小説(歴史)

作者:司馬遼太郎
 「国盗り物語(全4冊)」新潮文庫
 ・貧しい油売りから美濃国主となった斎藤道三、天才的な知略で天下統一を図った織田信長、本能寺で信長を襲撃した
  明智光秀の生涯を描く作品。数ある司馬歴史作品の中で私が読んだ中では一番お気に入りの作品。
 「竜馬がゆく(全8冊)」文春文庫
 ・土佐の郷土の次男坊として生まれながら、維新回天の立役者となった坂本竜馬の奇跡の生涯を描く青春小説。凄く
  引き込まれ、グイグイ読んでしまう。明治・現代史がとっつきにくい私でも十分楽しめる司馬作品の有名代表作。
 「功名が辻(全4冊)」文春文庫
 ・戦国時代、戦闘も世渡りも下手な夫・山内一豊を、信長・秀吉・家康の三代の覇者交代の間を巧みに泳がせて、ついに
  は太守に仕立て上げた夫人の内助ぶりを描く。要は、男は奥さんの影響が大きい、という事です。
 「豊臣家の人々」角川文庫
 ・貧農の家に生まれながら、天下人となった秀吉。それに伴い、彼の縁者達も異様なまでに運命が変転する。そんな人々
  の運命を描き出した作品。
 「関ケ原(全3冊)」新潮文庫
 ・2000年の大河ドラマ「葵徳川三代」の前半に描かれていた天下分け目の関ケ原の決戦。決戦の過程を様々な人間模様・
  葛藤を浮き彫りにして描いた作品。

作者:遠藤周作
 「男の一生(全2冊)」文春文庫
 ・上司が貸してくれて、初めて本格的に読んだ歴史小説。戦国武将の中でマイナーな存在である前野将右衛門。木曽川
  べり出身である彼は秀吉に取り立てられ、一旦上昇気流の人生を歩むが、秀吉が天下人となり朝鮮進出から人が変わっ
  てしまった事により、憂き目にあってしまう。そんな激動の一生を描いた作品。
 「女(全2冊)」文春文庫
 ・作者にとって最後の歴史小説となった作品。お市・淀・春日局・・・戦国〜江戸時代の女の戦い・生き様を描いた作品。

作者:城山三郎
 「落日燃ゆ」新潮文庫
 ・東京裁判で絞首刑を宣告されたA級戦犯の元総理、外相広田弘穀。戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた
  軍人たちと共に処刑される運命をたどった広田の生涯を克明にたどった作品。苦手な現代史だが、結構、印象深い作品。