◆麦草岳 (むぎくさだけ):2,721m ◆所在地:長野県木曽町 ◆山行日:2017年9月14日(木) ◆メンバー:単独 〔登山コース〕 福島Bコース登山口駐車場―(5分)→コガラ登山口―(5分)→木曽駒・茶臼山分岐―(35分)→ 林道終点・幸ノ川渡渉地点(休憩5分)―(20分)→4合目・展望地(休憩5分)―(30分)→ 力水・4合半(休憩10分)―(30分)→5合目(休憩5分)―(30分)→6合目(休憩5分)―(10分) →一休み―(25分)→見晴台(休憩5分)―(5分)→7合目・避難小屋(休憩10分)―(60分+途中休憩5分) →駒石(休憩5分)―(5分)→麦草岳(休憩35分)―(45分)→7合目・避難小屋(休憩10分)― (10分)→見晴台(休憩5分)―(15分)→一休み(休憩5分)―(5分)→6合目―(20分)→5合目 ―(20分)→力水・4合半(休憩5分)―(15分)→4合目―(15分)→林道終点・幸ノ川渡渉地点―(25分)→ 木曽駒・茶臼山分岐―(10分)→福島Bコース登山口駐車場〔所要時間〕 総時間=9時間15分 歩 行=7時間20分 休 憩=1時間55分 〔距離と山のしんどさレベル〕 8.5km(24,000歩) ★★★★★ |
今年の夏はというより今年の夏もですが山日和の好天がほとんどありませんでした。
9月も半ばになり、ようやくいい天気が保証される日が出てきたので麦草岳へ行くことにしました。 麦草岳は木曽駒ケ岳の北西稜にある山です。山仲間の馬籠のKさんから、眺望がいい山だと 聞いていたので私も行ってみたいと思っていたのです。 コースは福島Bコースのコガラ登山口から7合目の避難小屋を経由して麦草岳をピストンするものです。 本来福島Bコースというのは、7合目からそのまま麦草岳、木曽前岳の山腹をトラバースして 木曽駒ケ岳に登るコースです。 今の私には木曽駒まで日帰りでピストンするのはきついので、麦草岳までがせいぜいといったところで しょう。 中央道・中津川ICから国道19号線を北上し、原野から昔の木曽駒高原スキー場を めざします。 中津川からは1時間20分で到着しました。 私はペンションの『ゲストハウスHilltop』 の駐車場を利用させてもらいましたが、 200m~300m行った登山口付近にも広い駐車場がありました。 〔福島Bコースコガラ登山口駐車場 NAVIマップコード 420 288 075〕 |
ペンションの『ゲストハウスHilltop』駐車場 私はこの駐車場を利用しましたが、写真を撮っている側へ200~300m行った登山口付近に も広い駐車場がありました。 私のすぐ後に着いた人は、木曽駒ケ岳までピストンするといって出発していきました。 〔駐車場 発=6:05〕 |
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コガラ登山口
出発して5分ほどでコガラ登山口でした。 このあたり一帯がかつてのスキー場だったのでしょう。 登山口の手前の広い駐車場に車が2台止められていました。すでに出発された方の車でしょう。 登山ポストがありますが、私は前日に長野県のホームページから登山計画の電子申請を 済ませています。 〔コガラ登山口=6:10〕 |
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木曽駒ケ岳・茶臼山分岐
登山口からそのまま南へ進んでいきます。振り返ると青空の向こうに穂高連峰が小さく見えていました。 そして 《木曽駒ケ岳・茶臼山分岐》 に出ました。 右は木曽駒ケ岳・麦草岳へのコースで、左は茶臼山を経由して将棊頭山から木曽駒ケ岳に 登るコースです。 ただ、現在は正沢川の橋が流されていて渡渉も困難なようです。 〔木曽駒ケ岳・茶臼山分岐=6:15〕 |
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林道歩き
分岐を右にとって林道を行くと鎖のゲートがありました。この林道は一般車は通れません。 コースタイムが1時間という長い林道をだらだらと登って行きます。 |
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林道終点・幸ノ川渡渉地点
もくもくと歩き、出発して45分左側に堰堤が現れ、唐突に林道が終わりました。 意外に早く着いたので小休憩してから渡渉します。 ここは堰堤から20mほど上のところで飛び石を伝って沢を越えました。 〔林道終点・幸ノ川渡渉地点=6:50~6:55〕 |
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屋根のような大岩
渡渉してからが急登でした。ツズラ折の道がずっと続きます。 登って行くと前方に大岩を見つけました。雨宿りができそうな巨岩です。 |
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4合目
急登にかかって20分、4合目の標識がありました。 ずっと林の中の道で眺望はありませんでした。しかし、この標識の反対側にある 進入禁止のロープを越えて5mほど入ると展望があったのです。 〔4合目 着=7:15〕 |
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4合目からの展望
全開とはいきませんが雲海の向こうに山並が見えます。 左奥の山は乗鞍岳です。そして右奥の方に穂高連峰を見ることができました。 〔4合目 発=7:20〕 |
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力水・4合半
ふたたび展望のない中を登ります。4合目から登ること30分、《力水・4合半》 に着きました。 事前に調べて知っていましたが、ここにはおいしい湧水があるようです。 〔力水・4合半 着=7:50〕 |
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力水
ありました力水。 力水とはいうものの水の出方に力強さはありません。 ほんとにちょろちょろでしたが涸れることもないようです。柄の取れたひしゃくに ためて飲むと冷たくておいしい水でした。 〔力水・4合半 発=8:00〕 |
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6合目
4合半から急登すること30分で5合目。ちょっと休み、また30分登って6合目に着きました。 コースタイム80分くらいですからよく頑張りました。しかし、これが後でこたえてくる ことになるのです。 〔5合目=8:30~8:35〕 〔6合目=9:05~9:10〕 |
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一休み
6合目から少し登ると、ちょっとした小広場に出ました。 腰を下ろしやすそうな石に 《一休み》 とあります。 休憩にはよさそうなところですが、6合目で休んだばかり なのでまあ休まずに行きましょう。 〔一休み=9:20〕 |
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見晴台 途中、4合半と5合目の中間あたりで穂高連峰が木の間から見えていました。 あとはほとんど樹林帯の中の登山道でしたがやっと見晴台に着きました。 この岩の上が見晴台です。 〔見晴台 着=9:45〕 |
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御嶽山と乗鞍岳のツーショット さすが見晴台です。 まずは御嶽山(左)と乗鞍岳(右)のツーショットがみごとです。 |
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御嶽山をアップで 御嶽山をズームアップしてみました。 大噴火で多数の犠牲者を出してから3年がたちます。 噴煙はほとんど見えませんが山頂部は赤茶けたままのようですね。 |
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乗鞍岳をアップで こちらは乗鞍岳です。 青空の元、すっきりとした姿を見せていました。 |
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麦草岳山頂部 そして左手には麦草岳の山頂部が見えます。 だいぶ近づいてきましたが、まだ標高差で350mくらいありそうです。 〔見晴台 発=9:50〕 |
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7合目・避難小屋 見晴台からはすぐでしたが、出発して3時間50分、ようやく7合目・避難小屋 まで登ってきました。 山友の馬籠のKさんたちは7合目まで3時間ちょっとだった そうですが、休み休み登る私のような年寄りには無理です。 内部が2階建てのとてもきれいな避難小屋でした。 ドアを開けてはいったらオジサンが一人休憩していてびっくり。 昨夜木曽駒ケ岳山頂で泊まって降りてきたところだそうです。 〔7合目・避難小屋 着=9:40〕 |
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3方向への分岐点 7合目は3方向への分岐点になっています。 コガラ登山口から登ってきましたが、左へ直進すると木曽駒ケ岳、右への道は福島Aコースで キビオ峠へ行きます。 麦草岳は真ん中の道を急登していくことになります。 〔7合目・避難小屋 発=9:50〕 |
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大岩の下を行く 7合目からはやや道が悪くなりますが危険なところはありませんでした。 ただ、こんな大岩の下を行くのは、崩れ落ちてこないかと怖いです。 それに前半の頑張りがここへきて応えました。 標高差300mがきつかったですねえ。 青息吐息、休み休み登るしかありません。 〔途中休憩5分〕 |
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駒石が見えた そしてようやく駒石が見えました。 ここまでくるとハイマツ帯の緩やかな道になります。 |
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駒石 これが駒石です。 ここまで登ってくると木曽駒ケ岳が姿を現し、将棊頭山や茶臼山なども見えます。 〔駒石=11:10~11:15〕 |
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麦草岳山頂(2,721m) 麦草岳山頂は駒石からすぐでした。山頂標識の後ろに木曽駒ケ岳が間近に見えます。 苦労してでも登ってくる価値のある山で、360度の眺望が広がる山頂でした。 〔麦草岳山頂 着=11:20〕 |
木曽駒連山のパノラマ 麦草岳から見た木曽駒連山のパノラマです。 木曽駒ケ岳はいろいろな方向から見ています。昨年も写真左端の将棊頭山からも見ました。 しかし、ここ麦草岳から見る木曽駒ケ岳は姿かたちが整っていて一番いいのではないでしょうか。 Please permit it if mention of the name of the mountain includes an error. |
宝剣岳をアップで 宝剣岳にも何度か登っていますが、この岩山はどこから見ても荒武者といった 感じのする山です。 下に見える山小屋は玉ノ窪山荘でしょうか。 このあと南から時計まわりに展望を紹介します。 |
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麦草岳最高点と恵那山 こちらは南側の眺望です。 左手前にあるピークは麦草岳の最高点(2,733m)です。 眺望は三角点のあるこちらの山頂と同じだと聞きましたし、何より疲れてしまったのでこの最高点へ 行くのはやめました。 そして、遠くに見えるお皿を伏せたようななだらかな山は恵那山(2,191m)です。 |
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木曽谷を見下ろす 山頂の西側は大きく開けていました。 木曽谷の集落も見下ろせます。上松あたりでしょうか。 |
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御嶽山方面 前の写真の右を見ています。 御嶽山が見え、このさらに右手には乗鞍岳や穂高連峰も望めました。 ただ、昼近くになって少し雲がかかってきたようです。 |
穂高連峰の山々 その穂高連峰の山々ですが、山頂からもまずまず見えていましたが、登ってくる途中でよりすっきりと 撮影できた写真を載せます。 少し低いところから撮った写真なので手前にある前穂高岳が少し高く見えています。 Please permit it if mention of the name of the mountain includes an error. |
駒石、そして茶臼山、将棊頭山、八ヶ岳 さて、山頂での眺望を十分満足したので下山することにします。 この写真は山頂を下り始めたっところから北東側を見たものです。 駒石の向こうに見えるのは、左から茶臼山(2,653m)と行者岩(2,658m)、右手の ピークが将棊頭山(2,730m)で、中央奥に連なる山並みは八ヶ岳です。 〔麦草岳山頂 発=11:55〕 |
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登山道わきに咲く花 朝の出発が予定より早く時間的には余裕があったので、 7合目、見晴台などで休憩を取りながら下ります。 また、トリカブト、ミヤマアキノキリンソウ、ヤマハハコなど登山道わきには咲く花を 楽しみながら下ってきました。 〔7合目・避難小屋=12:40~12:50〕 〔見晴台=13:00~13:05〕 〔一休み=13:20~13:25〕 〔力水・4合半=14:10~14:15〕 |
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登山口に戻る 帰りの7合目・避難小屋でも福島Aコースから登ってきたという方にお会いするなど、 平日でも木曽駒ケ岳に登る人が多いようです。 つい話し込んでしまったりしますが、無事に登山口まで戻ってくることができました。 〔林道終点=14:45〕 〔コガラ登山口=15:15〕 〔駐車場 着=15:20〕 |
山で会う人たちも口々に言っていますが、今年の夏山も天候が今一つで山ヤ泣かせでした。
そんな中、久々の好天に中アの山へ行ってくることができ、少し気分が晴れたような気がします。
私にとって麦草山は、正直言ってきつい山でした。年齢を感じさせられますね。
何とかコースタイム内で登ってきてはいますが、山友だちの馬籠のKさんや、ネットの山行記録などと 比較すると格段に遅い実績タイムなのです。 それに急坂は休み休みにしか登れないのも事実です。
しかしながら山頂で眺望が楽しめれば登った疲れも吹っ飛びます。家に帰れば、苦しかった思いも忘れて また次の山を計画するのですから、山は私の病気でしょうね。
夏場は遠いところの山への単独行が多いですが、秋も深まったら、山友さんたちとまた一緒にあちこちの山へ 行きたいと思っています。
Orange life
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