◆行者還岳 (ぎょうじゃがえり岳) :1,547m ◆所在地:奈良県上北山村、天川村 ◆山行日:2019年10月28日(月) ◆メンバー:よっちゃんさん、やっささん 仁べえさん夫妻 & Mota 〔登山コース〕 90番ポイント登山口―(35分)→タイタン広場(休憩5分)―(20分)→90番分岐(休憩10分)―(40分) →天川辻―(5分)→行者還小屋(休憩10分)―(10分)→行者の水場―(25分)→行者還岳(休憩45分) ―(25分)→行者の水場―(10分)→行者還の小屋―(5分)→天川辻―(35分)→90番分岐(休憩10分) ―(10分)→タイタン広場(休憩10分)―(20分)→90番ポイント登山口〔所要時間〕 総時間=5時間30分 〔距離と山のしんどさレベル〕 ★★☆☆☆ 7km(16,000歩) 累積標高差=610m もし、本文および写真の山座同定に誤りがあったらお許しください。 |
八経ヶ岳、釈迦ヶ岳、山上ヶ岳など大峰山系の山にも時々出かけていますが、行者還岳や大普賢岳など
未踏の山もたくさんあります。その中の一座・行者還岳は、険しい姿を見て役行者(えんのぎょうじゃ)
をして一度は引き返させたという山だそうです。
しかし、調べてみるとさほど難しい山ではなく、また、国道309号線の90番ポイントから登っている人が
たくさんいることがわかりました。
そこで、先日、奥三界岳に行ったとき、同行したよっちゃんさんと、やっささんに話を したらぜひ登ってみたいとのこと。 紅葉も見られそうな天気のいい日を選択していくことにしたわけです。 さらにこの話を山友の仁べえさんに伝え、ご夫妻で行ってくれることになり、総勢5人での山行になりました。 国道169号線を南下、国道309号線に入って90番ポイントの路肩に駐車しました。 〔国道309号線90番ポイント NAVIマップコード:439 085 274〕 ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき、その位置を地図と照らし合わせて確認してください |
90番ポイントと登山口 国道309号線の90番ポイントで、右奥に見える鉄階段が登山口です。 このあたり、道が少し広くなっているので、路肩に4台~5台駐車できますね。 〔90番ポイント登山口 発=8:20〕 |
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鉄製急階段 登山口から取り付く鉄製の急階段。 このあとタイタン広場までそこそ急登が続きます。 |
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ヒノキの巨木 みなさんのブログにもよく登場するヒノキの巨木です。 確かに存在感のある古木ですね。 | |
タイタン広場から見る大普賢岳 タイタン広場はヒノキの巨木のすぐ上でした。 北側が開け、ギザギザの大普賢岳が姿を見せます。 登ってみたいですねえ。 〔タイタン広場 着=8:55〕 | |
押しつぶされたタイタン このタイタンがあるのでタイタン広場というんですね。 倒木がのしかかり押しつぶされています。 このあたりにキッコウハグマの花があるそうですが帰りに探すことにして先を急ぎます。 〔タイタン広場 発=9:00〕 | |
90番ポイント分岐 タイタン広場からは尾根道になります。 はじめは緩やかでしたが徐々に勾配が増す登山道でした。 登り切ったところが90番ポイント分岐で、左に行くと弥山、右に行くと行者還岳・山上ヶ岳方面への 大峰奥駈道になります。 〔90番ポイント分岐 着=9:20〕 | |
紅葉越しに見る大峰山 西側には、紅葉したドウダンツツジ越しに大峰山が見えます。 左の三角頭が八経ヶ岳(大峰山 1915m)、その右が弥山(1895m)で、写真の右手には 頂仙岳(1717m)も見えていました。 | |
行者還岳と大普賢岳 北側はこれからたどる稜線で、左に行者還岳の頭が、右には大普賢岳が見えます。 〔90番ポスト分岐 発=9:30〕 | |
大台ヶ原 気持ちのいい稜線を北に向かいます。 暑くもなく寒くもない、多少アップダウンはあるけど歩きやすい尾根道です。 右手にはところどころで大台ヶ原が見えます。 中央の一番高いところが日出ヶ岳でその右の崖のように見えるとことが大蛇嵓ではないでしょうか。 | |
行者還岳 歩いていくと正面に行者還岳(1547m)が大きく見えてきます。 だいぶ近づきましたね。 | |
天川辻 少し下っていくと天川辻に出ました。 ここを左へ下っていくと天川村小坪谷への道でしょう。 〔天川辻=10:10〕 | |
天川辻のお地蔵さん 天川辻にお地蔵さんが祀られています。 何と『電線路安全・通行人安全』と彫られていました。 以前このあたりに送電線があったようです。それが大峰奥駈道が世界遺産に指定されて 撤去されたとか。 | |
行者還小屋 行者還小屋は天川辻からすぐでした。ここで小休憩。 仁べえさんの奥さんからいただいた栗きんとんは粒々入りでほっこりしておいしい手作りでした。 後にそびえる行者還岳は岩壁で直登できません。山すそを右に巻いて北東側から登ります。 〔行者還小屋=10:15~10:25〕 |
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石碑 山すそを巻いていくと岩屋のようなところに石碑が祀られていましたが 何と彫られているかわかりません。 この先から垂直に近い岩壁です。大峰奥駈道の案内標柱には『行者還』と記されているので、役行者が このあたりで引き返したのかもしれませんね。 |
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行者の水場 いよいよ岩壁に取り付きます。 岩の横のガレ場に引かれた水がちょろちょろと流れ落ちていました。 これが行者の水場(行者雫水)ですね。 特に美味しいほどではないですが、浄めの水といったところでしょう。 |
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最初のハシゴ 行者の水場のすぐ右上にある最初の梯子を登ります。 |
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梯子の急登が続く 最初の梯子を登ると、その上にさらにハシゴの急登が続きます。 |
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さらに登って さらに登り切ってしばらく行くと尾根道に出ます。 |
山頂への尾根道から見た大普賢岳 尾根道に出て右へ行くと大普賢岳方面。行者還岳山頂へは左へ行きます。 ここからは大普賢岳が間近に見えました。登頂意欲をそそる大普賢岳の姿です。 ハシゴと鎖場が連続するとか。 |
行者還岳山頂部 行者還岳山頂へもう一息です。 |
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行者還岳山頂(1,547m) 行者還岳山頂に到着しました。 山頂はこんな感じで、そんなに眺望はよくないですね。 〔行者還岳山頂 着=11:00〕 |
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北側に大普賢岳
北側には何とか大普賢岳が見えます。 この景色を見ながら昼食にしましょう。 |
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北西方向の眺望 山頂の少し奥から北西方向が何とか見えました。 左の近くにあるのが稲村ヶ岳で、真ん中の奥に山上ヶ岳、右は竜ヶ岳ではないでしょうか。 |
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行者還岳山頂での記念写真 5人で登った記念写真の撮影タイム。 証拠写真も撮ったので下山することにします。 〔行者還岳山頂 発=11:45〕 〔行者還小屋=12:20〕 |
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キッコウハグマ いいお天気の下、帰りも大普賢岳、大台ヶ原、八経ヶ岳・弥山、などの 眺望を楽しみながら往路を戻ってきました。 そしてタイタン広場付近に咲いているというキッコウハグマを探しました。 1cmもない小さい花なのでなかなか見つけられません。もうあきらめて帰ろうか、と私が言ったら、 やっささんが、『小さな白い花があった』と。まさしくキッコウハグマでした。 〔90番分岐=13:00~13:10〕 〔タイタン広場=13:20~13:30〕 |
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90番ポイント駐車地に戻る
何とかキッコウハグマの花も見つけて写真も撮ることができてよかったです。花探しの目的も 達成したので気分よく登山口まで戻ってくることができました。 〔90番ポイント登山口 着=13:50〕 |
このところ大台ヶ原、薬師岳、奥三界岳、赤兎山と好天に恵まれた山行が続いていましたが、
この日の行者還岳もこれ以上ないという秋空に恵まれました。 風もなく、さわやかな空気の中を展望を楽しみながら大峰奥駈道を歩いてくることができたのです。 それに間近に八経ヶ岳や大普賢岳、そして台高の山々を展望できて言うことなしの山歩きでした。 また、山の話をしながら5人の仲間と合一緒だったことが何よりのことです。 呼びかけに快く参加していただいたのはうれしいことでした。 今回見た景色の中では大普賢岳のギザギザの山の姿が特に印象的でした。岩場、鎖場、梯子が連続する 山だそうですが、そのうちまたこのメンバーで登れたらいいなと思っています。 |
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