メールのバックアップ OE 4 版
バックアップの前の簡単な手順

バックアップするメディアを用意します。
   フロッピーディスクにはまず入りきらないと思ってください。 ハードディスクに保存してもいいですが、
   ハードディスクのクラッシュや Backup CD-ROM からの完全再インストールを行うと、
   ハードディスクにとって置いたバックアップ自身もなくなるので注意してください。
   ちなみに私は ハードディスク と リムーバブルメディア の2つにバックアップをとるようにしています。

メールを1つずつファイルにして保存します。
   保存したいメールを選択しておいて、OE のメニューの「ファイル」→「名前を付けて保存」を使います。 
      この方法だと、たくさんのメールを何度もこの手順で繰り返す手間がかかりますが、
      大切なメールだけをバックアップしたいならこの方法が一番シンプルです。
      この手間が面倒なら、今回のテーマである本当のバックアップをやります。

バックアップの前に OE の環境設定はいくつかに別れています。
  ・・・・・自分がどれに該当するかを確認してください。・・・・・

Windowsログオン(マルチユーザーの環境)

   Windows 98やそれ以前のWindowsから装備された、ユーザーごとに環境設定を
   保存するPCでは、以下のパスにバックアップファイルがあります。
      C:\WINDOWS\Profiles\[ユーザー名]\Application Data\Microsoft\Outlook Express\Mail\

Internet Mailからのアップグレード
   Internet Explorer 3.0 (IE 3) を使っていた人は、おそらくこのときに OE の先代である
   Internet Mailv を使っていたはずです。バックアップを行うファイルが保存されている場所は、
   Internet Mail のときの環境設定が反映されています。バックアップするファイルは、ここにあります。
      C:\Program Files\Outlook Express\[ユーザー名]\Mail\

OE がはじめてという場合
   98年11月発売出荷以降のPCには、はじめから OE を使うことになるのでこの環境に相当するはずです。
   またそれ以前に発売のPCでも、Internet Mailをまったく使っていない状態から、IE 4 にアップグレードし
   OE を使うようになった場合もこれに相当します。バックアップするファイルは、ここにあります。
      C:\WINDOWS\Application Data\Microsoft\Outlook Express\[ユーザー名]\Mail\


   [ユーザー名]のフォルダ名のところには、Windowsにログオンするときのユーザー名が該当します。
   レジストリの以下のキーに、メールの保存場所が記されています。
   このフォルダの中を参照してください(この方法が一番探しやすいかも・・・ね!)
      HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Outlook Express\Store Root

  たぶん、1人でPCを使っている場合、フォルダが一つしか存在しないと思います。 またメーカーのPCだと
  ユーザー名がブランド名(ソニーならVAIOというユーザー名)のフォルダになっている事もあります。
  上記のうちどちらかに OE が管理しているメールのファイルがあるはずです。
  どこに自分が相当するかを確認してから次に進みましょう。

  OE は受信トレイなどのフォルダを1つのファイルにまとめて保存しています。そのフォルダにもう一つ
  補助的なファイルも付随しているので、正確には「1つのメールフォルダ=2つのファイル」
  ということになります。それら2つのファイルの拡張子は *.idx と *.mbx です。
  そして原則的には OE のメールフォルダ名が、それら2つのファイルのファイル名になっています。
  たとえば  「受信トレイ」フォルダ → 受信トレイ.idx + 受信トレイ.mbx  になるのです。

全部バックアップ
   この方法は、難しいことは考えずに、万が一のクラッシュだけは避けたいという人にお勧めです。
   上述の2つの環境で、バックアップするファイルの場所の確認が取れたら、その場所のフォルダの
   中にあるファイルをすべてコピーすればいいのです。

全部リストア
   この方法は、難しいことは考えずに、万が一のクラッシュだけは避けたいという人が
   上記の全部バックアップを使った場合の復元方法です。上述の2つの環境で、バックアップする
   ファイルの場所の確認が取れたら、バックアップでコピーしたファイルを元の場所に戻せばいいのです。
 


メールのバックアップ OE 4 版 ・・・ その2
       もっと効率的なメールのバックアップの方法があるのですが、メールフォルダを作り直ししなければ
       いけませんし、リストアする時も手が込んでいますので、いずれ機会がありましたら紹介したいとおもいます。


   そこで、OE 上で復元することを無視する代わりに、簡単にバックアップする方法を解説します。
   もちろんチャンとバックアップしたメールも読むことができます。 OE 上で復元できませんが、
   バックアップしたファイルを直接開くことができる点で、前の講座と大きく違います。
   またこの点で簡単にバックアップしたメールを確認できるというメリットもありますよ!
操 作 手 順
   メールをバックアップするときにメールをファイルフォルダにドラッグするだけで
   ファイルとして保存できるのです。
   ちなみにこの方法は、メニューの [ファイル] → [名前を付けて保存] と同じ操作です。
               
   ファイルとして保存したメールは、アイコンをダブルクリックするだけでメールを開くことができます。
               
   バックアップしたメールは OE のフォルダから削除しても構いません。
   むしろ OE に貯えられたメールを少なくしたほうが、OE の処理速度が向上します。
   またハードディスクの空き容量を増やすことにも還元できます。
復 元 方 法
   バックアップの方法は、一括でファイルに保存できたので簡単かもしれませんが、 復元方法は面倒です。
   保存されたファイルをひとつずつ復元していくことになります。

   保存されたファイル(*.eml)を開いて、メニューの [ファイル] → [フォルダーへコピー] をクリックします。
   コピー先の OE のフォルダを聞いてくるので、受信トレイなどのフォルダを選択して[OK]をクリックします。

バックアップの注意事項
   このときに受信フォルダと送信済みアイテムを別のフォルダに分けて保存しましょう。
   また差出人別にフォルダを作成して保存することをお勧めします。
   メールを保存すると件名がファイル名として
   保存されるので差出人を判別することができなくなるからです。
    同様に受信日時を把握することもできません。
   一応、差出人と受信日時は、ファイルをダブルクリックすると確認することはできます。

   また同一の件名のメールをドラッグでバックアップすると同一ファイル名になるために、
   どちらかが上書きされてしまいます。 もしこのようなケースが出たら、同じ件名になるメールを、
   [名前を付けて保存]で別名にして保存してください。
   回避するために、メッセージの件名に送信日時などを
   付加するようにします(例えば「02401 こんにちは」など)。 こうすれば同じ日に同じ件名で
   メールを出すことがないので、ドラッグでメールをバックアップするときに
   ファイル名が重複することも免れるでしょう。
   また、例のように件名に日付を付加すると、ファイル名の冒頭が数字になるので、
   バックアップしたメールのファイルを、 フォルダの中で一覧表示したときに、
   日付順に整列することもできます。

感  想
   今回のバックアップの方法は非常にシンプルな手順です。
   バックアップしたメールを簡単に開くこともできます。 前説の2つの方法と比較したときの
   ディメリットは、やはり保存したときのファイル名が重複する可能性があることだと思います。
   是非、チャレンジしてみてくださいネ!


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