◆小津権現山 (おづごんげんやま):1,158m ◆所在地:岐阜県揖斐川町 ◆山行日:2017年 4月23日(木) ◆メンバー:単独 〔登山コース〕 杉谷林道終点駐車場・登山口―(45分)→新道・旧道分岐―(35分)→高屋山(休憩10分) ―(35分)→前衛峰―(10分)→杉谷の突上げ―(25分)→小津権現山(休憩45分) ―(20分)→杉谷の突上げ―(10分)→前衛峰―(25分)→高屋山(休憩10分) 口―(20分)→新道・旧道分岐―(25分)→杉谷林道終点駐車場・登山口〔所要時間〕 総時間=5時間15分〔距 離〕 6.5km(15,000歩) |
今年は桜の開花も連年より遅れました。山ともさんたちの話では山の花も咲き出すのが
遅いようです。
それでももう4月も下旬なので、しびれを切らして出かけることにしました。
ネット情報では残雪もほとんどなくなったという小津権現山へ行くことにします。 この山にはイワウチワが多いようで、そのほかにもイカリソウなども咲くようです。 揖斐川右岸堤防道路を北上。 揖斐川町役場から国道303号線を北西に走り、久瀬トンネルを抜け700mくらい先にある信号を 右折して小津の集落へ向かいます。久瀬公民館を過ぎて400mほど行ったところを 左折し杉谷林道終点まで行くと駐車場と登山口がありました。 〔杉谷林道終点駐車場 NAVIマップコード 242 887 369 *03〕 |
揖斐川左岸堤防道路から見る小津権現山 揖斐川右岸の堤防道路を北上していくと揖斐の山々が見えてきます。 そしてこの写真の真ん中にあるのがめざす小津権現山です。 |
|
杉谷林道終点駐車場
杉谷林道を走っていくとその終点に駐車場がありました。 ところが、駐車場はロープで囲まれており、建てるばかりにしてテントが置いてあるではありませんか。 張り紙を見ると、『23日は権現山山開きにつき駐車ご遠慮願います』 と書いてありました。 |
|
登山口
駐車場の左側はOKのようで、すでに1台駐車してある隣に駐めさせてもらいました。 駐車場の入り口のところが登山口です。登山ポストに入山届を出して出発します。 〔登山口 発=7:30〕 |
|
明るい登山道
良く歩かれて溝状にえぐれた登山道には落葉が厚く積もっていました。 真っ青な空に芽吹き始めた若葉が明るい登山道を登っていきます。 |
|
ヤブレガサとキランソウ
今日は花も目当てにしてやってきました。 ところが、スミレはたくさん咲いていますが、ほかの花はなかなか見つかりませんでした。 そしてようやく見つけたのがキランソウ(金瘡小草)です。そして花ではありませんが 芽出したばかりのヤブレガサ(破れ傘)。 |
|
新道・旧道分岐
出発して45分くらい登ってきたでしょうか、《左 旧登山道》 《右 新登山道》 の 標識に出会いました。 旧道は地図に破線で記されている道だと思います。 ここは右への新道を選択します。 〔新道・旧道分岐=8:15〕 |
|
タムシバ
新道・旧道分岐からは急登に変わります。 それでも登山道がジグザグにつけられたているので助かります。 登って行くと青空に白色が映えるタムシバ(田虫葉)の花を見つけました。 コブシとの違いですが、タムシバは花の下に葉がないのだそうです。 |
|
高屋山山頂(956m)
出発して1時間20分、ようやく高屋山山頂まで登ってきました。ここで道半ば というところでしょうか。 山頂は最近立木が伐採されたようです。三等三角点があり、背後に小津権現山の前衛峰が 見えます。 〔高屋山山頂=8:50~9:00〕 |
|
イワウチワ 高屋山からしばらくは緩やかな稜線の道を行きます。 そして見つけました、イワウチワ(岩団扇)。 今年初めてのイワウチワ。 かわいい乙女を思わせるような淡いピンクのイワウチワです。 |
|
白いイワウチワ イワウチワには比較的濃いピンクから白に近いものまであるようです。 この先登山道脇のいたるところにイワウチワが咲き誇っていました。 |
|
小津権現山と前衛峰
イワウチワの花を楽しみながら歩きます。 少し開けたやせ尾根に出ると、ようやく小津権現山が見えてきました。 左奥が小津権現山で右正面の山がこれまでも見えていた前衛峰です。 |
|
振り返ってみる高屋山
振り返ると歩いてきた稜線が見えました。 左のピークが先ほどいた高屋山です。 |
|
前衛峰から見る小津権現山
急坂を登り前衛峰まで登ってきました。 この周辺もイワウチワが群生しています。 北側の展望が開け、小津権現山がよく見えます。 〔前衛峰=9:35〕 |
|
小津権現山山頂(1,158m)
前衛峰から 『杉谷の突上げ』 といわれる鞍部までいったん下ります。 ここから登り返し、最後の急登をこなすと小津権現山山頂でした。 『大権現白山神社』 という小社と二等三角点がある小広い山頂です。 〔小津権現山山頂 着=10:10〕 |
能郷白山(1,617m)と加賀の白山(2,702m) 風は弱く、抜けるような青空の下、開放感いっぱいの眺望が広がります。 最も目をひくのが能郷白山(左)と加賀の白山のツーショットです。 こんなに近かったんですねえ。 |
花房山から御嶽山までの大眺望
白山の右側手前には花房山があり、さらに右手には大展望が広がります。 小津権現山、花房山、雷倉を小津三山というそうです。 ここからは、その花房山と雷倉も見えます。 雷倉の右奥遠くには 北アルプスの槍ヶ岳・穂高連峰まで望めるとは思っていませんでした。 Please permit it if mention of the name of the mountain includes an error. |
北アルプスのズームアップ 北アルプスをズームアップしてみました。 槍ヶ岳は尖っていて雪がつきにくいため、山頂部が白く写っていません。 |
|
能郷白山から左手の山
能郷白山の左手、すなわち北北西に位置する山も見ておきましょう。 右から銀杏峰(げなんぽ 1,441m)、部子山(へこさん 1,464m)、若丸山(1,286m)、 冠山(1,257m)が見えていました。 Please permit it if mention of the name of the mountain includes an error. |
|
金糞岳
西側から南側は全開とはいきません。 木の間からのぞき見る感じですが、この山は金糞岳(1,317m)です。 |
|
伊吹山
前の写真・金糞岳より左奥(南)にある伊吹山です。 小津権現山から見ると丸っこく見えるんですね。 ちょっとわかりづらいもしれませんが、伊吹北尾根といわれる御座峰、大禿山・国見岳 も見えていました。 |
|
小津権現山での記念写真
時間的には少し早いですが昼食にカップラーメンを食べていると、相次いで2人の方が 登ってきました。 いずれも大垣の方で、何度かここには来ているそうです。 山の話をしたあと、 お願いして登頂記念の写真を撮ってもらいました。 |
|
下山開始
気持ちのいい山頂でまったりとした時間を過ごしてしまいました。 そろそろ下山にかかります。 眼下に見える稜線のコースを下ることになります。 遠くやや霞んで見えるところが大垣市だと思われます。 肉眼では蛇行する揖斐川も見えていました。 〔小津権現山山頂 発=10:55〕 |
|
イワウチワを見ながら下る
帰り道はあちこちに群れて咲くイワウチワの花を見ながら下ります。 途中、高屋山では小休憩のコーヒータイムとしました。 下って行くと山開きを終て登ってくるたくさんの人たちとすれ違いました。 今日、山で出会った人は全部で30人以上いたと思います。 〔前衛峰=11:25〕 〔高屋山=11:50~12:00〕 〔新道・旧道分岐=12:20〕 |
|
登山口駐車場に戻る
無事登山口駐車場まで戻ってきました。 テントや駐車禁止のロープも撤去され、たくさんの車が駐められています。 今日は絶好の山開き日和でもあったわけです。 〔登山口駐車場 着=12:45〕 |
この日が小津権現山の山開きの日だったとは知りませんでした。
山で出会った人の話では、10時から山開き神事が行われ、そのあと山菜汁が ふるまわれたそうです。 その頃私は山頂にいたわけで、山菜汁にはありつけず残念な気持ちもあります。 しかし、群れて咲く花と、すかっとした眺望を楽しんでくることができたのでよかったと 思っています。
この山はイワウチワでいっぱいの山でした。イカリソウなどの花も咲くようですが、 例年より少し遅れているようです。 もう1週間くらい後であれば、もっとほかの花も咲いていることでしょう。 いずれにしても、小津権現山は、登りやすく、眺望も花もあるいい山だと思います。
Orange life
|