◆御正体山
(みしょうたいやま):1,681m
◆所在地:山梨県都留市・道志村 ◆山行日:2020年10月 6日(火) ◆メンバー:単独 〔登山コース〕 菅野林道ゲート―(20分)→水場―(25分)→林道分岐―(道迷い5分)→登り口 ―(75分)→嶺宮跡展望台(休憩5分)―(30分)→御正体山(休憩25分) ―(25分)→嶺宮跡展望台―(5分)→途中休憩(5分)―(25分)→林道分岐(休憩10分) ―(20分)→水場―(10分)→菅野林道ゲート〔所要時間〕 総時間=4時間35分 〔距離と山のしんどさレベル〕 ★★★☆☆ 9km(17,500歩) 累積標高差=920m もし、本文および写真の山座同定に誤りがあったらお許しください。 |
御正体山は古くからの信仰の山で日本の200山の一つ。天皇陛下が皇太子時代に登られた山の一座だというので 私も登ってみたいと思いました。 登山道は5つあるそうで、鹿留池の平コースすなわち陛下が2004年に登られたプリンスロードを 登ろうと思ったのですが、現在は起点となる池の平まで車が入れないようです。そこで最も距離が短い 菅野(すげの)林道から登る細野三輪神社コースを登ることにしました。 ただ、距離は短いけど約500mを急登しなければならないようで、心配でもありますがまあ頑張ってみようか ということで出かけました。 国道139号から県道24号を道志村方面へ。《御正体山登山道案内板》がある三輪神社の鳥居のところから林道に入ります。 その先一本道で進み林道ゲート手前の中河原橋のところに2台(無理すれば3台)駐車できるスペースがありました。 〔菅野林道入口・三輪神社 NAVIマップコード:161 351 805*62〕 ※林道ゲート前のマップコードをセットしてもカーナビが案内してくれないので県道から菅野林道入口 のマップコードを記載 ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき、その位置を地図と照らし合わせて確認してください |
車から見た富士山 この日見た富士山はこの写真のみでした。 |
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林道ゲート手前の駐車地 林道ゲートがある中河原橋の手前に駐車。 今日は林道工事をするようで、支度している間にも工事の人の車がゲートを開けて 林道を上って行きます。 〔林道ゲート手前駐車地 発=7:30〕 |
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舗装林道を行く 砂利道を走ってきましたがゲートから先は舗装された林道でした。 見た目よりも勾配がきつい。 林道作業の車に7・8台追い抜かれました。登山者の車は乗り入れ禁止なんだよねー。 |
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水場 ガイドブックに載っている水場というのは林道横のこの沢をいうんでしょうね。 〔水場=7:50〕 | |
林道分岐 出発して45分、林道が分岐しているところまできました。さてどっちだ?? 〔林道分岐=8:15〕 | |
案内表示 ありました、登山道の案内表示。右へ行けということか。 しかし、このあとうっかり右の林道をどんどん進んでしまったのです。 違和感を覚えてGPSを見てわかりました、林道分岐からすぐ近くのところから山道に入るのです。 | |
登り口 登り口を見落として進んでしまったんですよね。 分岐から50mほどのところに《←登山道》の案内板がありました。 この間行ったり来たり5分くらいのタイムロスでした。 〔登り口=8:20〕 | |
ブナ林を行く 尾根道に取り付くといきなり急登でした。ジグザグに登っていくとやがてなだらかな道に。 優しい感じのブナ林の道に変わりました。 | |
ふたたび急登 緩やかな道は長く続きませんでした。 ここから再びの急登。それも直登で30mはあるロープ場が4ヵ所くらいありましたよ。 それだけ標高は稼げるということですけどね。 | |
トリカブトの花盛り トリカブトの花が多い山で今が花盛り。 毒はあるとはいえ花の色はなかなかきれいです。 | |
鹿留(ししどめ)登山道分岐 登り口から約75分で鹿留(池の平)登山道分岐まで登ってきました。 あー疲れたー、500mの急登はきつかったー。 平たんになったこの辺り一帯がかつて嶺宮(峰宮・みねみや)があったところでしょう。 〔鹿留登山道分岐 着=9:35〕 | |
鹿留(池の平)分岐からの富士山 鹿留(ししどめ)分岐のある嶺宮跡の一隅から見る富士山です。 え、見えない? 晴れるという天気予報だったし、カーラジオの気象予報士も朝は雲が少しあるけど 昼前には青空が広がるでしょう、といっていたのになあ。 〔鹿留登山道分岐 発=9:40〕 | |
嶺宮跡の石祠 鹿留登山道分岐から山頂方向へちょっと行ったところに嶺神宮と書かれている石祠が立っていました。 かつては倒れた石燈籠や礎石があるだけだったそうです。 | |
御正体山山頂(1,681m) 鹿留分岐・嶺宮跡から30分、多少アップダウンのある道を登って御正体山山頂に到着。 広い山頂で標識などがたくさん立っているところでした。 写真のように小社があり、大きな一等三角点もあります。 〔御正体山山頂 着=10:10〕 |
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山標など 山標と皇太子殿下の御登頂標。広い山頂の一角に立っています。 周囲は樹木に囲まれていて眺望はないし、誰も登って来ないので早めの昼食をとって下山します 〔御正体山山頂 発=10:35〕 |
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樹間に見る鹿留山 帰り道で展望はないかと探し、西側に見つけた山は鹿留山(1,033m)だと思われます。 |
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抱付岩 登って行くときも見ながらそばを通っていきましたがこの岩が抱付岩でしょうか。 この大岩の右下を巻いていきます。 |
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再び鹿留分岐 再び鹿留分岐まで戻ってきました。 休憩せずそのまま下ります。 〔鹿留分岐=11:00〕 |
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嶺宮のご神体石祠を守る組合の人たち 分岐から5分ほど下ったところで大荷物を背負った2人が登ってきました。 嶺宮のご神体(登山者はほとんど知らないところにある石祠)を守る組合の方で お供え物を背負って毎月登るとのこと。話を聞くと、もともとこの山は 太古の時代に御祖代山となづけられ天照皇太神の御神霊を鎮め祭ったことから御正体山となったといい、 歴史ある神聖な山だそうです。 〔途中休憩=11:05~11:10〕 |
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登り口上から東側の展望 登り口のすぐ上まで戻ってきました。 東側に二十六夜山(1,297m)・今倉山(1,470m)、道坂峠などが見えます。 〔登り口 着=11:35〕 |
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登り口北西側の展望 こちらは北西側の展望ですが山座同定はできませんねえ。 〔登り口 発=11:45〕 |
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林道ゲート 舗装林道を歩いて林道ゲートまで戻ってきました。到着したのは昼の12時ちょっと過ぎ。 ほゞ午前中に行ってくることができました。 〔水場=11:55〕 〔林道ゲート 着=12:05〕 |
元来いいお天気の日に展望を楽しむということをポリシーに山歩きをしています。 しかし、たまにですが晴天に恵まれないこともあります。自分で天気の判断を間違えることもありますし 予報が外れることもあります。この日も晴れ間違いない予報が外れたわけですが山の天気予報は難しいので やむを得ないことでしょう。全国的には好天だったようですがこの辺り富士山や河口湖周辺に限って 雲が出てしまった感じです。 御正体山自体特別眺望がいいという山ではないので仕方ないとあきらめもつきますが、やはり富士山の 眺望がなかったのは残念です。 ただ、御正体山は天照皇太神の御神霊を鎮め祭った山であり、妙心上人が諸国行脚ののち鹿留村に来て、 ここを修行の地と定めて開山。のちに山の上人堂に籠り断食、入定し 即身仏(ミイラ)となるなどして信仰を集めたことから三僧体山といわれるようになったといわれるように 古くから神聖で信仰の山です。 山中で嶺宮にお供え物をもって上る信者の方からお話を聞くことができ、この山の神聖さを感じられた のは良かったと思います。 |
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