![]() (ごしょだいら):850m 臼杵ヶ岳 (うすきねがたけ):697m ◆所在地:三重県亀山市、滋賀県甲賀市 ◆山行日:2017年11月21日(火) ◆メンバー:よっちゃんさん、仁べえさん、 仁べえさん奥さん、Mota 〔登山コース〕 安楽越登山口―(25分)→かもしか高原―(35分)→臼杵ヶ岳(休憩10分)―(50分)→峠―(15分)→ 船石(休憩10分)―(5分)→大岩・小太郎峠(休憩10分)―(20分)→家老平―(25分)→ 御所平南端ピーク(休憩5分)―(5分)→水無―(15分)→御所平(休憩50分)―(10分)→水無―(5分) →御所平南端ピーク(休憩5分)―(20分)→家老平―(15分)→大岩・小太郎峠(休憩5分)―(10分)→ 船石(休憩10分)―(10分)→峠―(40分)→臼杵ヶ岳(休憩5分)―(25分)→かもしか高原―(25分) →安楽越登山口〔所要時間〕 総時間=7時間45分 歩 行=5時間55分 休 憩=1時間50分 〔距離と山のしんどさレベル〕 9km(20,000歩) ★★☆☆☆ |
鈴鹿主脈の山でまだ訪ねたことがなかった御所平へ行くことにしました。
仙ヶ岳の南にあって眺望がよく、ゆったりとした感じの所だと聞いていました。 今回は、山友だちのよっちゃんさんと仁べえさん夫妻をさそって4人のメンバーです。 この秋は強い寒波の訪れが早く、小春日和のようないい日がありません。そんな中、寒さは残りますが 前線が通過して2日後の晴天に出掛けることにしました。 ただ、鈴鹿山脈の三重県側は朝から晴れるが、滋賀県側が晴れてくるのは昼頃になるという予報でした。 事実、鈴鹿ICまでは青空の下を走って行きましたが石水渓手前からは曇り空で虹も出ていたのです。 どうやらこのあたりは朝方まで雪が降っていたようです。その石水渓で待ち合わせて安楽越の登山口まで 行きます。 安楽越という峠は高速道路の鈴鹿トンネルの真上に当たるところです。昔は鈴鹿峠の間道として利用されていた ようで、三重県から滋賀県の山女原(あけびはら)へ通じる峠です。 〔安楽越登山口 NAVIマップコード 213 584 494 *76〕 〔石水渓駐車場 NAVIマップコード 213 618 129 *63 〕 |
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安楽越登山口 安楽越は路肩に3台くらい駐車できます。 以前も利用しましたが、その時はここから南へ四方草山、三子山を縦走しました。 今回は反対にここから北へ臼杵ヶ岳から御所平をピストンする計画です。 〔安楽越登山口 発=7:55〕 |
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かもしか高原
最初から急登でした。好みではない階段の登山道を登り、いったん下って登り返すと平坦なところに出ました。 なかなか感じのいいところで、かもしか高原というそうです。 ここは滋賀県側の山女原(あけびはら)への分岐にもなっています。 〔かもしか高原=8:20〕 |
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尾根道の霧氷
かもしか高原からは林の中の道を登ります。 やがて尾根道に出るとあたりの木々は霧氷がびっしりとついていました。 こんな天気だとテンションが下がりそうですが、昼頃からは晴れるという予報を信じて行きます。 |
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臼杵ヶ岳(697m)
臼杵ヶ岳まで登ってきました。 ここは鬼ヶ牙からの周回で一度来たことがあります。仙ヶ岳などの眺望がよかった記憶があるのですが ご覧の通り視界ゼロ。 あまり早く御所平に行っても眺望が得られないでしょう。ここでも10分間休憩をとり、このあとも 牛歩戦術でゆっくりと歩いていくことにしました。 〔臼杵ヶ岳=8:55~9:05〕 |
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寒そうなモミジの落ち葉
こんなに雪があるとは思ってもいませんでした。 それだけ雪山を楽しめるということでしょう。 せっかく紅葉したモミジが早い降雪で散ってしまったのでしょう、雪の上で寒そうに見えます。 |
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船石への登り
いったん峠まで下ったあと船石への登りにかかります。 このあたりで5cm~10cmくらいでしょう。 積雪はまだ少ないとはいえ見た目よりも急登で足を滑らせながら登ります。 |
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船石(760m)
船石まで登ってきました。仁べえさん夫妻が立っているところが大きな船石です。 ここも眺望がいいところなんですがこれではねえ。 〔船石=10:10~10:20〕 |
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小太郎峠
長坂ノ頭と仙ヶ岳への分岐となる小太郎峠は船石からはすぐでした。 その船石から歩いてくるわずかの間に空が明るくなってきたようです。いいぞ、いいぞ!! 御所平・仙ヶ岳へはここを左へ下りますが、その前に大岩へ行ってみましょう。この先20m ほどのところが大岩です。 |
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大岩から仙ヶ岳方面を望む
大岩にきました。 まだ雲は取れませんが少しずつ仙ヶ岳方面の山影が見えだしました。待望の青空も出てきたようです。 どんどん晴れろよー。 〔小太郎峠・大岩=10:25~10:35〕 |
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仙ヶ岳が見えた
大岩・小太郎峠から下ってくると北側が開けたところがありました。 そして晴れ間が広がり仙ヶ岳(961m)がしっかりと姿を現しました。 中央やや左の双耳峰が仙ヶ岳で右奥の山が野登山(852m)です。 |
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家老平
家老平まで下りてきました。変わったなまえですがいわれはわかりません。 まだすかっと晴れてはいませんが、前方に御所平が望めます。 左端が南端のピークで、真ん中あたりが水無、右のなだらかな高みが御所平でしょう。 |
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家老平から見るベンケイ(761m)
家老平は滋賀県側の小太郎谷源頭の草原地帯で、今は雪でおおわれています。 写真は家老平から南西方向を見たところで、草原の向こうにベンケイ(761m) が見えます。 そして、左奥のピークが先ほどいた船石あたりだと思われます。 〔家老平=10:55〕 |
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霧氷のトンネルを登る 家老平から先の霧氷のトンネルはきれいでいいのですが、ここをすぎると急登が待っていました。 樹林の中を目印のテープを探しつつ、雪に足を取られながら登ります。 |
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御所平南端のピークに飛び出す 家老平から登ること約30分、林の中から御所平南端のピークに飛び出しました。 これは素晴らしい!! すっかり青空が広がり展望も一気に開けました。 新雪の向こう、中央にめざす御所平が見えます。 左奥は御在所岳や鎌ヶ岳、右奥は仙ヶ岳や野登山が一望です。 〔南端のピーク=11:20~11:25〕 |
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新雪を踏んで 御所平への広い尾根は新雪におおわれていました。 せっかく降り積もった真っ白な雪を踏みつけていくのは申し訳ない気がします。 |
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水無 足跡をつけるのがもったいないような新雪の上を歩き、御所平手前の小ピークにやってきました。 水無(832m)あるいは御所平南峰とも呼ばれるようですが、山のなまえを示す標識は何もありませんでした。 〔水無=11:30〕 |
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水無から見た御所平 水無までくればめざす御所平は目と鼻の先です。 さあ、あそこまで行って昼飯にしましょう。ここまで歩いてきてだいぶおなかが減りました。 |
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御所平山頂で記念写真 出発して3時間50分。昼から晴れるという天気予報を信じて御所平まで登ってきました。 意識的にゆっくり歩き、途中休憩もしっかりとるという牛歩戦術が功を奏しました。 雲が取れ真っ青な青空になる時間にぴったりあわせて山頂に到着したのです。 〔御所平 着=11:45〕 |
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鈴鹿の雪山に一番乗りの大展望 標高850mと、さして高くない御所平です。 しかし、なまえのとおり幅の広い稜線上のピークでなので 鈴鹿山地の中でも屈指の展望台ではないでしょうか。 今シーズン初めて雪の鈴鹿を楽しませてもらいます。 Please permit it if mention of the name of the mountain includes an error. |
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御在所岳 御在所岳(1,212m)をズームアップしてみました。 なだらかな中央部が三角点のある山頂で、右に高く見えるところが御在所レーダー雨量計が あるところです。 |
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鎌ヶ岳 こちらは鎌ヶ岳のズームアップです。 もちろん鈴鹿第一の鋭鋒で、槍ヶ岳のように際立った存在ですね。 峠筋とは違って風がほとんど当たらない山頂で、こうした鈴鹿の山々を眺めながら ゆっくりと昼食を楽しみました。山頂に1時間近くも腰を据えてしまったで、そろそろ下山することにします。 〔御所平 着=12:35〕 |
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東側の眺望 南端のピークに戻る手前で東側を見たところです。 いいお天気ですねえ。遠く伊勢湾、肉眼ではその向こうに知多半島も見えます。 真ん中に黒っぽく見える山は長坂ノ頭(610m)。 その右、高速道路の向こうの山は雨引山(411m)です。 |
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南端のピークから御所平と鈴鹿の山々の眺望 南端のピークまで戻ってきました。 雄大な鈴鹿山脈の景色もこれで見紊めです。 雪の御所平は記憶に残るいい山でした。 Please permit it if mention of the name of the mountain includes an error. 〔南端のピーク 着=12:50〕 |
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南側の山々 南端のピークから南側を見てみましょう。 那須ヶ原山、油日岳など鈴鹿山脈南部の山々です。 そして中央左奥、遠くに見えるのは霊山(766m)ですね。 那須ヶ原山は仁べえさんと、霊山と油日岳は、『三重の低山歩きの会』 で登ったのを思い出しました。 さあ、御所平での展望を十分楽しんだので帰ることにしましょう。 〔南端のピーク 発=12:55〕 |
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大岩から見る御所平 家老平を経て小太郎峠・大岩まで戻ってきました。 大岩からも北と東側の眺望が広がります。今朝ははっきり見えなかった御所平方面も よく見えます。ただ、この時間になると雪が解けてしまったようで雰囲気が違っていました。 〔家老平=13:15〕 〔大岩=13:30~13:35〕 |
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船石からの眺望 船石も東側から南側にかけて特に開けています。 朝は全く見られなかった景色がご覧の通り。 安楽越の登山口は臼杵ヶ岳の向こう側ですから、まだだいぶ歩きでがあるのがわかりますね。 〔船石=13:45~13:55〕 |
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臼杵ヶ岳からの眺望 船石からいったん峠に下り、臼杵ヶ岳まで登り返してきました。 ここでも双耳峰の仙ヶ岳(左)と野登山を正面から望むことができます。 ただし、今朝の雪山とは様変わりした山姿です。 〔臼杵ヶ岳=14:45~14:50〕 |
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安楽越登山口に戻る 安楽越登山口に戻ってきました。 途中でだれにも会いませんでしたし、車も増えていないので、今日入山したのは われわれだけだったようです。 〔かもしか高原=15:15〕 〔登山口駐車場=15:40〕 |
今朝の空模様ではどうなることかと内心心配でした。山友さんたちを誘った手前 何としても晴れてくれなくては困ります。
昼頃からは滋賀県側も晴れるという天気予報を信じ、牛歩戦術でゆっくりと登って行きました。 御所平山頂では晴天のもとで眺望が得られるようタイミングをあわせるためです。
この作戦は成功しました。途中の大岩あたりから晴れ間が出てきて、われわれを待っていてくれたように 御所平に着くころに晴れわたったのです。
それに思いがけないこの秋初めての雪山歩きを楽しんでくることができてよかったと思います。 雪はおしなべて10㎝くらい、深いところで20cm、吹き溜まりでは50~60cmという ところだったでしょう。ラッセルはしなくてもよく、霧氷を見ながら新雪を踏みしめて歩くという 気持ちのいい雪山歩きでした。
それでもまだ11月なので、太陽が降り注ぐようになると雪は解け、帰りには朝とは雰囲気の違う 鈴鹿の山並みに変わっていました。秋山と冬山の両方を味わえた御所平ということです。
![]() ![]() ![]() Orange life
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