《竜宮山・八葉山・西坂山・松尾寺山》  Motaのホームページ
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竜宮山・八葉山・西坂山・松尾寺山

マップ
竜宮山 (りゅうぐうやま):540m
 八葉山 (はちようやま):601m
 西坂山 (にしさかやま):530m
 松尾寺山 (まつおじやま):504m

◆所在地:滋賀県米原市
◆山行日:2023年 5月 2日(火)
◆メンバー:単独

〔登山コース〕
墓地駐車地―(35分)→鎌刃城跡登リ口―(20分)→展望地(休憩5分)―(10分) →大堀切―(5分)→大石垣(休憩5分)―(5分)→曲輪北展望台・南展望台(休憩20分) ―(5分)→主郭(休憩5分)―(10分)→青龍滝分岐―(5分)→青龍滝(休憩5分)―(10分)→青龍滝分岐(休憩5分) ―(10分)→竜宮山登山口―(15分)→竜宮山(休憩35分)―(15分)→八葉山(休憩5分) ―(20分)→西坂山―(10分)→地蔵峠―(20分)→松尾寺旧本堂―(15分)→影向石―(10分)→松尾寺山(休憩10分) ―(30分)→送電鉄塔―(10分)→北登山口・駐車地

〔所要時間〕
総時間=5時間55分
歩 行=4時間20分
休 憩=1時間35分

〔距離と山のしんどさレベル〕(後期高齢者基準)
 ★★☆☆☆   距離=10.5km   歩数=19,500歩   累積標高差=770m 
  もし 本文および写真の山座同定に誤りがあったらお許しください

 平日ではありますがゴールデンウィークなので、高速道路を使って遠くの山へ行くのは控えるべきでしょう。 そこで、比較的近場で未踏の山の中から湖東の竜宮山、八葉山、西坂山、松尾寺山を周回縦走することにしました。 いずれも500~600mの低山なので縦走というと大げさかもしれません。米原工業団地直近のお墓の駐車地を利用して 反時計回りに鎌刃城跡から竜宮山へ登り松尾寺山から下山することにします。駐車場所から考えて松尾寺山から 時計回りに登る人が多いようです。それをあえて逆コースとしたのは、一般に展望のいいのは早い時間帯なので 展望がいいという鎌刃城跡と竜宮山を先に登るようにしたということです。

 〔米原工業団地横の墓地駐車地 NAVIマップコード:101 534 649*24〕
  ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき、その位置を地図と照合し確認してください

墓地駐車地

5・6台駐車できる墓地手前の空き地に車を置かせてもらって出発。

〔駐車地 発=7:40〕
鎌刃城跡への取付き(1)

出発していったん一般道に出て川沿いの道を行きます。
写真①で見える橋を右にわたり ②突き当りを左へ ③すぐのところから右の林に入ります。

〔林への取付き=8:05〕
鎌刃城跡への取付き(2)

入った林の中に明確な道はありませんが、見当をつけて南へ歩いていくと林道に出会います。
①その林道に下りて左へ行き ②少し行ったところから右へ登っていきます ③鎌刃城跡への案内板が 地面に落ちていました。
私はこの取付き口を見落とし、少し先へ行ってからここまで戻りました。
東番場登山口コースと合流

鎌刃城跡への登リ口へ取り付いてからは多少荒れてはいますが明確な登山道でした。
10分ほど行くと東番場登山口から登ってくる道と合流。この先はよりいい道になり 鎌刃城跡への丁目表示板も現れます。

〔東番場登山口コース合流=8:25〕
展望地

合流して10分ほど行くと展望地がありました。
東側が少し開けたところで このあと行く竜宮山から八葉山、西坂山への稜線が見えます。

〔展望地 着=8:35〕
展望地から見る伊吹山

同じく展望地から少し振り返り気味に見ると伊吹山がありました。

〔展望地 着=8:40〕
鎌刃城大堀切分岐

西の番場側から登ってくるもう一つのコースと合流して少し行くと鎌刃城大堀切への分岐がありました。案内通り 右へ上がって行きます。
もう一つのコースと合流すると、両方の登山口からの丁目表示板が設置され 例えば同じ地点でも9丁目と7丁目の二つになってややこしいです。
それに案内表示板には鎌刃城跡まで何メートルとか何丁目とか書かれていますが、大きな城跡なので城のどこまでの距離をいうのかが あいまいです。
大堀切

鎌刃城は東西約400m、南北約500mあるという大きな城です。 Y字型の尾根に築かれ、城の北方を防御する主要施設がこの大堀切だそうです。 この城で一番大きい堀切で最大幅約25m、深さ約9mあったそうですが、斜面崩壊などで浅くなっています。

〔鎌刃城大堀切分岐=8:50〕
大石垣

大堀切から少し南へ歩くと大石垣がありました。
城の主要施設が集中する曲輪群の西側斜面にあり、高さ約4m、長さ約30mに及ぶそうです。 苔むしてしまってちょっと石垣に見えないかもしれません。

〔大石垣=8:55~9:00〕
曲輪跡の北展望台

大石垣から登って行くと曲輪があったと思われる広場に出ます。展望台があったので行ってみましょう。

〔曲輪跡展望台 着=9:05〕
北側の景色

北展望台からは当然ながら北側の景色が広がります。
右端に伊吹山(1,377m)。その左に伊吹北尾根の虎子山など。写真中央奥に見えるのは横山岳、己高山、金糞岳あたりかと思います。

琵琶湖を望む

前の写真の左には青い湖面の琵琶湖とそれを取り巻く長浜の市街地が見えます。左の黒っぽく見える富士山型の山は 山本山(324m)ですね。

桝形虎口

120~130m南にも展望台があるので行ってみましょう。
その途中に大櫓跡、土塁がめぐらされた曲輪、そしてこの写真のような桝形虎口がありました。

南展望台

南展望台まできました。ここは西側の景色が見えます。

南展望台からの景色

琵琶湖の向こうに権現山や比良岳、釈迦岳など。手前には 八幡山(271m)、荒神山(282m)、佐和山(233m)などのかわいい山を見下ろします。
さてこのあとは主郭です。

〔曲輪跡展望台 発=9:25〕
主郭の虎口

展望台をあとにして南へ進むと一段高い台地状のところがありました。ここが主郭への虎口です。

〔鎌刃城主郭 着=9:30〕
鎌刃城主郭跡

標高385m、ここが鎌刃城の主郭跡。やはり最も高い場所に主郭を設けるんですね。
虎口の方向に展望があります。
次は青龍の滝へ寄り道して行きましょう。

〔鎌刃城主郭 発=9:35〕
青龍の滝分岐

主郭から南へ続く城域の尾根をトラバースするように歩きます。この尾根にも8本の堀切が設けられているそうです。 その城域の南端が青龍の滝分岐でした。

〔青龍の滝分岐=9:45〕
青龍の滝

分岐から下り、滝川の左岸に大回りして青龍の滝まできました。落差10mくらいの滝でなかなかの水量です。
ここが鎌刃城の水口だったといい、滝口には場内に水を引き入れる水手機構が残されているそうです。
青龍の滝分岐へ戻ります。

〔青龍の滝=10:50~10:55〕
竜宮山登山口

竜宮の滝分岐に戻って竜宮山へ向かいます。いったん林道に出て 100mくらい行ったところに竜宮山登山口がありました。いよいよ山登り開始です。

〔青龍の滝分岐=10:05~10:10〕
〔竜宮山登山口=10:20〕
竜宮山への急登

登山口から尾根に出るまでも急登でしたが、そこから さらなる急登でした。標高差にして100m余り、岩が点在する中を休み休み登ります。

竜宮山山頂(540m)

登山口から登ること16分、ようやく竜宮山山頂に到着。
このあとはもう急登はないはずです。

〔竜宮山山頂 着=10:35〕
  竜宮山頂からの展望
   竜宮山頂は北西側が開けています。あくまでも深い青色の琵琶湖、湖岸の街並み、取り巻く山々は見飽きません。
   花も団子もということで、この景色を見ながらお昼にしましょう。
伊吹山を望む

この山頂からの展望は琵琶湖だけのようで 北の方の木の間から伊吹山をやっと見ることができました。

竜宮山の横綱

竜宮山カレンフェルトの山のようで山頂には大きな岩がゴロゴロしています。その中でこの岩が横綱ということでしょうかね。
さて景色と昼食に満足したので八葉山へ向かいます。

〔竜宮山山頂 発=11:10〕
八葉山山頂にて(601m)

竜宮山から八葉山へに向かう間でも琵琶湖が展望できるところが2ヶ所ほどありました。
そして八葉山山頂に到着。展望は全くありませんが、ここが本日の最高点601mです。そして次は西坂山。

〔八葉山山頂=11:25~11:30〕
鉄塔から見た西坂山

八葉山は最高点だけあってその先は大下りでした。
鉄塔まで下ってくると前方に西坂山が見え、左手には琵琶湖が望めました。

西坂山山頂(530m)

登り返してきた西坂山山頂は展望なし。すぐ出発して地蔵峠から松尾寺山へ向かいます。

〔西坂山=11:50〕
地蔵峠の一本杉

松尾寺山との間にある地蔵峠まで下りてきました。ここには巨木の一本杉があります。
ここで思案。地蔵峠から直進すると松尾寺山、右へ行くとと旧松尾寺の本堂への道です。両方行ったことがあるので 直接松尾寺へ登って帰ろうかとも思いましたが、せっかくなのでフルコースにしようということで旧松尾寺本堂へも寄っていくことに決めました。

〔地蔵峠=12:00〕
旧松尾寺本堂への石段

この踏面(ふみづら)が狭い年代物石段を上ると旧松尾寺です。

旧松尾寺本堂

急階段を旧松尾寺本堂まで上ってきました。前回ちょうど10年前に来た時とほとんど変わっていないようです。
松尾寺は奈良時代の769年に高僧宣教がここ松尾山と霊山(霊仙山)に7ヶ寺を建立した中の1つで、今日唯一残るのがこの松尾寺だそうです。 江戸時代中期まではよく栄え、坊も50に達して松尾寺村を形成していたといいます。しかし、現在は 本堂跡に礎石のみが残り、九重塔、木造観世音立像、役の行者の錫杖など寺宝7点ほどしか残されていないようです。
〔旧松尾寺=12:20〕
松尾寺九重塔

松尾寺で最も貴重なものがこの九重塔で、1270年の刻銘がある鎌倉時代のものだそうです。
国の重要文化財に指定された石塔です。

松尾寺山へ

前回来たときは松尾寺山から松尾寺まで道なき道を往復した印象でしたが 登山道だけは整備されたようです。
ここから松尾寺山へ登っていきます。

影向石への分岐

松尾寺山へ登って行く途中に影向石(ようこういし)への案内があったので行ってみることにします。

影向石(ようこういし)

分岐から100mほど入ったところに影向石がありました。ただ10年前に見たものと違うようですが気のせいかなあ。
一般に影向石というのは、神が降臨する際に御座(みくら)とするといわれている石だそうで『仏が衆生を救うため一時姿を変えて出現するところ。この自然石の上には仏の足跡が残っているといわれている』という説明板がありました。 残念ながら足跡はわかりませんでした。
〔影向石=12:35〕
松尾寺山山頂(504m)

影向石から分岐に戻り松尾寺山頂まで登ってきました。
前回も展望はなかったと思いますがやはり景色は何も見えないところでした。最後の休憩をして下山します。

〔松尾寺山山頂=12:45~12:55〕
夫婦杉

松尾寺山頂を出るとすぐ《夫婦杉》 という大きな杉の木があります。以前は二本杉だったのが連れ合いに先立たれ 現在は1本になってしまったようです。10年前にも1本杉でしたけどね。
《夫婦杉の説明書き》
弘法大師が東国巡礼の途中に松尾寺に参詣し、一番高いこの地で昼食をとり、そのお箸を土に 突き刺したところ芽が出て現在の杉に生長したといわれる。 しかし、上下逆に刺したため枝が下の方に伸びているといわれている。
下山道

夫婦杉から先はなかなか勾配がきつい下り坂でした。
このコースを登った人は目印があったと記録に書いていましたが、 その目印のテープは見かけず踏み跡も薄い下山道でした。時々GPSで確認しながら降りてきました。

北登山口

だいぶ下った送電鉄塔のところから道は明瞭になりました。しかし最後の10mくらいはヤブ漕ぎして北登山口に降り立ちました。登山口を示す案内表示はありません。
もう駐車地はすぐ近くです。

〔北登山口・駐車地=13:35〕

 ということで鎌刃城跡から 竜宮山、八葉山、西坂山、松尾寺山を無事に周回してくることができました。 数多くの史跡が残る規模の大きな鎌刃城跡を見学してくることができ、比較的歩きやすい稜線歩きで まずまずの眺望を楽しんでくることができたいいコースだったと思います。
それはいいのですが、出発が20分早かったことも含めて予定より1時間早く下山してきました。まだ午後1時半過ぎで このまま帰るのはいささか早いので、思い付きですが 急きょ山友の仁べえさんが先日歩いてきたという虎御前山へ行くことにしました。カーナビで見るとここから20kmくらい 30分かからないのですぐ出発しました。

     

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