へーベルハウスの感想
特徴
へーベルハウスの特徴は、やはりその名前にもあるへーベル壁
。
耐火性と防音性、断熱性に優れる。
また、3階建いも強く、都会の狭小住宅向けかも。
耐火性は、コンロの火であぶり続けても燃えない強さ。
隣の家が近い方とかは、延焼を防ぐためにもいいと思います。
また、制震構造が標準なのもGOOD!
制震構造は極低降伏点鋼を使用したもの。
極降伏点鋼とはその名の通り、降伏点が低い鋼。
つまり、すぐに塑性変形を起こし、地震のエネルギーを塑性変形することで、熱エネルギーに変換するのです。
塑性変形とは、永久ひずみが残る変形。つまり、変形したら、そのままの形になる変形。
たとえば、針金を曲げたら、そのままの形になりますよね?あれが塑性変形。
針金を何回も何回も曲げ続けると、曲がっている部分が、熱くなってきます。
これを利用しているのです。
ところで、針金は何度も何度も曲げていると、そのうち切れてしまいますが、
へーベルの制震構造は大丈夫なのでしょうか?
営業さんいわく大丈夫ですとのこと。
繰り返し実験も行っているみたいなので、大丈夫なようです。
もう一つ気になるのが、塑性変形をしているということは、それ自身では元の形に戻れないわけで、
元の形になるには外の力(復元力)が必要です。
それは、やはり建物自体(鉄骨)が元に戻ろうとする力を利用しているのかな?
そうなると、もしかしたら、若干の変形は残ってしまうのかも?
まぁ、問題ないぐらいの変形量ならいいのですが。
へーベルハウスの地震実験は、新潟中越地震の波形で行っているとのこと。
やはり、阪神の2倍の加速度を計測している新潟の地震の波形での実験はGOODです。
へーベルハウスの驚いたところは、
20年経っても床鳴りしない床です。
やはり、床にへーベル板を利用しているからでしょうか?
かなりしっかりしていました。
あとはヘーベルハウスは燃料電池をいち早く導入しました。
燃料電池は車とかで先進技術として取り上げられていますが、
はっきりいって車用の実用化は難しいです。
しかし、住宅用の燃料電池なら、実現可能だと思います。
なぜなら、
1.輸送ロスがない 2.熱が利用できる 3.今後のガスの値段の変化
からです。
「1.輸送ロスがない」ですが、電気を電線で送ると、電線の抵抗により、ロスが発生します。
それに対し、ガスは送ったら送っただけ受け取ることができます。
ロスがないということは、無駄なくエネルギーを利用できます。
「2.熱が利用できる」ですが、燃料電池は電気を作る際、熱を発生させます。
車では、この熱を捨ててしまいますが、住宅では暖房、給湯に利用できます。
これも、エネルギーをうまく利用できます。
最後に「3.今後のガスの値段の変化」ですが、これだけは不明です
もし、東シナ海のガス田開発ができたなら、ガス代は大幅に下がると思います。(できたらの話ですが・・・)
今、電気は火力発電が一番主流ですが、その燃料は石油です。
石油は今後値上げ傾向になるはずなので、電気代も上がっていくでしょう。
そこで、ガスが安くなれば、燃料電池の可能性は上がってくるでしょう。
今、オール電化が流行っていますが、10年後、20年後にはガス管のない家は時代遅れになっているかも?
まぁ、「3.今後のガスの値段の変化」がうまくいけばの話ですが・・・
がんばれ日本政府!
で、へーベルハウスの話に戻りますと、以上がいいところになります。
では、へーベルハウスのもう一つな点ですが、
まず機密性。現在の基準では他社メーカより劣っているみたいです。
また、へーベル壁の外観もこれしかないため、気に入らない人にはだめですね。
でも、この外観が気に入って、耐火性が必要な方にはいいかも?
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