袴腰岳 (はかまごしだけ):1,248m 愛鷹山 (あしたかやま):1,188m ◆所在地:静岡県富士市・裾野市・沼津市 ◆山行日:2021年11月13日(土) ◆メンバー:単独 〔登山コース〕 水神社駐車場―(20分)→ゲート―(10分)→桃桃沢橋登山口―(20分)→一朊峠への登山口―(5分)→柳沢橋登山口―(10分) →山道への分岐―(25分)→涸沢(休憩10分) ―(30分)→稜線分岐(休憩10分)―(15分)→愛鷹山(休憩10分)―(10分)→稜線分岐 ―(30分)→馬場平―(30分)→袴腰岳(休憩10分)―(5分)→展望地―(5分)→袴腰岳 ―(25分)→一朊峠―(35分)→下山路分岐―(15分)→位牌岳(休憩35分)―(15分)→下山路分岐 ―(10分)→池の平/つるべ落としの滝分岐―(60分)→つるべ落としの滝(休憩5分) ―(20分)→途中休憩(休憩5分)―(15分)→桃沢橋登山口―(5分)→ゲート―(15分)→水神社 ―(5分)→水神社駐車場〔所要時間〕 総時間=8時間40分 〔距離と山のしんどさレベル〕 ★★★☆☆〔後期高齢者基準〕もし、本文および写真の山座同定に誤りがあったらお許しください。 |
以前、愛鷹山へは登ったことがあります。峰続きでその北側にある位牌岳にも登りたいなあと思っていました。
位牌岳というなまえも気になっていて、これまでに地獄谷へは行ったことがあるし、この夏には
極楽峠・極楽観音というところへも行ったので次はいよいよ位牌かなあという気もしてきました。
調べてみると位牌岳への行き方はいくつかありました。その中で袴腰岳という変わったなまえの山も
含まれるコースにしました。水神社を起点に反時計回りする人が多いようですが、登りの勾配が緩やかで
短時間で展望が開ける時計回りで行くことにしました。 長泉沼津ICを降りて沼津国際カントリークラブの横を抜けていく道を15分強で水神社駐車場へ。 5時45分に着いたのは私が一番でした。 〔水神社駐車場 NAVIマップコード:50 400 131*67〕 ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき その位置を地図と照合し確認してください |
水神社駐車場を出発 登山靴に履き替えていると2番目の人が到着。挨拶をして出発。まずは林道を登っていきます。 〔水神社駐車場 発=6:00〕 |
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ゲート 20分ほど行ったところにゲートがありました。 このゲートの横を抜けてさらに林道を歩きます。 〔ゲート=6:20〕 |
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桃沢橋登山口 林道を行くと桃沢橋がありその手前に火の用心の目立つ横断幕があるところが位牌岳への登山口で 『つるべ落としの滝ハイキングコース入口』と書かれています。 今回の計画は時計回りなので桃沢橋をわたってさらに林道を行きます。 〔桃沢橋登山口=6:30〕 |
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一朊峠登山口 さらに林道を進むと長い梯子が目に入ります。ここは一朊峠への登山口で、道の反対側には 水神社へショートカットで行ける道の入口になっています。 水神社から直接ここへ登ってこれますが急登なのでやめました。 〔一朊峠登山口=6:50〕 | |
柳沢橋愛鷹山登山口 一朊峠登山口からすぐ先に柳沢橋がありその手前が愛鷹山への登山口でした。 丸太階段を登っていきます 〔愛鷹山登山口=6:55〕 | |
林道から山道へ 丸太の階段から続く石ゴロの林道を登ってきました。 林道はさらに続きますが『←愛鷹山』の案内標識があり、ここを左へ入って登山道を行きます。 〔愛鷹山への分岐=7:05〕 | |
涸沢 登山道に入るとじきに最初の涸沢をわたります。 そのあと普通の登山道やヒノキの林の中の道などを行きます。 そして山道に入って25分、 涸沢まで来ました。ここが登山地図に記されている涸沢で三本丸太の橋をわたります。 〔涸沢=7:30~7:40〕 | |
稜線分岐 涸沢を過ぎた後もヒノキなどの林の中を登ってきました。 沢に沿った道、沢沿いの山腹をトラバースする道、ヒノキの根っこだらけの道を歩き雑木林に変わるとじきに稜線まで登りつきます。 出発して2時間10分、西側に真っ白になった南アルプスを見わたせるところです。 〔稜線分岐=8:10〕 | |
南アルプス 南アルプスの一部をズームアップしてみましょう。 左から聖岳、赤石岳、荒川岳ですね。 | |
箱根の山 反対に東側には箱根の山が見えます。 左の山が神山(1,438m)、右の山がロープウェイの山頂駅が見える駒ヶ岳(1,356m)だと思います。 | |
愛鷹山(1,188m) 南側にはすぐ近くに愛鷹山が見えます。 前に1度登ったことがありますがすぐ近くなので行ってきましょう。 〔稜線分岐 発=8:20〕 | |
愛鷹山からの富士山 標高差で約90m、滑りやすいところもある急坂を愛鷹山山頂まで登ってきました。 稜線分岐からは見えなかった富士山がでっかくそびえていました。右下は越前岳です。 〔愛鷹山 着=8:35〕 | |
白峰三山 富士山の左奥には白峰三山が見えます。 左から農鳥岳、間ノ岳、北岳。 |
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これから行く位牌岳 今日の行程はまだ先が長いので愛鷹山を下って位牌岳へと向かいます。 富士山の右手にある袴腰山と最終目的地の位牌岳が見えていました。あそこまで遠いなあ。 〔愛鷹山 発=8:45〕 |
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稜線分岐から馬場平へ 愛鷹山から先ほどいた稜線分岐まで戻ってきました。 この先位牌岳へは北側の馬場平に向けて登っていきます。 〔稜線分岐=8:55〕 |
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見下ろす駿河湾 馬場平への道は滑りやすいところもあって思っていたよりも急登でした。 途中で振り返ると愛鷹山が見え、その右側に駿河湾が見下ろせます。下の街は富士市の市街地。 写真左端に海岸沿いに低くて長い山は日本平でその右の街が静岡市でしょう。 |
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馬場平手前南部の広い稜線 急坂を登りきると馬場平の南端で だだっ広い稜線になります。 こういうほっこり温かい稜線歩きは好きですねえ。 ところどころで富士山を見ることもできます。 |
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馬場平 幅広の平らな稜線を進みます。 GPSの地図と照らし合わせるとこのあたりが馬場平のようです。 ブナの大木の根元に標識があったようですが見落としました。 〔馬場平=9:25〕 |
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袴腰岳を望む 馬場平から下って登り返します。 ほぼ紅葉が終わったような稜線の道なので木々の間から展望が開けますね。 そして袴腰山も見えるとこともありました。台形のような山で右端が山頂です。 |
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袴腰山山頂(1,248m) 袴腰山に到着。 ここは展望がありません。ふと案内標識を見ると左の方を指して《展望台》とあったので行ってみました。 前の写真・台形の山の左の方です。しかし騙されました。展望ゼロ。すごすごと引き返すことに。 〔袴腰山山頂 着=9:55~10:05〕 〔袴腰山展望地=10:10〕 〔袴腰山山頂10:15〕 |
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一朊峠 気を取り直して袴腰山を出発。 ところどころで富士山などを眺めながら稜線を歩き一朊峠に着きました。標識に《一朊峠 標高1,330位》と かいてありました。 富士山も見えますが腰を落ち着けて休むようなところではないですね。 〔一朊峠=10:40〕 |
富士山・南アルプスのパノラマ展望 一朊峠から少し行くと露出した岩の展望台がありました。 何回も登場しますがこの山は富士山を見る山なのでもう一枚、南アルプスを含めたパノラマ展望です。 |
越前岳・富士山・位牌岳 そして越前岳・富士山・位牌岳のスリーショットです。 位牌岳がだいぶ近くなりましたね。 |
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位牌岳とつるべ落としの滝分岐 そしてやってきました『位牌岳とつるべ落としの滝分岐』 帰りはここから右へ下りますが まずは位牌岳に登ります。 〔位牌岳とつるべ落としの滝分岐=11:15〕 |
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位牌岳山頂(1,458m) 最後はきつかったけど何とか位牌岳に到着。 広い山頂で三角点があります。この三角点は変わっていて四角推の帽子をかぶっています。 ちょっと目には三角に見えるのでこれがほんとの三角点かな。 〔位牌岳山頂 着=11:30〕 |
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ズームアップ富士山 この山頂からも富士山は見えます。 全体像は見飽きたかもしれないのでズームアップした富士山をどうぞ。ジグザグの登山道がはっきり見えますね。 |
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一応記念写真を撮影 登った証拠に一応記念写真を撮っておきます。 紅葉は終わり葉が散って山頂部一面落ち葉のじゅうたん敷きになっていました。 ラーメン食べたいけどバーナー使ってもいいかなと言っていたお兄さん、先日行った十二ヶ岳が面白かったね、と話が盛り上がってしまいました。 どこでも座れるのでここで昼食タイムとしてから下山することにします。 〔位牌岳山頂 着=12:05〕 |
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池の平とつるべ落としの滝分岐 袴腰岳の稜線から山頂へ登ってきた分岐まで戻り、そこから10分ほど明るい林の中を下ってきました。 直進すると池の平方面なので、この分岐標識を右へ、つるべ落としの滝の方へ下ります。 〔位牌岳山頂 着=12:20〕 〔池の平とつるべ落としの滝分岐=12:30〕 |
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歩きやすい下山道 紅葉が終わってしまったのは残念ですが明るい下山道を下ります。 目印のピンクテープがたくさんあるし、案内標識も随所に設置されているので安心です。 |
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岩ゴロ道も ただし、涸れ沢を何度もわたりながら沢沿いの道を下ります。 そのため、岩ゴロの歩きにくいところもありますが仕方ないでしょう。私は特別嫌いではないですけどね。 |
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つるべ落としの滝分岐 せっかくなのでつるべ落としの滝を見てこようと探しながら歩いてきました。 元気なお兄さんが私の後から下りてきたので一緒に行くことになりました。 そしてつるべ落としの滝はこの標識から入っていきます。 |
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つるべ落としの滝 お兄さんが先に進んでくれたので助かりましたが道なき道を行きます。 この間50~60mほどでしょうか大きな岩の間をよじ登りながらようやく滝にたどり着きました。 水量が少ないようですが、この滝は板状節理にしみ込んだ雨水が流れ落ちる滝なので 雨の後にしか見られない幻の滝なのだそうです。 〔つるべ落としの滝=13:30~13:35〕 |
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桃沢橋登山口 滝も見てきたので後は下るだけですが、途中でお兄さんと山の話を楽しみながら休憩タイムをとりました。 そして今朝通った桃沢橋登山口へ帰着。あとは林道を歩いて帰ります。 〔桃沢橋登山口=14:15〕 〔ゲート=14:20〕 |
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愛鷹山水神社 最後に水神社へ立ち寄り無事山歩きができたお礼参りをすることにしました。 愛鷹山水神社は『水の生まれる場所』とあります。降った雨が愛鷹山地に浸み込み神社の少し上のところから 姿を現し桃沢川の流れになるのだそうです。 〔愛鷹山水神社=14:35〕 |
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きれいな滝 水神社の横に落差3mほどの滝がありました。 竜神を祀る社があり地域の人たちからは『水神(すいじん)さん』と呼ばれるそうで、水の神様を象徴するようなきれいな滝です。 |
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水神社駐車場 午後2時40分、水神社駐車場まで戻ってきました。 予定より少し早く帰ってくることができてよかったです。 〔水神社駐車場 着=15:50〕 |
以前から計画を温めていた位牌岳に登ってくることができました。これで地獄、極楽に次いで位牌もゲットです。 絶好の天気に恵まれましたし、緩やかに登っていく時計回りのコースを選択したのは 私としては正解だったと思います。反時計回りよりも短時間で展望のいいところまで登れること。 年を取って登るのに時間がかかるようになったので少しでも勾配が緩い登りのコースがいいのです。 下りは好きなので急坂の下山道でも気になりませんのでね。 紅葉には少し遅かったよですが距離も高低差もちょうどいい運動になるコースでした。登ってきたぞーという実感も得られたし、展望も思う存分楽しめるいい山でしたね。 そして今回は下山道で若いお兄さんに出会い、つるべ落としの滝も 案内してもらえましたし、話をしながら一緒に歩く楽しい時間が持てました。 山での出会いはほとんどが一期一会とはいえその時、その時々の出会いを楽しめるのがいいことだと思います。 |
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