2006年4月21日(金)初日  ミュージカル李香蘭   新名古屋ミュージカル劇場


キャスト
李香蘭 沼尾みゆき 杉本 芝清道
川島芳子 濱田めぐみ 王玉林 芹沢秀明
愛蓮 五東由衣

山口文雄/高橋是清/海軍大将 松宮五郎 李将軍/参謀/丸ノ内署長 青木朗
参謀/関東軍少佐 岡本隆生 検察官/参謀 川地啓友
弁護官/連合艦隊通信員 萩原隆匡 裁判長/参謀/将軍 種井静夫
奉天放送局員/新聞記者/負傷兵 中村啓二 検察官/新聞記者 朝隈濯朗
溥儀 星野光一 参謀/関東軍少佐 深水彰彦
永井荷風/斉藤隆夫 深見正博 青年将校 川原信弘
リットン卿 天野陽一 検察官/参謀 池田英冶
伝令兵 長谷川浩司 伝令兵 村澤智弘
山口夫人 佐藤夏木 李夫人./声楽教師 佐和由梨


石路 張野 張沂 朴彦昊 王斌
磯津ひろみ 増田朱紀 平田曜子 岩本やよい 山本貴永 鈴木美帆
光武札子 椎名美幸 間尾茜 吉村晶子


李香蘭初日、観に行って来ました(^^)
ロビーもお花が飾ってあったりして、ちょっと違う雰囲気、
来賓の方が続々現れ、挨拶されています。
浅利さんを始め、私が知っている人はいなかったです〜。
初日にしては、地味な感じがしましたね。

では簡単に感想を書かせて貰います☆

・・・敢えて劇場に着くまでキャストの確認をしなかったんですが、やっぱり裁判長は種井さんでした(^^ゞ
高井さんはキャスティングすらされていませんでした(笑)いいのよ、半分諦めてはいたから!
←笑っているけど、やっぱり悲しい・・
今回は全体的にシングルキャストばかりですね。

沼尾さんの李香蘭
初めて見る、沼尾さんの香蘭!
すごく緊張されているのがこちらにも伝わってきて、もう「ガンバレー!」と声援を掛けたくなってしまった私(笑)
でも歌に支えられて、どんどんと緊張がほぐれていったように思います。
身長もあるとは思うんですが、結構しっかり者のお姉さんのような感じで、可愛さの面では野村さんのが上かもしれません(^^ゞ
演技面ではまだまだ一生懸命で、感情表現までは苦しい・・とは思いますが、
歌唱力に関してはさすがクリス女優(笑)ですから、もうほんと気持ち良いぐらいに声が響いていましたよ。
沼尾さんの武器は高井さん(?)さん同様、「歌」ですね。
あと、オーラや華がもっと加わればな〜(>_<)・・正直ちょっと周りに埋もれています、
野村さんの存在感の大きさを改めて感じましたね〜。
なんだかんだ言いつつも、妙に沼尾さん香蘭に肩入れ(?)して見てしまった私でした。
カテコで、プレッシャーから解放され、ホッとされたような笑顔がとても印象的でしたね。

濱田さん、五東さん、芝さんはもうさすがとしか言いようがない、何処の場面を見ても、無駄がなく、目を惹きますね。
特にラストの裁判シーンは愛蓮である五東さんの涙とリアルティーを感じる演技もあって、私も涙がこぼれました。
種井さんの歌声も、皆を諭すようにとても優しく響いて、感情が高ぶりましたね〜。
ベテランさん達が脇をしっかり支えてくれているので、沼尾さんも安心して演じられるんでしょうね。
この充実のキャストも、李香蘭の魅力の1つですよね。
個人的には、川地さんが今回もいてくれたのは、嬉しかったです。
やっぱり怖い、川地さんの憲兵さん・・
そういえば、キャッツでいつもお名前を拝見していた荻原さんが、弁護官とかを演じられていて、
何だか意外な気がしましたが、良かったですよ。

東京公演時と微妙にアンサンブルの枠が変わってたりして、新鮮でしたね。

とても満足出来た舞台で、今はもう今日また観れることが楽しみでなりません(笑)
折角初日を観たので、定期的に通って、
沼尾香蘭が成長されていくのを見れたらよいな〜・・とも思ったり^^;何故か気分は保護者です。


◆2003年『観劇キロク』にもどる ◆『演目いちらん』にもどる


2006年7月23日(土)マチネ  ミュージカル李香蘭  新名古屋ミュージカル劇場


キャスト
李香蘭 沼尾みゆき 杉本 芝清道
川島芳子 濱田めぐみ 王玉林 芹沢秀明
愛蓮 五東由衣

山口文雄/高橋是清/海軍大将 松宮五郎 李将軍/参謀/丸ノ内署長 青木朗
参謀/関東軍少佐 岡本隆生 検察官/参謀 川地啓友
弁護官/連合艦隊通信員 萩原隆匡 裁判長/参謀/将軍 種井静夫
奉天放送局員/新聞記者/負傷兵 中村啓二 検察官/新聞記者 朝隈濯朗
溥儀 星野光一 参謀/関東軍少佐 深水彰彦
永井荷風/斉藤隆夫 深見正博 青年将校 川原信弘
リットン卿 天野陽一 検察官/参謀 池田英冶
伝令兵 長谷川浩司 伝令兵 村澤智弘
山口夫人 佐藤夏木 李夫人./声楽教師 佐和由梨


石路 張野 張沂 朴彦昊 王斌
磯津ひろみ 増田朱紀 平田曜子 岩本やよい 山本貴永 鈴木美帆
光武札子 椎名美幸 間尾茜 吉村晶子



昨日に続き、行ってきました、李香蘭(^^)
本日は母と祖母と一緒に・・できれば、ここに祖父もいて欲しかった・・・な(T_T)
ラストの沼尾さんの李香蘭や五東愛蓮は今日も涙を流しながらの熱演でした。
二人の絆の深さ、そしてこの以徳報怨が意味するものを考えたら・・昨日以上に号泣している自分がいました(^^ゞ
一つ一つの言葉の意味を考えながら見ていると、もう見終わった後はグッタリですわ^^;
というか、こういった作品を2日連続で見るのは、本来ならば避けたほうがいいんでしょうね。
しかし、社会の歴史を改めて勉強しなければ!
・・そして・・正直に言わせて貰いますm(__)m
やはり主役の歌に全く不安を感じないのはとても良いですね・・。
物語にグッと入り込めます(>_<)
素晴らしい舞台を観させて頂きました。
ただ、オペラ座の沼尾さんを今まで観てきた私としては、李香蘭の歌が実はそれほど目立たないことに・・気付いたりもして。
もちろん、李香蘭のリサイタルは見せ場ですけど、もっとたくさん聞きたいな〜・・と思いましたよ(笑)
歌は別として、この作品って、川島芳子の存在感の大きさも目立ちますよね〜。
ある意味、歌だけを見たら、川島芳子役のが見せ場もあるんじゃなかろうか・・とも思ったり。

今日は団体の学生さんらが入っていたので、昨日の初日並にカテコが盛り上がり、幕の向こうで、役者さん達が「どういうふうにする!?」とやり取りしているのが何度も見えて、微笑ましかったです。
私は2公演連続見たことで、すっかり沼尾さんのファンになってしまったようです(^^ゞ
まだまだ荒削りな演技なんだけど、何だか惹かれてしまうんですね〜。
思わず、明日のチケットも取ってしまおうか・・と思いましたもん(爆)
当たり前なんだけど、クリスの時とは、何もかもが違ってて、ある意味そのギャップからファンになってしまったのかしら(笑)


◆2003年『観劇キロク』にもどる ◆『演目いちらん』にもどる



2009年6月13日(土)ソワレ 18日(木)マチネ  李香蘭  四季劇場[秋]




13日(土)ソワレのキャスト表




18日(木)マチネのキャスト表
・・深水さんの1行が抜けてます・・

李香蘭、13日、18日と観に行ってきました(^^) 観劇キロク、まとめて書かせて貰います(−−〆)

高井さんの裁判長や軍人姿を見るのは4年ぶり。 
そして李香蘭の舞台を見るのは1年半ぶりです(意外にこの舞台は頻回に観ている) 
 
何よりも、あのベテランさん揃いのキャストが嬉しい。 
軍人さん達のやりとりなんてゾクゾクするほど。 
いつ見ても、杉本が関東総司令部に乗り込んで、岡本さんや深水さん演じる軍人とのやりとりは息をのむ。
呼吸ピッタリですもんね〜。見惚れていますよ、私は。 
深水軍人のあの上司の考えには絶対服従であり、その考えに疑問すら持つことはないといったあの忠実な姿勢に、
あの穏やかそうに見えてめちゃめちゃ怖そうな岡本さん(って役名で言えなくてスミマセン)・・・うーん、いいな〜・・・(*^_^*) 
川地さんの軍人さんもまぁ怖いこと、怖いこと。その当時、軍人がどれだけえばっていたか分かりますわ。
憲兵さんの時や、政治家に詰め寄る時とか・・目をひんむいて威嚇していますもんね、下手すりゃ白眼になってますもん。
つい演じていると分かっていても、川地さんの人間性を疑ってしまいますわ^^;ほんと、怖い。キャスト表の写真見てビックリです。 
ちなみに、カテコの時に役が抜けないのか、それとも本当に睨んでいるのか(笑)隣の高井さんを怖い目で見ているのが気になります(爆) 
 
18日の時は深水さんがいらっしゃらなくて、枠は抜けたままで池田さんが中心になって埋めておられました。 
関東軍が並んで歌う場面は通常6人のところ、深水さんが抜けて5人でしたね。
おかげで、高井さんが完全に中央になってて、あらあらまぁまぁと♪
このシーン好きの私としてはちょっとさみしいけれど、仕方ない。
溥儀に詰め寄るところとかも5人でした。
岡本さんと芝さん(やっぱり役名で言えない(^^ゞ)とのやりとりは、池田さんになってました。
深水さんと同じ演技をされてましたね、急遽変更になったのかな〜・・。何か御病気とかではないといいですが・・。
池田さんもとってもお上手で李香蘭には欠かせない方なので、十分です。 
 
林さんの弁護官もほんと安定されていますよね、通信員の時も声がよくあんなふうに出せること!といつも感心してしまいますわ。 
 
密かにアンサンブルながらもベテラン揃いの皆さんが、役を演じ分けてそこらじゅうに出ているのを見るのが、この舞台の面白さでもあったりします。私は^^; 
ほんと、大河ドラマのようというか、2時間ドラマのようなキャストというか(笑)私にはたまらないです(^v^) 
。。何だか物語自体の感想よりキャストの感想で申し訳ないですけど。 
 
そんな中、高井さんまで出ているなんて♪♪目のやり場に困るよ・・・いやいや、目が二つじゃ足りないよ。 
実際のところ、4年前に見た時は立ち見だったので、まともに見ているのは6年前まで遡ることになるようで。 
でも覚えているポイントは今も健在で嬉しかった。 
・裁判長の椅子に対して高井さんの体は小さい 
・裁判長の声がよく響き、空気を変える 
・軍人の時は体に対して衣装が大きい 
・軍人ダンスはとてもはりきって見える 
・ダンスの中にファントムのような手つきを感じる 
・軍人の時の目が怖い 
・ひときわ声がよく響く 
・満州国建国〜〜♪と上手にはける瞬間、ニヤッと笑ってガッツポーズの顔がたまらない(爆) 
・セリフも妙に(失礼)響く 
・渇舌が・・あまり宜しくない 
 
そんなこんなで言い出せばキリはないんですけど、今回拝見したことで以前見たものが蘇りました。 
以前と比べて・・というところを書けば・・そうですね〜。 
まず13日に一番感じたのが、裁判長の時の歌声が記憶に残って声よりも、冷たく硬く響いているように感じたこと。
もっと、柔らかく、また声も太く大きく聞こえていた記憶があったので、違和感を感じてしまいました。 
こんなファントム声で歌われていたっけ?と。 
声量に関して言えば、林弁護官が声をかぶせた時に、林さんの声に負けていてビックリ。更に秋さんの愛蓮の声が更にかぶって、アレレと。 
高井さんの裁判長は舞台の一番後方なので、まともに聞けば一番小さく聞こえるんですけど、ちょっと音響さん頑張ってください^^;と思ってしまった。 
でも18日に見た時はそれほど思わなかったので良かったんですけどね。 
まぁ声に関しては、18日一緒に見た友達が、4年前に種井さんのデビュー日にあたって、高井さんの裁判長は見たことがなかった友達だったんですけど、
舞台見終わった後、「やっぱり声はずば抜けているし、さすがだと思ったよ」と言ってたので、私が妙に意識しすぎだったのかもしれませんね。 
 
表情とかはぐっと深まって、とてもいいな〜と思いました(^^) 
「満州国建国〜♪」のニヤッとされるところが、以前とってもツボだったのは、そこが一番表情が出るところだったってのがあるんです。 
でも今回は何処もかしこも、どの役を演じておられるときも、表情でも演技をされていたように思います。 
裁判長の時も、検察官や弁護官、民衆の訴えにしっかり耳を傾けておられるように強く感じたし、軍人さんの時も、一つ一つに反応されておられました。 
4年前とか6年前だってもちろん演じられていましたけど、より深まっておられたのでは・・と思います(^^) 

 
何にしろ、私のとってはファントムの次、カヤパに並んでぐらい好きな役なので、数年ぶりに見られたのは本当に嬉しい!! 
行けるのであれば、もっと東京には行っておきたかったです。 
 
それにしても、玲子さんや濱田さん、芝さんの演技は本当に役を生きておられますね〜。 
見るたびに惚れぼれします。何度演じても、ご本人も飽きることはなく、課題を見つけては追求されておられるんだろうな〜・・・。 
見る側も常に新鮮な気持ちで見れる気がしますもの。 
 
今回デビューされた秋夢子さんの愛連もとっても良かった。 
五東さん好きの私ですけど、秋さんの愛連も違和感なく受け入れることが出来た。
五東さんの演技をされているからだと思うんですけど、それでも秋さんらしさも出ておられる気もして。 
というか、秋さんは目力も強く、歌い方も節々がしっかりある感じなので、強い女性には感じますよね、川島芳子でもいいんじゃないかと思うぐらい。 
俳優としてはずっと先輩である玲子さん相手でも、「香蘭は私の妹」と言うセリフがすんなり入ってくるぐらい、
お姉さんであり、香蘭を守る立場であることが明確に見えていたと思います。 
まぁそれだけ、玲子さんも愛連との関係が崩れないように演じられているからでしょうけど(^^) 
 
濱田さんの川島芳子は・・ほんと言うことないです。 
というか、あれだけ自由自在に歌えるのも凄いです。 
終わった後の拍手も一際大きいのが納得しますもん。 
 
李高覧を見ると、異国の見て、更に時代背景や異国と関連するところを調べたくなりますわ。 
ほんと、こういったミュージカルで戦争ものを見ると、スムーズに歴史が頭に入りやすくなるので助かりますね(笑) 
パンフを広げて、また歴史を勉強しなければ・・・^^; ・・ずっと言っていることだけれども(恥ずかしい)
 
 
本当に、再び高井さんの軍人姿や裁判長が拝見出来て良かったな〜☆ 
DVDも高井さんであったら良かったのに!!と思いつつ、種井さんの裁判長もとってもいい!!とDVDを見たら強く実感した私・・。 
まっ、今回生の舞台で見れたんだから、ヨシとしよう!!
 (笑) 

それにしても、李香蘭のナンバーって、結構耳に残ります
友達と帰る時、ずっと李香蘭のナンバーが頭でぐるぐる・・友達も同じなので、何度二人で口ずさんだか(笑)
ちなみに、観る前もそして1週間後のソンダンを見る時も歌ってましたからね〜。
名曲揃いってことですね(*^_^*)


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