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坊主岳


坊主岳マップ 坊主岳(ぼうずだけ):2,017m

◆所在地:長野県塩尻市、辰野町
◆山行日:2016年 6月 2日(木)
◆メンバー:単独

〔登山コース〕

イノコ沢登山口駐車場―(10分)→白翁神社―(10分)→1200m標識―(35分)→小坊主岳(休憩5分) ―(10分)→1500m標識―(30分)→1700m付近(休憩5分)―(10分)―1800m標識―(15分)→ あと10分―(10分)→坊主岳(休憩70分)―(5分)→あと10分―(5分)→1800m標識 ―(20分)→1500m標識―(10分)→小坊主岳(休憩5分)―(15分)→1200m標識 ―(5分)→白翁神社―(5分)→イノコ沢登山口駐車場


〔所要時間〕  4時間40分
           歩行=3時間15分
          休憩=1時間25分


坊主岳は中央アルプス最北端に位置する山で、山友の馬籠のKさんに教えてもらいました。
Kさんは、360度、眺望のいい山だが、以前登った時はガスで景色を楽しむことができなかったそうです。 そこで機会を作って天気のいい日にもう一度登りたいといっていました。
そこで今回お誘いしたのですがあいにく別の用事があるということで私が単独で行くことにしたわけです。
中央道の伊那ICで降りて国道361号線に入り、権兵衛トンネル、番所トンネル、羽渕トンネルと 3つのトンネルを抜けた先の交差点を北へ右折。奈良井ダムの東側の道を少し行って橋をわたった先に、 『坊主岳登山道』 という大きな案内板があります。
案内にしたがって東(右)へ50mほど入ったところが駐車場になっていました。

坊主岳登山道の案内板

『坊主岳登山道』 の目立つ案内板を右折。
入ってすぐのところに登山口があり、さらに奥へ進むと、3台~5台駐車できる場所があります。

登山口

駐車場のところに登山ポストがあり、中に登山者ノートがあるのでそれに記入して出発します。

〔坊主岳登山口駐車場 発=8:25〕
白翁神社

10分ほど登山道をジグザグに登って行くと小さな祠が並んだ白翁神社に出ました。
石碑も入れると8つもあるので迷いましたが、小さな鳥居がある2つの祠に登山の無事を祈りました。

〔白翁神社=8:35〕
急坂を登り1200m標識へ

写真ではそう見えませんが、最初から尾根をまっすぐに登る急登を強いられます。
この岩から30mほど行ったところに、1200mの標識がありました。

〔1200m標識=8:45〕
小坊主岳(1,429m)

出発して55分で小坊主岳に着きました。ここまでずーっとアキレス腱が伸びきるような急坂でした。
道の真ん中に4等三角点が設置されています。 1つ置いてある木を輪切りにした腰かけで小休憩をとりました。

〔小坊主岳=9:20~9:25〕
1500m標識

小坊主岳からしばらくは比較的緩やかな道を行きます。
1500m標識までは10分でした。

〔1500m標識=9:35〕
ギンリョウソウ

登山道沿いにはギンリョウソウをたくさん見かけました。
1700m標識を目当てに登ってきたのですが見つかりませんでした。 多分このあたりが標高1700mくらいのところだろうという場所で小休憩としました。
標高1600mあたりから再びアキレス腱伸ばしの急坂となてきていたのです。

〔標高1700m=10:05~10:10〕
1800m標識

頑張って登ると1800m標識がありました。
時々立ち休みをしながら登ります。

〔1800m標識=10:20〕
木曽駒ヶ岳を見る

1800m標識から少し登ると展望が開けるところに出ます。
ただひたすら登るだけの道でしたがようやく木曽駒ヶ岳や御嶽山の姿を見ることができました。
ただ、御嶽山の方は頭に雲がかかっていて残念です。

あと10分

ますますきつい急勾配を登って行くと 《あと10分》 がありました。
多くの方のレポに登場しますが、これを見るとホッとしますね。 嘘でなければあと10分ですから。

〔あと10分=10:35〕
坊主岳山頂(1961m)

『あと10分』 は嘘ではなくちょうど10分で坊主岳山頂に到着しました。
登り初めて2時間20分でした。山友の馬籠のKさんたちは2時間で登ったと 聞いていましたから私は20分も余分にかかったことになります。
山頂には先客の男性が1人休憩していました。駐車場にあった車の方でした。

〔坊主岳山頂 着=10:45〕
坊主岳山頂風景

信仰の山なのでしょう、『御嶽神』 とか 『蔵王大権現』 と彫られた石碑が並び 2等三角点が設置されています。

八ヶ岳の眺望

坊主岳は聞いていた通り眺望のいい山です。
時計回りにぐるっと見て行きましょう。
まずは東側には八ヶ岳がきれいに見えていました。
左端が蓼科山、そのすぐ右に北横岳。右の方へ行って一番高く見えるのが主峰・赤岳です。


仏谷と経ヶ岳

八ヶ岳の右、南東方向のすぐ近くにあるのは仏谷(2,184m)と経ヶ岳(2,296m)です。
手前の尖った山が仏谷で、そのすぐ後ろに見えるのが経ヶ岳です。
南アルプスの主要な山は、これらの山の後側になるので残念ながら見えません。

中央アルプス・木曽駒ヶ岳

南側には中央アルプス・木曽駒ヶ岳(2,956m)がよく見えます。
近いところにあるので特にきれいに見えていました。


中央アルプスのズームアップ

中央アルプスをズームアップしてみましょう。
主峰・木曽駒ヶ岳が木曽前岳と麦草岳を従えてそびえています。

御嶽山

西方向になりますが、中央アルプスの右に木曽谷をはさんで御嶽山(3,063m)がそびえています。
残念ですが頭に雲をかぶっているようです。

木曽谷・薮原

北西方向の御嶽山の右手には木曽谷の薮原を見下ろします。
後の山並の右奥には乗鞍岳があるのですが、雲がかかっていてよく見えまでせんでした。

小鉢盛山と鉢盛山

さらに右、北北東には小鉢盛山(2,374m)と鉢盛山(2,446m)があります。
右側の頭に雲が少しかかっている方が鉢盛山です。
北側がもっと晴れていれば、鉢盛山の背後に穂高岳や槍ヶ岳などが見えるそうです。

雲に覆われた北ア北部の山と坊主岳北峰

北方には大天井岳、常念岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳などが見えると聞きました。
しかし、残念ながら雲がかかっていて見えません。
右手前に黒っぽく見える山は双耳峰の坊主岳北峰です。20分くらいで行けるそうですが、 眺望はないそうなので行きませんでした。

祠とべンチ

山頂には祠とベンチもあります。
暑くも寒くもない心地よい山頂で先客の男性と山の話などをしました。
福山の方だそうですが、春から秋にかけては安曇野の旅館で仕事をしているそうです。 そして休みの日には山へ登っているのだといっていました。 安曇野からだったらあちこちの山へ行けてうらやましいですね。
昼食をとり下山にかかります。

〔坊主山頂 発=11:55〕
1200m標識

帰りは快調に下ってきました。
途中、小坊主岳で小休憩し急坂を一気に下ります。

〔小坊主岳=12:35~12:40〕
〔1200m標識=13:00〕
登山口駐車場

距離が短かく急傾斜の道を下ってきたので、帰りは1時間10分でした。
駐車場の赤い車は下山の途中で会った方の車のようです。
左のボックスは登山ノートが入っている登山ポストです。

〔登山口駐車場 着=13:05〕

坊主岳は急傾斜の山でした。ジグザグにではなく、尾根をほぼ直線的に登って行くため、 なかなかきつい山だと思います。ただ、距離がそれほど長くないので助かります。
かかとを鋭角に曲げて筋を伸ばしっぱなしで登る感じですから、アキレス腱強化の運動といって もいいかもしれません。
春から夏にかけての時期では無理かもしれませんが、秋や積雪期の空気が澄んだ季節には 北アルプスなど遠くの山々がすっきりと眺望できることでしょう。
急ではありすが、よく整備されて歩きやすい登山道の山だと思います。




     

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