◆京ヶ峯(きょうがみね):442m
音羽富士(おとわふじ):380m
◆所在地:愛知県岡崎市
◆山行日:2015年 2月24日(火)
◆メンバー:単独
〔登山コース〕
白髯八柱神社駐車場―(5分)→登山口―(20分)→貝津山―(5分)→愛宕山(休憩5分)― (15分)→京ヶ峯山頂(休憩15分)―(5分)→見晴らし場(休憩10分)―(5分)→平成の大崩― ―(5分)→七曲峠―(40分)→ホド田山(休憩5分)―(10分)→沢山―(5分)→長沢峠―(5分)→丸山 (15分)→音羽富士山頂(休憩50分)―(10分)→古沢峠―(10分)→古沢古道入口― (10分)→白髯八柱神社駐車場〔所要時間〕
4時間10分(歩行時間=2時間45分、休憩=1時間25分)
山友の仁べえさんから教えてもらった京ヶ峯と音羽富士へ行くことにしました。
『愛知の130山』など愛知県内の山はほとんど登ったと思っていました。ところが、山渓の 分県登山ガイド『新・愛知県の山』の改訂版で京ヶ峯と音羽富士が新たに加わったようです。
その本を見て先日仁べえさんが奥さんと一緒に行ってきたとのことで、低山ながらなかなか面白い山だったと 教えてくれたのです。
音羽蒲郡ICから国道1号線を東進し、メイテツ電車の『赤坂駅』で左折して北へ約5kmほど 行った旧額田町の鳥川(とっかわ)というところに登山口があります。 車は白髯八柱神社の駐車場を利用させてもらうことにします。
コースは京ヶ峯から音羽富士へほとんど400m以下の尾根を歩いて周回するものです。 その尾根にあるほとんどのピークに鳥川小学校など地元の小学生たちが、自分たちで 山のなまえをつけ山標や案内板を設置してくれているという楽しい山だそうです。
白髯八柱神社駐車場
県道沿いに 《ほたるの里 とっかわ》 という高さ3mくらいある厚板を組み合わせた看板があるところが 白髯八柱神社の駐車場になっています。
設置されているトイレを利用させてもらって出発します。
〔白髯八柱神社駐車場 発=7:35〕登山口
県道を北へ向かうとすぐに工事中の新高速道路の下をくぐります。
その先少し行った左手に、《愛宕山登山道(中貝津口)》という登山口の案内板があります。
ここにトヨトミナシの原木だという木がありますが、岡崎市の指定文化財で天然記念物だそうです。
〔登山口=7:40〕中村カール
愛宕山登山道の中貝津口からも山道に入って行きます。
スギとヒノキの林を登って行くと、《中村カール》 という案内標識がありました。 この山には、沢だとか峠とかにこうした標識が設置されているのです。 ここは本当のカールではありませんが、窪んだ地形なのでそう呼んでいるのでしょう。
〔中村カール=7:45〕貝津山
中村カールからはジグザグに登り尾根に出ます。
その先すぐのところが貝津山でした。
このあと、ほとんどすべてのピークに小学生たちがつけたなまえを書いた山標と、さまざまな形の 鐘が設置されているのです。
〔貝津山=7:55〕愛宕山
貝津山の次に学校山というのがあり、そのあと急坂を登って愛宕山に着きました。
この愛宕山は子どもたちがつけたなまえではなく、もともとから愛宕山と呼ばれていた ところだと思います。
〔愛宕山 着=8:05〕愛宕山から東側の眺望
愛宕山からは東から南側がひらけていました。
この写真は東側を見たところで、左奥の山が本宮山なので、右側の山は観音山ではないかと思います。
〔愛宕山 発=8:10〕見晴らし場から音羽富士を望む
愛宕山のすぐ上で左折し西へ向かいます。
京ヶ峯への中間あたりでしょうか左側(南側)が少し開けた見晴らし場がありました。
愛宕山からも見えていましたが音羽富士の姿がありました。
〔見晴らし場=8:15〕京ヶ峯山頂(442m)
なだらかな稜線の道を歩き京ヶ峯山頂までやってきました。ここが本日の最高点です。
この手前にも 《京ヶ峯》 と書かれた標柱があったので戸惑いましたが、ここが三角点が 設置されている京ヶ峯の山頂です。残念ながら眺望はありません。
〔京ヶ峯山頂 着=8:25~8:40〕見晴らし場
京ヶ峯から下ってくると、また見晴らし場がありました。
やはり南側が開けたところで音羽富士が見え、その左側は三河湾の方面です。 しかし、残念ながらもやっていてはっきり見ることができませんでした。
〔見晴らし場=8:45~8:55〕平成の大崩
見晴らし場をあとにすると、今度は右手の北東側が開けたところがありました。 《平成の大崩》 だそうです。
すでに改修工事は済んでいますがこの下が崩壊地です。
写真中央部には工事中の新高速道路が見えました。
〔平成の大崩=9:00〕七曲峠
平成の大崩からさらに下ってくると南山(346m)があり、さらに下って七曲峠に出ました。
ここから南東側に下る道がジグザグに七曲りする道のようです。
〔七曲峠=9:05〕小ピークを行く
七曲峠から先の稜線上には、いくつものピークが連続します。
それぞれに小学生たちが一生懸命考えたなまえが付けられていました。
七曲峠とホド田山の間に10の山があります。 自然山、鳥川山、笹百合山、古里山、ホタル山、豊山、動物山、元気山、昔山、平和山です。
ホド田山
途中、急登だったのは豊山への登りで、一部にロープが設置されていました。
10のピークを越えて登りついたここはホド田山という変わったなまえの山ですが、三角点も設置されている本当の山です。
〔ホド田山 着=9:45〕ホド田山山頂から見る京ヶ峯
七曲峠からホド田山までの間、全く眺望はありませんでした。
このホド田山山頂は北東側がわずかに伐り開かれていて、京ヶ峯から続く稜線を 垣間見ることができました。
〔ホド田山 発=9:50〕宮路山・五井山が見える
ホド田山から下ってくる途中で南側が少し開けたところがありました。
写真のように宮路山や五井山が見えます。 この左手には蒲郡・豊橋地先に渥美湾が見えますがやや霞んでいました。
沢山山頂
そのあとバラ園分岐の峠まで下って登り返したところが沢山の山頂でした。
〔沢山山頂=10:00〕
沢山山頂から京ヶ峯・音羽富士の眺望
沢山の山頂はこの日一番眺望のいいところでした。
左奥に京ヶ峯、右手にはこれから行く音羽富士が見えるのです。
沢山山頂から望む湖西連峰
音羽富士も右に遠くには静岡・愛知県境にある湖西連峰が望まれます。
しかしながらもやっていてすっきりした眺望ではありませんでした。
長沢峠
沢山から長沢峠まで大下りしてきました。
このあとは音羽富士への急登が待っています。
〔長沢峠=10:05〕丸山から見た音羽富士
長沢峠からまずは中段にある大山まで登ってきました。
目の前に見る音羽富士はピラミダルな形をしたご当地富士でした。
〔丸山=11:10〕振り返って見る沢山
音羽富士の山頂近くまで登ってきて振り返りました。
先ほど眺望を楽しんでいた沢山がありました。
その右手には歩いてきた昔山、ホド田山などの稜線も見えていました。
音羽富士山頂(380m)
鞍部の長沢峠から本日一番の急坂を20分かけて登ってきました。
これが今日最後のピークとなります。
音羽富士まで登ってきてまだ10時半前でした。 今日は昼前から曇ってくるという予報が出ていたので朝早く出発したからです。
〔音羽富士山頂 着=10:25〕音羽富士山頂で昼食
時間としてはまだ早いですがこのあとは下るだけなのでこの山頂で昼食をとることにしました。
今回のお昼は野菜入りのみそラーメンです。
時間があるのでお湯を沸かしてラーメンを作り、そのほかにアンパンと食後のコーヒーで ゆっくり昼食タイムをとりました。
登頂記念の写真を撮り下山にかかります。
〔音羽富士山頂 発=11:15〕古坂峠
山頂から東の方へ10分ほどだらだらと古坂峠まで下ってきました。
ここで直角に左折して北へ向かってさらに下ります。
〔古坂峠=11:25〕古坂古道入口
主に沢沿いを下る古坂峠からの道は古坂古道といわれるようです。
古坂峠から10分足らずでその入口まで下りてきました。 写真の左奥から下ってきてガードレールのある舗装道路に出るのです。
〔古坂古道入口=11:35〕庚申の水
古坂古道入口からの途中で 《鳥川城址》 という案内板があったのでちょっと立ち寄りましたが ほとんど何もないところでした。戦国時代、奥平一族の出城だったそうです。
そして道沿いに、平成の吊水百選 《庚申の水》 というのがあったので飲ませてもらいました。
白髯八柱神社
出発地の白髯八柱神社は庚申の水のすぐ隣でした。
今日も無事山歩きができたことに感謝してお参りし、駐車場まで戻りました。
〔白髯八柱神社駐車場 着=11:45〕
京ヶ峯から音羽富士を周回するコースは約8km。歩行時間2時間45分、休憩を入れて 4時間10分の行程でした。
300m~400m程度の低山の稜線歩きでしたが適度にアップダウンがあります。 何より小学生たちがなまえを考えてつけてくれたたくさんのピークを一つ一つ確かめながら 歩いてくるのは実に楽しいものでした。
それにこの山を教えてくれた山友の仁べえさんもいわれていましたが、ハードな山へ行く前に 足慣らしに歩いてくるのにちょうどいい山かもしれません。
今日は写真を撮り、ゆっくり休みながら歩いてきましたが、単にトレーニングとして歩くだけなら 2時間半そこそこで周回できるのではないでしょうか。
家からもそれほど遠くないのでこの夏の遠征前に試してみようかなと思います。 いい山を教えてくれた仁べえさんに感謝です。
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