《金剛堂山》  Motaのホームページ
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金剛堂山

マップ 金剛堂山 (こんごうどうざん):1,638m
 (前金剛)

◆所在地:富山県南砺市・富山市     
◆山行日:2020年 6月 8日(月)
◆メンバー:仁べえさん夫妻 & Mota

〔登山コース〕
栃谷登山口駐車場―(35分)→1km標識―(5分)→分岐―(35分)→2km標識 ―(25分)→片折岳(休憩5分)―(5分)→3km標識―(30分)→4km標識 ―(30分)→金剛堂山(前金剛 休憩10分)―(10分)→前田利保歌碑―(5分)→中金剛 ―(20分)→奥金剛(休憩25分)―(25分)→中金剛―(20分)→前金剛(休憩45分)―(20分) →4km標識―(20分)→3km標識―(10分)→片折岳(休憩5分)―(10分) →2km標識―(20分)→分岐―(5分)→1km標識―(15分)→栃谷登山口駐車場

〔所要時間〕
総時間=7時間15分
歩 行=5時間45分
休 憩=1時間30分

〔距離と山のしんどさレベル〕
★★★☆☆  12.5km(23,500歩)
累積標高差=1,050m 
  もし、本文および写真の山座同定に誤りがあったらお許しください。


 新型コロナウイルスの外出規制で約1ヵ月の自粛後、2回のリハビリ山行をすませました。 県外への移動も緩和されたので満を持しての気分で山らしい山へ行くことにしました。 行先は富山と岐阜の県境にある金剛堂山。以前から計画していたもののきっかけがなくで のびのびになっていました。改めて調べてみるとこの時期に登っている人が多いので 何かいいことがあるのかもしれないと期待して出かけることに決めました。
たまたま山友の仁べえさんから連絡があったので金剛堂山へ行くよという話をしたら、 一緒に行ってもいいといいます。ということで現地集合の形で同行することになりました。 栃谷登山口にはそこそこ広い駐車場があり、避難小屋と水洗トイレ、飲めるかどうかわかりませんが水場もあります。

 〔栃谷登山口駐車場 NAVIマップコード:288 243 475
   
 ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき、その位置を地図と照らし合わせて確認してください

栃谷登山口駐車場を出発

私が駐車場に着いたとき先客の車は2台でした。
身支度をしていると仁べえさんたちも到着。一緒に出発しますがこのとき車は6台に増えていました。 月曜日ですが人気のある山なのでしょう。
百瀬川にかかる鉄板の橋をわたって山に入ります。

〔栃谷登山口駐車場 発=6:45〕
栃谷登山口より1km地点

最初は沢沿いの道を行き、続いてやや急な道をジグザグに登って行きます。
やがて《栃谷登山口より1km地点》という標識に出会いました。 みなさんの記録にもよく登場しますね。
前金剛の手前まで4つ標識があるようです。

〔1km標識=7:20〕
急登

1km標識からすぐ、左から登ってくる道と合流します。
歩きやすい登山道ですが写真のようにところどころ急登もありました。

栃谷登山口より2km地点

2km標識までが長く感じられました。なかなか現れないなあと思いながら登るからでしょうかねえ。
この後もそうですが1kmの設置間隔は間違っていないようです。 あとで調べたら標識間のラップタイムはほぼ同じでした。

〔2km標識=8:00〕
気持ちが安らぐブナ林

急登もあればゆるやかなところもある登山道です。
今まさに新緑の季節。気持ちの安らぐブナ林を登っていきます。

片折岳(1,346m)

そして片折岳に到着。 確かに一番高い所のようですが休憩できるような広まった山頂ではありません。
手づくりの山標が木に取り付けてあるただの稜線上の道なので知らずに通過する人が多いかもしれません。
このあと仁べえさんたちは花と景色をゆっくり見ながら行きたいというので、とりあえず私一人先行 することになりました。

〔片折岳=8:25~8:30〕
白木峰方面の眺望

片折岳からいったん50mくらい下降してから再び登り始めます。
3km標識を過ぎて登って行くとところどころで展望が開け始めます。
こちらは左手・東側で、右奥の大きい山が白木峰、中央すぐ左の山は仁王山でしょう。

〔3km標識=8:35〕
白山を望む

右手・南西側に見えてきたのは白山ですね。
こうした景色をところどころで楽しみながら登って行きます。

栃谷登山口より4km地点

1,451mのピークを過ぎて少し行くと4km標識がありました。これで最後です。
前方に見えるピークが前金剛でしょうか。

〔4km標識=9:05〕
金剛堂山・前金剛(1,638m)

一等三角点のある前金剛まで登ってきました。
大きな方位盤と藤原義勝の神鏡が祀られているという祠がある前金剛。 中金剛より12mくらい標高は低いのですが、ここを金剛堂山の山頂としているようです。
少し休憩してエネルギー補給し、先に中金剛、奥金剛まで行ってくることにして出発しました。

〔金剛堂山・前金剛=9:35~9:45〕
中金剛に向けて

中金剛に向けて前金剛を出発。
前方右手に見えるのが金剛堂山の最高峰・中金剛。
緩く下って登り返していきますが、 この辺りは冬の積雪と強風の影響で樹木が育たない風衝草原だそうです。広々とした草原が 気持ちいいですね。

前田利保の歌碑と右奥に中金剛

中金剛への途中のピークに歌碑がありました。
富山藩10代藩主・前田利保の歌碑だそうで『飛騨信濃木曾の峰々みな見えて西はのこさぬ白木やまかな』 と刻されています。
金剛堂山は西白木峰とも呼ばれたそうですね。

〔前田利保の歌碑=9:55〕
中金剛山頂(1,650m)

中金剛まで登ってきました。が、この山頂も片折岳と同じでうっかりすると通り過ぎてしまいます。 木に《金剛堂山 1650米》と書かれた札が取り付けてあるだけなのです。 それでもここが金剛堂山の最高地点ですよ。

〔中金剛山頂=10:00〕
奥金剛と白山のツーショット

最終目的地・奥金剛へ向かいます。
あとで確認できましたが、奥金剛の山頂は、左の山の一番高い所の左奥。 そして右側には白山が見えますね。

白山を背景に奥金剛にて(1,616m)

奥金剛に着いて5分ほど写真を撮っていると、こんにちはーという仁べえさんの声。
中金剛までにするという奥さんと別れて仁べえさんがダッシュでやってきたのでした。元気だねえ。 仁べえさんに白山を背景とした記念写真を撮ってもらいました。

〔奥金剛 着=10:20〕
奥金剛からの眺望

奥金剛は広々として展望良好、満足、満足!。 白山の右手前には三ヶ辻山と人形山も見えます。
南東の方には乗鞍岳も見えますがやや雲がかかっていました。


御嶽山

乗鞍岳はやや雲の中ですが御嶽山ははっきりした姿を見せています。
二人で写真を撮りまくっていましたが、仁べえさんの奥さんが待っているので戻ることにします。

〔奥金剛 発=10:45〕
中金剛へ

中金剛へ風衝草原を行きます。左奥の山が中金剛。

中金剛山頂下からの眺望(1)

登り返していく中金剛への道からの景色もまたいい。
写真は西側の三ヶ辻山の方を見たところです。奥金剛では隠れていた大笠山が人形山のすぐ右奥に 見えてきていました。

中金剛山頂下からの眺望(2)

こちらは南側。
先ほどまでかかっていた雲が取れて乗鞍岳(左)がよく見えるようになってきました。
右の山は御嶽山。

乗鞍岳

よく見えるようになった乗鞍岳。

中金剛付近からの眺望

中金剛に戻り仁べえさんの奥さんに再会。そこへ2人組の山ガールズ登場。 これから奥金剛へ行ってくるそうです。
写真はこれから戻る前金剛方面です。手前のピークにポツンと白い歌碑も見えます。 そして右側には白木峰。今年はぜひ行きたいと思っている山です。

〔中金剛=11:10〕

金剛堂山・前金剛再び

3人で前金剛に戻ってくると『いらっしゃーい』とおじさんの声。 昼飯にするんだけど一人だと寂しいから、と気さくに話しかけてくれたのです。地元の おわら風の盆で知られる八尾の方でした。
この山頂、ベンチがないのででっかい方位盤に腰掛けさせてもらってランチタイム。

〔前金剛 着=11:30〕
山頂は楽しい

八尾のおじさんは立山などで外国人のガイドもされていたという地元の山の大ベテランだそうです。 人形山や白木峰などこれから登りたい富山の山情報をいろいろ聞かせてもらいました。
そこへ奥金剛まで行った明るく元気な山ガールズも帰還。驚いたことに彼女たちも八尾の方でした。 実に楽しい山頂タイムとなりました。

薬師岳

『白い山が見えてきた』と仁べえさん奥さん。
八尾のおじさんに聞くと薬師岳だそうです。晴れていればこの右手に槍や穂高も見えるそうです。
さて、楽しい山頂で予定を越えて長居してしまいました。私が下り大好き爺さんと知っている仁べえさんから 先に降りて行ってと許可が出たので皆さんとお別れして下山開始。

〔前金剛 発=12:15〕
富山市方面

下り始めると富山市方面の景色が望めます。ぼんやりながら市街地が見えました。
もちろん白山や白木峰など登ってくるときの景色も再度眺めながら下ります。 途中の片折岳でエネルギーと水分の補給休憩し、花も見ながら快調に下りました。

〔4km地点=12:35〕
〔片折岳=13:05~13:10〕
金剛堂山に咲く花

金剛堂山は展望の山ですが花もたくさん咲いていました。
一番多かったのがイワカガミで中腹以上のあちこちに群生。 次に多いのがアカモノでしたでしょうか。
また、なまえがわからない花もいくつもありました。


栃谷登山口に戻る

1km標識を過ぎてジグザグ道を下ってくると木の間に百瀬川の川原が見えてきました。 時計を見ると午後1時57分、2時までに下山できるか・・・、と思って駆け下りました。
そしてとうちゃこー、!! 時計は午後1時59分40秒。やったね、2時前に戻ってくることができました。

〔栃谷登山口駐車場=14:00〕

 以前から行きたいと思っていた金剛堂山へ登ってくることができました。 気温は高くなったとはいえまだ吹く風が心地よい初夏、金剛堂山は展望のいい山でした。 風衝草原の緑の草原がその背後の山々に映えてきれいです。昨年登った越前の赤兎山に 似た感じの山で私の好きな山の一座に金剛堂山を加えたいと思います。
山頂では気さくな八尾のおじさん、元気な山ガールズに出会えたおかげで楽しい時間を持つことができましたし、 富山の山の様子もいろいろ教えてもらい収穫の多い金剛堂山だったと思います。 また、仁べえさん夫妻とも久しぶりの山行ができてよかったです。 一緒の車で行けるよう新型コロナの終息を願っています。


     

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