◆牛草山(うしくさやま):550m
温 坊(おんぼ):473m
◆所在地:三重県南伊勢町・度会町
◆山行日:2015年 3月13日(金)
◆メンバー:単独
〔登山コース〕
登山口―(20分)→本谷・中央コース分岐―(30分)→牛草辻―(25分)→牛草山山頂(休憩25分) ―(20分)→見晴台1(休憩25分)―(15分)→見晴台2(休憩5分)―(5分)→温坊山頂(休憩15分) ―(5分)→見晴台2―(15分)→見晴台1―(20分)→牛草山山頂(休憩10分) ―(2分)→東尾根・中央コース分岐―(18分)→本谷・中央コース分岐―(15分)→登山口〔所要時間〕
4時間30分(歩行時間=3時間10分、休憩=1時間20分)
牛草山は山渓の『分県登山ガイド・三重県の山』 の旧版には載っていませんでしたが、改訂版になって 新たに登場した山です。
南伊勢町観光協会がWeb上で公開している『南伊勢山歩きガイドマップ』 にも載っていて五ヵ所湾の 眺望がいいというので行ってみることにしました。
牛草山は南伊勢町と度会町の境界上に位置しています。同じくその南に温坊という山もあるので 稜線を歩いてピストンしてこようと計画しました。
先月、切間の八と諾炬羅山という南伊勢町の山へ行っているので牛草山とその登山口の場所については 見当がついていました。 伊勢道の玉城ICから県道169号・サニーロードを南へ走ります。 そして鍛冶屋トンネルを抜けて100mほど行ったところから鋭角に戻るように右側の側道に 入るのです。
舗装された沢沿いの道を1.1km行った林道終点が登山口で2・3台駐車できるスペースがありました。
登山口
予定していた時間よりも1時間近く早く登山口に着いてしまいました。
山は早立ちが原則。早いことはいいことだということで身支度をしてすぐ出発です。
まずは沢の左岸の登山道を登って行きます。
〔登山口 発=7:35〕谷をわたる
沢沿いの道を歩きはじめて5分ほど行ったところで沢の右岸にわたります。
あれ、ここはどっちへ行くのだろうと見まわしたところ、細い木に、《谷を渡る》 と 書いてありました。
〔谷をわたる=7:40〕東尾根コース分岐
踏み跡もはっきりした道を登って行くと、『南勢てくてく会』 の方たちが設置してくれた 赤い指導標がしっかり案内してくれます。
東尾根への分岐は2つありました。 この写真の分岐は2つめの東尾根分岐で、最初の分岐から150m、2分ほどきたところです
東尾根の途中で合流するのでしょう。
〔2つ目の東尾根コース分岐=7:50〕本谷コース・中央コース分岐
2つ目の東尾根コース分岐から5分も行かないところで、本谷コース・中央コース分岐に でました。
ネットで見ると多くの人が登っている本谷コースを行くことにし、右への道をとります。
〔本谷コース・中央コース分岐=7:55〕靈の木(たまのき)
分岐から2・3分歩いたところに大きな木を見つけました。 樹高は15m~20mくらいあるでしょうか、《天然記念物 靈の木(たまのき)》 と 記されていました。
この先、登って行く途中に、《天然記念物 樅の木(もみのき)》 もありました。
渡渉を繰り返す本谷登山道
本谷コースはかぞえきれないほど渡渉を繰り返しながら登って行きますが、 急坂がないので楽です。
ただ、本谷・中央コース分岐以降は尾根に出るまで指導標はありません。 赤テープが設置されているので確認しながら登って行きました。
牛草辻
本谷・中央コース分岐からちょうど30分で尾根に出ました。
ここは牛草辻といわれるところだそうで、右へ行くと神岳(492m)へ、 左は牛草山と日向へ通じる道です。
〔牛草辻=8:25〕牛草辻からの眺望
牛草辻は北側が開けていました。
手前の街は度会町、遠くに伊勢湾がありその手前には右から左へ明和町から松阪市の 街並みか見えます。
右手前の枯れた草地は、『神宮の萱場』 だそうです。
牛草山への分岐
牛草辻から左への尾根を行くと分岐がありました。
まっすぐ行くと日向の方へ下る道で、牛草山へはここを直角に左折します。
〔分岐=8:28〕稜線の道出合
先ほどの分岐からは山腹をトラバースするようにつけられた道でした。
やがて日向からのコースを登ってきた稜線の道と合流します。
牛草山山頂への分岐
合流した稜線の道に出て5分ほど行くと牛草山山頂への分岐がありました。
ここは左への道をとり牛草山へ登ります。
そのまままっすぐ進めば牛草山をトラバースして温坊へ行く近道です。
牛草山山頂(550m)
牛草山山頂へは登山口から1時間15分でした。
風もない陽だまりの山頂からは東側の五ヵ所湾側と西側の度会山地の眺望が広がっています。
〔牛草山山頂 着=8:50〕
五ヵ所湾の眺望
山頂の前面には明るい五ヵ所湾の眺望が広がっていました。
少しもやった感じがしているのは 『春』 の証ではないでしょうか。
七洞岳など度会山地の山並
山頂の背後・西側には度会山地の山並がきれいに見えていました。
中央やや右に七洞岳と獅子ヶ岳が並んでいます。 左の方の山は浅間山あたりでしょうか。
眺望を楽しんだあと2つ目の山・温坊へ向けて出発しました。
〔牛草山 発=9:15〕
石割姥目樫(いしわりうばめがし)
牛草山から下ったところに石割姥目樫(いしわりうばめがし)というのがありました。
確かに大岩を割ってウバメガシの木が伸びています。
説明板があり、ウバメガシは備長炭の木だそうです。
首なし石仏
牛草山から温坊へ続く稜線はアップダウンが少なく歩きやすい道でした。
牛草山と見晴台の中間あたりでしょうか、首のない石仏がありました。 なくなった頭の代わりに丸い石が載せられているのはちょっとさびしい感じがします。
見晴台1
快調に歩き、牛草山から20分で温坊との中間地点にある1つ目の見晴台まできました。
牛草山山頂と同様に五ヵ所湾方面がきれいに見えます。
時間的には早いですがこの景色を楽しみながら昼食としました。
〔見晴台1=9:35~10:00〕見晴台2
1つ目の見晴台から見晴台2までは15分ほどでした。
その途中には神路谷へ下る分岐がありました。 そして温坊へ寄らずにその下を巻いて寺前堂へ行く分岐、さらに鴻坂への分岐を 過ぎたところが見晴台2でした。
〔見晴台2 着=10:15〕南の山並
見晴台2からも東側正面に五ヵ所湾がよく見えます。
そして南側にも山並が見えていました。おそらく切間の八・諾炬羅山方面の山々だと 思いますが山座は同定できません。
〔見晴台2 発=10:20〕温坊山頂(473m)
見晴台2を出ると再び寺前堂への分岐があり、その先すぐに温坊山頂に着きました。
本日2つ目の山です。
〔温坊山頂 着=10:25〕温坊山頂からの眺め
この山頂も南東側が切り開かれていました。
ここまでくると五ヵ所湾がさらに近づいた感じがします。
正面に鶴路山があります。
休憩ののち往路を戻ることにします。
〔温坊山頂 発=10:40〕牛草山へ戻る
温坊から稜線の道を牛草山山頂まで戻ってきました。
途中で温坊へ向かう4人の女性に会いました。人に出会ったのは今日初めてです。
〔見晴台2=10:45〕
〔見晴台1=11:00〕
牛草山山頂で五ヵ所湾や度会の山々を再び眺めながら暖かいカフェオレを飲み 下山にかかります。
帰りは中央コースを下ります。
〔牛草山山頂=11:20~11:30〕東尾根・中央コース分岐
牛草山山頂から2分、緑色に苔むした大岩のところまで下ってきました。
指導標があり直進方向は東尾根ですが、中央コースはここを直角に左折することになります。
〔東尾根・中央コース分岐=11:32〕本谷コース出合
今朝登って行った本谷・中央コース出合のところまで下りてきました。
下ってきた中央コースはかなりの急坂でした。登りに使わなくてよかったなあという感じです。
〔本谷コース出合=11:50〕三段の滝
沢沿いの道を下ってくる途中で三段に流れ落ちる滝を見つけました。
今朝登って行くときは気が付きませんでしたが、なかなか立派な滝です。
登山口へ戻る
登山口に戻ってきたのはまだ12時5分過ぎでした。
予定より早い時間に出発したこともありますが、思っていたほどの急坂がなく歩きやすいコース だったからだと思います。
私の車のほか途中で出会った女性4人組みの方の車が止まっていました。
〔登山口 着=12:05〕
風も弱く快晴となったこの日、五ヵ所湾の景色を見ながらハイキングを楽しんで きました。
見下ろす伊勢の海は少しもやった感じがしてもう春の海といった感じです。
550mの低山ですし急登を強いられることもなく、また牛草山から温坊をピストンする稜線の道も アップダウンはほとんどありませんでした。稜線上にピークはいくつもありますが ピークを巻くように道が付けられているからだと思います。
そんなこともあって予定よりかなり早い時間に登山口まで戻ってきてしまいました。
せっかくなので帰り道に玉城IC近くのアスピア玉城に立寄りました。 ここは大きな公園といった感じのところでレストランや物販店があり、温泉もあったので 入ってきました。小ぢんまりした温泉ですが老人料金350円でリラックスさせてもらいました。
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