《平家岳》  Motaのホームページ
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平家岳

マップ
平家岳 (へいけだけ):1,442m
 井岸山 (いぎしやま):1,400m

◆所在地:福井県大野市、岐阜県関市
◆山行日:2023年 6月17日(土)
◆メンバー:単独

〔登山コース〕
登山口駐車場―(10分)→渡渉―(50分)→尾根出合・分岐(休憩10分)―(30分)→鉄塔@(休憩5分) ―(20分)→鉄塔A―(20分)→鉄塔B(休憩5分)―(10分)→鉄塔C―(15分)→鉄塔D ―(10分)→美濃平家岳分岐―(15分)→井岸山(休憩10分)―(20分)→平家岳(休憩45分)―(15分)→井岸山 ―(10分)→美濃平家岳分岐―(10分)→ニッコウキスゲ群生地(休憩5分)―(5分)→鉄塔D―(10分)→鉄塔C ―(15分)→鉄塔B(休憩10分)―(5分)→鉄塔A―(10分)→鉄塔@―(15分)→尾根出合・分岐(休憩5分) ―(30分)→渡渉―(5分)→登山口駐車場

〔所要時間〕
総時間=7時間05分
歩 行=5時間30分
休 憩=1時間35分

〔距離と山のしんどさレベル〕(後期高齢者基準)
★★★☆☆  歩行10km(16,000歩)  累積標高差=970m


もし 本文および写真の山座同定に誤りがあったらお許しください

 登りたい山の計画はたくさん立ててあり、平家岳も2年前から計画書と地図が用意してありました。タイミングが合わず のびのびのなっていましたが 梅雨の晴れ間に出かけることにしました。
平家岳は、調べてみると5・6月の花の季節と 10・11月の紅葉の時期に行く人が圧倒的多数です。今は花ですが先週登られた人の記録を見ると サラサドウダン、ハルリンドウ、アカモノ、コバイケイソウなどが花盛りだったそうです。花の時期は短いので 間にあうかどうかちょっと心配ながら期待をもって出かけてきました。 なお、山のなまえは平家岳ですが、落人伝説などのある平家とはかかわりはない山だそうです。

 〔面谷登山口駐車場 NAVIマップコード:729 298 562*40〕
  ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき、その位置を地図と照合し確認してください

面谷(おもだに)登山口駐車場

5・6台駐車できる面谷登山口から出発します。
登山口駐車場までは、国道158号から県道230号に入ります。夢のかけ橋と面谷川に架かる橋をわたって すぐのところから面谷川沿いの林道を約5km走ります。 悪路だと聞いていたので覚悟して行きましたが、初めの3kmくらいは普通に走れる林道。橋をわたって残り2kmは 荒れた林道でした。でもゆっくり走れば問題はありません。
〔面谷登山口駐車場 発=7:15〕
渡渉

10分くらい歩いたところで面谷の沢をわたります。
前日の雨で水量は多少多いかもしれませんが問題なく渡渉できました。

〔渡渉=7:25〕
急登の途中にあるヒノキの巨木

渡渉したあとはずっと急登が続きます。途中にヒノキの巨木がありました。

巡視路出合

急登ですが歩きやすい登山道を登り切ると鉄塔の巡視路出合です。
出発してちょうど1時間登ってきたのでここで小休憩。
このあと左へ鉄塔の巡視路を登っていきます。

〔巡視路出合=8:15〜8:25〕
ヤマボウシ

巡視路出合からいったん下ってから登り返していきます。
登山道沿いにヤマボウシの真っ白い花が咲いていました。

荒島岳が見えてくる

なかなかの急登を登ってくると北側に山が見えてきます。 これはすぐ近くにある荒島岳ですね。

白山も

そしてこちらは紛れもなく白山です。
鉄塔@

そして最初の鉄塔まで登ってきました。
このコースは鉄塔をたどって登っていきます。全部で5つの鉄塔に出会うので、下から鉄塔@、鉄塔A〜鉄塔Dと 呼ぶことにします。
〔鉄塔@ 着=8:55〕
  鉄塔@からの展望
   一般に送電鉄塔は展望がいいところです。
   この鉄塔@も荒島岳(1,523m)から経ヶ岳(1,625m)、赤兎山(1,629m)、白山へと眺望が広がります。
シロバナフウリンツツジ

登って行くとシロバナフウリンツツジを見かけるようになりました。花が登山道にたくさん落ちているので もう最盛期を過ぎているようです。

鉄塔A

鉄塔Aまで登ってきました。
荒島岳の左奥に見える山は銀杏峰(げなんぽ 1,440m)と部子山(へこさん 1,464m)だと思われます。

〔鉄塔A=9:20〕
鉄塔Bに咲くタニウツギ

さらに登って鉄塔Bです。赤いきれいなタニウツギの花が咲いていました。
少し休憩して鉄塔Cへ向けて登っていきます。

〔鉄塔B=9:40〜9:45〕
鉄塔Cから見る井岸山と平家岳

鉄塔Bからも平家岳は見えましたが、鉄塔Cまでくると平家岳と井岸山が並んで見えます。左の方から回り込んで このあと登っていくことになります。

〔鉄塔C=9:55〕
美濃平家岳を望む

こちらは前の写真の左側。真ん中の高いピークが美濃平家岳(1,450m)です。
若くて元気なら ついでに美濃平家岳まで行くけどねえ。

足元に咲く花

足元にはいろいろな花が咲いていました。

鉄塔D

この写真は鉄塔Dからちょっと下り始めたところから撮ったものです。実はここでニッコウキスゲが咲いているのを見落としていました。
この左斜面がニッコウキスゲの群落でした。このあと山頂で出会った福井の山ガールさんに教えてもらって初めて知り、 帰りにしっかり見てきましたけどね。
〔鉄塔D=10:10〕
御嶽山などを望む

さらにここからは東側の山がよく見えました。
ややぼんやりとではありますが、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプスなどです。

乗鞍岳

乗鞍岳をズームアップ。

御嶽山

御嶽山もズームアップ。

美濃平家岳分岐

美濃平家岳への分岐がありました。
左へ送電線が続いているので、美濃平家岳方面への鉄塔巡視路でもあります。井岸山は直進します。

〔美濃平家岳分岐=10:20〕
井岸山山頂(1,400m)

井岸山山頂まで登ってきました。
ちょっと休憩。ここでエネルギー補給して平家岳へ登ることにします。

〔井岸山山頂 着=10:35〕
サラサドウダン

途中でも見かけましたが井岸山山頂にもサラサドウダンが咲いていました。

〔井岸山山頂 発=10:45〕
平家岳へ続く道

井岸山から少し下ってから平家岳へ登っていきます。
平家岳へ続く道が見えますが、山頂はもっと奥の方なので見えているのは平家岳の手前部分ですね。

ナナカマドの花

下って登って行く道端にも花が咲いています。こちらはナナカマドの花。

コバイケイソウの花

数は多くはありませんが、コバイケイソウがきれいな花をつけていました。

平家岳山頂(1,442m)

そして平家岳山頂まで登ってきました。この時は誰もいず 私の山頂独占でした。ここでお昼タイムにしましたが、木陰がない山頂なので直射日光が暑い。

〔平家岳山頂 着=11:05〕
西側の眺望

ほぼ360度の展望がある山頂です。写真右側に比較的近くに大きく見える山は何だろうと調べたら能郷白山でした。

能郷白山(1,617m)

能郷白山をズームアップ。

北側には白山

ずっと見ながら登ってきた感じですが、北側には白山。
昼食をすませ、写真を撮りながら景色を楽しんでいると山ガールさんが到着。福井市の方だそうで 先週赤兎山へ行ったけど人がいっぱいだったので 静かそうな平家岳へ来たとのこと。

白山

白山のズームアップ。
山ガールさんと展望できる山々の山座同定や 登ってくるときに見てきた花などの話をして楽しい時間を過ごしました。その中で ニッコウキスゲが咲いていたというのでびっくり。私は見落としていたので帰りにぜひ見たいと場所を教えてもらいました。

北アルプス

こちらは北東方向の山で北アルプスだろうと思われます。少しかすんでいてはっきりしませんが、右端の山は 笠ヶ岳のようにも見えますが???
さて、長時間山頂で過ごしてしまったのでニッコウキスゲを探しながら下山することにします。

〔平家岳山頂 発=11:50〕
井岸山と美濃平家岳

ここから平家岳を下ります。手前の方に見えるのが井岸山、奥の山が美濃平家岳。

ニッコウキスゲ

そしてニッコウキスゲに出会えました。ニッコウキスゲを写真に収めてくることができたのは、山ガールさんに教えてもらったおかげです。 ただ、咲いている花は少なく明日には咲くだろうと思われるつぼみがたくさんありました。
ニッコウキスゲの群生地は美濃平家岳の分岐を過ぎ鉄塔Dへ登って行く間にありました。ニッコウキスゲを大切に!
〔井岸山=12:05〕
〔美濃平家岳分岐=12:15〕
〔ニッコウキスゲ群生地=12:25〜12:30〕
オブジェ街道

帰り道で気づいたのですが、鉄塔Cから鉄塔Bへ戻る途中がオブジェ街道でした。枯れ木オブジェがずらっと並んでいるのです。

〔鉄塔D=12:35〕
〔鉄塔C=12:45〕
これは何に見える?

これは何に見えるでしょう。やせたゴジラ???

〔鉄塔B=13:00〜13:10〕
〔鉄塔A=13:15〕
ジキタリス

帰りは快調。巡視路分岐で最後の休憩をして 急坂も快調に下ってきました。渡渉のあと登山口近くでジキタリスの花を見ながら・・・
ジキタリスはきれいな花だけど毒がある栽培種。今朝車で走ってきた林道沿いにもたくさん咲いていたので どなたかが植えたのでしょうか。

〔鉄塔@=13:25〕
〔巡視路分岐=13:40〜13:45〕
〔渡渉=14:15〕
登山口駐車場に戻る

無事登山口駐車場まで戻ってきました。

〔登山口駐車場 着=14:20〕
 平家岳は九頭龍発電所からの送電鉄塔の巡視路を登る山です。そのため 山としての自然味に欠けるきらいはありますが、逆にいえば手が入ったことで展望がよく、登路も常に整備されているともいえます。 事実、登山道は急登でありながら歩きやすく距離、高低差もそれなりにある山でしたが予想していたより快適に登ってくることができました。 眺望は申し分なく、時期が少し遅いきらいはありましたが、様々な花を楽しんでくることができてよかったと思います。 この日登ったのは私より早い時間に出発した男性と山頂で出会った若い山ガールさん、それに車2台で来たという京都のグループ 10人。梅雨の晴れ間に静かに景色と花が楽しんでこられた平家岳でした。


     

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