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道の駅・両神温泉薬師の湯
前日車中泊した道の駅は両神温泉薬師の湯という通り日帰り温泉施設があります。
ゆっくり温泉につかって汗を流し、疲れも癒したのでしっかり7時間以上睡眠を取りました。
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白井差(しらいざす)登山口
早朝5時15分に出発して白井差口の山中さんのお宅には6時前に到着しました。
私のすぐ前に静岡の2人連れが出発して行きました。その前にも1時間以上前に
出た人がいるそうです。
山中さんから白井差ルートの説明と注意事項を聞いてから出発します。
クマは出ますかと聞いたら、『いるけど秩父のクマは人をカジったことはないよ』
とのことでした。
〔白井差登山口 発=6:10〕
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昇竜の滝
山中さんのお宅を出発し少しの間林道を歩いたあと渓流沿いの山道に変わります。
出発して約15分、なかなか立派な滝がありました。昇竜の滝というそうです。
〔昇竜の滝=6:25〕
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大又
昇竜の滝からも新緑の中のきれいな渓谷にそって歩いて行きます。
やがて流れ込む2つの沢が合流するところに出ました。そのため大又というようです。
左から流れ込む沢に架けられた木の橋をわたって左への道を進むことになります。
〔大又=6:35〕
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やまびこ橋
大又から先、何度も木の橋をわたり返しながら沢を遡って行きます。
そして 《やまびこ橋》 という看板が取り付けられた橋に出ました。
さらに沢の上流にノゾキ橋というのがあるそうですが山中さんによると橋の看板が朽ちてなくなって
しまったそうです。
〔やまびこ橋=6:55〕
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オオドリ河原
やまびこ橋からの沢を遡り、大岩を右から巻いて登ると 《オオドリ河原》 というところに
出ました。
一般にいう河原ではなく、やや広くなった感じのところです。
ここまで50分、ほぼ1ピッチなので小休憩としました。
〔オオドリ河原 着=7:00〕
〔オオドリ河原 発=7:05〕
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水晶坂
オオドリ河原から少し登ったところから沢の右岸に渡ります。そして尾根筋に出たところに
《水晶坂》 という指導標がありました。
むかし水晶がとれたそうですが、ここからブナ平までが白井差ルートで一番きつい坂道だと
山中さんから聞いていました。
〔水晶坂=7:15〕
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ブナ平
確かに急坂登りでしたが歩きやすい登山道でした。
ブナ平は文字通り新緑のブナ林の中にあり、新鮮な空気が満ちあふれているようなところでした。
私の前を登って行った2人が休憩していたので私も水分補給することにしました。
〔ブナ平 着=7:35〕
〔ブナ平 発=7:40〕
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日向大谷ルートの尾根と武甲山を望む
ブナとカエデの新緑で眺望のない登山道を登ってきましたがようやく東側が開けた
ところに出ました。
朝日を受けてシルエットになっていますが中央に横たわるギザギザの峰が日向大谷口
から登ってくる尾根です。 そして奥の三角頭が武甲山(2,160m)です。
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緩やかになった登山道
かなり登ってきたなあと感じたころ登山道の勾配が緩くなってきました。
どうやら尾根道と並行する形で緩やかに登って行くようです。あと少しでしょう。
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梵天尾根出合
そしてようやく尾根道に合流しました。
両神山からまっすぐ南に延びる梵天尾根に出たのです。
指導標には尾根を西へ乗越す方向に 《作業道》 と書かれていますが現在は立ち入り禁止に
なっていました。
〔梵天尾根出合=8:25〕
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日向大谷(ひなたおおや)ルート出合
梵天尾根出合から右(北)へちょっと登ったところに指導標がありロープが張られていました。
ここで日向大谷から登ってくる道と合流するのです。そしてロープが張ってあるのは
私が登ってきた白井差ルートが予約を必要とする有料ルートのため進入禁止になっているからです。
〔日向大谷ルート出合=8:30〕
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山頂下の岩場
日向大谷ルート出合のロープをくぐって山頂へのやせ尾根を行くと大きな岩場に出会いました。
この先の鎖場を登ります。
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両神山山頂・両神神社奥宮
鎖場を登りきると両神山山頂の剣ヶ峰で両神神社奥宮の小祠が祀られていました。
狭い山頂にはすでに6・7人の先客がいました。
この時、白井差ルートから登ってきたのは私一人でしたから、ここにいるみなさんは早朝に
日向大谷から登ってこられたようです。
〔両神山山頂 着=8:35〕
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両神山山頂
多くの人が記念写真を撮る山標がある場所です。
2等三角点は写真の右に外れた位置に設置されていました。
そして奥に見えるピークは両神山の北峰に当たるところですのであとで行ってみる
ことにします。
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両神山登頂記念写真
このあと登ってくる人が増えると記念写真撮影も順番待ちになることでしょう。
すいているうちに私も記念写真を撮ってもらいました。
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すばらしい眺望 ―― まずは富士山
雲ひとつない青空。両神山の山頂からはいうことない眺望が広がっていました。
まずは南に真白な富士山が目を引きます。
昨日登った三方分山(山梨県富士河口湖町)からはすっきりとその姿を見せてくれませんでしたが、
これでリベンジできました。
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奥秩父の山々
南西側には奥秩父の山々が連なっています。
山頂にある方位盤を見比べながら山座同定をしました。
このうち甲武信ヶ岳、三宝山、金峰山は登ったことがある山です。
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くっきりと見える八ヶ岳
西側にまだ雪が残る八ヶ岳が見えました。
八ヶ岳はこれまでにほとんど登っていますが、昨年編笠山・権現岳・三ツ頭の3山を苦労して
周回してきたことを思い出しました。
ほとんどの人が行かない北峰へ行ってみることにしました。
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北峰の石碑
両神山を代表する花・アカヤシオがきれいに咲く中を北峰までやってきました。
そこには 《大元講 御嶽山・八海山・三笠山》 と彫られた石碑が立っていました。
多分御嶽講のものではないでしょうか。
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北峰からの眺望 ―― 八丁尾根と浅間山
北側の眺望はこの北峰からの方がいいでしょう。
岩場に鎖場が連続するという八丁尾根のギザギザの峰が間近に、
遠くには浅間山を見ることができました。
このあと剣ヶ峰に戻り他の登山者とおしゃべりをし、景色を眺め、さらに写真を撮りましたが
きりがありません。
それに、登山者が次第に増えて狭い山頂が込みあってきましたので下山することにしました。
〔両神山山頂 発=9:10〕
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両神山の花
帰りは登山道沿いに咲く花を見て楽しみながら下ってきました。
両神山の花は何といってもアカヤシオ。1週間くらい遅かったようですが山頂付近には
まだたくさん咲いていました。
写真〔左上〕アカヤシオ 〔右上〕ミツバツチグリ
〔左下〕ニリンソウ 〔右下〕フデリンドウ
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ブナ平
ブナ平まで下ってくると私のすぐ前に登って行った2人休憩していました。
私よりあとに登頂し先に下りてきたようです。
ちょっと早いけどねえといいながら昼食中でしたので私も一緒に休憩しておなかを満たしました。
〔ブナ平 着=9:40〕
〔ブナ平 発=9:55〕
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白井差登山口に戻る
下山途中で白井差口から登ってくるたくさんの人たちに会いました。
特にブナ平から下では次々と登ってくる人たちとすれ違います。
中にはマイクロバス2台でやってきたクラブツーリズムの40人くらいの団体さんも
ありました。
それはともかく、このルートは実に歩きやすい登山道でした。
ブナ平で昼食休憩した時間も入れて山頂から1時間半で下ってきたことになります。
〔白井差登山口 着=10:40〕
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これ以上ないという天気に恵まれ両神山を楽しんでくることができました。
遠いところまで出かけて行った甲斐があったという実感です。
戻ってくると山中さんの奥さんがお茶を入れてくださり、しばしお話をさせてもらいました。
奥さんがおっしゃるには、この白井差ルートは急坂も岩場もなく歩きやすいので中高年者御用達の
コースですよとのこと。
若い人たちは日向大谷ルートを登る人が多いのだそうです。
今日は予約されて登った方が多いですねえというと、そうなんですよ特に多くて70から80人くらい
いるでしょうとのこと。駐車スペースの関係で予約をお断りした方もいたようです。
白井差ルートを登る人は年間で1,500人くらいだそうです。口コミで伝わって来てくれる人が
多いともいっておられました。
記念のバッジをいただいて帰ってきました。環境整備費1000円だけで気楽に登ってこられる
両神山はとてもいい山だと思いました。
Orange life