クリソベリル
( Chrysoberyl / 金緑石 )
クリソベリルはベリルとは異なる鉱物です。私は同じ仲間と思っていましたので、色相の
似ているヘリオドールと、何処が異なるのか?と随分混乱しました。ちなみに結晶系が
クリソベリルは斜方晶系、ベリルは六方晶系です。当たり前ですが、化学組成は前者が
BeAl2O4 で後者が Be3Al2Si16O4 で全く異なります。 カラーチェンジで有名な変種の
アレキサンドライトは大変人気が有り高価です。 硬度は8.5で宝飾に適しています。
クリソベリルの三連結晶(ブラジル産)
カボションとファセットカットされたクリソベリル(色相は通常黄色に緑・茶・蜜色を含む)
カボションの中にはキャッツアイを示している物もあります。右下側のグリーンの物はぼんやり
ですが色変わりします。
ファセットカットはスリランカ産です。
アレキサンドライト
最近ではブラジル産が品質が良い様です。ですが産出量が減ってきている
そうなので、今後はマダガスカルが有力産地になりそうな気配・・かな?
カラー・チェンジはグリーンからパープルが多いような気がしますが、赤褐色
から黄褐色などもあり実は意外とバリエーションがあったりします。一般的な
イメージの青緑から赤紫のはっきりした変化をする物は滅多にお目にかか
れる物ではありません。勿論かなり高価なのでコレクターの憧れですね。
左側が自然光、右側が白熱灯下の写真
若干モヤっていますがカットは丁寧にされています。
約0.7 Cts インド産
なんだか赤色が透けちゃってます。実物はしっかりと色が
乗っているんですがねぇ・・・・私のカメラだと変色系の赤が
まるで飛んじゃう何で?
左側が自然光、右側が白熱灯下の写真
小さいですがロシア産で大変品質の良い物です。
アレキサンドライトのキャッツアイ スリランカ産
左側が自然光、右側が白熱灯下の写真
色変わりはイマイチはっきりしませんが、ちゃんと鑑別された物です。