◆傘 山(からかさやま):1,542m
◆所在地:長野県飯島町、駒ヶ根市 ◆山行日:2017年 2月 3日(金) ◆メンバー:浜松のOさん & Mota 〔登山コース〕 御嶽山駐車場―(5分)→登山口―(15分)→御嶽神社(休憩5分)―(25分)→入口屋石碑 ―(30分)→展望所(休憩5分)―(15分)→途中休憩(休憩5分)―(10分)→水場―(10分) →大山祗命石碑―(25分)→山頂へ400m・アイゼン装着(休憩5分)―(20分)→ 傘山(休憩80分)―(5分)→第3展望台―(10分)→第2展望台―(15分)→第1展望台〔所要時間〕 総時間=5時間15分 歩行=3時間35分 休憩=1時間40分 〔距 離〕 6.5km(15,000歩) |
傘山と書いて〈からかさやま〉と読みます。以前から80歳・傘寿のめでたい山として訪れる人が
いたそうです。
傘山はこれから登る山の候補をネットで探していて見つけました。
長野県の伊那谷にある飯島町と駒ヶ根市の境にあり、中央アルプスと南アルプス展望の山です。 地元山岳会 『南駒里山クラブ』 と『信州いいじま山を楽しむ会』 のメンバーと町役場の バックアップで登山道が整備されたと聞きました。 昨年(2016)山ともの仁べえさん夫妻が傘山に登り、眺望を楽しんできたという話を 聞いていました。仁べえさんたちが登ったのは6月でしたが、このあたりは冬でもそれほどの積雪はなさそうです。 そこで浜松のOさんを誘い、好天を見極めて出かけることにしました。 中央道の松川ICから県道15号線を北上しナビでセットした御嶽山・傘山登山口の駐車場 (NAVI・マップコード 143 648 576 *34)をめざしました。 |
傘山を望む 県道15号線を北上していくと左手に中央アルプスが見えます。 写真では南駒ヶ岳や空木岳あたりは雲がかかっているようです。 その手前に見えるのが傘山です。 |
|
御嶽山・傘山登山口駐車場 ここで御嶽山というのはもちろん木曽の御嶽山ではありません。 登山口から20分ほど登ったところにある御嶽神社を指すようです。 看板の後ろが駐車場で10台くらい駐車できます。 |
|
御嶽山・傘山の登山道入口
傘山への登山道入口は駐車場の向かい側です。 《赤松古木の群生・御嶽山の傘松》 と書かれた案内板が立っています。 古木がある位置も図示されているようです。 〔駐車場・登山道入口 発=8:15〕 |
|
三の松・通力上動尊
シカ、イノシシよけの網の扉を開け閉めして入ります。 5分ほど行くとに山腹へ取り付く登山口がありました。 三の松の根方に 《通力上動尊》 が祀られています。 この仏像は木彫りでした。 〔三の松=8:25〕 |
|
御嶽神社
七の松、八の松、九の松と数えながら20分で御嶽神社まで登ってきました。 小社と三角点があり、ここが標高963mの御嶽山だそうです。 休憩東屋があり、南アルプスも見えました。 〔御嶽神社=8:35~8:40〕 |
|
入口屋石碑
御嶽神社から登って行くと、ところどころで雪があらわれました。いくつかのこぶを越えますが、 日陰の斜面は雪が凍っているので慎重に下ります。 やがて道の真ん中に据えられた 《入口屋》 という石碑に出会いました。 入口屋って何なんでしょうかねえ。 〔入口屋石碑=9:05〕 |
|
展望所から八ヶ岳方面を望む
さらに登って行くと北側が少し開けたところに出ました。ここが展望所のようです。 伊那谷を見下ろし、遠くに八ヶ岳方面を望むことができます。 〔展望所=9:35~9:40〕 |
|
日だまりの登山道
展望所を過ぎたところに大きな岩がゴロゴロするところがありました。 登山道は、そこを抜けると冬枯れた林にやわらかな日が差し込む道に変わります。 ここで水分補給をかねて小休憩をとりました。 〔展望所=9:55~10:00〕 |
|
水場
休憩後いったん鞍部まで大下りします。雪が敷き詰められた明るい林を行くと 《水場》 の標識がありました。 その橫に丸太の橋があり細い流れの沢があるので、これが水場なのでしょう。 この水場は当てにしない方がいいようです。 〔水場=10:10〕 |
|
大山祗命
水場からはジグザグに付けられた急坂を10分ほど登らされます。 登り着いたところが稜線出合のコルでした。《大山祗命》 という石碑があります。 何と読むのかわからなかったので調べてみました。『おおやまつみのかみ』 だそうです。 〔大山祗命=10:20〕 |
|
凍った急坂に難渋 大山祗命から山頂までは650m、35分だそうです。 しかしながらこの登りに難渋しました。 積雪は10cmくらいなのですが凍ったところが多いのです。やむなく山頂まであと400mと いう標識の手前で軽アイゼンを付けることにしました。 |
|
最後の急登 軽アイゼンを付けて少しは登りやすくなったものの急登は続きます。 ロープにすがりながら登りました。そしてこの坂を登り切れば傘山の山頂です。 |
|
傘山山頂(1,542m)
ようやく傘山山頂に到着。大山祗命の石碑から50分もかかってしまいました。 それでも、登りのコースタイム3時間ということでしたが、2時間55分だったので合格です。 山頂の三等三角点は、鎖に囲まれ雪の中に埋もれていました。 〔傘山山頂 着=11:10〕 |
|
眼前に迫る中央アルプスの雪稜
山頂には先客の男性がいました。 素晴らしい眺めですよー、といいながら写真を撮っていたのです。 あとでお聞きすると、地元伊那市のKさんという方です。このあとKさんにはたいへんお世話になるのです。 中央アルプスの眺めは感動ものでした。巨大な雪稜が眼前に押し迫ってくるようです。 3人で山座同定をしながら何度も何度もシャッターを切りました。 |
|
仙涯嶺(2,734m) まずは左から仙涯嶺。 ぎざぎざの岩稜は迫力がありますね。 |
|
南駒ヶ岳(2,841m) 仙涯嶺の右には南駒ヶ岳が続きます。 仙涯嶺と比較するとたおやかな感じに見えます。 |
|
田切岳(2,730m)
南駒ヶ岳の右手前に出っ張る形でそびえるのが田切岳です。 この山も荒くれ者という感じがします。 |
|
空木岳(2,864m)
そして空木岳。 田切岳にかくれて見えませんが、その後ろにある赤梛岳からいくつかのピークを越えて 右(北)へたどり、一番高い三角頭が空木岳です。 空木岳の肩を右にたどると、写真から外れた位置に空木岳のシンボル的存在の駒石が見えていました。〔右写真〕 |
甲斐駒ヶ岳 仙丈ヶ岳 北岳 間ノ岳 農鳥岳 塩見岳
悪沢岳 荒川岳 赤石岳 |
南アルプスのパノラマ眺望
東側には南アルプスの大展望が広がります。 鋸岳、甲斐駒ヶ岳から赤石岳、聖岳へと北から南まで一望にできるところは少ないと思います。 張り出した丸太組の展望テラスから、贅沢な眺めを楽しみながら昼食をとりました。 Please permit it if mention of the name of the mountain includes an error. |
八ヶ岳 前の写真は全体の一部です。 左手(北)には八ヶ岳がよく見えます。 |
|
白峰三山 本命はやはり白峰三山でしょう。 左から北岳、中白根山、間ノ岳、農鳥岳。 |
|
中央アルプスを背景に記念写真 伊那のKさんに記念の写真を撮ってもらいました。 このあとですが、私は町民の森登山口に下山し、車のあ る御嶽山・笠松山登山口まで歩いて戻る 予定をしていました。そんな話をしたところ、伊那のKさんは、下に車が置いてあるので送ってくれるというのです。 どうせ帰り道なのでというKさんのお言葉に甘えて送ってもらうことになりました。ラッキーですねえ。 〔傘山山頂 発=12:30〕 |
|
第3展望台 傘山山頂には1時間20分という前代未聞の長時間滞在をしてしましました。 風もなくて寒くないし、あきない眺望に魅了されてしまったということでしょう。 5分ほど下ったところに第3展望台というのがありました。 〔第3展望台=12:35〕 |
|
第2展望台からの眺望 積雪は15cmくらいでしょうか、ザクッ、ザクッっと雪を踏みしめて気持ちよく下ってきました。 第2展望台までくると北側が開け、八ヶ岳方面がよく見えます。 中央やや右の大きい山が蓼科山で、その左奥に見えるのが浅間山だと思います。白い頭は雲なのか噴煙なのでしょうか。 〔第2展望台=12:45〕 |
|
第1展望広場から見上げる中央アルプス その後も快調に下り、林道に降り立ちます。その100mくらい先が第1展望広場でした。 空木岳は頭だけしか見えませんが、ほかの山々は山頂からと同様に眺望できます。 町民の森から登ってきてこの景色を見たら感動するでしょうね。 〔第1展望広場=13:00〕 |
|
林道を下る 非積雪期の林道歩きは味気ないと思います。 しかし、この日は15cmくらい積もった雪のクッションが足に優しく、 気持ちよく歩くことができました。 |
|
町民の森登山口駐車場 傘山山頂からちょうど1時間で町民の森登山口駐車場まで下りてきました。 本当はここから約5km、1時間半くらい歩いて御嶽山・傘山登山口駐車場へもどる計画でした。 しかし、伊那のKさんのご厚意で車で送ってもらいます。 〔町民の森登山口駐車場 着=13:30〕 〔町民の森登山口駐車場 発=13:45〕 |
|
御嶽山・傘山登山口駐車場へ戻る 車で15分、御嶽山・傘山登山口駐車場まで送ってもらいました。 伊那のKさんにお礼を言い、このあとfacebookで友だちになって情報交換を続けることを約してお別れです。 本当にありがとうございました。 この駐車場も展望台みたいです。白く輝く南アルプスがよく見えていました。 〔町民の森登山口駐車場 着=14:00〕 |
傘山は素晴らしいという以外、何と表現していいかわからないほどの眺望が楽しめました。
風も弱く、雲一つない青空のもと、適度な積雪もある早春の山歩きといった感じでした。
そういえばこの日は節分でした。まだ寒い日もあると思いますが、花咲く春もそう遠くないでしょう。
傘山は眺望はいいし、健康作りの運動にもなるので何度も登る人がたくさんいるのではないでしょうか。 周回するのもいいですが、簡単に登って眺望を楽しむには、町民の森登山口を利用してピストンするのが いいかもしれません。 いずれにしても、傘山はお勧めできる山だと思います。
Orange life
|