◆愛鷹山(あしたかやま):1,188m
◆所在地:静岡県沼津市
◆山行日:2014年12月23日(火)
◆メンバー:KOさん、馬籠のKさん & Mota
〔登山コース〕
愛鷹シックスハンドレッドクラブ・柳沢登山口―(40分)→愛鷹林道(第1林道)出合(休憩5分)―(15分)→ 大沢林道出合―(5分)→金時山眺望地(休憩5分)―(5分)→第3林道出合―(50分)→ 東海大分岐・水のない水場(休憩5分)―(5分)→展望地(休憩10分)―(10分)→愛鷹山山頂 ・愛鷹明神奥宮(休憩45分)―(10分)→展望地―(5分)→東海大登山口分岐・水のない水場― (25分)→第3林道出合―(10分)→大沢林道出合―(10分)→愛鷹林道(第1林道)出合― (25分)→愛鷹シックスハンドレッドクラブ・柳沢登山口〔所要時間〕
4時間45分(歩行時間=3時間35分、休憩=1時間10分)
愛鷹山塊では富士山と対峙するような場所にある越前岳の方に登る人が多いようです。
しかし、山塊の中で愛鷹山も捨てがたい存在なのでいつか登っていたいと思っていました。
愛鷹山は駿河湾に面する暖かそうな山です。タイミングとしては冬場がいいだろうと友人のKOさんと 一緒に行く計画を立てました。 ただ、直前になってやはり山友の馬籠のKさんが静岡の山にも登ってみたいといっていたことを 思いだしました。急なことでしたが声をかけたところ、二つ返事で、『途中から車に乗せて 行ってくれるなら行く!』とのこと。急きょ3人で行くことになりました。
馬籠のKさんには浜吊湖SAまできてもらい、KOさんとは三方原PAで合流して愛鷹山へ向かいました。
今回は沼津市のゴルフ場・愛鷹シックスハンドレッドクラブのところにある柳沢登山口からの ルートで登る計画です。
柳沢登山口・駐車場
ゴルフ場の入口で左折し、ゴルフ場を右手に見ながらゲストハウスへの道を北へ。
ゲストハウスを過ぎて数百メートル先へ行ったところが登山口です。
登山口直前の道を右に入ったすぐのところに2・3台止められる駐車場が用意されていました。
〔柳沢登山口・駐車場 発=8:35〕掘割のような登山道
登山道は掘割のような道が続いていました。
しばらくは林道といってもいいくらいの道です。
雨の日はこの登山道を水が流れ下るのでしょう。ちょっと滑りやすいですが 道迷いの心配がない登山道です。
愛鷹林道(第1林道)出合
ずっと樹木が茂った中を登ります。
ネットで見て承知していたとはいえ眺望もなく面白みのない登山道を歩いてきました。
出発して40分、ようやく愛鷹林道に出ました。
〔愛鷹林道出合 着=9:15〕愛鷹林道から愛鷹山を望む
愛鷹林道に出て数十メートル東(右)へ行ったところから愛鷹山が見えると 聞いていました。
ここまで眺望ゼロに耐えて歩いてきたので行ってみることにしました。
見上げるあの頂上まで登っていかなければなりません。
〔愛鷹林道出合 着=9:20〕大沢林道出合
わずかな樹間に金時山方面が見え隠れするとはいえ林の中の道をただひたすら登ってきました。
このルートは途中3つの林道を横切ります。 その2つ目の林道がこの大沢林道です。
〔大沢林道出合=9:35〕金時山眺望地
全く展望のない登山道でしたが、大沢林道から5分ほど登ったところで東側が開けた ところがありました。
金時山や箱根の山々が眺望でき、やっと気分が解放された感じです。
断定はできませんが、写真中央の高い山並の左端が金時山、右の丸い頭が駒ヶ岳ではないでしょうか。
〔金時山眺望地 着=9:40〕
〔金時山眺望地 発=9:45〕第3林道出合
再び林の道を歩き第3林道まで登ってきました。
この山は笹が多い山です。登山道の両側にずっと細い笹が生い茂っていました。
第3林道から山道への取り付き口は、ここから左(西)へ30mほど行ったところになります。
〔第3林道出合=9:50〕光る駿河湾
第3林道からの取り付き口から振り返ると駿河湾が輝いていました。
登山道を歩いてきてここで初めて南側の海の眺望が開けたのです。
笹のトンネル
第3林道からは次第に勾配がきつくなります。
登山道の両側にはずっと笹が茂っていましたがこのあたりは笹のトンネル状態になっていました。
笹の背が高く伸びていて3m以上あるのではないでしょうか。
笹と竹の違い
笹と竹の違い、見分け方を馬籠のKさんに教えてもらいました。
竹は生長すると皮が剥がれて落ちるのに対して、笹は皮がついたままなのだそうです。
すぐに忘れてしまうので、ここに書き留めておきます。東海大コース分岐
第3林道から50分、なかなかきつい坂道を東海大コース分岐まで登ってきました。
歩きづめだったのでここで小休憩をとります。
東海大方面へはここを左下の方へ続く道を行くことになります。
〔東海大コース分岐 着=10:40〕水のない水場(?)
東海大分岐の東側下方20mほどのところに水場があります。
今回確かめに下っては行きませんでしたが、枯れている場合が多いそうなので 水場としてあてにしない方がいいでしょう。
〔東海大コース分岐 発=10:45〕展望地
山頂まで眺望はないと思っていました
しかし、東海大分岐から5分ほど登ったところに平坦地があり、眺望が開けたのです。
〔展望地 着=10:50〕でっかい富士山
眼前にでっかい富士山が姿を見せました。
今日は快晴で空気も澄んでいるのでいつにも増してすっきりとした姿です。
展望地から見る南アルプス
富士山の左手には南アルプスの山々が見えました。
この写真は、左の白い山が聖岳。中央が赤石岳・小赤石岳、右が荒川3山です。
〔展望地 発=11:00〕登り切れば山頂
山頂下で左折して最後の登りです。
直進すると愛鷹明神を回って山頂へ通じますが、神社は帰りに寄ることにして 直登しました。
愛鷹山山頂と富士山
登山口を出発して約2時間半、1等三角点のある愛鷹山山頂に到着しました。
先ほどの展望地よりも富士山を大きく見ることができます。
快晴で強い風もない絶好の富士山眺望日和です。
〔愛鷹山山頂 着=11:10〕
愛鷹山登頂記念
『一富士、二鷹、三茄子(なすび)』 ならぬ 一富士、二鷹、三爺さんになってしまいました。
せっかくの機会でしたが、茄子を持ってこなかったのが悔やまれます。
おめでたい爺さんですけどね。
一富士、二鷹、三茄子
夢に見るもの、特に初夢に見ると縁起が良いとされるものを、めでたい順に並べた句富士山と愛鷹山塊
富士山の右下に丸い頭を出しているのが越前岳(1,504m)。 右に高く見えるのが位牌岳(1,458m)です。
富士山山頂部をズームアップ
ついでに富士山の山頂部をズーム撮影してみました。
左上が3,776mの剣ヶ峰。
雪に埋もれていますがジグザグに続く登山道と山小屋も見えます。
連なる南アルプス
富士山の左側には白く輝く南アルプスの山々が連なって見えます。
白根三山
少しズームアップしてまずは白根三山。
左が農鳥岳、中央が間ノ岳、右が北岳。
塩見岳
まだ登ったことはありませんが、塩見岳(3,047m)は格好いい山です。
聖岳
聖岳(3,013m)も鋭い山形をしています。
居心地のいい山頂でゆっくり昼食をとりったのち下山にかかります。
〔愛鷹山山頂 発=11:55〕愛鷹明神奥宮
山頂から東へ行くと愛鷹明神奥宮がありました。
参拝して出発し往路を戻ります。
東海大分岐
山頂下にある展望地を通り東海大分岐まで下ってきました。
ここまでは15分ですが、この先眺望のない道を延々と下ります。
〔東海大分岐=12:10〕
〔第3林道出合=12:35〕
〔大沢林道出合=12:45〕柳沢登山口に戻る
途中で足を滑らせて尻もちをつきましたが、無事に柳沢登山口まで戻ってきました。
この登山道は見るべきものがほとんどないのでひたすら歩を運び、1時間10分で 下ってきたことになります。
〔愛鷹林道出合=12:55〕
〔柳沢登山口 着=13:20〕
早朝に家を出るとき小雨が降っていてちょっと心配しました。しかし、予報通り静岡県地方は 絶好の山日和となり、眺望に恵まれるいい山行ができました。
馬籠のKさんには遠くから参加してもらったこともあり、もし眺望がなかったらどうしようと 思っていたのです。おかげさまで眼前の富士山や居並ぶ南アルプスの山々を見てもらうことができ ほっとしました。でも考えてみれば馬籠のKさんはたぐいまれな晴れ男ですので要らぬ心配だったかも しれません。
今回登った柳沢登山口からのコースは、事前にネットで見て知っていたことではありますが、 登山口から山頂近くまでほとんど眺望がありませんでした。 したがって、わき目もふらず登るだけという山でしたが、それだけに山頂や山頂下の展望地から の眺望に出会ったときの感動は倊加されたように思います。
なかなか雪深い山へは行けない冬の季節に登ることができる静岡県の山は貴重です。 そのうちまた登る山を選定して出かけたいと思っています。
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