◆日向山(ひなたやま):1,660m
◆所在地:山梨県北杜市 ◆山行日:2017年 6月 3日(土) ◆メンバー:単独 〔登山コース〕 尾白川渓谷駐車場―(5分)→尾白川渓谷/矢立石登山口分岐―(40分)→最初の林道出合―(10分) →矢立石登山口(休憩5分)―(30分)→〔3/10〕標識―(40分)→日向山三角点―(5分) →日向山山標(山頂部・雁ヶ原一帯休憩90分)―(20分)→〔3/10〕標識―(35分) →矢立石登山口―(5分)→林道出合―(20分)→尾白川渓谷/矢立石登山口分岐―(5分)→ 竹宇駒ヶ岳神社―(5分)→尾白川渓谷駐車場〔所要時間〕 総時間=5時間15分 歩行=3時間40分 休憩=1時間35分 〔距 離〕 8km(16,500歩) |
日向山は、海辺の砂浜か、あるいは雪と見紛う白砂の山だと聞いていました。
花崗岩が風化した白い砂礫が堆積したものだそうですが、実際に見てみたいものだとずっと思って
いたのです。
この日向山は、以前は矢立石登山口から錦滝・雁ヶ原を経由して山頂へ、あるいは逆コースで 周回するのがメインだったようです。しかし、台風被害により錦滝から山頂間の足場が悪くなったことから、 まずは反時計回りコースが禁止となり、その後、滑落死亡事故が発生したため昨年からは 時計回りも含めて通行禁止になったようです。 それでも自己責任で周回する人はいるようですが、私は尾根コースのピストンで行くことにしました。 また、日向山は人気の山で、休日は矢立石登山口の駐車場が朝8時にはほとんど満車になるそうです。 遠くから行く私は到着がもっと遅くなる可能性があるので、手前の 尾白川渓谷駐車場を利用することにしました。それに、矢立石登山口からの山頂往復だけでは あまりにも短時間になってしまうということもあります。 国道20号線の 『道の駅はくしゅう』 のところから入って約4km、尾白川渓谷駐車場を めざしました。 〔尾白川渓谷駐車場 NAVIマップコード 167 756 213 *24〕 |
尾白川渓谷駐車場 尾白川渓谷駐車場は北杜市営で無料。 未舗装部分も含めて50台以上駐められます。 きれいな水洗トイレもあります。 〔尾白川渓谷駐車場 発=7:35〕 |
|
登山届を出す
駐車場を出たところに登山ポストがありました。 用紙と筆記具も用意されているので記入・投函して出発します。 尾白川渓谷を利用する人も届を出すようにと書かれていました。 |
|
尾白川渓谷/矢立石登山口分岐
5分ほど行くと尾白川渓谷/矢立石登山口分岐がありました。日向山・矢立石登山口へは右折します。 直進すると竹宇駒ヶ岳神社を経て尾白川渓谷へ入っていく道です。 〔尾白川渓谷/矢立石登山口分岐=7:40〕 |
|
炭焼窯
登山道には要所要所に 《矢立石登山口・日向山》 への案内標識が設置されているので安心です。 が、一つ見落として若干タイムロスをしてしまいました。 道端に何か所か見かけた石室は炭焼窯だと思います。 |
|
林道出合
尾白川渓谷/矢立石登山口分岐から登り始めて40分、林道出合まで登ってきました。 ここから左へ、林道を100mほど歩きます。 〔林道出合=8:20〕 |
|
矢立石登山口
林道を100mほど歩き、ヘアピンカーブの頭のところから再び山道に入ります。 そして10分くらい登ると矢立石登山口に飛び出します。 予想した通り、路肩に車がひしめくように駐車してありました。 〔矢立石登山口=8:30~8:35〕 |
|
日向山ハイキングコース〔10―3〕
日向山ハイキングコースというだけあって人にやさしい登山道でした。 急登はなく、緩やかないい道が続きます。 〔10―3〕という標識は三合目を表しています。 〔三合目=9:05〕 |
|
ウスバサイシン
七合目と八合目の中間あたりで、かがみこんで写真を撮っている3人連れがいました。 何か花が咲いていますか? と聞くと、ウスバサイシン(薄葉細辛)だと教えてくれました。 私は初めて見ましたが、紫色の目立たない花でした。 |
|
三角点へ
日向山は山頂三角点と、山標がある山頂が、離れたところにあると聞いていました。 三角点を示す案内標識があったので行ってみることにします。 |
|
日向山三等三角点 案内標識から20mほど入ったところに三角点はありました。 林の中で眺望は全くない静かなところです。 写真だけ撮って先を急ぎます。 〔日向山三等三角点=9:45〕 |
|
真っ白な砂浜と大展望
三角点からすぐでしたが、林を北側に抜けると驚かされます。 真っ白な砂浜の向こうに大展望が広がっているのです。 この北から西にかけて広がる白砂の崩壊地を雁ヶ原というそうです。 背後に大きく広がる山並みは八ヶ岳です。 |
|
日向山の山標(1,660m)と甲斐駒ケ岳 南西側には山標の向こうにどっしりとした甲斐駒ケ岳。 そういえば甲斐駒ケ岳も花崗岩の山なので、その山頂部も真っ白な砂地でした。 〔日向山 着=9:50〕 |
甲斐駒ケ岳
雪と見紛う白ザレの雁ヶ原から望む甲斐駒ケ岳 |
甲斐駒ケ岳をズームアップ 甲斐駒ケ岳(2,966m)をズームアップしてみました。 まだ残雪がありますね。山頂の祠も確認できます。 |
|
甲斐駒ケ岳と鳳凰三山 甲斐駒ケ岳から左下へ続くのが急騰で知られた黒戸尾根です。 そして、左奥には鳳凰三山が見えています。 |
|
富士山と鳳凰三山 鳳凰三山のさらに左には富士山も見えました。 富士山は、車で走ってくる途中で見えましたが、日向山山頂で見えるとは知りませんでした。 |
|
鳳凰三山
鳳凰三山をズームアップしました。 肉眼でも見えていましたが、左の地蔵岳に針のようにとがったオベリスクがはっきり見えますね。 |
|
富士山 富士山もズームアップ。 下半分は春霞でしょうか。 |
|
白いやせ尾根 足元から南西へ白いやせ尾根が続きます。 真ん中あたりに標柱が見えますか? この標柱のところが左下へ下る錦滝分岐です。 やせ尾根をまっすぐ奥へは鞍掛山へ行く登山道です。 |
|
狭い岩尾根 前の写真の足元から右へ続くのがこの狭い岩尾根です。 たくさんの人が登っているようなので、ザレた岩尾根を伝って私も行ってみます。 |
|
大明神の石碑 岩尾根最先端のトップまで登ってきました。 《大明神》 と彫られた石碑が立っています。 先にここにいた若い山ガールさんと一緒に景色を楽しみました。 彼女は甲斐駒ケ岳を、そして鳳凰三山のオベリスクを眺め、残雪が消えたら登りたいといっていました。 兵庫県の出身ですが、山に魅せられ塩尻に住むことにしたそうです。 |
八ヶ岳と花崗岩 八ヶ岳を背景にごろごろする花崗岩と白砂。 知らない人に雪ですよといったら信じてしまうでしょうね。 |
霧ヶ峰と車山 前の写真、八ヶ岳の左奥に見るのが霧ヶ峰。 右部分のなだらかな丘のように見える山が車山です。 山頂の気象レーダードームも見えます。 |
|
花崗岩の背後にそびえる八ヶ岳 中央左が主峰赤岳(2,899m)、中央右が権現岳(2,715m)です。 |
|
北の端から見た雁ヶ原と雨乞岳 最後に山頂部北の端の方へ行ってみました。 この写真は北の方から西側を眺めたものです。 広大な砂原、右の山は雨乞岳(2,037m)です。 |
|
最後にもう一度八ヶ岳 最後にもう一度八ヶ岳を眺めて下山にかかります。 昼食時間も含みますが、居心地のいい山頂で1時間半も過ごしてしまいました。 私だけでなく、ほかの人たちも長居しています。 それにしても登山者が増えていました。この日は200人くらい登ったのではないでしょうか。 〔日向山 発=12:00〕 |
|
竹宇駒ヶ岳神社 帰りは往路を戻ります。 歩きやすいハイキングコースを快調に下ります。 ただ、まだ登っていく人も多く、途中で十数組とすれ違ったと思います。 下ってきて竹宇駒ヶ岳神社に立ち寄りました。 今日もいい登山ができたことに感謝して・・・。 〔矢立石登山口=12:15〕 〔竹宇駒ヶ岳神社=12:45〕 |
|
尾白川渓谷駐車場 尾白川渓谷駐車場まで戻ってきました。 川遊びや、渓谷散策の人もたくさんいたようで、未舗装の駐車場までたくさんの車で埋まっていました。 〔日向山 発=12:50〕 |
『ふもとから見てぜひとも登ってみたくなる山とは対極にある風采の上がらない山である』 と ガイドブックに書いてありました。しかし、『山頂の雁ヶ原に広がる雪と見紛う白ザレ、これこそが この山に登って誰もが満足して帰る奇観なのである。馬には乗ってみよ、山には登ってみよである』 とも 書いてあった通りの日向山でした。
この白砂とコントラストをなす絶好眺望には満足感いっぱいで帰ってきました。
尾白川渓谷駐車場を起点とした選択もよかったと思います。
もともと子どもでも、赤ちゃんを背負ってでも、誰にも登れるハイキングコースの日向山です。 今回、矢立石登山口からのピストンでしたら、登り1時間15分、下り55分、往復で2時間10分 という短時間でした。私の場合健康づくり、筋力維持も目的にしているので、往復3時間45分だった 尾白川渓谷駐車場からのピストンにしてよかったということです。
何はともあれ、好天に恵まれ眺望も満足できた日向山に感謝しています。
Orange life
|