◆浅間山
(せんげやま):551m 高峰山 (たかみねやま):945m 城 山 (しろやま・苗木城跡):432m ◆所在地:岐阜県中津川市 ◆山行日:2023年 6月 5日(月) ◆メンバー:単独 〔登山コース〕 駐車地―(25分)→巨岩―(20分+遺失物探し10分)→展望岩―(15分)→浅間山山頂(休憩30分) ―(10分)→展望岩(休憩5分)―(10分)→巨岩―(15分)→駐車地 〔所要時間〕 《合計》 《浅間山》 《高峰山》 《城 山》 〔距離と山のしんどさレベル〕(後期高齢者基準) 《浅間山》 ★☆☆☆☆ 距離=2.0km 歩数=4,000歩 累積標高差=220mもし 本文および写真の山座同定に誤りがあったらお許しください |
前回10日ほど前には長野県の佐久と
群馬県の境にある茂来山、虚空蔵山、荒船山、物見山の4山へ遠征に行ってきました。遠くまで行ってきたので
今回は比較的近場の低山へピークハントに行ってくることにしました。体力と脚力の維持が目的です。 行先は岐阜県中津川市にある浅間山(せんげやま)と高峰山。高峰山は続ぎふ百山に含まれる山ですが 展望がほとんどないそうです。そこで近くにあって 多少展望があるという浅間山を加えていくことにしたわけです。ついでに国指定史跡・苗木城跡へも寄ってくることにして 出かけてきました。 〔浅間山登山口駐車場 NAVIマップコード:178 373 844*44〕 〔ちんの峠登山口駐車場 NAVIマップコード:178 493 268*20〕 〔苗木城跡駐車場 NAVIマップコード:178 343 401*76〕 ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき、その位置を地図と照合し確認してください |
駐車地 登山口の手前70~80m付近の林道脇スペースに駐車。 〔駐車地 発=10:50〕 |
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登山口 登山口は林道が90度曲がるところにありました。 登山口の表示はなく、この注意書き看板のところから左へ入っていきます。 |
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踏み跡を覆い隠すブッシュ 薄いながら踏み跡はあります。しかし、草木が覆い隠すところが多いので 踏み跡を見失うとヤブ漕ぎです。 |
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渡渉 せまい流れですが対岸は大きな岩。飛び移ります。 | |
大きな一枚岩 こんなに大きな一枚岩の上を行くところもあります。 | |
巨大な岩 6・7mありそうな四角い巨岩もありました。 なまえは付いていないようなので、天狗のサイコロとでもいうのはどうでしょう。 この先大きな岩が積み重なったところを登って行きます。 | |
笠置山を望む このあたりまで登ってきて振り返ると展望が開けていました。西側の景色ということで、この写真は笠置山です。 | |
岩場を登る その後も岩場を登ります。ここはまだいいですが、大きな岩の城壁のようなところもあって、左へ巻くようにして登りました。 ただ巻いたところもヤブ漕ぎを強いられます。 | |
ハンバーガー岩? やっとヤブを抜けるとハンバーガーみたいな岩。写真に撮ろうとして気が付きました首にぶら下げていた カメラがありません。ヤブ漕ぎで落したようなので戻って探しましたが見つかりませんでした。 帰りにも探したのですが結局発見できず残念なことになりました。カメラはもう1台持ってきていたので 写真は撮影しています。 | |
展望岩 ハンバーガー岩の少し上に展望岩がありました。 幅1~1.5m、長さ7・8mある大岩です。この下は崖なので東側の展望が開けるのです。 〔展望岩 着=11:45〕 | |
恵那山を望む 展望岩から南東に見えるのは恵那山。 落としたカメラ探しに時間が取られたのでまずは山頂まで行きましょう。 〔展望岩 発=11:45〕 |
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浅間山山頂(せんげやま 551m) 展望岩からは岩場もブッシュもなく、比較的歩きやすい道に変わり10分で山頂到着。三等三角点がありました。 ちょうど12時だったので、昼食をしながら展望楽しみタイムとします。 〔浅間山山頂 着=12:00〕 |
笠置山・二ッ森山 この山頂は西側が開けていました。笠置山と二ッ森山がなかなかいい景色となっています。 30分ほど山頂で過ごしたので下山します。 〔浅間山山頂 発=12:30〕 |
展望岩からの景色 帰り道でもう一度展望岩に立ち寄りました。 恵那山(2,191m)の手前に前山(1,351m)、右奥に焼山(1,709m)も見えます。 〔展望岩 着=12:40〕 | |
展望岩から見た笠置山 展望岩からは右端になりますが笠置山も見えました。 〔展望岩 発=12:45〕 | |
割れ岩 展望岩からはヤブっぽいところを抜け、岩場を下ります。 そして 私がいうところの天狗のサイコロの巨岩を右に見ながら下ってくると二つに割れた大岩がありました。登って行くときにも 見た記憶がある岩で、割れ岩とでも勝手に呼ぶことにしましょうか。 〔巨岩(天狗のサイコロ?)・割れ岩=12:55〕 | |
モウセンゴケ発見 明るい岩場でしたが水が流れているところにモウセンゴケがありました。 | |
登山口に戻る 最後は沢沿いの湿っぽい道を通り登山口、そして駐車地まで戻ってきました。 続いて本日2座目、高峰山へ向けて車で移動します。 〔登山口・駐車地 着=13:10〕 |
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ちんの(鎮野)峠駐車場 浅間山登山口の駐車地から20分ほどで ちんの(鎮野)峠まで移動したきました。 道がカーブするちんの峠の路肩に駐車。登山口はこの先100mくらいのところだと聞いてきました。 〔ちんの(鎮野)峠駐車場 発=13:40〕 | |
高峰山登山口 ちんの峠から少し下った林道の交差するところが高峰山登山口。ここにも3台ほど車が置ける駐車場がありました。 | |
高峰山ウォーキングマップ 登山口にこんな《ウォーキングマップ》がありました。 反時計回りにこの絵のように歩いてくることにして出発します。 |
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登山道 初めは急登とまでは行きませんが登り坂登山道です。 標高差で100mくらい登ってしまうと あとは緩やかな道になります。 |
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コアジサイの咲く登山道 緩やかな道になってもずっと林の中で展望は一切ありません。青色や白っぽいコアジサイが咲く道をひたすら歩いていきます。 |
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山頂へ最後の登り 他の方の山行記録にも写真がよく載っていますが、この岩のところから山頂に向けて最後の登りとなります。 |
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高峰山山頂三角点 高峰山山頂まで登ってきました。かなり広い山頂です。 〔高峰山山頂 着=14:40〕 |
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高峰山登頂記念(945m) 山頂も展望がないので、せめて登頂記念・証拠として写真を1枚撮っておきます。二等三角点がありました。 |
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山頂風景と観音堂 広い山頂風景はこんな感じ。 左の建物が観音堂で、右奥が若干開けていますが・・・ |
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展望 ちょっとだけ開けた南側ですが、これはどこの山でしょう。わかりません。 |
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観音堂の中 観音堂の中はこんな感じ。 数えてみると43体。観音様? それとも地蔵様? |
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下山は林道コースで 下山は案内表示にある林道コースとします。 ここから下っていきます。 〔高峰山山頂 発=15:00〕 |
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林道交差点を左へ 下っていくと途中で林道に出ます。その林道を少し行くと2つ目の林道交差点。ここを左へ。 〔林道交差点=15:10〕 |
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高峰山登山口 途中からはよくなりますが、最初は四駆でも通れないような荒れた林道でした。 そして高峰山登山口まで戻ってきました。車を置いてきたちんの峠はここから100mくらい先です。 〔ちんの峠駐車場 着=15:40〕 |
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高峰山 帰りの車から見た高峰山。なだらかな山です。 |
比較的近場の低山ピークハントとして浅間山と高峰山へ登ってきました。浅間山の方は岩登りもあり
展望もあって楽しめる山でした。ただ、カメラを紛失したのが悔やまれる山行になってしまいました。 一方、高峰山は全くといっていいほど展望がない山でした。案内図に《高峰山ウォーキングマップ》と 書かれていた意味が分かりましたよ。ハイキングコースというと展望があったり、何か楽しそうなコースですが 展望も何もないのでウォーキングコースなんですね。単に歩くだけのコースで看板にいつわりはないということです。 それにしても欲求が満たされないので、このあと帰り道にある苗木城へ寄って口直ししてこようと思います。 |
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中津川市にある苗木城跡は、2018年に「絶景!山城ランキング《にてナンバー1になったそうです。行ってきた人に聞いても
展望もいいしなかなかのお城だったというので、機会があれば、あるいはついでの時に行ってみたいと思っていた城です。
今回はすぐ近くの山へ行くから時間を作って行ってみようと
山行計画の最後に入れていたのです。ちょっと遅い時間になってしまいましたが行ってきました。
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苗木城跡のイラストマップ 中津川市にある国の史跡苗木城跡は、木曽川右岸そびえる城山(432m)にあります。急峻な岩山の自然の地形を生かして造られた山城で 巨岩をそのまま利用して築かれているそうです。 苗木城跡駐車場から本丸まで行ってきます。 〔苗木城跡駐車場 発=16:10〕 | |
足軽長屋から見た本丸 駐車場を出てすぐのところに《足軽長屋跡 絶景ビューポイント》という案内板があったので立ち寄りました。 その絶景というのが足軽長屋から望む本丸でした。 | |
本丸をズームアップ 足軽屋敷跡からの絶景は少し遠いのでズームアップしてみました。 | |
かつての苗木城 これは絶景ポイントに掲げられていたもので、当時はこんな感じだったという絵ですね。 | |
大矢倉 進んでいくと大矢倉跡の石垣が見えてきました。 もともとあった巨岩をそのまま利用して石垣が築かれていることがわかります。 |
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本丸への登リ口 三の丸跡の先、ここが本丸への登城口・大門。 大門から入りジグザグに設けられた道を登っていきます。 |
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千石井戸 登って行くと山の中腹あたりに千石井戸というのがありました。こんな高いところでも水が汲めるんですね。 場内の一番高いところにある井戸ながら どんな日照りでも水が枯れることがなかったそうです。千人の用を達することから千石井戸となづけられたといいます。 |
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武器蔵跡 ここは武器蔵があったところ。 武器蔵は八間(16m)×三間(6m)ほどの土蔵。 |
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本丸を見上げる 本丸直下まで登ってきました。展望台として櫓が巨岩の上に組まれています。もちろん直登はできず 左から回り込んで登ります。 |
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本丸の展望台櫓 城山山頂・本丸まで登ってきました。展望台に上ってみましょう。 〔城山山頂・本丸 着=16:20〕 |
展望台から南東側の眺望 展望台に上がるとなかなかいい景色が広がります。 まずは南東側で、正面に恵那山、その右手前に前山、右奥に焼山、そして中津川の市街地と木曽川の流れを見下ろします。 |
恵那山をアップで 恵那山をズームアップしてみました。 |
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展望台から西・北西側の眺望 こちらは西側から北西側の山々。午前中に登った浅間山(せんげやま)から見た景色とほぼ同じ景色です。 殿様気分で本丸からの景色にも満足しました。しかし、もう午後4時半になってしまったので帰ることにします。 〔本丸 発=16:30〕 |
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二の丸 二の丸を見下ろして下り、大門、風吹門、足軽長屋を経て駐車場に戻ってきました。 〔苗木城跡駐車場 着=16:40〕 |
高い山は別として、日頃登る低山には城跡の山がたくさんあります。今回の苗木城跡も 『城山』という山でした。 以前行ったことがある人からは苗木城はなかなか立派な山城だったと聞いていましたが 実際に訪ねてみて、これまでに何十となく登っている山城の中でも一番といっていいくらい印象に残る山城だったと思います。 もともとあった巨岩をそのまま利用して石垣を積み上げて築城した技術も でき映えも大したものです。 展望のいい立地も相まって 城マニアでなくても楽しめる山城だと思います。苗木城跡に立ち寄ったことで 展望が全くなかった高峰山でのもやもやが少しは解消できたかなという感じです。 |
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