◆鉢盛山(はちもりやま):2,447m
◆所在地:長野県朝日村、 木祖村、松本市 ◆山行日:2017年 7月19日(水) ◆メンバー:浜松のOさん & Mota 〔登山コース〕 駐車場・新登山口―(20分)→登山口から0.5km標識―(55分)→村界尾根(休憩20分)―(10分)→旧登山道口 ―(10分)→鉢盛坂新道(休憩5分)―(35分)→権現の庭―(5分) →鉢盛山荘(避難小屋)―(5分)→鉢盛山・反射板(休憩70分)―(5分)→鉢盛山荘(避難小屋) ―(5分)→権現の庭―(15分)→鉢盛坂新道―(10分)→旧登山道口 ―(10分)→村界尾根(休憩10分)―(30分)→登山口から0.5km標識―(10分)→新登山口・駐車場〔所要時間〕 総時間=5時間30分 歩行= 3時間45分 休憩= 1時間45分 〔距 離〕 7.4km(15,000歩) 〔山のしんどさレベル〕★★☆☆☆ |
梅雨の季節だったこと、それに旅行に行ったこともあり、この1ヵ月ほど山にはご無沙汰していました。 このところ各地に局所的集中豪雨が続いていますが、7月も半ばを過ぎてそろそろ梅雨明けしそうです。 その梅雨が明けて天気が安定したら今年もアルプスの山へ行きたいと計画を立てています。しかし、 1ヵ月のブランクがあるので、足慣らしにということで 選んだのが長野県の朝日村、木祖村、そして松本市の境界にある鉢盛山です。 近々どこかの山へ一緒に行こうと約束していた浜松のOさんと2人で行くことにしました。 ほかのルートもありますが、朝日村の新登山口から鉢盛山へ登るには、事前に朝日村役場へ 依頼して入山ゲート通過許可をもらう必要があります。2日前にメールでWord書式の申請書を提出し 許可をもらいました。急ぎの場合は電話(0263-99-2001)でも受けつけてくれます。 当日、朝日村役場へ立ち寄ってゲートのカギをもらい登山口へ向かいます。 〔朝日村役場 NAVIマップコード 405 449 399〕 〔朝日村・鉢盛山のサイト〕 入山ゲート通行許可申請書、申請先メールアドレスなど |
朝日村役場 朝8時過ぎに朝日村役場へ到着。 正面入口を入ったところに、 時間外や休日でもカギを受取れる場所があると聞いていました。 〔朝日村役場 着=8:05〕 |
|
ゲートのカギを受け取る
正面入口を入ってすぐ左側に赤い郵便受があります。 その中になまえが書かれた封筒があり、ゲートのカギと入山ゲート通行許可書が入っていました。 なお、登山道整備のため、1人500円を目安に協力金をお願いしたいそうです。 協力金箱は右下にあります。 〔朝日村役場 発=8:10〕 |
|
鉢盛山林道ゲートへ右折
鉢盛山新登山口は、カーナビにセットしても道路がわからないということで案内してくれません。 行き方ですが、役場の前の道をそのまま7・8分進んで行くと、写真のように案内板が立っています。 指示にしたがい、ここを右折して進みます。 |
|
鉢盛山林道ゲート
林道ゲートは朝日村役場から約6km、車で10分くらいだと思います。 ここがゲートなので、鍵で開け閉めして通ります。 林道はダートですが細かい砂利の道なので乗用車でも、軽自動車でも大丈夫です。 〔鉢盛山林道ゲート=8:20〕 |
|
鉢盛山新登山口駐車場
ゲートから約10kmあるので、30分ほどかかって駐車場に着きました。 登山口の100mくらい先に駐車場があり、 14~15台駐車できますが、先客はちょうど登山口へ向かおうとしている女性の車だけでした。 なお、村が駐車可能な分だけゲート通行許可をしますので、満車で駐車できなくなることはありません。 〔新登山口駐車場 着=8:50〕 |
|
新登山口
駐車場からちょっとだけ戻ったところが登山口です。 概略図が描かれた案内板もあります。 〔新登山口 発=9:05〕 |
|
登山口から0.5kmの標識
きれいなカラマツ林の中を登っていきます。 ただし急登です。登山口から村界尾根まで約400m登らなければなりません。 こうした案内板がところどころに設置されていました。 ここは登山口から0.5kmの地点で、山頂までは3.2km、170分と書かれています。 〔登山口から0.5kmの標識=9:25〕 |
|
烏帽子岳を見る
林の中を登るので直射日光は避けられます。 ところどころで東側が開け、烏帽子岳(1,952m)や塩尻方面が見えていました。 |
|
村界尾根
途中、何度も水分補給をしながら400mを登り切りました。 ここが村界尾根、やれやれです。 〔村界尾根 着=10:20〕 |
村界尾根からの眺望
村界尾根からは東から南東にかけて展望が開けていました。 左手の塩尻市街、中央やや左に今年5月に登った霧訪山(きりとうやま)、右手に木曽駒方面の山々が 見えます。しかし、中央奥の南アルプスは雲の中です。 丸太のベンチがいくつかあります。 涼しい風が吹くベンチでエネルギー補給をしながら20分も過ごしてしまいました。 〔村界尾根 発=10:40〕 |
稜線の道
村界尾根からは緩やかな稜線の道になります。 登山道わきにはゴゼンタチバナの白い花がたくさん咲いていました。 |
|
旧登山道口 村界尾根から10分ほどのところに案内標識がありました。 たぶんこれが旧登山道口の分岐でしょう。 〔旧登山道口=10:50〕 |
|
鉢盛坂新道 また10分くらい行ったところに、鉢盛坂新道という標識がありました。 ここで山頂まであと1.3km、約50分だそうです。 この先の別の案内板には、 『最後の長坂、がんばって』 と書いてありました。 急登ではないものの、このあと長い登りが続きました。 〔鉢盛坂新道=11:00〕 〔途中休憩=11:30~11:35〕 |
|
権現の庭 途中でわれわれより先に登っていった女性に出会い、立ち話をしました。。 速いですねえ、もう降りてこられたんですか、というと、山頂は虫が多くてゆっくりできなかったそうです。 さらに登っていくと木道が架けられていました。あたりは湿地帯でワタスゲなどの花が咲いています。 見回すと自然の日本庭園のような感じのところでした。権現の庭というそうです。 〔権現の庭=11:40〕 |
権現の庭や登山道沿いに咲く花 それほど花を期待して行った鉢盛山ではありませんでした。 しかし、こうしてみるとこの山も花が多彩です。ほかの方のレポートを見ると 違う季節にもいろいろな花が咲いているようですね。 もし、花のなまえが間違っていましたらごめんなさい。 |
鉢盛山荘(避難小屋) モミジカラマツが群れて咲く中を登ってくると避難小屋の鉢盛山荘に出ます。 この小屋は緊急の場合のみ利用してほしいそうです。 〔鉢盛山荘(避難小屋)=11:45〕 |
|
鉢盛山山頂(2,447m) 鉢盛山荘から5分で鉢盛山山頂に到着しました。 一等三角点と方位盤があり、3つの祠が祀られていました。 この山頂は、朝日村、木祖村、波田町(現、 松本市波田)の境界になっているので、それぞれの村の祠かもしれません。 〔鉢盛山山頂 着=11:50〕 |
|
象さん? 山頂は展望が開けないので、100mほど奥の反射板展望広場へ行くことにしました。 その途中でこんなものを見つけました。象さんでしょうか。 ご丁寧に目玉が描きこんであります。 |
|
反射板展望広場 帰り道のカーラジオで経梅雨明けの発表があったと聞きました。 いよいよ梅雨明けとなったものの空には雲がたくさん出ていました。 |
|
御嶽山(3,063m) 御嶽山の山姿はあちこちから見ているのですぐわかりました。 とはいえ山頂部分は雲の中です。 |
|
乗鞍岳(3,026m) 乗鞍岳も山頂部は雲に隠れていますねえ。 |
|
焼岳(2,455m) 雲が多い中、焼岳の姿はしっかり見えてよかったです。 |
|
霞沢岳と穂高連峰 霞沢岳(2,646m)は見えますが、その右手に連なっているはずの穂高連峰や槍ヶ岳などは 雲の中でした。 時々雲が流れて穂高の雪渓が顔をのぞかせますがそれまでです。 |
|
涼しい山頂広場で冷たいスイカ 眺望はいまひとつでしたが、標高2400mあまりの山頂は別天地です。 浜松のOさんが冷やしたスイカを持ってきてくれました。 自家製スイカで、甘くて冷たいデザートは最高です。 ブヨなどのむしは虫よけスプレー効果で大丈夫でした。 |
|
鉢盛山山頂で記念写真 酷暑とは無縁の山頂で、1時間以上も長居してしまいました。 遠くまで帰らなければならないので、山頂で登頂記念の写真を撮って下山します。 〔鉢盛山山頂 発=13:00〕 |
|
村界尾根 山頂から45分で村界尾根まで戻ってきました。 途中で23人の団体さんとすれ違いました。横浜から来たそうで、駐車場に12時少し前に着いて 登ってきたそうです。 帰りが遅くならないかちょっと心配です。 ここから右へ下りますが、左手に直進すると松本市波田への道になるのですね。 〔権現の庭=13:10〕 〔旧登山道口=13:35〕 〔村界尾根=13:45~13:55〕 |
|
新登山口 村界尾根から40分で登山口まで降りてきました。 駐車場には団体さんが乗ってきたマイクロバス1台が駐車していました。 この登山口までマイクロバスでも入ってくることができるんですね。 〔新登山口 着=14:35〕 |
いよいよこの日で梅雨が明けました。
今年の梅雨は各地で記録的な集中豪雨があり被害が出ているにもかかわらず、水源地での 貯水量が少なく水上足が心配されています。
山へ行く場合は晴れているのが一番ですが、梅雨明けしたとはいえこの日は雲が多い一日でした。
しっかり晴れていれば、穂高連峰なそ北アルプスの山々の眺望がいい山ですがこの日はちょっと残念では ありました。 それでも2400mを超す高山の山頂は涼しくて気持ちのいい別天地でした。 少しの時間ですが、下界の暑さから逃れられてよかったと思います。 足慣らしもできたので、次はアルプスの山へ行きたいと思っています。
Orange life
|