《薬師岳・太郎山》  Motaのホームページ
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薬師岳・太郎山

薬師岳・太郎山マップ
薬師岳 (やくしだけ):2,926m
 
太郎山 (たろうやま):2,373m

◆所在地:富山県富山市      
◆山行日:2019年 9月19日(木)
       ~9月20日(金)
◆メンバー:仁べえさん & Mota

〔登山コース〕
〔1日目〕
折立駐車場登山口―(70分)→アラレちゃん(休憩5分)―(35分)→三角点ベンチ(休憩5分)―(15分) →積雪深計測ポール―(75分)→五光岩ベンチ―(25分)→途中休憩(休憩5分)―(30分)→太郎平小屋(休憩30分) ―(20分)→薬師峠―(50分)→薬師平―(55分)→薬師岳山荘(休憩20分)―(35分)→ 避難小屋跡(休憩10分)―(15分)→薬師岳(休憩30分)―(15分)→避難小屋跡(休憩5分)―(20分) →薬師岳山荘(泊)
〔2日目〕
薬師岳山荘―(45分)→薬師平(休憩5分)―(10分)→途中休憩(休憩5分)―(15分)→薬師峠―(25分) →太郎平小屋(休憩10分)―(10分)→太郎山(休憩15分)―(10分)→太郎平小屋―(50分)→五光岩ベンチ ―(65分)→積雪深計測ポール(休憩10分)―(10分)→三角点ベンチ(休憩5分)―(25分)→アラレちゃん ―(40分)→折立登山口駐車場
〔所要時間〕
〔1日目〕
総時間=9時間40分
歩 行=7時間50分
休 憩=1時間50分
〔2日目〕
総時間=5時間55分
歩 行=5時間05分
休 憩=0時間50分

〔距離と山のしんどさレベル〕
  〔1日目〕11km(23,000歩)  〔2日目〕10km(18,500歩)   累積標高差=1,750m ★★★★☆ 

  もし、本文および写真の山座同定に誤りがあったらお許しください。


 薬師岳は何年も前から行ってみようと計画していた山です。小屋泊まりを予定していたため 混み合わず、少なくとも晴天が2日続くという条件がなかなかなくて延び延びになっていたのです。 そんな中、連休の狭間で好天が3日間続くという天気予報が出ました。ところが直前になって予報が怪しくなって きました。 どうしようか迷い、山友の仁べえさんに話したらぜひ行きましょうとのこと。思い切って念願の薬師岳に 行く決断をしたわけです。
前日夕方に折立駐車場に入って車中泊。朝起きたら一面ガスの中。予報では晴れるといったのになあと 思いながらも予定どおり出発しました。

 〔折立駐車場 NAVIマップコード:678 537 519〕
  ※マップコードご利用の際は、カーナビに入力したとき、その位置を地図と照らし合わせて確認してください




1日目
折立登山口

駐車場のすぐ先、100mくらいのところが登山口です。
登山口に入るとすぐに愛知大学遭難慰霊の十三重塔があり、のっけから急登になります。

〔折立駐車場登山口 発=6:00〕
おなじみのアラレちゃん

先が長いのでゆっくりペースで急な登山道を登ります。
そしておなじみ太郎坂のアラレちゃんの看板まで登ってきました。登山口からここまで 標高差300mが最初の急登ですね。

〔アラレちゃん=7:10~7:15〕
積雪深計測ポール

ずっとガスの中を登ってきました。ところが1900mを越え積雪深計測ポールのところまでくると 急に空が晴れわたったのです。

〔積雪深計測ポール=8:10〕
雲海に浮かぶ白山

登山道に立ち込めていたガスは雲海だったんですね。
遠く雲海の上に白山が浮かんでいました。
薬師岳が見えてくる

青空に変わって気持ちもワクワクしてきます。そして左奥に大きな薬師山塊が見えてきました。 まだまだ遠い。
整備された遊歩道のような登山道を行くと左奥に剱岳、立山も見え隠れします。

〔五光岩ベンチ=9:25〕
太郎平小屋

何人かに追い越され、ゆっくり歩いてきましたが出発して4時間25分、ようやく太郎平小屋まで やってきました。

〔太郎平小屋 着=10:25〕
太郎平の眺望

天気は良くなったしゆっくり休憩しましょう。
南側には水晶岳、鷲場岳、黒部五郎岳などの山々が連なります。 この方角から見る景色は初めてで新鮮です。

太郎平小屋を出発

いい景色を眺めながらゆっくり30分も休憩したので出発します。
前方に見える薬師岳が待っています。

〔太郎平小屋 発=11:05〕
薬師峠

遊歩道を歩き、緩やかに薬師峠まで下りてきました。
ここはテント場になっていますが今日はすいているようです。

〔薬師峠=11:25〕
岩場の登山道を登る

薬師峠を過ぎると山道らしくなり、さらに大岩がゴロゴロする涸れ沢を登ります。 本日2回目、標高差約150mの急登ですね。

薬師平

あー疲れた。ようやく薬師平まで登ってきました。
広ーい平原に変わります。右の山は北ノ俣岳です。

〔薬師平=12:15〕
槍ヶ岳も

そして槍ヶ岳もしっかり姿を見せます。
この先、鷲羽岳、水晶岳、薬師岳などいい景色を見ながら行きます。

薬師岳山荘に到着

長い道のりでした。出発して7時間10分、今日の宿・薬師岳山荘に到着しました。
時に午後1時過ぎ、チェックインの手続きをしていると、 山荘のお兄さんから『今日はまたとないいい天気だから、これからすぐ山頂に行った方がいい』 と勧められたのです。相談の結果思い切って山頂まで行くことにしました。足は重いですけどねえ。

〔薬師岳山荘=13:10~13:30〕
薬師岳への道

本日3回目の急登です。
山荘からの標高差は約200m。ザレた道は意外に疲れます。見えているピークは薬師岳の山頂ではなく 避難小屋跡です。 休み休み登るしかありませんでした。

避難小屋跡

やっと避難小屋跡まで登りつきました。
ここは丸坊主のピーク。目いっぱい眺望が楽しめます。

〔避難小屋跡 着=14:05〕
南側に見える山

南側には、手前に笠ヶ岳と黒部五郎岳、奥に乗鞍岳と御嶽山がしっかり見えます。
展望360度で、このほかの山々もよく見えますが薬師山頂とほぼ同じ眺望なのであとで紹介しましょう。

薬師岳山頂を望む

これから行く薬師岳山頂です。
右のピークではなくそのすぐ左奥に見えるのが薬師岳。
さあ行きましょう。

〔避難小屋跡 発=14:15〕
薬師岳山頂へ

薬師岳山頂下まできました。
岩を積み上げたような山頂です。
薬師岳山頂(2,926m)

薬師岳山頂とうちゃーく!
まずは仁べえさんと2人で記念写真。
薬師如来を祀る祠があります。

〔薬師岳山頂 着=14:30〕
剱岳と立山

聞いていた通りの素晴らしい眺望。
北の方から時計回りに見てみましょう。
まずは剱岳と立山ですね。

東に裏銀座の山々

裏銀座の山々が文字通り一望できるのですね。 左奥には浅間山も。

槍・穂高連峰

南南東になりますが槍・穂高連峰。
先ほどまで少しかかっていた雲がすっかり消えていました。 山荘のお兄さんが言われた通りでした。さすが薬師岳の住人ですね。

有峰湖と白山

西側眼下には有峰湖が見えますね。 さらに、左の一番奥に見える山は白山です。
絶景の山頂で30分ほど過ごしてしまいました。この間冷たい北西風に吹かれ 少し頭痛を感じ始めたので山荘に戻ることにします。そういえば今朝、この秋初めて氷が張ったと 薬師岳山荘で聞きました。

〔薬師岳山頂 発=15:00〕
〔避難小屋跡=15:15~15:20〕
〔薬師岳山荘 着=15:40〕


2日目

 疲れと冷風による軽いカゼ症状でしたが一晩寝たら回復しました。
この日の宿泊者は30人足らずとすいていました。山荘の女将によれば9月の平日はこんなものだそうです。 登山者側からすればねらい目ですね。
2日目朝の最低気温は5℃だったそうです。寒い中を薬師山頂めざす人もたくさんいましたが、 われわれは下山するだけなので気楽です。それでも朝6時に山荘を出発して下山を開始しました。
この朝は昨日に比べて雲が多いようです。天気の移り変わりが予想より早くなったのでしょう。 昨日山頂まで行って本当に良かったと思いました。
薬師岳山荘から見た槍・穂高連峰

出発時に見た槍ヶ岳・穂高連峰のシルエットです。

左端にとんがりがワリモ岳と大きな鷲羽岳。槍ヶ岳から右へ大喰岳、中岳、南岳、北穂高岳、奥穂高岳、 ジャンダルム、そして双六岳

〔薬師岳山荘 発=6:00〕
〔薬師平=6:45〕
〔途中休憩=7:00~7:05〕
太郎平小屋

太郎平小屋まで戻ってきました。
背後の山が太郎山です。時間的に余裕があるので太郎山へも寄り道して行きましょう。

〔薬師峠=7:20〕
〔太郎平小屋=7:45~7:55〕
太郎山山頂(2,373m)

10分で太郎山山頂に到着。
背後には富山の市街地と富山湾が見えます。

〔太郎山 着=8:05〕
太郎平小屋と薬師岳

山頂から太郎平小屋を見下ろし、その後ろには薬師岳がよく見えます。
あそこから下りてきたのかー。

北ノ俣岳

南側には北ノ俣岳(2,662m)が間近に、その左奥に黒部五郎岳(2,840m)が見えます。
太郎山で15分ほど過ごしたので下山しましょう。

〔太郎山 発=8:20〕
〔太郎平小屋=8:30〕
折立駐車場に戻る

途中で2回ほど休憩して折立駐車場に帰ってきました。 距離は長いが下りは楽です。12時少し前に戻ってくることができました。

〔積雪深計測ポール=10:25~10:35〕
〔三角点ベンチ=10:45~10:50〕
〔アラレちゃん=11:15〕
〔折立登山口駐車場 着=11:55〕
 かねてからの念願だった薬師岳に行ってくることができました。距離も標高差もしっかりあって 苦労して登っただけに素晴らしい眺望を満喫できた喜びは格別です。 山行を決断させてくれた山友の仁べえさん、それに今日は最高の天気だから今から山頂へ行ってこいと 勧めてくれた山荘のお兄ちゃんには感謝の気持ちでいっぱいです。
北アルプスの北部、こちら側から見る景色は初めてでしたし、裏銀座を横並びに一望できるというのも 新鮮な景色でした。やはり苦労してでも山に登らなければ得られないご褒美であることを 実感しました。 薬師岳は今年登った中で一番印象に残った山でもあります。


     

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