◆烏帽子岳
(えぼしだけ):2,726m
◆所在地:長野県大鹿村・静岡市葵区 ◆山行日:2021年 8月28日(土) ◆メンバー:単独 〔登山コース〕 林道駐車地―(10分)→林道ゲート―(35分)→鳥倉登山口―(65分) →豊山口のコル(休憩10分)―(20分)→5/10標識―(25分)→ほとけの清水 ―(35分)→塩川分岐(休憩5分)―(30分)→三伏峠・三伏小屋(休憩5分) ―(75分)→烏帽子岳山頂(休憩65分)―(50分)→三伏峠(休憩10分)―(20分) →塩川分岐―(25分)→ほとけの清水(休憩5分)―(20分)→5/10標識―(20分)→ 豊山口のコル(休憩15分)―(40分)→鳥倉登山口(休憩5分) ―(10分)→林道ゲート―(5分)→林道駐車地 〔所要時間〕 総時間=10時間05分 〔距離と山のしんどさレベル〕 ★★★★☆〔後期高齢者基準〕もし、本文および写真の山座同定に誤りがあったらお許しください。 |
今年の夏はお盆を中心に2週間くらい梅雨時のような天気でしたね。
さしものぐずついた日々が終ったと思ったら連日の酷暑、好天の天気予報が出されたので
塩見岳に近い烏帽子岳へ行くことにしました。昨年は機会を失いましたが1年に一回くらいは
日本の山の象徴的なアルプスに行きたいと思っていて
今回は三伏峠まで登って烏帽子岳に行く計画を立てました。
三伏峠へは鳥倉登山口からがメインですが、第1駐車場のある林道ゲートから鳥倉登山口まで
2.7kmの林道歩きがあります。さらに天気のいい土日なので駐車場が満車になるかもしれないと予想されます。
しかし、天気第一主義の私としては日程を譲る選択はなく出かけることにしたのです。
〔第1駐車場 NAVIマップコード:690 192 373*82〕 〔第2駐車場 NAVIマップコード:690 161 552*53〕 〔第3駐車場 NAVIマップコード:690 161 182*21〕 ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき その位置を地図と照合し確認してください |
林道駐車地 家を夜中に出て駐車場に着いたのが3時30分ころ。 予想を超えて第1駐車場はもとより第2駐車場も満車。第3駐車場もほぼ埋まりかけていました。 私はネットで見て知識のあった第2駐車場の150mくらい先の路肩草地部分に駐車地を確保。事なきを得ました。 折り畳み自転車をセットして出発します。 〔駐車地 発=3:50〕 |
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林道ゲート 自転車をこいで10分くらい・900mほどで林道ゲートでした。登山届を出してゲートを抜けます。 〔林道ゲート=4:00〕 |
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鳥倉登山口 林道ゲートからも自転車をこいだり、押して歩いたりしながら35分で鳥倉登山口に到着しました。 バス停があるところです。 〔鳥倉登山口=4:35〕 |
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1/10標識 前回の人形山と同様、ヘッデンをつけて登ります。登山道はしっかりしているので支障はありませんでした。 登山口を出発して約20分、《1/10》標識に出会いました。登山口から三伏峠小屋までの行程を示す標識です。 このあとも含めて私の足で20分間隔に設置されているようです。 〔1/10標識=4:55〕 | |
豊口山のコル やがて豊口山のコルまで登ってきました。 ここで水分とエネルギー補給の小休憩を取ります。 この先は尾根筋といっても尾根の下をトラバースして登っていく道です。 〔豊口山のコル=5:40~5:50〕 | |
木桟の橋 《5/10》標識を過ぎると木桟の橋がたくさん現れます。 一部が壊れているところもあり怖そうです。 しかし意外と滑りにくく、雨天時や雨後でなければ大丈夫。普通に通過できます。 | |
ほとけの清水 おー、これこれ。ほとけの清水がありました。渡したトイから流れ出ているんですね。 さっそく飲んでみました。うーん、冷たくておいしい、まぎれもなく南アルプスの天然水だー。 〔ほとけの清水=6:35〕 | |
中央アルプス これまでもところどころで見え隠れしていましたが中央アルプスです。 中央やや右が木曽駒ケ岳でしょう。右手奥に見えるのは乗鞍岳ですね。 |
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塩川分岐 《8/10》標識を過ぎるとじきに塩川(小屋)分岐でした。ここで小休憩。 このあと三伏峠までひと登りあるようです。 〔塩川分岐=7:10~7:15〕 | |
三伏峠小屋 登ってくる途中、塩見岳や甲斐駒ヶ岳などが見えていましたがそれら山の景色は後で紹介します。 塩川分岐から疲れた足で30分、三伏峠小屋まで登ってきました。 《三伏峠小屋まで200歩》という標識がありましたが数えてみるとちゃんと200歩で小屋に着きましたよ。 〔三伏峠小屋・三伏峠 着=7:45〕 | |
三伏峠 こちらは小屋の横にある三伏峠の標識。 南アルプスらしい森の中に歴史を感じさせる三伏峠の標識ですね。 地形図にのっている峠としては一番標高の高い峠(2,580m)だそうです。 ここで小休憩し烏帽子岳へ向かいます。 〔三伏峠小屋・三伏峠 発=7:50〕 | |
塩見岳・荒川岳分岐 森の中を少し(2~3分)行くと分岐がありました。左は塩見岳ですが烏帽子岳へは右へ行きます。 この日もたくさんの人が入山していますが大半の人たちは塩見方面をめざすようです。 | |
お花畑 森を抜けるとそこはお花畑でした。 抜けるような青空の下に広がるお花畑。いま主に咲いているのはマツムシソウやハクサンフウロかな。 〔お花畑=8:00〕 |
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百閒ナギ お花畑は優しく美しいところですが登っていくとその先は切れ落ちた断崖。 伊那谷側は百閒ナギという崩壊が進むところでした。 |
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烏帽子岳山頂へ向かって 烏帽子岳へは百閒ナギの縁辺を登っていきます。前方にようやく山頂が見えてきました。 |
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でっかい富士山だー! そして烏帽子岳の肩まで登ってきてびっくり。前方に富士山。それも思ったよりでっかい富士山でした。 ちょうど山頂から下りてきた人に富士山でっかく見えますねえというと、富士山もだけど山頂の景色は すごいよ。早く行きなさい、と興奮冷めやらぬ感じの答え。 |
烏帽子岳山頂(2,726m) そして烏帽子岳山頂に到着。当然ながら目の前にデーンと塩見岳。その左側には、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳と雄峰そろい踏みです。 以下の写真も含めてこんな景色を眺めながらのんびり過ごしたのは主に4人でした。 元気印の山ガール。彼女は2時に出発してご来光を拝み、小河内岳まで行ってきたそうです。 ほかにハイマツの陰に寝そべっているおじさん、私と同じで写真が好きな岐阜県のお兄さん、それとジジイの私。 〔烏帽子岳山頂 着=9:05〕 |
富士山・荒川岳 前の写真の右・南東側には富士山があります。 その右にはここ烏帽子岳から稜線の先にある前小河内岳。その右奥の山は荒川東岳。 小河内岳まで行ったみたい気はするけど元気な山ガールさんによれば小河内岳まで行っても眺望に変わりはなく この山頂が一番いいとのこと。本音を言えばもうくたびれちゃったので行く気はなく、ここでのんびりするのが 最良の選択ということでしょう。 |
南に荒川岳・小河内岳 前の写真の右ですが、荒川岳と小河内岳。小河内岳の奥に赤石岳が頭だけ見せています。 |
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仙丈ヶ岳 それぞれの山を少ししっかり見てみましょう。 まずは仙丈ヶ岳(3,033m)。 |
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甲斐駒ヶ岳 続いて白い甲斐駒ヶ岳(2,966m)。 雲がわきやすい山ですが今日は全身をはっきりと見せています。 |
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北岳・間ノ岳 そして北岳(左 3,193m)と間ノ岳(右 3,190m)。 |
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塩見岳 目の前に圧倒的な姿を見せる塩見岳(3,047m)。 |
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農鳥岳 一つ忘れてはいけませんでした。白峰三山の一座・農鳥岳(西農鳥岳 3,051m)。 間ノ岳の右、塩見岳の肩の奥に見えています。 |
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穂高連峰・槍ヶ岳 ちょっと遠いので北アルプスをズームアップしてみました。穂高連峰と槍ヶ岳がしっかり確認できます。 居合わせた4人で こんないい日はないねえ、ずっとここにいたいとかいいながら結局1時間余りもまったり時間を過ごしてしまいました。 |
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なごりを惜しみつつ 考えて見れはここは日本の高山、1位の富士山から7位の赤石岳まで一望にできる山頂の一つですよね。 これ以上ない好天のもと、烏帽子岳山頂の時間を過ごさせてもらいました。 それでも帰らなければなりません。なごりを惜しみつつ下山することにします。 〔烏帽子岳山頂 発=10:10〕 |
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三伏峠テント場 三伏峠小屋のテント場まで下りてきました。いろいろな色のテントが花を咲かせています。 明日も天気がいいようなので皆さん今宵はいい夢を見てください。 〔三伏峠=11:00~11:10〕 |
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ほとけの清水 時間的な余裕があったのでゆっくり下山しました。休憩している人がいたので 私もほとけの清水と豊山口のコルで休憩としました。 〔塩川分岐=11:30〕 〔ほとけの清水=11:55~12:00〕 〔豊口山のコル=12:40~12:55〕 |
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花・その1 三伏峠先のお花畑のほか登山道わきにいろいろな花が咲いていました。 下山しながら花を見つけては写真を撮ってきました。 |
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花・その2 花に詳しいわけだはないのでひょっとしたら花のなまえが間違っているかもしれませ。お許しください。 そのほかにもなまえのわからない花がたくさんありましたよ。 |
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鳥倉登山口に戻る そして鳥倉登山口へ戻ってきました。 近くの木陰で7・8人の方が休んでいました。多分バスが来るのを待っているのでしょう。 私はデポした自転車で林道を下ります。 〔鳥倉登山口=13:35~13:40〕 |
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林道ゲート 下り坂の林道でスピードが出過ぎるので、自転車のブレーキをキーキー鳴らしながらゲートまで下ってきました。 すでに帰った人がいるようで第1駐車場は多少空きスペースができていました。 〔林道ゲート=13:50〕 |
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林道駐車地に戻る ゲートからもう少し下ります。途中で小型のバスとすれ違いました。登山口で待っている人たち乗せるのでしょう。 そして無事駐車地に帰還しました。 出発時は私の車とすぐ後に来られた所沢の方の車の2台でした。そのあともう1台私の前に止めたようですね。 〔林道駐車地 着=13:55〕 |
ということでこれ以上ないという登山日和の日に南アルプス烏帽子岳へ行ってくることができました。 やっぱりアルプスはいいですねえ。しかし 往復17km、歩行時間(一部自転車)約8時間と後期高齢者後期の私にとってはなかなかハードな山でした。 行きの林道では自転車で5人ほど抜きましたが、その後の登山道で15人くらい追い越されました。 若いころは人に追い抜かれることはほとんどありませんでしたが寄る年波には勝てません。今では 追い抜かれることは苦にならなくなりましたけどね。 さすが南アルプスの烏帽子岳、登っていくときにタオルで汗をぬぐうことはありませんでしたし、山頂では 風に当たると寒いくらいでした。水を2リットル持って行きましたが飲んだのは1リットルほど。 下界では猛暑日だっというのに暑さ知らずの1日を過ごすことができました。 それにしても人気の山域ですね。駐車された車の数からしても、この日200人近くが山に入ったと思われます。 塩見岳の方はわかりませんが、それほど行く人が多くない烏帽子岳は展望がよく私が気に入った山の一つとなりました。 今回も心豊かな日を過ごすことができ感謝の1日となりました。 |
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