◆大普賢岳
(だいふげんだけ):1,780m 国見岳 (くにみだけ):1,655m 七曜岳 (しちようだけ):1,584m 和佐又山 (わさまたやま):1,344m ◆所在地:奈良県上北山村・天川村 ◆山行日:2021年11月 3日(水) ◆メンバー:仁べえさん、よっちゃんさん & Mota 〔登山コース〕 和佐又登山者用駐車場―(10分)→和佐又ヒュッテ跡―(20分)→和佐又のコル―(35分)→シタンの窟―(15分) →笙の窟(休憩5分)―(10分)→日本岳のコル ―(10分)→石の鼻(休憩10分)―(15分)→小普賢岳(休憩5分)―(40分)→大普賢岳(休憩20分) ―(10分)→水太覗―(15分)→弥勒岳―(20分)→薩摩転げ―(5分)→国見岳(休憩5分) ―(15分)→内侍落し―(5分)→稚児泊―(15分)→七ッ池―(15分)→七曜岳(休憩30分) ―(5分)→無双洞分岐 ―(65分)→無双洞(休憩5分)―(5分)→水簾滝―(55分)→底無井戸(休憩5分)―(25分)→七曜岳分岐(休憩5分) ―(25分)→和佐又のコル―(15分)→和佐又山(休憩15分)―(20分)→和佐又ヒュッテ跡 ―(10分)→和佐又登山者用駐車場〔所要時間〕 総時間=9時間45分 〔距離と山のしんどさレベル〕 ★★★★☆〔後期高齢者基準〕もし、本文および写真の山座同定に誤りがあったらお許しください。 |
2年前(2019年)のこの時期・紅葉の頃に山友さんたちと一緒に大峰山地の行者還岳へ行きました。その時に
ギザギザの山・大普賢岳を見て、次回はあの山へ登ろうということになりました。
しかし、その後の新型コロナ蔓延の影響から昨年は行く機会を失してしまったのです。
そんな状況もここにきて改善され県外の山へも行ける環境になったので山友さんたちに声をかけて
出かけることにしました。今回のメンバーは仁べえさん、よっちゃんさんと私の3人です。 大峰山地の山深いところなのでアクセスに時間がかかります。それに大普賢岳の周回は鎖場など岩場があってハードで 時間がかかりそうです。やむを得ないことですが夜中に家を出て早朝6時に現地集合ということで、日の出の時刻に出発するという計画としました。 〔和佐又ヒュッテ跡駐車場 NAVIマップコード:439 178 835*36〕 ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき その位置を地図と照合し確認してください |
和佐又登山者用駐車場 ほぼ日の出とともに駐車場を出発。しばらく舗装林道を歩いていきます。 〔和佐又登山者用駐車場 発=6:05〕 |
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登山口 10分ほど行ったところに登山ポストがありました。 そのまま林道を歩いても行けますが、ここからショートカットして左へ入っていきます。 なお、登山届はネットで提出済です。 〔登山口=6:15〕 |
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広場から山道へ いったん林道と再合流して進むと笙の窟の説明板や歌碑などがある広場に出ます。 ここが本当の登山口でしょうね。山道に入っていきます。 |
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和佐又のコル 歩きやすい道を緩く登っていくと和佐又のコルに着きました。 大普賢岳へはまっすぐ登っていきますが、帰りは左の山腹からここへ戻ってくることになります。 〔和佐又のコル=6:35〕 | |
シタンの窟(いわや) 登っていくと左手に大普賢岳から七曜岳への稜線が見え隠れします。 そして最初の窟・シタン(指弾)の窟まできました。 〔シタンの窟=7:10〕 | |
真っ白な大岩壁 シタンの窟を後にして2つ目は朝日窟。その先に真っ白な巨大岸壁が見えてきました。 〔朝日の窟=7:20〕 | |
笙の窟(しょうのいわや) 白い大岩壁の下に3つ目の笙の窟がありました。 これが最も大きい窟でしょうか、修験の場だったようで祠が祀られています。 〔笙の窟=7:25~7:30〕 | |
オーバーハングの岩 一休みして笙の窟を出発するとすぐ、前方にオーバーハングした巨岩がそびえて見えます。この下に 鷲の窟がありました。鷲の窟はやや小ぶりの窟でした。 〔鷲の窟=7:32〕 | |
日本岳のコル 鷲の窟を過ぎて岩場を登り鎖を伝って日本岳のコルまできました。 日本岳はコルの右手にありますがこれはパス。ここから左へ大峯奥駈道となり、小普賢・大普賢岳方面へ 登っていきます。 〔日本岳のコル=7:40〕 | |
鉄階段を上る 日本岳のコルからは鉄階段・鉄梯子上りの始まりです。 | |
石の鼻からの展望 急な鉄階段、鉄梯子を上っていくと《石の鼻》。うっかり通り過ぎそうになり仁べえさんに呼び止められました。 石の鼻は山腹から飛び出した岩場で展望が広がります。 写真は南側。雲の左に双耳峰のように見える山は 左が孔雀岳、右が仏生ヶ岳でしょうか。 〔石の鼻 着=7:50〕 | |
小普賢岳と大普賢岳 石の鼻から西側を見上げると小普賢岳(左)と大普賢岳。 さあ、あのてっぺんまで行きましょう。 〔石の鼻 発=8:00〕 | |
小普賢岳山頂(1,640m) 小普賢岳の山腹を巻くように登っていくと山頂への登り口案内標識がありました。 この山頂はパスする人もいるようですが標高差で約50m、登っちゃえーということで本日の1座目をゲット。 ただし展望はありません。 〔小普賢岳=8:15~8:20〕 |
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大普賢岳への急登 小普賢岳への登り口まで戻り、さらに大普賢岳のコルまでいったん大きく下ります。 したがって下りきったところから あのとんがった山へ急登しなければなりません。 |
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山頂への分岐 鉄階段を上り、急登の道を登って右手からくる山上ヶ岳からの道と出会います。 ここまでくれば大普賢の山頂は左へすぐでしょう。 |
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大普賢岳山頂(1,780m) そしてようやくにして大普賢岳に登頂。山頂にいた方に記念の写真を撮ってもらいました。 〔大普賢岳 着=9:00〕 |
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大普賢岳から西側の展望 やや雲が多いですが山頂からの展望が広がります。 こちらは西側で、左の山が稲村ヶ岳(1,726m)で右肩のところにとんがった大日山が見えます。 そして右奥の黒っぽく見える山が山上ヶ岳(大峰山 1,719m)ですね。 |
大普賢岳から南側の展望 南側には大峰山地の山々が気持ちよく広がります。石の鼻でも見えていた孔雀岳・仏生ヶ岳。 大峰最高峰・八経ヶ岳(1,915m)と弥山(1,895m)、そしてここ大普賢岳に行けと 教えてくれた行者還岳(1,546m)など。 さて、この後は国見岳・七曜岳へ向かいます。 〔大普賢岳 発=9:20〕 |
大普賢岳を振り返る 山頂から少し下って振り返ると紅葉をまとった大普賢岳。みごとな立ち姿です。 |
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水太覗(みずぶとのぞき) 大峯奥駈道のこのあたりの稜線は気持ちよく歩けます。 水太覗にきました。怖いので覗きはしませんでしたがこの左側は切れ落ちた断崖です。 〔水太覗=9:30〕 |
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国見岳が見えてくる 水太覗から少し行くと前方に国見岳が見えてきました。 後方の山は八経ヶ岳です。 国見岳へ行く前に右手前のピーク・弥勒岳へ登っていきましょう。 |
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弥勒岳(1,678m) はい、弥勒岳山頂です。一応本日3座目のピーク。 巻き道もあるのでピークを踏まずに行く人も多いようです。まあ、弥勒岳は展望ないですけどね。 〔弥勒岳=9:45〕 |
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大台ケ原を望む 所々で見えていましたが大台ケ原。 だいぶ大きく近づいて見えるようになりました。 |
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国見岳山頂(1,655m) まだかまだかと思いながら歩いてきましたが《国見岳・上》を示す標識を見つけて登ってきました。本日4座目。 国見岳もわずかながら寄り道になるのでパスする人もいるようです。 残念ながら展望はほとんどありません。 〔国見岳=10:10~10:15〕 |
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内侍落し 国見岳あたりまでは雰囲気のいい大峯奥駈道歩きだなあと思っていました。 ところがこの先、ロープ場・鎖場などがたくさん出現。写真は『内侍落し』というところだそうです。 〔内侍落し=10:30〕 |
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大普賢三兄弟 ずっと大普賢三兄弟が並んで見えるところを探しながら歩いてきました。そして 稚児泊を過ぎたところからこれが間近に見る3兄弟。 2年前に遠い行者還岳から見ていたギザギザに連なる大普賢。 左から大普賢岳、小普賢岳、一番右が日本岳です。 関西の前穂高岳ともいわれるとか。 〔稚児泊=10:35〕 〔展望地=10:40〕 |
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七曜岳へ激登り 展望地を後にし、鬼の釜ともいわれる七つ池を過ぎて七曜岳への登り 大峯の修業は続きます。 またまた岩場、梯子場、鎖場の激登り。登りきると 念仏橋ともいう水平桟敷になっていました。 〔七つ池=10:50〕 |
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七曜岳(1,584m) そして七曜岳山頂。ここからも大普賢3兄弟が望めます。 狭い岩場の山頂ですが、ここで昼食をとり下山します。 といってもこのあとも楽ではありませんでしたが。 〔七曜岳=11:05~11:35〕 |
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無双洞 七曜岳を後にするとすぐの分岐を左直角に和佐又の方へ下ります。 詳細は省きますが梯子があったりの急降下の道でした。 尾根の途中から左の斜面を下り 沢に降り立ったところが無双洞でした。無双洞は奥の深い洞窟できれいな水が絶えず流れ出ているところです。 〔無双洞=12:45~12:50〕 |
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水簾の滝(すいれんのたき) 無双洞を出ると《水簾の滝》への案内板があったので立ち寄りました。 沢の水が滑滝となって流れ下った先が水簾の滝です。 〔水簾の滝=12:55〕 |
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岩の急登 水簾の滝から尾根をトラバースするように進み、次の涸れ沢をわたってからが大変でした。岩の赤矢印や 赤テープ、ふみ跡を探しながら次の尾根の斜面を登ります。 底無井戸を探していると後から来た人が教えてくれました。写真の岩をさらに登っていったところだというのです。 矢印は《上》なので登ります。ロープがあり大きなホッチキスの足場もありました。 |
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底無井戸 先ほどの人が『ここまでくると皆さんばてるんですよ』と聞いた岩壁を登ってくるとありました底無井戸。 小石を放り込んで音を聞くと少し深めの井戸のようです。水はないのかな。 〔底無井戸=13:50~13:55〕 |
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紅葉のトラバース道 きつかったのは底無井戸までで、そのあとは歩きやすい山腹の道でした。 秋の日差したっぷりの紅葉の道を行きます。ただし距離がありましたねえ。 |
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和佐又のコル 途中の七曜岳と大普賢岳への分岐で小休憩し今朝も通った和佐又のコルまで戻ってきました。 ここまででかなり疲れていましたが、爺さんながら70代の若い二人、仁べえさんとよっちゃんさんが 和佐又山へ登って帰りましょうというので しょうがない登りますか。 〔和佐又のコル=14:50〕 |
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和佐又山山頂(1,344m) 標高差で100m、疲れた足を引きずって和佐又山山頂まで登ってきました。 中央にケルンが積まれた広く明るい山頂です。 〔和佐又山山頂山頂 着=15:05〕 |
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大普賢岳を望む 西側が開けていて大普賢岳がどーんとその姿を見せていました。 登って行った尾根や歩いてきた国見岳への稜線も見えますね。 この和佐又山で本日最後6座目を登頂できたので下山することにします。 〔和佐又山山頂 発=15:20〕 |
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和佐又登山者用駐車場 山頂からつづら折りの道を和佐又ヒュッテ跡まで下り、駐車場まで戻ってきました。 15台くらい駐車できるところですがもう帰った車が多いようです。ただ、路肩駐車の車が残っていたので 登山者が多かったのでしょうね。 〔和佐又ヒュッテ跡=15:40〕 〔和佐又登山者用駐車場 着=15:50〕 |
秋晴れで全山紅葉中といっていい大普賢岳の周回コースを歩いてきました。
距離もありましたし、岩場や階段・梯子のアップダウンもたくさんあってなかなかハードな山でした。
それでも気心の知れた山友さんたちと山の話をしながら楽しい一日を過ごさせてもらうことができました。
達成感と満足感の両方得られた大普賢岳だったと思います。 険しいながらも登山道はよく整備されていて慎重に歩けば危険なところはありません。 ただ、無双洞から底無井戸の間で一部踏み跡が薄く道迷いが心配されるところもあります。 まわりをよく見わたし目印の赤テープや岩に描かれた赤い矢印、そして踏み跡を探しながら行けば 大丈夫でしょう。もちろんGPSもあるといいですね。 ということで、仁べえさん、よっちゃんさん ありがとうございました。また一緒に ほかの山へ行きたいと思っています。 |
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