平成1712月議会一般質問   星野雅春
1回目 要旨

1、                議長のお許しをいただきましたので早速質問に入ります。

今回、人とペットの共生について、アスベスト対策について、観光施策についての3点質問します。

近年、大変なペットブームといわれています。海外から輸入される犬は年間100万頭を超え、国内で飼育されている犬は約12,450,000頭、猫は12,630,000頭いるとの統計が出ています。犬や猫といると穏やかな気持ちになる。動物といると心が癒されるなど、アニマルセラピーも注目されています。ブームは犬猫にとどまらず、ニシキヘビやカミツキガメ果てはトカゲやサソリにいたるまで多様なペットが登場しています。最近、こうした動物の飼い主が注意義務を怠り逃げ出す事件が発生し、しばしばニュースとなって報道されているのはご承知のとおりであります。

動物を飼うには法的な責任や義務が伴い、動物が嫌いな人への心配りや地域社会に対してマナーを守るのは飼い主として当然のことであります。こうした義務や責任を果たすことへの自覚のない人たちに飼われたペットはかわいそうな末路をたどることが多く、虐待にもつながりかねません。動物が嫌いな人、動物を飼っていない人たちに理解してもらう気持ちを飼い主が持たなければ人との共存、共生することはできません。

動物を飼う場合の義務や責任を果たし、マナーを守る気持ちのない人たちには『ぬいぐるみでも抱いていなさい』と強く言いたいのであります。

一部の心無い飼い主による迷惑行為でたびたび連絡を受けるのが犬のフン害であります。道路、堤防は言うに及ばず、家の植え込みなど惨たんたるもので、かつて久野議員が指摘したとおりであります。

私の家の近くにはミササガ公園があります。季節のいい休日には、芝生の上で子供がはだしで駆け回り、腰を下ろしてくつろぐ親子連れなどをよく見かけます。しかしながらその傍らには犬のフンと思しき黒い固まりに遭遇するのであります。その黒い塊を複数探すのはそれほど難しいことではありません。何とかしてほしいとの声がよく届けられます。そのたびに公園緑地課に連絡するとその対応として看板が増え続けていきます。すでにミササガ公園には看板がこの手の看板が30枚近く設置されております。これらの問題に対して私は、当局のしている飼い主のマナーに訴える手法の限界を感じているところであります。何らかの対策が必要であるとの観点で2点質問します。

@    点目に犬の登録と注射の現状と飼い主に対する対応はどうなっているのか?

A    点目に総合運動公園、洲原公園、ミササガ公園など広大な芝生を持つところのフンガイの現状と対策についてお答えください?

次にアスベスト対策についてお伺いします。

建築の仕事をしている私は30年ほど前、鉄骨の梁や天井に吹き付けてある綿状のものがばらばらと落ちてくる現場で仕事をしていたことがあります。それがアスベストかもしれない、アスベストを吸うと20年後間違いなく肺がんになると知らされたのはそれからずいぶん後だったように思います。アスベストは吸った期間や量にかかわりなく発症する恐ろしいものと言われています。なぜそのときこれらのことを教えてくれなかったのか、なぜ使用を全面禁止することができなかったのかと思うとはなはだ残念に思うのであります。

刈谷市はすでに市内の公共施設の調査を終え、特に悲惨の恐れはないもののアスベストが使用されている施設については除却工事の予算を補正予算として計上しているところであります。

すでに建築現場の石綿の使用を原則禁止にしていることから、対策はこれまで使用されたものの飛散防止に重点が置かれるところです。

この点は昨日清水議員が的確に質問しましたし、私の質問も同様の趣旨でありますので、ここではいくつかの要望をしたいと思います。

吹き付けアスベストが禁止される以前の民間建物も建て替えや改修の時期に来ているとおもわれます。そこで、

1、            吹き付けアスベストが使用されている建物は劇場、百貨店など不特定多数が出入りするものであります。調査した556等のうち448等の回答があったとしていますが、残りの108棟の追跡調査を進めること

2、            解体工事に当たっては、施工計画の把握、従事者に対するアスベストの取り扱いや処理に関する教育の徹底、周辺住民への周知徹底するよう指導すること。

3、            現場立会い、調査などのパトロールを徹底すること。

4、            健康不安を解消するために、昨日はエックス線、客痰細胞診を進めるとの答弁がありましたが、中皮腫や肺がんには診断能力の高いCTMRIの利用を保障することが望ましいので利用が可能になるよう検討すること

以上4点を要望いたします。

 

次に刈谷市の観光推進基本計画について伺いします。

平成133月みつめあい、磨きあう美しいまちを策定いたしました。

これといった観光資源のない刈谷市にとって、産業や文化スポーツ音楽など幅広い取り組みを観光資源とする観光理念は現状にマッチしているし、進むべき方向と感じます。

しかしながら観光推進基本計画そのものに具体的な数値目標もなく、中期長期の設定があるもののいつまでにという到達時期が不透明であることは否定できません。そこで、策定以来 今日までの観光推進基本計画についてその実績や評価、今後についてお答えください。

1回目を終わります