも温度計は24度なので、下界の猛暑に比べれば極楽でした。 林道足馴線分岐まで戻り・・・ |
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ゲート さらに少し歩いてゲート。脇からゲートを抜けて・・・ |
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池の茶屋林道起点駐車地 池の茶屋林道起点駐車地まで帰ってきました。 本日山で出会った人は1人だけでした。 〔池の茶屋林道起点駐車地 着=13:10〕 |
これで先月の平家岳に続いて源氏山へも行ってくることができ、源平両山踏破です。 源氏山は眺望のいい山が多い山梨100山の中では 取り分けていい山とはいえませんが二度目はないというほどよくない山ではないと思いました。源氏山を 低く評価する人のレポを見ると、単に源氏山を往復してきただけで、せっかくの大峠山の展望地まで行かなかった人が 多いようです。往復1時間くらいある林道歩きが嫌いな人もいるでしょう。私のように林道は歩きやすくていいと思ったり、 林道からの南アルプスなどの展望を楽しむ人にはそれほどいやなものではありませんけどね。 いずれにしても、源氏山を楽しむには、@池の茶屋林道起点近くの富士山・南アルプス展望所にも立ち寄る A林道を歩きながら 南アルプスなどの山の眺望を楽しむ B一等三角点のある大峠山にも足を延ばす C大峠山山頂のすぐ先に いい展望地があるのでぜひ行ってみる ことをお勧めします。下界は酷暑でも 終始22℃〜24℃の涼しい中で山歩きができるわけですし、何といっても標高が1位の富士山、2位の北岳、3位の間ノ岳、さらに甲斐駒ヶ岳、悪沢山、赤石岳なども見られる山ですからね。それがハードでない山歩きで楽しめるのが源氏山です。 |
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