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竜ヶ岳・静ヶ岳・銚子岳


竜ヶ岳・静ヶ岳・銚子岳マップ竜ヶ岳(りゅうがたけ):1,100m
  静ヶ岳(しずがたけ):1,089m
  銚子岳(ちょうしだけ):1,019m

◆所在地:滋賀県東近江市
◆山行日:2015年 5月21日(木)
◆メンバー:よっちゃんさん、釣りキチ三平さん & Mota

〔登山コース〕
石榑峠駐車場―(35分)→重ね石(休憩5分)―(30分)→竜ヶ岳山頂(休憩5分)―(15分) →県境三叉路―(30分)→池(休憩15分)―(5分)→静ヶ岳分岐―(20分) →静ヶ岳(休憩15分)―(15分)→静ヶ岳分岐―(40分)→銚子岳分岐―(5分) →銚子岳(休憩35分)―(5分)→銚子岳分岐―(30分)→静ヶ岳分岐―(5分)→ 池(休憩25分)―(30分)→県境三叉路―(5分)→展望地・シロヤシオ(休憩5分)―(5分)→ 県境三叉路(治田峠分岐)―(20分)→竜ヶ岳山頂(休憩5分)―(25分)→重ね岩(休憩5分)― (25分)→石榑峠駐車場
〔所要時間〕
7時間40分(歩行時間=5時間45分、休憩=1時間55分)


先月、鈴鹿の奥座敷であるイブネとクラシへ一緒に行った山友の釣りキチ三平さんから静ヶ岳と銚子岳へ 行きませんかとお誘いがありました。
静ヶ岳と銚子岳は鈴鹿北部の藤原岳と竜ヶ岳の間にある山です。一応鈴鹿の主脈に含まれるのですが 少し滋賀県側に引っ込んだ位置にあることもあって必ずしも人気のある山ではありません。 そのため私もまだ行ったことがなかったので、これはいい機会だと思いすぐOKの 返事をさせてもらいました。
釣りキチ三平さんの計画では、石榑峠まで車で上がり、竜ヶ岳を経て静ヶ岳と銚子岳をピストン 縦走するというコースでした。 そのコースに含まれる竜ヶ岳は1963年(昭和38年)に登ったきりの山です。 したがって52年ぶりということでそれも楽しみに出かけることにしました。
三重県いなべ市の宇賀渓の駐車場で待ち合わせし、滋賀県との県境にある石榑峠まで行きます。

石榑峠登山口

石榑峠には7・8台駐車できます。
平日にもかかわらずわれわれより前に1台きていました。
この峠は鈴鹿山脈の縦走路の中にあり、南へは三池岳を経て釈迦ヶ岳、そして北へは竜ヶ岳への 登山口になっています。

〔石榑峠駐車場登山口 発=6:35〕
いきなり岩場と急登

北への登山口から入るといきなり岩場ですが特に難しくはありません。
しかし、このあともずっと鈴鹿独特のザレた登山道の急登が続くのです。

重ね岩

登って行く途中、山腹にへそのように飛び出した岩が見えていました。
登りはじめて30分あまり、その 『重ね岩』 に到着。
この岩には登れるのですが、この時は10mを超す強風が吹き付けていて危険なので 登るのはやめました。

〔重ね岩=7:10~7:15〕
笹原

急坂を登り終えると笹原に出ます。
竜ヶ岳は広大な山頂部一帯が笹に覆われ視界を遮るものは全くありません。 しかし、今朝は時ならぬ寒気が南下して弱いながら冬型の気圧配置になっているそうです。 そのため北西からの強風によって雲がわき滋賀県側の眺望はありませんでした。

強風の竜ヶ岳山頂(1,100m)

52年ぶりに竜ヶ岳山頂に登ってきましたがまともに立っていられないほどの強風です。
登頂記念の写真を撮ってくれた釣りキチ三平さん 自身強風で体があおられシャッターを切るのに苦労していました。
右の写真が1963年(昭和38年)に登った時のものです。

〔竜ヶ岳山頂 着=7:45〕
竜ヶ岳を下る

吹きさらしの山頂に長居はできません。
午後には高気圧が移動性となり天気が回復するという予報が出ていたので、帰りに眺望を 楽しむことにして竜ヶ岳山頂をあとにしました。

〔竜ヶ岳山頂 発=7:50〕
県境三叉路

竜ヶ岳山頂から北へ下ってくると県境三叉路に出ます。
直進すると宇賀渓へ下る道ですが、静ヶ岳へはこの三叉路を左にとります。
前方に藤原岳がきれいに見えていました。

〔県境三叉路=8:05〕
鞍部の池とモリアオガエルの卵

県境三叉路から静ヶ岳への道はほとんど風が当たらず竜ヶ岳の強風がうそのようです。
真っ赤に咲くヤマツツジを眺めながら下ってきた鞍部に池(セキノオコバの池)がありました。
ここで小休憩にしたのですが池畔に白い花を付けた木がありました。何の花だろうと 近寄って見るとそれは花ではなくモリアオガエルの卵だったのです。 親ガエルが高い木の枝の先まで行って卵を生みつけることに感心してしまいました。

〔鞍部の池=8:35~8:50〕
静ヶ岳分岐

池から5分ほどで静ヶ岳への分岐までやってきました。
たくさん指導標が立っていますが、右へ行くと銚子岳・治田峠方面で、静ヶ岳へは そのまま直進します。

〔静ヶ岳分岐=8:55〕
静ヶ岳山頂(1,089m)

このあたりは花期がやや遅いのかもしれません。 ちらほら咲き始めたイワカガミの花を楽しみながら静ヶ岳山頂まで登ってきました。
南側以外は雑木に覆われていてひっそりとした感じの山頂です。

〔静ヶ岳山頂 着=9:15〕
静ヶ岳山頂から望む竜ヶ岳

開けている南側には先ほど行ってきた竜ヶ岳の山頂部がよく見えます。
その右には釈迦ヶ岳や御在所岳も見えましたので天気が回復してきているのでしょう。 記念写真を撮り、小休憩ののち今度は銚子岳へ向かうことにします。

〔静ヶ岳山頂 発=9:30〕
前方に銚子岳

いったん静ヶ岳分岐まで戻り、銚子岳・治田峠方面への道を北へ辿ります。
やや踏み跡が薄いところもありますが赤テープに導かれて鞍部まで下ってきました。 前方に銚子岳が見えました。山腹がえぐられたガレ場があり、その横を登って行くことになります。

急坂にあえぐ

崩壊地を右に見ながら登る道は急坂でした。
距離は短いのでいいとはいえ、しばしば息を整えながらの急登を強いられたのです。

イワカガミ群生

静ヶ岳でも咲いていましたが銚子岳への登りでもイワカガミが群生していました。
釣りキチ三平さんは、『きれいな花を見ると疲れも吹っ飛ぶ』 といっていました。 しかし、私は花はきれいだと思いますが、この急登の疲れは取れませんでした。

銚子岳・治田峠分岐

やっとのことで銚子岳分岐まで登ってきました。
ここまで登ってくれば今日の行程の半分をこなしたものと同然です。
治田峠への道と別れて左・銚子岳への道をとります。

〔銚子岳・治田峠分岐=10:25〕
銚子岳山頂(1,019m)

分岐から5分、今日3つ目のピーク銚子岳山頂に着きました。
ここもひっそりとした山頂です。ちょうど居合わせた先行者の男性に3人の登頂記念写真を 撮ってもらいました。

〔銚子岳山頂 着=10:30〕
銚子岳山頂から望む北側の山々

静ヶ岳山頂は南側が開けていたのに対し銚子岳の方は反対に北側の眺望が開けていました。
ここからは鈴鹿北部の山々が目前に見えます。
鈴ヶ岳、御池岳、藤原岳などですが、いずれも先刻より青空が広がってきていて くっきりとした姿を見ることができました。
これから登りたい山の話などをしながら30分以上もこの山頂で過ごしてしまいました。 それが結果的によかったのかもしれません。天気がどんどん回復してきていたのです。

〔銚子岳山頂 発=11:05〕
鞍部の池再び

銚子岳分岐、静ヶ岳分岐を経て再び鞍部の池のところまで戻ってきました。
ちょうどいい時間になったので、新緑の葉陰で池を見ながら昼食タイムとしました。

〔鞍部の池=11:45~12:10〕
県境三叉路

県境三叉路までやってくると、もうまぶしいくらいの青空です。
同行のよっちゃんさんがシロヤシオが咲いていて 展望もいいところがあるというので行ってみることにしました。

〔県境三叉路=12:40〕
展望地から見る竜ヶ岳と鈴鹿の山々

県境三叉路から宇賀渓へ下る道を500mくらい行ったところが竜ヶ岳と鈴鹿の山々を 眺める絶好の展望地です。 朝方とは打って変わって真っ青な空のもと、笹原の向こうに広がる展望はいつまでも見あきない ものでした。

シロヤシオ

すでに散ってしまった木が多い中で満開のシロヤシオがありました。
青空を背景にした清楚なシロヤシオが下向きに花をつけています。

〔展望地・シロヤシオ=12:45~12:50〕
県境三叉路へ戻り竜ヶ岳へ登り返す

眺望を楽しみ、きれいなシロヤシオに心を洗われ、県境三叉路に戻ってきました。
笹に覆われ、なだらかなドーム型をした竜ヶ岳。ほぼ直線的に付けられた笹の中の道を 竜ヶ岳山頂めざして登り返します。

〔県境三叉路=12:55〕
静ヶ岳、銚子岳、御池岳を振り返る

竜ヶ岳に登りながら振り返ると、静ヶ岳、銚子岳、そして御池岳がくっきりと見えていました。
左手前の山並が静ヶ岳。右奥が御池岳でその前にあるのが銚子岳です。

竜ヶ岳山頂

山標と方位盤、三角点以外は何もない坊主頭の竜ヶ岳山頂まで登り返してきました。

山頂から東・伊勢湾の眺望

この日は遠くまで眺望がききました。
四日市市の向こうに伊勢湾が広がり、対岸の知多半島まで見通すことができたのです。

〔竜ヶ岳 着=13:15〕
山頂から南・鈴鹿主脈の山々の眺望

南側には鈴鹿主脈の山々が連なります。
竜ヶ岳からいったん下って登り返したところが三池岳。
その先に釈迦ヶ岳、御在所岳、鎌ヶ岳と 山々が波のように続いていました。

〔竜ヶ岳 発=13:20〕
重ね岩でバンザイ

竜ヶ岳で眺望を楽しんだあと重ね岩まで下ってきました。
今朝は超強風のため断念した重ね岩に登り、『バンザーイ!』
まだ風が吹いていたのでてっぺん登頂は回避しました。

〔重ね岩=13:45~13:50〕
石榑峠駐車場に戻る

今日、静ヶ岳・銚子岳で出会った人は5人、それに竜ヶ岳でも7人くらいいましたので 平日でも登山者の多い山なのでしょう。
戻ってくると石榑峠の駐車場はほぼ満杯状態でした。

〔石榑峠駐車場=14:15〕

山友の釣りキチ三平さんとよっちゃんさんに誘っていただいたおかげで、3人でいい山旅をしてくることが できました。
朝早く出発したので時間的な余裕があり、景色を眺め、食べて、しゃべって、花や風景の写真を撮る など休んでばかりの行程でした。それも天気が予報通り回復したからで休憩時間がほぼ2時間という のんびりした山行となったのです。
ところで私はとんでもないことをしでかしました。重ね岩から石榑峠に下ってくる途中で 派手に転倒してしまったのです。
つまずいて前につんのめり、 頭から落ちてはいけないと、とっさに体を丸めて肩から落ち1回転半したようです。 右肩を打撲して少し擦り傷ができ、右すねにも擦り傷を負いましたが背中のザックがクッションになり 大事には至りませんでした。
いい歳になったので行動を慎重にしなければいけないと山が警告を発してくれたと思っています。



     

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