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ベリル
( Beryl / 緑柱石 )
ベリルは花崗岩やペグマタイト中に産出します。様々な色調を持ち固有名称も多く存在しま
す。硬度は7〜8で、とても硬いのですがバリエーションの一つであるエメラルドはクラックやイ
ンクルージョンが多く宝飾品とする際には慎重に扱わないと、せっかくの宝石が台無しに成り
かねません。
エメラルド
(グリーンのベリル)
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コロンビア ムゾー鉱山産の原石とカット石
原石標本のサイズは約80mm,カット石はペアシェイプカットが1カラット
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トラピッチェエメラルドの原石とカット石
(トラピッチェとはスペイン語でサトウキビの搾り機のことだそうです。)
原石の左側はコロンビア・ピナスバラン産,右側はコロンビア・コスケス産。
カット石は2カラットほど、コロンビア・ムゾー鉱山産。
中心の六角形は同じ結晶内でも場所によって大きさが異なります。柱状の結晶を
縦に割ると砂時計のようにだんだん小さくなってまた大きくなる様子が伺えます。
ゴシェナイト
(無色のベリル)
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無色のベリルをゴシェナイトと呼びます。しかし完全無色は非常に希で、
多くは極めて薄いブルーの入ったアクアマリンである事が多いです。
バナジウム・ベリル
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こちらのグリーンはバナジウムによる発色です。色相の濃い物は、クロム・バナジウム
の何れの発色源に問わずエメラルドと呼んでいるようです。この石は淡い色相ですの
で単にグリーンベリル、もしくはバナジュウム・ベリルと呼ばれ区別されています。
アクアマリン
(ブルーのベリル)
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ブラジル産
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写真左側パキスタン産
写真右側は表面が溶解した結晶ブラジル ミナス・ジェライス州産
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写真左側 一般的なアクアマリン
カボションカットのミルキー・カラーは繊維状組織によるものです。
ブラジル産
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サンタマリア・アクアマリン
既に取れなくなって半世紀以上になりますが、古い原石を入手した業者さんから
手に入れる事が出来ました。高いクオリティーは伝説化しており現在は色目の濃
いものを産地に関らず*サンタマリアと呼んでいる様です。写真上段の一般的な
物と比べ色目が濃いのがお分りいただけると思います。
*サンタマリア・アフリカーナやサンタマリア・タイプと呼ばれます。
ブラジル ミナス・ジェライス州 サンタマリア鉱山産
ヘリオドール
(イエローのベリル)
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ヘリオドールの結晶標本とカット石
左側の原石は、タジキスタン・コアスタン産
レッド・ベリル
(赤のベリル)
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かなりインクルージョンが多く宝石と標本の中間みたいな物ですが、
今後殆ど流通が期待できず既にかなり高額ですので、この程度の
品質でも良しと思っています。
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産地は殆ど唯一の USA・ユタ州 ワーワー山脈。
モルガナイト
(ピンクのベリル)
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ラフカットとペアシェイプカット、共にブラジル産
ラフカットは50mmほどあり特徴的なインクルージョンが観察できる。
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原石、共にブラジル産
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