◆大 山
(おおやま):1,252m
◆所在地:神奈川県伊勢原市・秦野市・厚木市 ◆山行日:2022年 5月28日(土) ◆メンバー:単独 〔登山コース〕 第二駐車場―(15分)→大山ケーブル駅―(5分)→ 男坂・女坂分岐―(35分)→男坂・女坂合流―(10分)→阿夫利神社下社(休憩15分) ―(20分)→八丁目・夫婦杉―(20分)→十四丁目・牡丹岩―(5分)→ →十六丁目・蓑毛分岐(休憩10分)―(10分)→二十丁目・富士見岩―(20分)→二十五丁目・ヤビツ峠分岐 ―(10分)→大山山頂(休憩85分)―(10分)→ふ動尻分岐―(40分)→見晴台(休憩25分) ―(15分)→二重滝―(10分)→阿夫利神社下社(休憩10分)―(5分)→男坂・女坂分岐 ―(10分)→大山寺(休憩5分)―(10分)→男坂・女坂合流―(10分)→第二駐車場〔所要時間〕 総時間=6時間50分〔距離と山のしんどさレベル〕(後期高齢者基準) ★★★☆☆ 歩行9.3km(20,000歩) 累積標高差=980m |
前回の山行は車中泊して高山の福地山と十石山へ行ってきました。一応北アルプスの一角にある山だったので
今回は街の山もいいかなと思い神奈川県の大山へ行くことにしました。 大山は古くから信仰の山で、江戸時代には大山講の大山詣でとして 庶民がこぞって山頂をめざしたといいます。 現在も登山者数が1日2,500人という調査結果もあるので 1年に直すと90万人ということになります。都心から近く交通の便もいいので特別人気がある山なのでしょう。 別のなまえを雨降山(あふりやま・あぶりさん)といい雨が多い山だそうですが今朝はいいお天気です。 大山地区に入り道路わきに設置された《第2駐車場:空 第1駐車場:空》の電光表示を確認して一番奥の 第二駐車場へ。土曜日とはいえ早朝6時半ですでに9割が埋まっていました。 〔伊勢原市営第2駐車場 NAVIマップコード:15 600 487〕 第2駐車場(1000円・収容44台)が満車の場合は歩く距離が長くなるが第1駐車場(600円・収容84台)が利用できます。 第1駐車場の NAVIマップコード:15 600 146 です。 ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき、その位置を地図と照合し確認してください |
大山を望む 車で大山地区に入って行くところから見た大山です。 山頂部にちょっとだけ薄い雲がかかっているけど、そのうちに取れるだろうと見ていたのですが・・・。 |
|
伊勢原市営第2駐車場 大山ケーブルバス停がある伊勢原市営第2駐車場から出発します。 料金は1日1000円で入場時に支払いました。 〔伊勢原市営第2駐車場 発=6:40〕 |
|
店は開いていない こま参道 こま参道の階段を登って行きます。ちなみに大山ケーブル駅まで362段あるそうです。 参道の両側に土産物や豆腐料理などの店が並んでいます。まだ早朝なので大半が開店前でした。 |
|
参道のこま印 こま参道のなまえにもなっている郷土玩具のこまが描かれたタイルが階段の踊り場にはめ込まれています。 大山ケーブル駅の踊り場まで全部で27段あるそうで、このタイルの駒を見ると何段目なのかわかるようになっています。 大きい駒が10で、小さい駒が1 なので、現在地は14段目の踊り場ですね。 |
|
男坂・女坂分岐 大山ケーブル駅のすぐ上のところが男坂・女坂の分岐。 男坂は急な階段が多いコース。女坂は距離が長く多少緩やかとのこと。もちろん男坂を行きます。 〔大山ケーブル駅=6:55〕 〔男坂・女坂分岐=7:00〕 |
|
急階段を上る おー、確かに急階段だ。 登り始めのしばらくは階段の奥行きが狭くて急なので 下山に使う時は慎重に下りないといけないでしょうね。その後鉄階段のところもありました。 |
|
男坂・女坂合流 息が切れるので休み休み登って男坂・女坂合流地点まできました。 女坂は写真の手すりの左側から階段を上ってきて ここで一緒になります。 〔男坂・女坂合流=7:35〕 |
|
阿夫利神社下社下の茶屋 男坂・女坂合流点のすぐ上にトイレがあり、そのまたすぐ上が広場になっていて 茶屋があります。NHK BSの番組『にっぽん百低山・大山』で吉田類さんが大山そばを食べた茶屋です。 この時間開店準備中でした。 |
|
阿夫利神社下社への階段 茶屋のある広場から阿夫利神社下社への石段を上って行きます。 |
|
阿夫利神社下社 100段くらいあったでしょうか。石段を上って阿夫利神社下社までやってきました。 なかなか立派できれいな神社です。大山神泉があると聞いたので 行ってみたいと思います。本殿の右下、写真で黒く見えているところが神泉への入口でした。 〔阿夫利神社下社 着=7:45〕 |
|
神泉 あー、これこれ。これが神泉です。 清らかな尊い水で 殖産の泉、長命延寿の泉だそうです。 一杯飲ませてもらいました。冷たいというほどではありませんが 軟らかい感じの水でした。 |
|
ぼんやりした眺望 大山阿夫利神社からの眺望は『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で2つ星を獲得したそうです。 この日はもやっとした感じで、江の島が肉眼でやっと確認できる程度でした。スカッと晴れていれば それなりにいい景色でしょうけど、どうなんでしょうかねえ。 |
|
頂上登山口 さて、阿夫利神社奥の院がある大山山頂へ登りましょう。 ここが1 丁目で、山頂が28丁目だそうです。 この頂上登山口の門から登ります。いきなり急こう配の石段のようだね。 〔阿夫利神社下社 発=8:00〕 |
|
石段の急登 阿夫利神社奥の院へ登って行く道はあくまでも参道ですが、崩れかけた石段のところもあります。 岩ゴロの急なところもあるのでゆっくりと登ります。 ただ、だんだんガスってきてしまいましたね。 |
|
8丁目・夫婦杉 20分くらい登ると8丁目で夫婦杉がありました。 左右同形の巨木で樹齢500・600年、縁起の良い大木だそうです。 〔8丁目・夫婦杉=8:20〕 |
|
牡丹岩 ここは14丁目で牡丹岩という案内板がありました。 足元などに見られる球体の岩。ぼたんの花のように見えることからそう呼ばれているそうです。 〔牡丹岩=8:40〕 |
|
天狗の鼻突き岩 ここは15丁目で天狗の鼻突き岩。 説明書きにあるように、天狗が鼻で突いてあけた穴だというので 鼻で笑っちゃいます。 |
|
16丁目・蓑毛分岐 蓑毛への分岐がある16丁目まで登ってきました。 ベンチがあったのでちょっと休憩していきます。あとから登ってきた人も数人 休憩していきました。 〔16丁目・蓑毛分岐=8:45〜8:55〕 |
|
20丁目・富士見台 ここから見る富士山は絶景だというけど ガスで全く見えないよー。 〔20丁目・富士見台=9:05〕 |
|
25丁目・ヤビツ峠分岐 そして25丁目・ヤビツ峠分岐へ到着。ヤビツ峠コースから歩いてくる人にも出会いました。さあ山頂は近いぞ。 〔25丁目・ヤビツ峠分岐=9:25〕 |
|
大山山頂(1,252m) 鳥居をくぐり、ようやく大山山頂に到着しました。ガスっていて展望はありません。 大勢の人たちが山頂下のベンチで休憩していました。それにしても次から次へと人が登ってきます。 〔大山山頂 着=9:35〕 |
|
阿夫利神社奥の院 こちらが大山山頂阿夫利神社奥の院。 時々ガスが晴れて青空になるときもありますが・・・。 |
|
山頂下で休憩 ガスのため展望が全くないというのは不本意。 山頂下のテーブル・ベンチで早い昼食をとりながら様子をみましょう。 しばらく待っていましたが、時どき空が晴れることもあるので、富士山や丹沢などが見える山頂北の展望地まで行ってみることにします。 |
|
展望地の展望案内板 山頂の北側下にチップ制のトイレがあり、さらに通信用鉄塔を右手に見ながら先へ行ったところが展望地です。 西から北側にかけて展望が得られるところで、富士山から奥秩父まで見えるようです。 |
|
丹沢山と丹沢三峰 ガスが取れるを待っていましたが、ちょっと晴れたかと思うとすぐガスが流れてきて目隠し。 ようやく撮れたこの写真が精いっぱいでした。中央左の高い山が丹沢山で、右に並ぶ3つの頭が 丹沢三峰(みつみね)です。 富士山や塔ノ岳など左手・西側にある山々はガスに隠されたままでした。 |
|
丹沢三峰 西峰、中峰、東峰の丹沢三峰。2015年に塔ノ岳から丹沢山までは行きましたが丹沢三峰は未踏です。 さて、粘り腰もここまでとあきらめ下山することにしました。帰りは見晴台へ下ります。 〔大山山頂 発=11:00〕 |
|
見晴台 見晴台へ下る道は整備された階段のいい道でした。 途中でふ動尻分岐を経て50分で見晴台到着。昼時でもあったので大勢の人たちが休憩中でした。 〔ふ動尻分岐=11:10〕 〔見晴台 着=11:50〕 |
|
見晴台から見た大山山頂部 時どき 大山山頂を見上げてみるのですが 写真のようにやはりほとんどガスがかかったままでした。 見晴台ということで相模方面の展望はあるのですが もやった感じで阿夫利神社下社で見た景色と大差ありません。 〔見晴台 発=12:15〕 |
|
二重滝 阿夫利神社下社へ戻るトラバース道の途中にあるのがこの二重滝。上下二段に分かれて流れ落ちることから そう呼ばれるようで かつては修験者のみそぎの場だったとか。 雨乞いの滝ともいわれるようです。 〔二重滝=11:30〕 |
|
女坂を下る 阿夫利神社下社まで戻ってきてもういちど眺望をということでしたが ぼんやりした景色で変化なし。 そして帰りは女坂を下ります。おっとー、女坂も急じゃないですか。 〔阿夫利神社下社=12:40〜12:50〕 〔男坂・女坂分岐=12:55〕 |
|
雨降山大山寺(あぶりさん
おおやまでら) 女坂を選んだのは この大山寺にも立ち寄りたかったためです。雨降山大山寺は、奈良の東大寺を開いた 良弁僧正が天平勝宝七年(755)に開山したという古刹でだそうです。 本堂の横には龍神堂や青銅の宝篋印塔(ほうきょういんとう)などがありました。 〔大山寺=13:05〜13:10〕 |
|
子育て地蔵 急なのは最初だけであとは緩やかな道の女坂でした。 女坂には七ふしぎがあるようで、子育て地蔵もその一つ。最初は普通のお地蔵さんだったのが いつのころからか顔がわらべに変わっていた。この地蔵に祈ると子供がすくすく丈夫に育つそうです。 |
|
こま参道を通って 女坂をさらに下って男坂に合流。そのあと こま参道を下ります。 〔男坂・女坂合流=13:20〕 |
|
駐車場に戻る 伊勢原市営第2駐車場まで戻ってきました。 すでに帰った車もあるようでしたが 新たに入ってくる車もいました。 〔第二駐車場 着=13:30〕 |
日本の三百山の一つ 大山に登ってきました。歩行距離や時間、高低差などは普通程度の山ですが 登山道が整備されているのでまあまあ楽なハイキングコースといったところでした。 それにしても人が多い山で驚きました。登山道は前後に人の姿がなくなることはなく、山頂周辺に設けられた たくさんの休憩ベンチなども8割がた埋まっていました。 この日は予報では晴れで、それは予報外れということではありませんが、山頂部分はガスに覆われて 展望がほとんどなかったのが残念なことでした。やはり富士山や丹沢山系の山々、相模湾や街を見下ろす景色が すっきりと得られてこその山ではないでしょうか。展望がない日でも皆さん押しかけてくるのはなぜなんでしょうかねえ。 大都会から簡単に来られるからでしょうか。眺望はともかく家族や友人と話をしながら登り、おいしいものを食べて 帰る。運動そのものを楽しみに来られる人が多いのかなあと想像してみました。大自然の山に接し 展望を思い切り楽しむために登る私のような山ヤには ちょっと違和感が残る街の山でした。先週行った北アルプス 十石山との落差が大きかったからかもしれませんけどね。 |
Orange life |