《焼山》  Motaのホームページ
 Orange life


焼 山

マップ 焼山 (やけやま):1,710m

◆所在地:岐阜県恵那市、中津川市  
◆山行日:2021年 3月31日(水)
◆メンバー:単独

〔登山コース〕
林道18番待避所―(40分)→30番待避所・笠木分岐―(20分)→37番待避所(休憩5分) ―(45分)→採石城跡(休憩5分)―(10分)→登山口―(55分)→P1670(休憩5分) ―(20分)→焼山山頂(休憩50分)―(20分)→P1670(休憩5分)―(35分)→登山口 ―(10分)→採石城跡(休憩10分)―(45分)→30番待避所・笠木分岐(休憩5分)―(30分)→林道18番待避所

〔所要時間〕
総時間=6時間55分
歩 行=5時間30分
休 憩=1時間25分  

〔距離と山のしんどさレベル〕
★★★★☆〔後期高齢者基準〕
  歩行17km(28,000歩)
  累積標高差=1,100m 
もし、本文および写真の山座同定に誤りがあったらお許しください。

 焼山は岐阜県東農地方、恵那市と中津川市の境にあります。ぎふ百山の一つなので登ってみたいと思っていました。 しかし、ヤブ山でかつ林道歩きが長いと聞いていたので後回しになっていました。ふと思いついて調べてみると 長い林道歩きは変わらないが登山道を覆うヤブは短い区間だけだった と最近行った人たちのレポに書いてありました。 ヤブを刈り払ってくれたのでしょう。ありがたいことですし季節的にも雪はほぼ消えたであろうということで行く計画を立てました。
国道153号線を走り稲武から257号線に入って恵那市上矢作町へ。しかし、ナビが予期せぬ方向へ案内するため目的地を消去。 ネットで見た案内を思い出し上矢作病院をとりあえずの目的地としました。以下、本文に記載します。 上矢作病院の先の分岐を左へとり、その先も阿岳谷方面への案内に従って林道を行きます。 上矢作病院から約8km、林道ゲートの手前150mくらいのところにある18番の待避所に駐車させてもらいました。

 マップコードをセットしていきました。しかし、低機能だったのか わが車のカーナビは案内してくれませんでした。
 登山口までの道案内は本文に記載します。


上矢作病院の先を左折

国道418号線に入り上矢作病院入口から50mくらい先、風力発電の看板がある分岐を左へ入ります。

この分岐も左へ

上矢作病院から狭い道を奥へと進みます。
農村部へ入り、この分岐をまた左へ取ります。タテ型の標識に《阿岳・白井沢方面》と書いてある方です。

この分岐は右へ

さらに車を進めるとこの分岐に出会うので右へ。
ここもそうですが《阿岳谷方面》という案内の方へ行きます。 要は、目的地の18番待避所は阿岳谷にあるということです。

18番待避所

阿岳谷方面へ向かう道はやがて林道に変わります。
路肩に《1》《2》《3》・・・と、待避所の番号看板があるのを見ながら《18番》待避所まで来ました。 舗装林道でしたが最後の方は地道でした。上矢作病院から8kmくらいだったと思います。
準備をして出発します。熊鈴もつけて。

〔18番待避所 発=7:50〕
林道ゲート

18番待避所から150mくらい行くとゲートがありました。
わきから抜けて入りますが、一般車両のほか二輪車も進入禁止だそうです。

30番待避所・笠木分岐

この林道は、18番のあとも19,20・・・と続く案内看板があります。 出発して40分ほど行ったところが30番で《左:笠木 3.5km》とあります。 笠木というのはヒノキの巨木らしく、森の巨人ともいわれるようです。
そちらへは行かず直進します。

〔30番待避所・笠木分岐 発=8:30〕
まだまだ遠い道のり

採石城跡まで7kmあるという林道歩きの道のりは遠い。
ちょうど1時間歩いた37番待避所で5分間休憩を取りさらに林道歩きを続けます。 前方遠く採石したような白っぽい山肌が見えてきましたがあそこでしょうかねえ。

〔37番待避所=8:50~8:55〕
落石跡

落石跡もありましたが何とか作業車両は通れるでしょう。
林道は砂利道ながら歩きにくい道ではありません。ただ、はじめは緩く登っていく道でしたが だんだん勾配が増すようです。まあ18番待避所から採石場跡まで500m登ることになりますからね。

採石場跡

50番、51番待避所看板を確認し、出発してから1時間50分かかって採石場跡までやってきました。
現在は休業中ですが背後の山が採石の跡でしょう。

〔採石場跡=9:40~9:45〕
登山口入口

登山口へは採石場跡から林道をさらに奥へ10分弱。 林道が左にカーブする右手に疎林の広場があり、木の高いところに目印のテープがあります。 ここから入ります。

登山口

目印のテープから30mくらい入ったところが登山口。
取り付きは急斜面でした。ロープが設置されているのでつかんで登ります。しょっぱなは40度ほどもある急斜面でしたよ。

〔登山口=9:55〕
明確な登山道に

登山口から急斜面を登っていきますが踏み跡は薄く目印のテープもほとんどなし。 適当に登っていくと目印のテープがあり、写真のようなはっきりした登山道が現れます。

ヤブ道に変わる

はっきりした登山道になったのはいいですがかなかなかの急登です。しかもササが次第に深くなってきました。

ヤブを漕いで登る

いわゆるヤブ漕ぎではありますが踏み跡はしっかり見えますし顔に当たるササをよけながら登っていけば問題ありません。 昨年秋に高嶺から悪沢山・上悪沢山で経験したササに潜って道を探しながら歩いたヤブ漕ぎに比べれば楽勝。

1670mピークからの眺望

とはいえ急登にいじめられながらやっと登りついた1670mピークは 苦労が報われる素晴らしい展望台でした。
写真は奥に恵那山(2,191m)。その恵那山の山体を隠している手前のピークがこれから行く焼山ですね。

〔1670mピーク 着=10:50〕
恩田大川入山と大川入山

写真中央左の高いのが恩田大川入山(1,921m)で中央右の山が大川入山(1,908m 双耳峰のように見える右)
手前の山はたぶん鯉子山(1,591m)だと思われます。

南側の眺望

こちらは南側の眺望で、真ん中の奥に飛び出している山が愛知県の最高峰 茶臼山(1,415m)。
さて、焼山山頂へ行きましょう。

〔1670mピーク 発=10:55〕
焼山

1670mピークから焼山へは歩きやすい道でした。
前方に焼山の山頂部が見えてきます。

残雪を踏んで

もうなごりの雪ですね。雪の感触を楽しみながら焼山への道を行きます。

焼山山頂(1,710m)

1,709.6m、焼山山頂に到着しました。
そこそこ広い 三等三角点のある山頂。すき間のある林の中にあります。

〔焼山山頂 着=11:15〕
恵那山

まずは恵那山。どっしりとした山体が北北東側の間近に見えます。

恩田大川入山と大川入山

恵那山の右、東側にはこちらもすぐ近くですが恩田大川入山(1,921m)と大川入山(右奥 1,908m)が見えます。

南アルプス

この写真は恵那山と恩田大川入山の間ですが南アルプスが見えました。 白峰三山などが焼山から見えるとは知りませんでした。

御嶽山

北側には御嶽山。その左手前の山は奥三界岳だと思われます。
昨日よりは少なくなりましたが黄砂の影響が残って遠くはやや霞んでいます。 見通しがよければ御嶽山の右奥に乗鞍岳や穂高連峰も見えるそうです。

白山

こちらは御嶽山の左、北西方向に白山が見えました。
左が別山で右が白山でしょうね。

1670mピークとロクロ天井

こちらは南西方向ですが、左手前が1670mピークで右奥がロクロ天井(1,472m)です。 変わったなまえの山ですが、かつてこのあたり一帯で木地師が活躍していたことからロクロ天井というなまえになったそうで ぎふ百山に入っています。
昼食タイムも含めて焼山山頂で1時間近く長居してしまいました。そろそろ下山します。

〔焼山山頂 発=12:05〕
笠置山

焼山から1670mピークに戻る途中からの景色です。
きれいなササ原は焼山から西に続く尾根で、その向こうに笠置山(1,128m)が見えていました。ちょっと傾いた台形をした山です。

1670mピークから見た大川入山から長者峰までのパノラマ

1670mピークまで戻ってきました。ここでパノラマ展望をもう一度楽しんで見紊めとしましょう。

〔1670mピーク=12:25~12:30〕
18番待避所に戻る

登山口付近の急斜面は慎重に下り、採石場跡と30番待避所で小休憩して出発地に戻ってきました。
この待避所は3台くらい駐車できるところですね。

〔登山口=13:05〕
〔採石場跡=13:15~13:25〕
〔30番待避所=14:10~14:15〕
〔18番待避所 着=14:45〕
 林道歩きが長い、ヤブ漕ぎがあるといわれてきた焼山ですが、無事にピストンで登ってくることができました。 確かに林道歩きは片道7kmというだけあって長いです。新緑や紅葉の頃であればよかったかもしれませんが この時期はそれもなし。18番から51番まで待避所の看板を数えながら行くしかありませんでした。 一方、聞いていた通り昔ほどササが繁茂していなかったのでヤブ漕ぎはそれほど苦にせず歩いてくることができました。
眺望の方は思っていたよりいい印象を受けました。恵那山など間近に見えますし、想定外に南アルプスも見ることができてよかったと思います。 ただ、広い30番待避所まで車が入れるようにしてくれるとありがたいのですけどね。


     

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