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戸隠牧場入口・登山口
朝5時30分に駐車場を出発。10分ほど歩いたところが戸隠牧場の入口でここが登山口です。
用意してきた登山届を提出して牧場の中を歩いて行きます。
〔戸隠牧場キャンプ場駐車場 発=5:30〕
〔戸隠牧場入口・登山口=5:40〕
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一ふ動・弥勒尾根新道コース分岐
一ふ動コースは牧柵を抜けてまっすぐ進みます。
帰りに下りてくる弥勒尾根新道コースは右へ行くことになります。
牛は早起きのようで登山者通路わきでもくもくと草を食んでいました。
〔一ふ動・弥勒尾根新道コース分岐=5:50〕
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渡渉を繰り返す
牧草地を歩きもう一度牧柵を通り抜けると登山道に変わります。
ミズナラやサワグルミの林の中を沢沿いに登って行き何回も渡渉を繰り返し、やがて沢床をたどって
登る道になります。
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滑滝
出発して1時間15分、滑滝まで登ってきました。
きれいな沢の水が流れ落ちる滑滝の横に鎖が設置されていました。
1人ずつ鎖をつかんで登ります。
〔滑滝=6:45〕
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帯岩の鎖場
滑滝から上には急坂登りが待っていました。
鎖が設置された岩場が現れました。この岩には足がかりとなるように岩にくぼみが付けてあるので
難なく登ることができます。
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帯岩のトラバース
岩を登ったあとすぐ右に折れて帯岩のトラバースにかかります。
足場が狭い急斜面ですが鎖があるので安心して通過できます。
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氷清水
滑滝から岩場を登って20分、氷清水に出ました。
冷たくておいしい水だと聞いていた氷清水です。
早速1杯飲ませてもらいました。
ここで水筒に水を汲んでいく人も多いようです。
〔氷清水=7:05〕
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一上動避難小屋
氷清水からも急坂が続いていました。
登り切って稜線に出たところにかまぼこ型の小屋がありました。
宿泊施設ではなくあくまでも避難小屋だそうです。
ここまで一仕事をこなしたのでエネルギー補給で小休憩を取りました。
〔一上動避難小屋 着=7:25〕
〔一上動避難小屋 発=7:35〕
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二釈迦、三文殊、四普賢
一上動避難小屋からは稜線歩きです。
しかし、二釈迦、三文殊、四普賢と稜線の小ピークに石祠が祀られているので
それなりのアップダウンがある登山道なのです。
そして、標高1800mを超えると紅葉が目立つようになりました。
高妻山方面はガスっていますが紅葉を愛でながら歩きます。
〔二釈迦=7:45〕
〔三文殊=7:55〕
〔四普賢=8:10〕
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五地蔵
五地蔵まで登ってくるとガスがかかっていた高妻山方面もすっかり晴れてきました。
途中から一緒に登ってきた男女3人パーティの女性が『晴れ女です!』といっていたのですが
その力が絶大だったようです。
〔五地蔵 着=8:30〕
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五地蔵山(1,998m)
五地蔵の石祠がある場所にも《五地蔵山》という山標が立っていました。
しかし、五地蔵山の本当の山頂は数十メートル先へ行ったこの場所のようです。
見事な紅葉を背景に記念の写真を撮ってもらいました。
〔五地蔵山 発=8:39〕
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六弥勒から見た高妻山
六弥勒は五地蔵山から1・2分歩いたところでした。
五地蔵山からも見えていましたが六弥勒からはさらによく高妻山が望めます。
紅葉の向こうに戸隠富士ともよばれるきれいな姿です。
〔六弥勒=8:40〕
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アップダウンのある登山道
六弥勒から先もアップダウンのある道が続きます。
紅葉と眺望を楽しみながら行くのでこのあたりはまだ気軽に歩くことができました。
〔七薬師=8:50〕
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八観音
八観音までやってきました。
一上動からこの先十阿弥陀まで、どこまで登ってきたかの目安にはなるものの普通の山の何合目
というのとは違って等間隔に石祠が祀られているわけではありません。
したがって八観音まで登ってきたといってもまだ先は長いのです。
八観音の祠は壊れてしまっていました。
〔八観音=9:15〕
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妙高三山
右手北側が開けたところがたくさんありました。
八観音と九勢至の中間地点から見た妙高三山です。
左端の三角の山が焼山、中央が火打山、右が山頂部に雲がかかっている妙高山です。
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九勢至から望む高妻山
高妻山の姿はこれまでも見ることができましたが、九勢至までくると前方が一気に開けました。
このあたりを八丁ダルミというようで、しばらくは緩やかな登りが続きます。
しかし、そのあと心臓破りの急登が待っていたのです。
〔九勢至=9:35〕
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振り返って見る黒姫山(2,053m)
八丁ダルミから登って行く途中で振り返ると黒姫山が堂々とした姿を見せていました。
そして、ややわかりにくいですが遠方には浅間山、四阿山なども眺望できます。
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心臓破りの急登
聞いてはいましたがとうとう心臓破りの急登にさしかかりました。
数珠つなぎというほどではないものの何パーティかが連なって登って行きます。
そのためペースはゆっくりであり、休み休み登ってくれるので私には大助かりです。
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稜線の道を振り返る
急坂をもう一息で登り切る手前で立ち休みし、ついでにたどってきた稜線を振り返りました。
紅葉の八丁ダルミからゆるく蛇行して続く登山道がくっきり見えます。
写真左手前のあたりから急な登りに変わっていることがわかります。
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緩やかになった道を行く
20分くらいハードワークが終わるとなだらかな道になりほっとします。
ここで滑滝手前まで話をしながら一緒に登ってきた方に再会しました。
姫路から来られたという私と歳も近い方ですがお元気です。
私が写真ばかり撮っているので先に行ってもらったのですがもう山頂まで登って帰ってこられたのです。
山での出会いは一期一会ですが、そのときそのときにお話ができることはうれしいことです。
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十阿弥陀
緩やかになった道を10分ほど歩くと銅鏡のある十阿弥陀に着きます。
昔は遠くから鏡が輝いているのが見えたとか。
三角点のある山頂はその先に見えていました。
〔十阿弥陀=9:35〕
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高妻山山頂(2,353m)
出発して5時間10分、
十阿弥陀から積み重なった大きな岩の上を歩きようやく高妻山の山頂に立つことができました。
狭い山頂には10人以上の人たちがいました。皆さん順番に山頂での記念写真を撮ります。
私も一緒に登って行った3人パーティの人に撮ってもらいました。
〔高妻山山頂 着=10:40〕
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すばらしい山頂からの眺望
眺望はほぼ360度といっていいでしょう。晴れ渡った青空のもと北アルプスなどの山並が
雲海の上に連なっています。
この写真は穂高連峰と槍ヶ岳です。山頂部に少し雲がかかっていますが、槍の穂先がちょこっと見えるのが
確認できると思います。
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雨飾山と乙妻山
北西を見やると高妻山の尾根続きの乙妻山(2,318m)があり、その奥に雨飾山(1,963m)
が見えていました。
見あきることのない景色をおかずに加えて昼食をとり下山することにしました。
〔高妻山山頂 発=11:10〕
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六弥勒分岐
六弥勒まで下りてきました。
急傾斜が続くところもあって下りとはいえ短時間で下ってくるというわけにはいきません。
帰りはこの六弥勒の分岐を直進し弥勒尾根新道を下ることにします。
〔九勢至=11:50〕
〔八観音=12:00~12:05〕
〔六弥勒=12:30~12:40〕
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下山道から見た飯縄山(1,917m)
左前方に黒姫山を見ながら下ります。
そして右前方には飯縄山がありその下に戸隠牧場が広がっていました。
ただ、景色に見とれているわけにはいきません。急坂の上に滑りやすい道なのです。
やがてブナなどの樹林帯に入りますが、気をつけないと湿った木の根や草の根で
よく滑ります。私も1回滑って尻もちをついてしまいました。
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弥勒尾根新道登入口
長い弥勒尾根を下り、沢をわたると牧場の北端に出ました。
長い時間歩いてきた思いがしましたがそのはずです。六弥勒分岐からここまで1時間15分
もかかっているのです。
〔弥勒尾根新道登入口=13:55〕
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戸隠牧場キャンプ場駐車場に戻る
牧場の中を通り、途中でミルク入りソフトクリームを買って食べながら駐車場に戻ってきました。
すでに帰って行った車もありますが、まだたくさんの車が残っているようです。
〔戸隠牧場キャンプ場駐車場 着=14:25〕
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絶好の山日和に恵まれましたし、予想していたより早く始まっていた紅葉の山を楽しく歩いてくることが
できました。
高妻山は一上動から十阿弥陀まで祠にお参りしながら登る信仰の山です。
それに、滝、岩場、鎖場、稜線歩き、急坂登り、それに抜群の眺望もあるという
思った以上にいい山でした。
ただ、聞いてはいましたがなかなかタフな山といえるでしょう。単純標高差は1100mですが
累積標高差は1500mあるということからもうなずけます。
若い人たちは軽快に登って行きますがわれわれ年配者はそうはいきません。
それでもゆっくりながら歩いていけば変化のある行程と眺望を楽しむことができる山です。
高妻山は私がお勧めする山の1つに加えておきましょう。
この日正午前に木曽の御嶽山が水蒸気噴火したことを下山後に聞いたカーラジオで知りました。
御嶽山はちょうど2ヵ月前に私も登ったばかりでした。その山で多くの犠牲者や負傷者が出たことは
同じ登山者として人ごとではありません。
ご冥福を祈り、心身の傷が一日も早く癒えることを祈るばかりです。
Orange life