◆西方ヶ岳(さいほうがたけ):764m 蠑螺ヶ岳(さざえがたけ):685m ◆所在地:福井県敦賀市、美浜町 ◆山行日:2016年10月24日(月) ◆メンバー:仁べえさん夫妻 & Mota 〔登山コース〕 浦底登山口駐車スペース―〔車移動・10分〕→常宮神社駐車場 〔所要時間〕 総時間=6時間50分 歩行=5時間05分 休憩=1時間45分 〔距 離〕 9km(19,000歩) |
以前から山友の仁べえさんに誘われていた西方ヶ岳・蠑螺ヶ岳へ行ってきました。
西方ヶ岳は、敦賀三山・野坂岳、岩籠山、西方ヶ岳の中で未踏だった山です。 西方ヶ岳は蠑螺ヶ岳へ縦走する形で登られることが多く、そのため約7km離れている登山口の片方に 車を1台デポしておくと便利です。 そこで仁べえさんと私の車2台で行くことにしました。今回は仁べえさんの奥さんも加わって3人です。 敦賀市内から敦賀湾沿いの県道141号に入ります。西方ヶ岳の登山口となる常宮神社(じょうぐうじんじゃ) 前を通過して北上して行くと浦底というところに 《蠑螺ヶ岳登山口へ》 という案内標識がありました。 この標識を左折して約50mのところにまた蠑螺ヶ岳への案内表示がありました。その表示にしたがって 左折して林道に入ります。 細い林道を数百メートル行くと蠑螺ヶ岳の登山口、その手前に数台駐められる駐車スペースがありました。 ここで仁べえさんと待ち合わせます。 |
蠑螺ヶ岳 敦賀湾沿いの県道141号を走っていくと前方に蠑螺ヶ岳が見えてきました。 標高685m、なだらかに裾野を広げる優美な姿をした山です。 |
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浦底登山口の駐車スペース 両側からセイタカアワダチソウが覆いかぶさる狭い林道を車で上っていくと登山口に着きます。 写真を撮っている場所に登山口があり、その手前に数台の駐車スペースがありました。 私の車をここにデポし、仁べえさんの車で常宮神社まで戻ります。 〔浦底登山口 発=7:25〕 |
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常宮神社(じょうぐうじんじゃ)
浦底登山口から常宮神社までは10分ほどでした。 鳥居を入ったところが駐車場になっています。 ここで身支度して出発します。 〔常宮神社 着=7:35〕 〔常宮神社 発=7:45〕 |
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登山口へ
常宮神社の駐車場から境内を北に向かって進むと西方ヶ岳登山口への案内標識がありました。 指示にしたがって左折していくと前方に山が見えてきました。突き当たりが登山口です そして山に3つの大岩が見えます。中腹(一番左)にある岩が奥宮展望所のようです。 〔登山口=7:50〕 |
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奥宮展望所
登山口からは階段で整備された道ですが思ったより急登でした。 出発して25分、奥宮展望所に着きました。早速大岩の上に出てみます。 〔奥宮展望所 着=8:10〕 |
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敦賀湾を見下ろす
おー、みごとな眺望です。 手前には棚田と常宮の集落を見下ろし、その向こうには敦賀湾が朝日でまぶしいほどに輝いていました。 〔奥宮展望所 発=8:15〕 |
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銀命水
奥宮展望所から銀命水まではかなり距離があった感じです。 ようやく到着した銀命水は写真奥の暗い岩穴みたいなところで、ほとんど水はないようでした。 とくに見所なしということで先へ進みます。 〔銀命水=9:05〕 |
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聞く石
途中、大きな岩がいくつもありました。 《聞く石》 という案内板があったので行ってみましたが、単なる大きな岩でした。 説明もないのでいわれなどはわかりません。 〔聞く石=9:25〕 |
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『吊勝 常宮のオウム岩』
オウム岩は 聞く石から5分ほどのところでした。 ここには説明書きがありました。 25mほど隔てたところにある呼石からオウム岩に呼びかけるとよく応えるそうです。 このオウム岩は宝暦年間(1751*64)に発見されたと言われ、これを最初に紹介したのは江戸時代の医家、 橘南谿の紀行文『東遊記』である。その中に、30年程前、偶然樵夫が見つけたと伝えている。〔オウム岩 着=9:30〕 |
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オウム岩からの眺望
岩に出てみましたが、敦賀湾はその一部が見えるのみでした。 以前は奥の院展望所以上に眺望がよかったようですが、今では樹木が伸びて展望を邪魔しています。 〔オウム岩 発=9:35〕 |
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ツルリンドウ 秋です。 登山道沿いにはツルリンドウがたくさん咲いていました。 縦走路も蠑螺ヶ岳から先も薄紫の花がきれいでした。 |
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ブナ林を行く オウム岩を過ぎると次第にブナ林に変わります。 ブナの黄葉はこれからのようですが、木漏れ日の登山道は気持ちのいい道でした。 |
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西方ヶ岳山頂と避難小屋
出発して約2時間半、避難小屋のある西方ヶ岳山頂まで登ってきました。 〔西方ヶ岳山頂 着=10:20〕 |
西方ヶ岳展望台からの眺望
山標の右手へ下ったところに展望台があるというので行ってみました。 展望岩に上がってみると展望が見事に開けました。 敦賀湾が一望にできるのです。 |
白山と別山
湾の向こう遠くに白山と別山が並んで見えました。 あとから登ってきた女性から、白山は見えますかーと聞かれたので、よく見えますよー、と応えました。 今日は絶好の天気でよかったですが、見られない日の方が多いのかもしれませんね。 |
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蠑螺ヶ岳とカモシカ台
北の方の眺望です。 中央の高いところに白い岩が見えるかと思いますが、カモシカ台のカモシカ岩です。 そしてその左の丸っこいピークが蠑螺ヶ岳だと思われます。 こうしてみるとなかなか距離がありそうです。 |
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西方ヶ岳(764m)登頂記念
山頂に戻ると登ってくる途中で追い越してきた男性が休憩していました。 この男性に聞くと、山頂三角点は避難小屋から200m~300m行ったところにあるようです。 ただ、西方ヶ岳の標識はないというのでここで登頂記念の写真を撮ってもらいました。 |
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カモシカ台への分岐 次のカモシカ台へ向かう前に西方ヶ岳の2等三角点があるところまで行き、縦走路分岐まで戻ります。 縦走路はいったん大きく下り、そのあと小さなアップダウンを歩くこと約20分、カモシカ台への分岐 に出ました。 〔カモシカ台への分岐=11:05〕 |
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カモシカ台のカモシカ岩 分岐から少し下って急坂を登り返すとカモシカ台のピークでした。 大きなカモシカ岩がでーんと据えられていました。 ニホンカモシカがこの上にいたことからカモシカ岩と呼ばれるようになったとか。 〔カモシカ台 着=11:10〕 |
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カモシカ岩でバンザーイ! 眺望のいいカモシカ岩に乗ってみました。岩の大きさがわかると思います。 実は足の短い私は自分一人では岩に上がれませんでした。身軽で岩登りが得意な仁べえさんが 先に上り、私を引っ張り上げてくれたのです。 この岩は一歩目の足がかりが、やや高い位置にあったのです。 |
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振り返ってみる西方ヶ岳 歩いてきた南の方を振り返ると西方ヶ岳が見えました。 こんな景色を見ながら昼食としました。さほど広くはありませんが、腰掛けるのにちょうどいい 岩がいくつもあるところでした。 |
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美浜原子力発電所を見下ろす 西側の岩の上に乗ると美浜原子力発電所が見下ろせました。 ちょっと異質な風景です。 美浜原発の1・2号機は廃炉が決まっており、3号機は現在定期点検中で、運転期間延長の認可申請中だそうです。 カモシカ台をあとに蠑螺ヶ岳へ向かいます。 〔カモシカ台 発=11:10〕 |
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蠑螺ヶ岳山頂(685m) るんるん気分で縦走路を歩き、蠑螺ヶ岳山頂までやってきました。 狭い山頂ですが、山標の上に 『サザエ』 の貝殻が置いてるのは愛嬌ですね。 〔蠑螺ヶ岳 着=12:20〕 |
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蠑螺ヶ岳展望岩から見る水島 蠑螺ヶ岳山頂の眺望はいまいちですが、5mほど東側へ下ったところに展望岩がありました。 岩の上からは水島がきれいに見下ろせました。 水島は渡し船でしか行けない北陸のハワイと呼ばれる海水浴場だそうです。 山頂で記念写真を撮り下山にかかります。 〔蠑螺ヶ岳 発=12:40〕 |
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一枚岩展望所からの眺望 次は一枚岩展望所というのがあるというので探しながら行きました。 途中にいくつか巨岩があり、そこからも敦賀湾側がよく見えます。 一枚岩展望所はどれを指すのだろうかと疑心暗鬼で歩いて行くとありました。 なるほど大きな平たい一枚岩でした。 と書きましたが、標柱に書いてある文字が薄れていたので、『女岩展望所』 と読んでしまったのでした。 〔一枚岩展望所=13:00~13:05〕 |
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長命水分岐 今日のような縦走の山では、展望所とか銘水を探しながら行くのが楽しみです。 長命水は縦走路から離れて50m暗い西へ下ったところでした。 この分岐標識を下ります。 |
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長命水 長命水は小川のようなところでした。 少しはわき出しているようではありますが、上流から流れてくる沢の水みたいです。 一応飲んでみましたが、おなかを壊してもいけないので少しだけにしました。 長命の御利益は少ないかもしれません。 さて、あとは浦底登山口へ下るだけです。 〔長命水=13:25~13:35〕 |
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水島展望地 歩きやすい登山道ですが、ひたすら下るのみです。 これも聞いていましたが、下ってくると標高約240m付近から水島がよく見えるところがありました。 〔水島展望地=14:10〕 |
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浦底登山口駐車場 水島展望地からシダのよく茂る中を下り、沢を一つ徒渉しました。 そしてようやく浦底登山口に降り立ちました。 デポしてあった私の車で出発地の常宮神社へ戻ります。 〔浦底登山口駐車場=14:35~14:35〕 〔常宮神社駐車場 着=14:45〕 |
最高の天気のもと、西方ヶ岳、蠑螺ヶ岳を縦走してくることができました。
おかげさまで敦賀三山を3つとも登り終えることができました。
このあたりは日本海気候なので晩秋から冬、早春にかけてはいいお天気の日があまり期待できません。 そういう意味で、いいタイミングで2つの山に登ってくることができてよかったと思います。
海の眺望がよく、よく整備された登山道であり、気持ちのいい縦走路を楽しく歩いてくることができました。 車2台で行ったので効率もよかったと思います。
Orange life
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