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バイクトライアル(BikeTrial)の概要 |
自転車競技には、ロードレース、ダウンヒル、クロスカントリーなど、その他様々な競技があります。 それらの自転車競技は皆、速さを競うのですがトライアルは違います。 基本的に点数による採点で勝ち負けを競い合いますから、ゴールが早くても遅くても点数が同じなら同じなのです。 もちろん、いくら速くなくてもいいからっていつまでもそこに居られたのではかなわないので、公式ルールでは1セクション(あとで説明します)に与えられた時間は2分と決められています。 さて、速さを競わないのなら何で競うのでしょう? それは「足を地面に着いた回数」等で競い合います。 もちろん、着いた回数が少ない方が良いのですが… 普通に街で自転車に乗って出掛けていれば、信号が赤で止まらされない限り足を地面に着くことは少ないでしょう。 それでは競技になりませんから、渓谷や崖、沢など自転車では行き難い所で行うのです。 またトライアルランド等の人工的に作られた所もあります。 自転車では行けそうにない所にトライする。 それが「バイクトライアル」という競技なのです。 |
簡単なルール説明 |
大まかなルールなのですが、競技会では6〜10ほど設置された「セクション」というものがあり、「第1セクション」、「第2セクション」と番号付けされています。 そこで選手は各セクションごとに自転車に乗って点数を競うことになります。 公式戦ではそれを2周します。(「10セクション2LAP」等の言い方で表現します) セクション内には「オブザーバー」といわれる「採点する人」が居ますが、規模の小さい草大会では各自で採点し合う方法をとる場合もあります。 セクションには入り口と出口があり、その区間内でで1回足を着いたら1点、2回なら2点と足が出てしまった回数をカウントして点数を決めるのですが、3回と4回はどちらも3点です。 4回着いてしまっても諦めないようにする配慮でしょうか? 5回足を着いてしまったら、それがたとえ途中であってもそのセクションは終わりです。 他にも両足を地面に着けてしまった場合や手のひらを地面などにつけてしまった場合も同様に5点です。 無論、転倒してしまった場合は無条件に5点です。 その他にもいろいろと細かなルールがありますが、ここでは割愛させていただきます。 選手の皆さんにはとても上手い人から始めたばかりの人、小さなお子様から大人までと多種多様な方が居ます。 そのようなレベルの違う方たちのために技能や年齢に応じた「クラス分け」がされています。 そしてそのクラスに応じたセクション設定がされるのですが、主にはクラスごとに色別された「マーカー」といわれるものが各セクション内に設置されています。 |
テクニックについて |
そこで必要になってくるのが「テクニック」です。 そのテクニックにはいろいろな種類があり、なぜかそのそれぞれに名前が付いています。 代表的なトライアルのテクニックの名前として「ダニエル」、「オットピ」、「マイケル」、「リベラ」などがありますが、それらは皆「人の名前」です。 そのテクニックを開発した人、またはそれを得意とした人の名前が付いているのです。 もちろん、人の名前ではない「ジャックナイフ」や「パラレル」、「ウィリージャンプ」などの名前もあります。 |
バイクトライアルの始まり |
この「BikeTrial」という競技をひもとくとどうやら発祥の地はスペインらしいです。 カタルーニャ地方といっても私には解らないのですが(オリンピックが開催されたバルセロナがあるそうです)その辺りで子供らがオートバイのトライアルを真似て遊んでいたのが始まりだそうです。 1970年代のお話しらしいので、そんなに歴史が古いわけでもなさそうですね。 世界選手権でもスペイン勢が強いのも発祥の地のお膝元ということもあって、うなづけるお話しです。 |