◆藤原岳(ふじわらだけ):1,140m
多志田山(たしだやま):965m
丸 山(まるやま):651m
◆所在地:三重県いなべ市、滋賀県東近江市
◆山行日:2016年 3月16日(水)
◆メンバー:釣りキチ三平さん、よっちゃんさん、
仁べえさん、馬籠のKさん & Mota
〔登山コース〕
南部第2配水池駐車場・登山口―(30分)→尾根出合(休憩5分)―(40分)→丸山(休憩10分) ―(40分)→草木(休憩5分)―(10分)→草木巻き道分岐―(30分)→多志田山―(15分)→ 治田峠分岐―(15分)→フクジュソウ群生地(休憩5分)―(15分)→展望地(休憩10分)―(5分) →藤原岳(休憩45分)―(45分)→多志田山―(20分)→草木巻き道分岐―(10分)→花群生地①(休憩5分) ―(25分)→花群生地②(休憩10分)―(10分)→丸山(休憩10分)―(55分)→ 南部第2配水池駐車場・登山口〔所要時間〕
7時間50分(歩行時間=6時間05分、休憩=1時間45分)
伊勢の釣りキチ三平さんからお花見に行こうというお誘いがありました。 われわれ山仲間のお花見はサクラではなくてフクジュソウ、ミスミソウ、セリバオウレンなど 山野草の花です。
行き先はフクジュソウなど花で知られた藤原岳です。ただし、この時期登山者で賑わう大貝戸道を避け、 孫太尾根を登ろうというものです。
3月に入っていよいよ暖かくなり、風も弱い日に山仲間5人で行くことになりました。
孫太尾根ルートの登山口はいなべ市北勢町の南部第2配水池のところにあります。 しかし、わかりづらい場所なので待合せは青川峡キャンピングパーク入口の駐車場としました。 その後、以前行ったことがあるよっちゃんさんに登山口駐車場まで案内してもらったのです。
藤原岳と孫田尾根
待ち合わせする青川峡キャンピングパークへ向かう途中で藤原岳が見えてきました。
左側から山頂へ、でこぼこと続く尾根が孫田尾根です。
片道5km、アップダウンの激しい登りを覚悟しなければなりません。
南部第2配水池・登山口
この南部第2配水池が登山口で、配水池の手前に墓地と駐車場があります。 10台止められる駐車場です。
〔南部第2配水池・登山口 発=7:10〕尾根出合
朝は冷え込みましたが、この日は花曇りで風もなく穏やかな日でした。
30分くらい登って行くと 《丸山へ》 という案内標識のある尾根に出ました。 ここで衣朊調整休憩としました。
尾根出合=7:40~7:45〕アセビのトンネル
尾根に出たところからしばらくはガレた道を登っていきました。
ところが再びアセビなどの林の中を行くことになります。
丸山へガレ場の急登
この日最初の急登は丸山への登りです。
セツブンソウなど花はないかと岩の間を探しながら登って行きます。
伊勢湾方面を振り返る
ガレ場を登りながら一息ついて振り返ります。
いなべ市方面を見下ろし、遠くには伊勢湾が光って見えていました。
丸山山頂(951m)
出発して1時間15分で丸山まで登ってきました。
丸山山頂一帯にはセツブンソウがあちこちに咲いているのを見つけました。
ここで休憩をかねて花の撮影会です。
〔丸山山頂 着=8:25〕
丸山山頂付近に咲く花
岩陰や落ち葉の間に小さな白い花がたくさん咲いていました。
花に詳しい釣りキチ三平さんに確認してもらうと間違いなくセツブンソウとのことでした。
実は、長年山へ登ってきましたがタイミングの問題か、私がセツブンソウに出会うのは 初めてです。思っていたよりも小さな花でした。
中に1つだけフクジュソウが咲いていました。
藤原鉱山と藤原岳山頂部
丸山からは少し下り、次のピーク草木へ登って行きます。
その途中で右手からガーガーとにぎやかな音が聞こえてきました。藤原鉱山が石灰岩を 採掘している騒音です。
そして前方奥の木の間に、めざす藤原岳の山頂部が見えていました。
草木(834m)
草木への登りが本日2つ目の急登です。
丸山から草木まで40分、ただひたすら急坂を登ってきました。
この区間は私が先頭で歩いてきたのですが、ペースが速かったとあとで苦情が出ました。
あたりを見わたしても花も景色も見えないので、ついピッチが上がってしまったようです。
〔草木=9:15~9:20〕藤原岳、多志田山、御池岳を望む
草木を出発すると前方の樹間に山影が見えてきました。
右の高い山が藤原岳の山頂部で、まん中がこれから向かう多志田山、そして 左奥に見えるのが御池岳(1,247m)です。
多志田山への登り
多志田山への登りにかかると急に積雪していました。
一昨日降った雪でしょう。
雪で滑りやすくなった急な登山道を登ります。
多志田山山頂(965m)
多志田山山頂に到着しました。
この日3つ目の急登をこなし、草木から多志田山まで40分でしたから、まずまずのペースで登って きたことになります。
〔多志田山=10:00〕眼前に立ちはだかる藤原岳
多志田山を出発すると前方が開け藤原岳が立ちはだかるように見えました。
山頂部は左の奥で、ずっと雪がありそうです。
治田峠分岐
少し下った鞍部に治田峠分岐がありました。左へ行くと治田峠を経て竜ヶ岳に通じる道です。
『孫田尾根(難路)』 とありますが、今日歩いてきた限り何ら問題はありませんでした。
〔治田峠分岐=10:15〕
フクジュソウ
治田峠分岐から藤原岳へは岩が点在する急登です。
しかし、登りながら雪の中にフクジュソウをそこここに見つけました。途中ですれ違った人に 聞いたところ2株しか見かけなかったといっていましたが、5人の目で探すともっとたくさん 見つけることができたのです。
ただ、積雪に埋もれている花も多そうですし、開いている花が少ないのが残念では あります。
孫田尾根を見下ろす
藤原岳へはかなりの急登でした。
ですが、フクジュソウの花を探しながらだったので、それほどの苦痛を感じないまま 登ってきた感じです。
振り返ると登ってきた孫太尾根がはっきりと見えていました。
山頂下展望地から藤原岳山頂部と御池岳
積み重なる岩の隙間を雪が埋めています。
そんな岩場を歩いて山頂手前の展望のよいところまでやってきました。 南には鈴鹿の山々が見わたせます。そして前方(西)には御池岳と藤原岳の山頂部が 並んで見えていました。
〔山頂下展望地=10:50~11:00〕藤原岳山頂(1,140m)
藤原岳山頂に到着。
それぞれ記念写真を撮りあったのち、全員での記念写真を山頂に居合わせた人に撮ってもらいました。
〔藤原岳山頂 着=11:05〕三角点タッチ
以前もどこかの山の三角点でやりましたが、全員靴で三角点をタッチして写真撮影します。
山頂から鈴鹿の山々の眺望
藤原岳の山頂は全方位に眺望が広がります。
この写真は南側(南西側)を見たところで、鈴鹿の山々が一望にできるのです。
※ Please permit it if mention of the name of the mountain includes an error.
山頂から見た伊吹山
薄曇りの空だったので遠くの山までは見えませんでした。
それでも比較的近場の山はよく見えます。 そしてこの山はほぼ真北に位置する伊吹山(1,377m)です。
下山
山頂下でゆっくり昼食をとり、下山にかかります。
〔藤原岳 発=11:50〕フクジュソウ
藤原岳山頂下から治田峠分岐までの間はフクジュソウがたくさん咲く場所です。
この日は雪に埋もれていましたが、その雪も少しずつ解けてそこここにフクジュソウが 顔を出していました。
セツブンソウ
フクジュソウに交じってセツブンソウも見つけました。
花を探して写真に収めながら下るのはいいのですが、雪が解けて登山道の土がぐちゃぐちゃに なっていていました。よく足を滑らせるのが困りものです。
〔治田峠分岐=12:20〕
〔多志田山=12:35〕草木巻き道へ
多志田山を過ぎ草木への分岐まで戻ってきました。
帰りは草木へは寄らず、楽をして巻き道を行くことにします。
〔草木巻き道分岐=12:55〕
草木から丸山の下までに出会った花たち
帰り道はほかにも何か花が咲いていないかと皆で探しながら歩いてきました。
そしてところどころに群生している花を見つけたのです。
上段左から:セリバオウレン、ミスミソウ(ピンク)、ミスミソウ(白)
下段左から:ヤマネコノメソウ、コショウノキ、ヒロハノアマナ
〔花写真撮影休憩①=13:05~13:10〕
〔花写真撮影休憩②=13:35~13:45〕
〔丸山=13:55~14:05〕
駐車場に戻る
帰りは花の写真ばかり撮りながらゆっくり下ってきました。
それでも計画した時間よりも早く登山口まで戻ってくることができました。
〔南部第2配水池・登山口 着=15:00〕
この日は藤原岳へお花見に行ってきたわけですが、一応の目的を達成することができたと思います。
晴れではなかったので眺望については減点せざるを得ません。しかし、花の写真を撮るのが 主目的だったので晴れて日が当たるよりも花曇りの方がいいのです。 直射日光が当たると花の色が飛んでしまうので、かえって雲っていた方がいいともいえます。
結果としていい花の写真が撮れたかどうかは何ともいえませんが、撮影しやすい環境だったとことは 間違いありません。主目的のフクジュソウが見られ、セツブンソウにも初めて出会えてよかったと思 っています。
今回は混雑を避けて孫田尾根を登りました。このコースをとったのは、われわれ以外に2組だけでした。
それでも山頂にはたくさんの登山者が登ってきていましたから、大貝戸コースを登る人が多いのでしょう。
距離が長く、アップダウン、急登を強いられることが難点ではありますが、静かながら変化のあるコース である孫太尾根コースはよかったと思います。 山仲間とおしゃべりしながら登ると、長い道のりでもいつの間にか踏破してしまうものですね。
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