◆霧ヶ岳(きりがたけ):630m 四方草山(しおそやま):667m 三子山(みつごやま):568m ◆所在地:三重県亀山市、 滋賀県甲賀市 ◆山行日:2016年12月 3日(土) ◆メンバー:仁べえさん、 よっちゃんさん、 釣りキチ三平さん & Mota 〔登山コース〕 安楽峠登山口―(10分)→相場振山―(25分)→大峠―(15分)→キレット ―(20分)→錐山(休憩5分)―(15分)→霧ヶ岳の肩(休憩5分)―(5分)→霧ヶ岳 ―(25分)→四方草山・北峰(休憩10分)―(10分)→四方草山・南峰(休憩40分)―(5分) →黄色テープ矢印分岐(ルートロス20分)―(45分)→三子山・1峰(休憩10分)―(10分)→三子山・2峰 ―(15分)→三子山・3峰―(10分)→鉄塔展望地(休憩5分)―(15分)→茶畑(休憩5分) ―(5分)→鈴鹿峠・万人講常夜灯駐車場〔所要時間〕 総時間=5時間30分 歩 行=3時間50分 休 憩=1時間40分 (ルートロス20分含む) 〔距 離〕 6km(15,000歩) |
鈴鹿の山はこれまでにもたくさん登っていますが、まだ登り残している山がいくつもあります。
その中で南部の安楽峠から鈴鹿峠の間にある霧ヶ岳、四方草山、三子山も未踏です。 このルートは道迷いしている人も多いようです。そこで、単独ではなく仁べえさん、よっちゃんさん、 釣りキチ三平さんをさそって行くことにました。 鈴鹿峠の万人講常夜燈の駐車場に集合します。ここは国道1号線の鈴鹿トンネルの上に位置します。 しかし、カーナビでは案内してくれないので事前に道順を調べていく必要があります。 亀山方面から国道1号線を大津方面へ走り、鈴鹿トンネルを抜けて300mくらい行ったところの細い道に 左折します。左折したところの橋を渡ってまたすぐ左折して500mほど行ったところに万人講常夜燈が あります。 道の反対側の駐車場のほか周辺の路肩などにも駐車が可能です。 縦走するため、ここで1台の車に乗り合わせて安楽峠まで行きます。 |
万人講常夜燈 鈴鹿峠の万人講常夜燈は重さ38t高さ5m44cmの巨大な石燈籠です。 ここにはトイレもあり、道の反対側に駐車場があります。 ここに車をデポし、1台に4人で乗り合わせて安楽峠まで行きます。 江戸時代の中頃、四国の金毘羅神社の常夜燈として鈴鹿峠に建てられ、 東海道を往来する行商人信者が常夜燈に火を燈していたそうです。 |
|
安楽峠 鈴鹿峠から15分くらいで安楽峠に着きました。 3台くらい路肩駐車ができます。 写真で見えている丸太階段は、臼杵ヶ岳・臼杵山方面への登山道になります。 伊勢と近江を結び鈴鹿山脈を越える峠として、根の平峠と杉峠を越えて行く千種越や鈴鹿峠、鞍掛峠、などとともに ここ安楽峠を行く安楽越があります。 |
|
安楽峠登山口
四方草山・三子山方面への登山口は道の反対側(東側)にありました。 ここからいきなり急登が始まります。 〔安楽峠登山口 発=8:00〕 |
|
相場振山
安楽峠から高低差で約50m、10分ほどで登り着いたのが最初のピーク相場振山です。 昔、江戸時代中期から明治期にかけて、旗やたいまつを用いて米相場などの情報を伝えていたところかもしれません。 今は樹木に囲まれていて展望はありません。 〔相場振山=8:10〕 |
|
大峠(451m)
今回の縦走はアップダウンがやたらと多いコースです。 まずは相場振山からいったん下り、再び50mくらい登った約510mのピークから 滑り落ちそうな道を60mほど急降下したところが大峠でした。 昔は滋賀県側の山女原(あけびはら)への道があったようですが今は見当たりません。 〔大峠=8:35〕 |
|
キレット現る
大峠から登っていくと前方にキレットが現われました。 山の左側が大崩壊し垂直に切れ落ちている岩場です。 |
|
キレットの岩場を登る崖っぷちの男
左側は垂直に切れ落ちた崩壊地で巻き道はありません。ここが本日一番の難所です。 足下は花崗岩が風化して滑りやすいザラメのような砂。岩は風化してもろく、手を掛けると動くものもあります。 慎重に手がかり足がかりになる岩を探して登りました。 〔キレット=8:50〕 |
|
明星ヶ岳(549m)を望む
大峠からキレットを登っていくとようやく展望が開けてきます。 写真は東側に明星ヶ岳と高速道路が見下ろしたところです。 |
|
錐山山頂(きりやま 590m)
錐山山頂まで登ってきました。 眺望全開とはいきませんが、振り返ると滋賀県側の山々が見えます。 写真中央の丸い頭の山はベンケイ(762m)です。 〔錐山 着=9:10〕 |
|
錐山から前方に見る霧ヶ岳
錐山から前方・南側にはこれから行く霧ヶ岳が見えていました。 〔錐山 発=9:15〕 |
霧ヶ岳の肩からの眺望 錐山からまた下り、霧ヶ岳の肩まで登り返してくると北側の眺望が広がりました。 綿向山、ベンケイ、雨乞山、御在所岳、仙ヶ岳などいい眺めです。 手前のやや茶色っぽい山は先ほどいた錐山です。 Please permit it if mention of the name of the mountain includes an error. 〔霧ヶ岳の肩 着=9:30〕 |
仙ヶ岳のズームアップ 霧ヶ岳の肩からみえていた山の中から仙ヶ岳をズームアップしてみました。 双耳峰の仙ヶ岳は左の西峰(961m)が主峰で、右の東峰(955m)には巨岩・仙の石があります。 〔霧ヶ岳の肩 発=9:35〕 |
|
霧ヶ岳山頂(630m)
霧ヶ岳の山頂は眺望のいい肩からすぐでした。 主稜線から50mくらい東へ入ったところに山頂があります。 残念ながら眺望はありません。 〔霧ヶ岳山頂=9:40〕 |
|
四方草山(しおそやま)北峰山頂(667m)
霧ヶ岳からまたまた下って四方草山へ登ります。 25分ほどで四方草山北峰山頂までやってきました。 四方草山は南峰もありますが、3等三角点のある北峰を四方草山としているようです。 〔四方草山北峰山頂=10:05~10:15〕 |
|
北峰を振り返る 四方草山北峰からやせ尾根を歩き、約10分で南峰に着きました。 南峰は眺望のいい開けた山頂です。 振り返ると北峰がすぐ近くに見えました。 |
|
四方草山南峰山頂にて
本峰である北峰で登頂記念の写真を撮るのを忘れてしまったことに気づきました。まずは4人で一緒に 記念撮影です。 背後の遠く西方に琵琶湖が霞んで見えていました。 〔四方草山南峰山頂 着=10:25〕 |
|
ここまで歩いてきた稜線 北側にはここまで歩いてきた稜線が見えます。 中央の山が霧ヶ岳で、 左奥に見えている山は野登山(852m)になります。 |
|
南西方向の眺望 南西方向には、この先鈴鹿峠に下ってさらに南西へ続く鈴鹿南部の山々が見えていました。 双耳峰のように見える右のピークが高畑山(773m)、その左のなだらかな山が那須ヶ原山(800m)です。 |
|
南側の眺望 南側ですが、遠くに経ヶ峰が見えます。 そして中間部に錫杖ヶ岳が姿を見せ、眼下には国道1号線が走っています。 |
|
景色を見ながらゆっくり昼食 天気はいいし、暖かくて気持ちのいい山頂です。 景色を楽しみながら昼食をとり、ついつい40分ものんびり過ごしてしまいました。 右の山は明星ヶ岳です。 さて、ここで行程の約半分です。このあと三子山へ向かったのですがトラブルが待っていたのです。 〔四方草山南峰山頂 着=10:25〕 |
|
黄色いテープの矢印分岐 道迷いが多いと聞いていたのでネットでいろいろ調べてきました。 その中に、『黄色のテープは間違い、注意!』 というのがいくつかあったのです。 その思い込みから、この分岐が間違いだと思って直進したのがトラブルでした。 途中でGPSで確認して戻ったのですが20分のタイムロスをしてしまいました。 〔黄色いテープの矢印分岐=タイムロス11:10~11:30〕 |
|
分岐からの劇下り 分岐を左へ行く道は今日一番の劇下りでした。 ザレた足場が滑るので一人一人間隔を開けて下ります。もし滑ったら前を行く人も災難ですからね。 |
|
ここを右へ 急坂を下りきって50mくらい行ったところに、《↗鈴鹿峠》 と書かれた黄色いテープがあります。 ここは右への道をとります。直進してはいけません。坂下の方へ下ってしまいます。 10mほど坂道を登ると三叉路に出ますのでまた鋭角に右へ行きます。 〔右折=11:35〕 |
|
ロープ場を登る 右折して20mほど登った先は崩壊した崖でした。 その崖の縁を左へ下って行きます。 このあたりは崩壊地が続くところでしょう、7・8分行くとフィックスロープが設置された崖がありました。 |
|
前方に三子山が見えてくる しばらく下って行くと、前方に三子山が姿を見せます。 左が三子山Ⅱ 峰、右が三子山Ⅰ 峰(北峰)です。 |
|
登山者でいっぱい三子山Ⅰ 峰山頂(568m) 三子山へ登っていくと人の声が聞こえてきました。 登り着いてビックリ、20人くらいのグループ登山者であふれていたのです。くつろぐ場所もありません。 写真は北を見たところで、中央の双耳峰のように見える左のピークが四方草山の北峰、右が南峰です。 〔三子山Ⅰ 峰山頂 着=12:15〕 |
|
鎌ヶ岳を望む 三子山Ⅰ 峰山頂は北側だけ開けていました。 歩いてきた四方草山の左奥に鈴鹿の象徴・鎌ヶ岳が見えていたのでズームで捕らえてみました。 人がいっぱいで眺望を楽しむ余裕もありません。団体さんがそろそろ下山するというので、 記念写真だけ撮り、われわれは先に出発しました。 〔三子山Ⅰ 峰山頂 発=12:25〕 |
|
三子山Ⅱ 峰山頂(556m) 下って登って約10分、三子山Ⅱ 峰山頂に着きました。 ここは樹木に囲まれていて眺望はありません。すぐ三子山Ⅲ 峰へ行くことにします。 〔三子山Ⅱ 峰山頂=12:35〕 |
|
三子山Ⅲ 峰山頂(540m) またもや下って登って三子山Ⅲ 峰山頂へ。 この日は何度アップダウンがあったでしょう。うーん、多分ですが9回は繰り返したと思いますよ。 この山頂も樹林の中です。南西方向に高畑山の山影が樹間に見えるだけでした。 〔三子山Ⅲ 峰山頂=12:50〕 |
|
鉄塔展望地からの眺望 もう眺望は終りかと思って三子山を下ってくると送電線鉄塔がありました。展望が広がっていたのです。 四方草山や三子山のⅠ 峰からⅢ 峰が見えました。 写真ではⅢ 峰は右手の鉄塔の奥にあります。 〔鉄塔展望地 着=13:00〕 |
|
鉄塔展望地から見る鈴鹿の山々 四方草山の左奥には鈴鹿の山々が見えます。 左からベンケイ、ミズナシ、臼杵ヶ岳、仙ヶ岳、野登山などです。 〔鉄塔展望地 発=13:05〕 |
|
鈴鹿峠の茶畑 鉄塔展望地からは下るだけ。 途中で東海自然歩道に合流し鈴鹿峠の茶畑まで帰ってきました。 ここが三重・滋賀の県境で、《京まで十七里》 という石柱が立っています。 〔鈴鹿峠の茶畑=13:20~13:25〕 |
|
鈴鹿峠・万人講常夜燈駐車場に戻る 今朝、車をデポした鈴鹿峠・万人講常夜燈駐車場まで戻ってきました。 釣りキチ三平さんとはここでお別れ。よっちゃんさん、仁ベえさんと私の3人は車で安楽峠まで行きます。 〔鈴鹿峠・万人講常夜燈駐車場 着=13:30〕 |
いや*、数え切れないほどのアップダウン、急登・急降下の山あり、崖ありの 霧ヶ岳、四方草山、三子山は実におもしろい縦走でした。それに眺望もいい山です。
というと同行の仁べえさんたちに怒られるかもしれません。何しろ私が道迷いしたため 皆さんに迷惑をかけてしまったからです。 過ぎたるは及ばざるがごとしで、事前調べをしすぎて思い込みが強すぎたため分岐を間違えてしまいました。 それだけにソロではなくて山友さんたちと一緒に行って正解でした。
それにGPSは役に立ちますね。道がおかしいなと気づいたときに画面をみれば正誤が確認できます。 私の若い頃には思いもよらなかった電子・通信技術の進化です。 ただ、GPSに頼りすぎるのではなく、人間としての判断力は磨き、持ち続けなければいけないとも 感じた今回の縦走でした。
Orange life
|