2003年7月30日(水) マチネ  夢から醒めた夢  大阪MBS劇場

キャスト
ピコ 樋口麻美 マコ 中村友里子
マコの母 早水小夜子 メソ 道口瑞之
デビル 光枝明彦 エンジェル 有賀光一
ヤクザ 野中万寿夫 暴走族 坂本剛
部長 田中廣臣 老人 立岡晃
老婦人 斉藤昭子 夢の配達人 味方隆司
アンサンブル
脇坂真人 石野喜一 小川善太郎 松浦真治
虎尾信弘 松下雅博 敖強
大口朋子 大月恵 上村朋子 大石眞由
大西奈穂 竹村千穂 張小伊 村井まりこ
樋口茜 宮崎しょうこ 村上久美子
いやまぁ、とっても良かったです。
見終わった後に、友達と夢醒めの世界に浸りながら、お互い言い合ったのは・・・「日本のミュージカルもいいね♪」
ピコパートとマコパートに分かれて、二人の世界を歌ったり、時には夢の配達人になってみたり、エンジェル、デビル、マコの母・・・もちろん振りつきで。
夢醒め、やっぱり好きだ〜♪

と興奮冷めやらずの今、勢いだけで書いていこうと思いま〜す☆
テンションが妙に高くてごめんあそばせ(笑)


ロビパフォ。
聞いてはいたものの、MBS劇場のロビーは狭いっ!夏休みだってこともあってか、ロビーは子連れの方も多く、大変混雑しておりました(*_*)
最初に登場したのは、足長ピエロ達。ヤクザ役の野中さんと暴走族役の坂本さんですね。
カメラ、携帯と私も皆に負けず、撮りました(笑)友達と暴走族の人、カッコいい〜・・と。興奮。
暫く、足長ピエロのパフォーマンスのみで、次に出てきたのはエンジェルこと有賀さんと部長の田中さんの鼓笛隊。
う〜・・鈴木さんで見たかったと思いつつも、しっかりと有賀君と今日初見の部長のお顔確認^^;あ・・あれが部長?!若いじゃないか〜(^_-)
そして次は3人の小人達。ロビー入って、正面のところです。膝を曲げて、歩いていると思われ大変だと思いますがますが、とってもキュートな笑顔を見せてくれるんです。ハンドベルの演奏が始まったのを横目に見つつ、私がお目当てにしていた(^^;)タップダンスのほうへ移動。
タップダンスはこれまた狭いところでやっておられまして・・(+_+)ドリンクコーナーの横あたり。2階への階段もあることから、狭いし、死角が・・^^;
ここではね、脇坂さんともう1人の方がパフォーマンスをされていたのですが、友達はコンタクトを見て、脇坂さんを気に入っていたので、こっそり同じ人だってことを教えると、大変驚きつつ、夢中になって見てました(笑)目が輝いているぞ〜。
私も脇坂さん目当てだったのですが、(名古屋公演のときは見れなかったもの)、隣の方に目を奪われましたわ(@_@)
メインは脇坂さんって感じで繰り広げられているタップダンスでしたが、隣の方・・・素敵なお顔をされているじゃないか!
実は友達もそのことに気付いていたみたいで、二人で夢中になって見てましたわ(笑)
日頃は色気のないことばっかり話している私達なのにねん(^^ゞ
その方ね、お顔に品がありましてね。笑顔の時の口元に特徴があるんですよ。友達曰く、石丸幹二が入っているような顔だ!と言ってました。確かにその笑顔に私も思いましたね〜。ちょっと歌舞伎役者っぽい雰囲気も入っていてね〜。って白塗り状態だからかな^^;
今日は何しに来たんだ〜!!なんて思いつつも、しっかりとキャスト紹介の写真で確認しちまった(爆)
松下さんとおっしゃるのねん♪ちょっとイメージとは違っていたけど、その口元は間違いない!
ってことで、ロビパフォはこのぐらいを見ました。
そうそう、劇場内で白黒ピエロ達と立岡おじいさんのオルガン弾きのパフォーマンスでした。
やっぱりロビーが狭いから、色々変更点もあったようですね。
気付けば、一気に夢醒めの世界に引き込まれましたね〜。あぁ、ロビーパフォーマンスって楽しいです☆


樋口ピコ
名古屋で見た時より、周りの空気をよんだ演技をされていたような気がします。
ピコって異様にテンションが高く見えますが、あの明るさがいいんですよね♪周りの心を開く作用を持っていると思う!
ピコのような天性の明るさは自分にはないけど、人を思いやる、自分を犠牲にしても相手を助けたいとする姿には感動ですね。
今の自分にないものな気がするから(^^ゞ
樋口さんのピコは本当に表情豊かで、喜怒哀楽が手にとるように分かりますね!
配達人に夢の世界を案内してもらう時のあの好奇心に満ちたキラキラした目!その他もろもろと・・。樋口さんから目が離せなかった!
樋口さんって華があるんですね、きっと。
歌声はもう言うことないです。
保坂さんのピコもはまり役だと思ったけど、樋口さんのピコもはまり役だと思いますね〜。

中村マコ
マコデビューから2日目ですよね。もちろん私の初見なので、期待半分、不安半分で見ていたのですが、良かったですよ。
中村さん自身が若いこともあり(そして華奢)、木村ピコのようなお姉さんな雰囲気はちょっと感じませんでしたが、優しいマコでした。
しいて言うなら、やっぱり歌声かな〜・・。シラハブの時、十分に声は出されていたので、皆が思うほど(?)歌声には問題ないんじゃないか・・と思っていたのですが、声量が中村さんはないんですね。
だから、樋口ピコの声との相性がちょっと悪いのかな。樋口さんの声って、パンチがありますから、どうしても声量がないと、いくら音は大丈夫でも、消されてしまうんですよね。
それと、笑顔のイメージがないかも。何だかクールに見えなくもなかったです。
樋口さんのように表情を変えろとは思わないですけど、もうちょっと表情が出てくると良いじゃないでしょうか。
今は段取り通りこなすことと、高音をしっかりと出すことに集中しているのかな。
でも、中村さんも演じる回数が増えていけば、良くなっていきそうですね。

味方さんの夢の配達人
一度は見たかった、下村さんには振られてしまったものの、何を隠そう、私は名古屋公演の時、味方配達人にときめいている女です(^^ゞ
う〜っ(T_T)今日も素敵だった!
客席から登場するところからじっと見ていましたが、私は暗転してからさっと座るのかな・・と思っていました、
でも違うんですね、最初はベール・・というか何だか不思議な格好をされています。マスカレードのマネキンが着ているような・・って分からないですね(*_*)
だから、明るいうちから一応おられるんです。始まる前頃にゆっくり来て、座席横で待っておられます。
もう登場される前から、私はドキドキで(笑)
高井さんじゃないけど、立ってベールを脱いだ瞬間、心の中で「出た〜〜〜っ!!」ですわ(笑)
味方さんの配達人はね、下村さんのような濃さはないですが、それはそれで魅力的なんですよ。
それは目です、表情です。遠いところをみるような目、流し目、そしてふと前のほうを向いての笑顔。
私の心臓にドキュンドキュンを刺さってましたわ(爆)
ちなみに友達も味方さんの目つきや笑顔にやられてましたわ!
あの表情はね・・・忘れれない。
嬉しかったのは、カーテンコールでも配達人を演じられていたこと、最後の最後までね。
舞台袖に戻る時も、配達人だった彼は。あの仕草、あの目つき・・・。うふふ♪♪(←思い出してます)
話は戻して。
味方さんの配達人はね、どっちかいうとクールな気がします。ピコに対しても、優しいんだけど、サラーっとしてる。
だから、ほんの一瞬の笑顔に優しさを感じ、私の目も奪われるのだ^_^;
もしかしらたた、下村さんの配達人を見ちゃうと、味方さんの配達人は物足りなく感じるかもしれない。
正直、CDを聞くと、下村さん・・うまいし引き込まれるものを持っていると強く感じました。
でも私は味方さんもいいんだよ!!と強く言いたいのです。

早水さんのマコ母
もう歌声に演技に圧倒。友達と大絶賛です。
マコに対するソロのところは、ほんと素晴らしい!!聞いているだけで、涙が出てきますから。
響いてくるんですよね、早水さんの声って。私はこの方の声を聞くと、鳥肌がいつも立ちますから。
特筆したいのは、最後のほうでマコが分かれるのを拒むお母さんに説得し、ピコに求めているところ。
この時の早水さんの表情には本当に感動しましたね、涙が出てきたのはこのせいだと言っても、過言ではありません。
必死にマコを見る、この時の表情はほんと要注目です。
早水さんも名古屋の時より、ますます母らしくなったなぁ・・と思いました。

道口メソ
いやはや、メソが立っているだけで、周りがどんよりし、メソ自身が闇の中で生きているっていうのを感じます。
有賀さんの時はここまでグレーな雰囲気はなかったものね。道口さんのメソは笑顔は絶対に見れないってほど、暗い。
先が見えない、見ようとしてもない、自殺してしまった学生に本当に見えました。(これらは誉め言葉ですよ、もちろん^^;)
メソの過ちのところは・・・ただただ注目。そして圧倒。低音の響く声で、何かに取り付かれて要に歌う、道口さんからは目が離せなかった〜・・。
また席的に真正面でしたからね。
ピコの白いパスポートを手に入れちゃうまでの葛藤が、すごく良く分かりましたね。

有賀エンジェル
鈴木さんを応援するものとしては辛いところですが、どこかで予想していた通り、有賀さんのエンジェル、とっても良かった!!
まず有賀さんって笑顔のイメージだもの、今までメソ役がおかしかったんだ・・と思うぐらい。
有賀さんのエンジェルはもちろんそのまんまのイメージで若い!んですが、熱く燃えていますね、彼のエンジェル。
「皆が幸せになれたらいいなぁ・・」もいい意味で、言い方が強く重いんですよ。
そしてデビルに「『一度あんtに言っておきたかっただ」っていうところも真剣に切れています。振りも少し鈴木さんと違ってましたね。
ほんとこのシーンは鈴木さんの演技とは全く違うと言っても、過言ではないです。
正直な話、鈴木さんのエンジェルと並ぶぐらいに、有賀さんのエンジェルはまっています。

光枝デビル
この方1人で客席を沸かしていましたわ。周りにたくさんいた子供達も、デビルの一つ一つの仕草や台詞にとってもよく反応してましたね。
1週間ほど前は李香蘭で見た光枝さん。
あまりにイメージと違うから、ある意味目も当てられなかった。
気にしていた髪型は・・・やはりそう簡単に髪の毛が伸びる筈もなく・・・かつらでした。
ほんと、光枝さん、さすがですね〜、間の取りかとかうまい!
乗せられちゃいます。彼には。

田中部長
ロビパフォで見た限り、「部長ではなく、ありゃ新入社員だ!」と友達が暴言を吐くほど、若くて想像が出来なかったんです。
でも出てきてみたら、部長メガネ(笑)と地味なスーツ、そして髪の毛はスプレーをして老けさしていました(笑)
それなりに見えるんですね〜、すごい。
お顔の印象から、厳しいって感じや、家族をほおりだしてまで仕事をばりばりしてきたっていうのは感じませんが、ほんわかした優しい感じの部長だったように思います。
サラーリーマンの悲哀さがもうちょっと出るといいかなぁ・・と思いました。
う〜ん、やっぱり若いですね。

坂本暴走族
カッコいい方ですね(^^ゞ
名古屋で見た時は吉原さんだったんですが、坂本さんはツッパッテいるけど、心は優しい・・・っていうのがよく分かる暴走族な気がしました。

野中ヤクザ
さすが、ずっと演じられているだけはある!
安心して見れますね〜。もう動きとかに無駄がない・・っていうか、さすが!としか言いようがない☆
光枝デビルと一緒に野中ヤクザも客席を盛り上げていました。
「愛をありがとう」の部分で柄にもなく、オーバーリアクションで大泣きしているのが、また感動を呼びますね(^^ゞ
ピコがヤクザを愛しそうにみるのが印象的でした。


立岡老人(←何だか、申し訳ない言い方ですが^^;→)斉藤老婦人。
私ね〜、この方達が重要な役目を担っているような気がします。
奥さんがやっと霊界空港に来た時の、お二人の再会・・。
立岡さんの微笑んだ表情に答える、斉藤さん。ホローッ(T_T)と来てしまいます。
素敵なご夫婦ですよね〜(^^)

アンサンブルの方達はほとんど見れていないんですが・・。
ロビパフォで心を奪われていた、松下さんには注目してました!遊園地の時はどこにいるか分からなかったのですが、霊界空港の時は発見出来ましたね〜♪見れる限り、ずっと見てましたわ(笑)デビルにパスパート取扱書を持っていくのが松下さんですよね。
密かに友達も注目していたようですわ。やっぱりカッコよかった。
霊界空港の時の宇宙めいたあの格好は誰でも・・・とは言っちゃいけないかもしれないけど^^;、カッコよく見えるし、ダンスも栄えるんですよね(^^)
あっ後、コンタクトに出ておられた敖強さん。パンフのモヒカン狩り・・というか、パンク系というか、すごい写真で写っていますが、夢醒めでは髪の毛を少し茶色くして、皆に馴染んでおられました(^^ゞ

女性の方は、下村朋子さん!!キャッツでボンバルディーナをやっておられた方ですが、めちゃめちゃ綺麗☆
大人な女性の4人の1人ですが、前髪が唯一あるので見分けやすい!(あとの方は髪をUPにしていますから)
人一倍、お顔も小さく、ほんと綺麗ですよ〜。どちらかいうと、出番は少ないほうですが、出た時にゃ、その美貌にすぐ目を奪われます。

戦争で親達をなくした可愛そうな女の子達は・・大月恵さんや宮崎しょうこさんしか見分けがつかなかった・・^_^;


今回はキャスト別に書いてみました(^^)
ちょっとでも雰囲気が伝えることが出来たら幸いです。
最初にも言いましたが、夢醒めは私、好きですね〜♪
派手な舞台装置があるわけではないし。派手な演出があるわけではないけど、
それらに頼らないでも伝わってくるものがあるんですね。
ジワジワと・・幸せな気持ちになる。何かを感じさせてくれる。自分自身を考えさせられる、いいきっかけを作ってくれる。
もし自分が死んだとしても、あんな霊界空港に行けるなら死んでもいいな・・・、光になるなら死ぬのも恐くないし、素敵なことだな・。
なんてことは言いませんが、一生懸命生きることを楽しんでいこう・・と思います。白いパスポートを目指して。
(あぁなんてそのまんまな感想なんだ(^^ゞ)
ピコに皆が「生きて!」というところ、本当に感動的です。
見終わった後に何だかすがすがしいのは何故だろう。
友達と振りつきで笑顔で歌ってしまう、この充実感はなんだろう。
李香蘭を見た後に観たのが夢醒めだったのは正解だった気がする、うまくは言えないけど。

ビデオでしか見たことがなかった友達も、「やっぱり舞台はいいね!!」と感動もひとしおだったようです。
夢醒めのCDもしっかり買い、四季の会にもしっかり申し込んで、ついに私も友達を1人四季ファンに出来たようです♪
帰りの電車の中で鼻歌を歌いながら、アルプを一生懸命に見ている彼女を見て、私は嬉しかったです(^^)
実は一ヵ月後にまたこの友達と観に行きます。
その時は完璧に歌えるようになっているんだろうな・・・。私もそれに答えるように練習しなければね!

そんな私達が電車に乗って、向かうところは京都。
劇団四季展に行くのであった・・・。
それはまた別のところで書こうと思います。
四季尽くしの1日。楽しい〜♪♪


◆2003年『観劇キロク』にもどる ◆『演目いちらん』にもどる