西籠山・編笠山》  Motaのホームページ
 Orange life


西岳・編笠山


西岳マップ 西 岳(にしだけ):2,398m
 編笠山(あみがさやま):2,524m

◆所在地:長野県富士見町
◆山行日:2016年10月15日(土)
◆メンバー:よっちゃんさん、
    馬籠のKさん、中津川のOさん
    & Mota

〔登山コース〕
富士見高原駐車場―(10分)→登山口―(15分)→五叉路分岐― (10分)→上動清水―(20分)→衣朊調整休憩(休憩5分)―(40分)→林道出合(休憩5分) ―(35分)→小広場(休憩5分)―(25分)→崩壊展望地(休憩5分)―(10分)→西岳(休憩25分)― (50分)→乙女の水―(5分)→青年小屋(休憩20分)―(30分)→編笠山(休憩20分)―(35分)→ 標高2300m付近(休憩5分)―(40分)→臼久保岩小屋(休憩5分)―(20分)→盃流し(休憩5分) ―(10分)→五叉路分岐―(10分)→登山口―(5分)→富士見高原駐車場


〔所要時間〕 総時間=7時間50分  歩行=6時間10分  休憩=1時間40分

〔距  離〕  10.5km
 


 山仲間4人で八ヶ岳の西岳と編笠山へ行くことにしました。両山を時計回りに周回するコースです。
今年7月に阿弥陀岳に登ったので、八ヶ岳(赤岳、橫岳、天狗岳、硫黄岳、阿弥陀岳、権現岳、編笠山、 西岳)のうちまだ登ってないのが西岳のみとなりました。 山ともさんたち3人に聞いたところ、皆さん西岳はまだ登ったことがないというので一緒に行くことに なったわけです。
眺望もよく、それぞれ特色のある八ヶ岳の中にあって、眺望のない樹林帯をずっと登って行く 西岳は人気の点で劣るのかもしれません。 私もですが、山ともさんたちも西岳は後回しになっていたようです。
富士見高原リゾートのメイン道路を上っていくと最も奥が富士見高原ゴルフ場です。 そこに駐車場がありますが、登山者はその手前の駐車場を利用することになっています。 《B-1駐車場》 という看板があり、その下に、『←登山者・散策者駐車場』 という表示板が 置いてあるのですぐわかります。
富士見高原駐車場

ゴルフ場の駐車場手前にあるこのB*1駐車場が登山者用に無料で提供されています。
馬籠のKさんたち2人とはここで待ち合わせ。身支度をして出発します。
駐車場を出たところに登山口への案内板が立っているのでわかりやすいです。

〔富士見高原駐車場 発=7:15〕
登山口

しばらく行くとゲートがあります。その手前に、『熊の目撃情報がありました』 という 看板があったのでそれぞれ熊鈴を付けることにしました。
ゲートから100mくらい行ったところが登山口で、登山届けをポストに投函して入山します。

〔登山口・登山ポスト=7:25〕
丸太橋は通行禁止

なにげなくこの丸太橋を渡ってしまいました。
ところが渡った先に、『老朽化に付き通行禁止 迂回してください』 という看板があったのです。
知らぬが仏とはこのことか。落下しなくて助かりました。帰りはちゃんと迂回しましたよ。

五叉路分岐

登山口から20分弱歩いたでしょうか、五叉路分岐に出ました。
ここから上動清水へは左の林道を歩いて行きます。
編笠山からの帰りは正面の登山道を下ってこの五叉路に戻ってくることになるようです。

〔五叉路分岐=7:40〕
上動清水 『長命水』

五叉路分岐から林道を歩いて10分、上動清水に着きました。
休憩場所にもいい公園のようなところで、トイレもあります。
ここで 『長命水』 を飲ませてもらいましたが冷たくておいしい水でした。命が延びるといいのですが。

〔上動清水=7:50〕
林道出合

上動清水から本格的な登山道になり、林の中を延々と登ることになります。
歩きやすい登山道ですが次第に勾配は増すし眺望は一切ありません。
途中で衣朊調整休憩を取って登り、何本か林道を横切って標高1900mを越えたところの林道に出ました。

〔衣朊調整休憩=8:10~8:15〕
〔林道出合=8:55~9:00〕
小広場

山の形からして登るにつれて勾配がきつくなる山です。
岩混じりの急な登山道を登らなければなりません。
小広場があると聞いていたので、そこで休憩しようと登ります。 そしてやっと到着。長い登りでした。

〔小広場=9:35~9:40〕
崩壊展望地

小広場からも急登が続きます。林の中を黙々と登るしかありません。
山頂まで標高差であと100mくらいかなあと思ったころ開けたところに出ました。
ここは東側が崩壊していて眺望が広がっていたのです。

〔崩壊展望地 着=10:05〕
崩壊地東側の眺望

出発して3時間弱歩き、この日初めての眺望です。
うれしいですねえ。
左奥の尖った山がギボシ。その右の岩山が権現岳で真ん中の丸っこい山が三ツ頭、右手前が あとで登る編笠山です。

崩壊地南側の眺望

編笠山の右奥にややかすんだ富士山が見えました。
そしてその右には南アルプスの山並です。
鳳凰三山、北岳、甲斐駒ヶ岳、鋸岳がくっきり。
さて、山頂まであと一息。再び樹林帯を登ります。

〔崩壊展望地 発=10:10〕
西岳山頂(2,398m)到着

最後は休み休み登りようやく西岳山頂に到着。
すでに10人くらいの人たちが休憩していました。

〔西岳山頂 着=10:20〕
赤岳を望む

このときガスが湧いてきていました。
そのガスがかかり始めた赤岳です。
山頂からは先ほどの崩壊地とほぼ同じ景色を見ることができます。 ただ、赤岳の全身は見えないんですね。
ガスのせいもありますが、西岳の眺望は今ひとつだったので編笠山へ向かうことにします。
                                                                 
〔西岳山頂 発=10:45〕
乙女の水

西岳から青年小屋へはいったん下って緩やかに登り返す道でした。
苔むして八ヶ岳らしい雰囲気の中を歩き50分、乙女の水に着きます。
この水は金命水というそうですが、上動清水の長命水と同様冷たくておいしい水でした。

〔乙女の水=11:35〕
青年小屋

乙女の水から青年小屋はすぐ近くで、槌音を聞きながら5分ほどで到着しました。 聞こえていた槌音は増築工事のものでした。
『遠い飲み屋』 の赤提灯が下がっているのは3年前に来たときと同じです。

〔青年小屋 着=11:40〕
青年小屋から見上げる編笠山

青年小屋から編笠山を見上げます。
ここを登り越えて帰らなければならないので、のんびり遠い飲み屋で過ごす訳にはいきません。
昼食をとって出発します。

〔青年小屋 発=12:00〕
岩ゴロを登り振り返る

岩に赤丸印や矢印が描かれているので、それにしたがって登ります。
振り返ると眼下に青年小屋。背後には険しい山並が見えました。
中央の尖った2つのピークがギボシ。その右の岩山が権現岳(2,715m)で右の山が三ツ頭(2,580m)です。

〔青年小屋 発=12:00〕
人がいっぱいの編笠山山頂

青年小屋から標高差で150mの急登。休み休みですが30分で登ってきました。
うわー、すごい人!
土曜日だし、天気がいいのでたくさんの人たちが登ってきているんですねえ。

〔編笠山 着=12:30〕
編笠山山頂にて

せっかく4人で登ってきたので記念写真を撮ります。
西岳ではガスっていましたが、この時間になってほとんど晴れてきていました。

ガスがとれた八ヶ岳

すっかりガスがとれ八ヶ岳の山々が見渡せます。
阿弥陀岳(2,805m)、赤岳(2,899m)、ギボシ、権現岳(2,715m)。いいですねえ。

富士山

こちらは富士山。
天気が穏やかすぎてやや霞んで見えます。登山者もまったりしてますねえ。
中央アルプスと入笠山

富士山から右へ、南アルプスがあり、そのに西に中央アルプスが見えます。
中央の一番高い山が木曽駒ヶ岳。
手前にハート型模様が見える山が入笠山(1,955m)です。

見下ろす西岳

北西方向に西岳を見下ろします。
ここ編笠山とは100mくらいしか違わないのに低く見えますね。

北八ヶ岳

北八ツ方面も晴れました。
蓼科山(左)や北橫岳がきれいに見えます。
その他、御嶽山はもちろん、穂高岳や槍ヶ岳など北アルプスも遠望できますがきりがありません。
そろそろ下山しますか。

岩ゴロを下る

編笠山からは岩ゴロ下りです。
矢印や丸印が岩に書かれているので、それを追って下ることになります。

〔編笠山 発=12:50〕
次の一歩を見極めながら下る

平らな岩ばかりならいいのですが、上端がナイフのようになったり、尖っている岩もあって 次の一歩を置く岩を見極めながら下ります。
樹林帯に入ってからも歩きにくい急坂の登山道でした。 途中で小休憩し、2000m付近まで下ってくると少しずつ勾配も緩んできたかなという感じ。

〔2300m付近で途中休憩=13:25~13:30〕
臼久岩小屋

どのあたりまで下ってきただろうかと、途中で何度もGPSで確認してしまいました。
そしてようやく臼久保石小屋に着きました。 かつての修験者やまたぎが使った巨大な岩屋だそうです。

〔臼久岩小屋=14:10~14:15〕
盃流し

岩小屋から盃流しまでは20分ほどでした。
盃流しは中央部がくぼんで雨樋のようになった一枚岩で、滑滝のように沢の水が 流れ下るところです。
残念ながらこのとき水は流れていませんでした。
平安時代の貴族が庭園の曲がりくねった川(遣水)のほとりに座り、上流からお酒の入った盃を流す。
その盃が自分の元に流れつくまでに和歌を詠み、盃を取ってお酒を飲んだという 『曲水の宴』。
ここ盃流しは川底の一枚岩をそれになぞらえて呼ばれるようになったところ。
〔盃流し=14:35~14:40〕
五叉路分岐

五叉路分岐まで戻ってきました。
あとは今朝登ってきた道を戻ります。

〔五叉路分岐=14:50〕
〔登山口=15:00〕
駐車場に戻る

富士見高原の駐車場に戻ってきました。
今日の歩数は約26,000歩。1週間前に登った中ア・将棋頭山ほどではなかったものの、 しっかり歩かされた周回コースでした。
下りがコースタイムより速かったので、計画時間よりもだいぶ早く戻ってくることができました。

〔富士見高原駐車場 着=15:05〕

 西岳、編笠山と2山に登って周回してくるというのはきついものがあります。
それでも山仲間4人で話をしながら楽しく歩いてくることができました。
おかげで、登り残していた西岳に登り、八ヶ岳8山を踏破することができました。
西岳は展望のない樹林帯を終始登るという心理的にもしんどい山でした。しかし、編笠山も加えたことで 眺望を満喫することができました。何より予報通り好天に恵まれたことが一番です。
年とともに登りが遅くなった私ですが、これからも仲間の皆さんと一緒に 山へ行けたらいいなあと思っています。


     

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