《御前山》  Motaのホームページ
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御前山(萩原)

御前山マップ
御前山(萩原) (ごぜんやま・
 はぎわらごぜんやま):1,646m

◆所在地:岐阜県下呂市萩原町
           
◆山行日:2019年11月 6日(水)
◆メンバー:仁べえさん夫妻 & Mota

〔登山コース〕
峠観音・4合目登山口―(10分)→鷹巣岩展望地(休憩10分)―(5分)→5合目―(15分) →6合目―(25分)→7合目―(5分)→憩いの広場(休憩5分)―(20分)→撰場の観音 ―(5分)→展望岩(休憩5分)―(5分)→石楠花観音・8合目―(5分)→もみの木広場―(10分) →笛吹岩観音・岩屋―(5分)→迷走の岩―(10分)→焼堂観音―(10分)→焼堂ヶ原・9合目(休憩5分)― (20分)→猿の鼻観音―(5分)→御前山山頂(休憩70分)―(25分)→9合目―(10分)→焼堂観音 ―(35分)→8合目 ―(25分)→憩いの広場(休憩10分)―(25分)→6合目―(10分)→5合目― (5分)→高巣岩展望台(休憩5分)―(5分)→4合目登山口・峠観音

〔所要時間〕
総時間=6時間45分
歩 行=4時間55分
休 憩=1時間50分

〔距離と山のしんどさレベル〕
  ★★☆☆☆  9km(18,000歩) 累積標高差=730m  

  もし、本文および写真の山座同定に誤りがあったらお許しください。


 まだ登ってなかった下呂市萩原の御前山へ行くことにしました。 桜洞コースを多くの人たちが登るようですが、沢筋の岩の道でやや歩きにくいと聞いていました。 そこで調べてみると尾根を登る上村コースというのがあることが分かりました。 年をとり楽をして登りたいという思いが強くなったので、この上村コースで登ることにし、 今回も山友の仁べえさん夫妻と一緒に3人で行くことになりました。
 国道41号線を北へ走ってJR高山線の飛騨萩原駅へ。駅前の道を北へ数百メートル行った益田清風高校前の 三叉路を右折してJRの踏切をわたります。そのまま東進してT字路に出ると《御前山登山口、 左=桜洞、右=上村》という案内板があります。上村コースへ向かいたいところですが、ここは 左折して桜洞の方へ行きます。右へ行くと上村コースの1合目登山口へ行ってしまい、 われわれが行きたい4合目登山口へは行けないようです。
このあとは集落内の道が錯綜しているので説明は無理。カーナビの案内に従って車を進めます。なお、途中に ある獣除けのゲートの開け閉めして通りました。

 〔峠観音・4合目登山口 NAVIマップコード:361 748 171〕
  ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき、その位置を地図と照らし合わせて確認してください

峠観音4合目登山口

4合目登山口まで飛騨萩原駅から25分くらいでした。
広域林道を走って行くと駐車場登山口がありました。
そこに《峠観音4合目登山口700m先》という案内看板がありました。砂利道に変わりますが 上って行きます。
路肩に2・3台駐車できますね。

〔峠観音4合目登山口 発=7:45〕
鷹巣岩展望台案内板

緩むところもありますが最初から急登でした。
登っていくと鷹巣岩展望台の案内板があったので寄っていきましょう。
ここは花の尾渓谷への分岐にもなっています。

〔鷹巣岩展望台 着=7:55〕
鷹巣岩展望台からの眺望

鷹巣岩展望台は切れ落ちた岩場でした。
眼下には萩原の町。遠くに白山を望むことができます。眺望バッチリ、今日はいいお天気ですね。

〔鷹巣岩展望台 発=8:05〕
次の展望台からの眺望

さらに登っていくと《展望台》という案内標識があり南側が開けていました。
紅葉した木の向こうに見えるのは八尾山(1,101m)でしょうか。

〔展望台=8:30〕
油坂観音・7合目

聞いていた通り急登続きでした。それでも祀られた観音様や合目標識に励まされるように 登ってきました。
油坂観音・7合目です。急登もあとちょっとでしょう。

〔油坂観音・7合目=8:50〕
憩いの広場

7合目から5分、憩いの広場に到着です。
急登に堪えて登ってきたので小休憩とします。この先は歩きやすい緩やかな道だそうです。

〔憩いの広場=8:55~9:00〕
撰場(えりば)の観音

憩いの広場からは広くて緩やかな歩きやすい登山道になりました。 しかもササが刈ってあるんですね。地元の有志の方のボランティア活動で 9月に刈ってくれたのだそうで、ありがたいことです。
観音様を探しながら歩いていますが、ここは撰場の観音です。撰場は『えりば』とふりがなが添えてあります。

〔撰場の観音=9:20〕
阿寺山地と恵那山

撰場の観音から少し行った登山道わきに岩があり、ここから南側が展望できました。 横たわる山塊は、一番高い小秀山など阿寺山地の山々です。その右奥に薄く見える山は恵那山 だと思われます。

〔展望岩=9:25~9:30〕
8合目

8合目まで来ました。ここに鎮座するのは石楠花観音だそうです。
そういわれれば周囲には石楠花が群生していますね。

〔8合目・石楠花観音=9:35〕
もみの木広場

歩いていくと印象的なもみの木がありました。とてつもなく大きな盆栽みたいだなあ。 ここはもみの木広場というそうです。

〔もみの木広場=9:40〕
笛吹岩観音分岐

見晴らしのいい鉄塔を過ぎると《笛吹岩観音→》と《岩屋》の案内標識がありました。
ここを右へ入ったところにあるようなので行ってみましょう。

大岩の上にある笛吹岩観音

岩屋は大きい岩なのですぐ見つかりました。さて、観音様は??
やっと見つけました大岩の上に観音様はおられたのです。よじ登ってお参りし、撮影。

〔笛吹岩漢音=9:50〕
振り返ってみる白山

9合目への道を登っていきます。途中で振り返ると広々とした景色が広がり白山もしっかり見えて いました。
あたかもラグビーのゴールポストのような2本の枯れ木が立っています。 この間に白山が入ればいいのになあと思いましたがどうしてもだめでした。得点ならず残念。

白山と別山

白山と別山(左)をズームアップしてみました。

焼堂ヶ原・9合目

2つ目の送電線鉄塔のすぐ上が9合目でした。ここにある小屋は中電の資材小屋だそうです。
焼堂ヶ原というそうで観音様が祀られていますが命吊されていない観音様ですね。 あっ、途中にあるはずの焼堂観音を見落としてきたようです。

〔焼堂ヶ原・9合目 着=10:15〕
9合目の眺望

鉄塔、9合目も眺望のいいところです。ここで初めて御嶽山の姿を見ることができました。
正面に見える山はモヒカン刈りのようにてっぺんに樹林が残されています。 その左奥の部分が御前山山頂のようですね。

〔焼堂ヶ原・9合目 発=10:20〕
猿ヶ鼻観音

登っていくとモヒカンの刈り残し部分である樹林帯に入ります。 そして最後の観音様・猿ヶ鼻観音がありました。 山頂はもう近いでしょう。

〔猿ヶ鼻観音=10:40〕
御前山山頂(1,646m)到着

樹林帯を歩き、一段高くなったところに登ると岩がごろごろする山頂でした。
以前登った下呂御前山の山頂とよく似た山頂だというのが第一印象です。

〔御前山山頂 着=10:45〕
目の前にドーンと御嶽山

さすが、なまえに恥じない御前山ですね、目の前にドーンとでっかい御嶽山。
御嶽山を遥拝するのにもってこいの山頂です。

噴煙

大噴火から5年がたち、この秋は期間を限って山頂まで登る許可が出るまでに落ち着いてきました。 それでもご覧の通りの噴煙が見えます。
私は大噴火のちょうど2ヵ月前に登ったのですが、その時は薄いガスと煙が少し上がっていた程度だった のを思い出します。

槍・穂高連峰

北アルプスは赤い祠の後ろにある大岩に登らないと見えません。
うっすらと雪化粧した槍ヶ岳と穂高連峰。右端は前穂ですね。

槍ヶ岳をズームアップ

槍ヶ岳をズームアップしてみましょう。
槍の穂先には雪が積もらないんですね。

乗鞍岳

こちらは乗鞍岳。
御前山山頂周辺の木が伸びてしまい乗鞍岳の全体は見えません。
周りの木を少し伐ってくれるとうれしいんですけどね。

中央アルプスの山々

こちらは中央アルプスの山々です。御嶽山のすぐ右手に見えていました。

御前観音

仁べえさんの奥さんが山頂の大岩の下に観音様が祀られているのを見つけてくれました。 仁べえさんが山頂にあるから御前観音かなといっていましたが、後で調べたらその通りだったので驚きました。
さて、この世の極楽浄土みたいな秋晴れの山頂で1時間余りも過ごしてしまいました。
昼食を終えたころ桜洞コースから男性が一人登ってこられたのをしおに下山することにします。

〔御前山山頂 発=11:55〕
焼堂観音

予定より時間が早かったので帰りは紅葉狩りをしながらゆっくり下ります。 登ってくるとき、日が当たったら紅葉がきれいだろうと話していたのです。
9合目の焼堂ヶ原展望地を過ぎて下ってくると仁べえさんが見つけてくれました。 これが焼堂観音です。これですべての観音様にお目にかかったことになるでしょう。

〔9合目=12:20〕
〔焼堂観音=12:30〕
カラマツの黄葉と眺望

鉄塔上の笛吹岩観音付近まで下りてきました。
前方に秋の景色が広がっています。 黄葉したカラマツの向こうに小秀山など阿寺山地の山、その右奥に恵那山も見えます。

〔笛吹岩観音=12:50〕
中腹の紅葉

8合目を過ぎたあたり、すなわち標高1,450m付近から紅葉が増えてきます。 朝登っていくときとは違って昼の太陽が降り注ぎ、光が葉っぱを透過することによって紅葉が鮮やか さを増していました。

〔石楠花観音・8合目=13:05〕
紅葉・黄葉

緩やかに下ってくるとシロモジの黄色の葉やモミジの真っ赤な葉がそこここに鮮やかさを競っています。
一瞥しただけで通り過ぎるのは失礼になると思い、それぞれの木に立ち寄っては写真を撮ってあげました。

緑が増えて・・・

この日、紅葉が盛んだったのは標高1,300m~1,450mあたりでしたね。
憩いの広場を過ぎ、7合目あたりから下は再び緑の葉が増えてきました。

〔憩いの広場=13:30~13:40〕
〔6合目=14:05〕
〔5合目=14:15〕
峠観音・4合目登山口

鷹巣岩展望台に再度立ち寄って景色を眺めてから登山口まで戻ってきました。
帰りは存分に紅葉狩りを楽しめた感じです。

〔鷹巣岩展望台=14:20~14:25〕
〔峠観音・4合目登山口 着=14:30〕
 聞いていた通り歩きやすい上村コースでした。 また、桜洞コースよりも長い行程ではありますが、ササもきれいに刈ってくれてあり、 観音様や合目表示、展望台案内標識などが各所に設置されていて退屈することなく歩いてくることが できました。登山道を整備してくださっている地元のボランティアの方々に改めて感謝したいと思います。 ありがとうございます。
最近歩かれた方の報告では今年は紅葉がいま一つだとのことでした。例年はもっときれいなのかもしれませんが 私は十分楽しめたと思っています。特に日がよくあたる午後がよりきれいな紅葉が楽しめました。 またとない好天に恵まれ、山友さんと一緒に秋の一日を楽しませてもらった御前山でした。 そして仁べえさん、往復運転お疲れさま、ありがとうございました。
御前山はいい山です。


     

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