2002年7月30日(火)ソワレ  オペラ座の怪人  京都劇場

キャスト
オペラ座の怪人 村俊英 クリスティーヌ・ダーエ 村田恵理子
ラウル・シャニュイ子爵 柳瀬大輔 カルロッタ・ジュディチェルリ 種子島美樹
メグジリー 安食智紀 マダム・ジリー 西島美子
ムッシュ・アンドレ 林和男 ムッシュ・フィルマン 青木朗
ウバルト・ビアンジ 半場俊一郎 ムッシュ・レイエ 立岡晃
ムッシュルフェーブル 深水彰彦 ジョセフ・ブケー 澤一考
                     ☆アンサンブル☆

   谷淳三       内海雅智      秋山知子  八田亜哉香   中島さやか
   田井啓       孔大愚       高橋早苗  渋谷美由紀  井田智子
   長祐二       斎藤翔       岡山梨都子  鍋谷明    堀水菜子
   畠山典之                 荒木美保  片岡惠理子  安那瑞穂
村ファントム。とっても良かったです。
疲れてるし、京都は遠いし、しかもソワレ見て日帰りという強行突破だし・・そして村ファントムだし、チケット無駄にしようかなんて、
本気で考えたんですが、行って良かったです。行った価値がありました。
以前見た時より、高井ファントムと比べることが少なかったこともあるかもしれません。でも、それとは別に村さんも調子が良かったんではないのでしょうか。

オークション。
久し振りの柳瀬ラウル。4月ぐらいに見た時は石丸さんと声が似てるな〜なんて思ったんですが、最近の記憶が石丸ラウルの声とのこともあり、
声が全然違うことが分かりました。
石丸さんの声は甘い。柔らかい。人懐っこい。柳瀬さんはそれよも固いです。しっかりした声。

ハンニバル
種子島カルロッタ。私、もしかしたら種子島さんのが好みかもしれません。
今日、何だか力入ってて、鼻息(笑)も聞こえました。チークも妙に濃いっ!!種子島さんの時、私いっつもチークの濃さをチェックしてしまう・・。
半場さんも熱っぽい。
深水ルフェーブル。演技変わりました?台詞回しや動きが、面白くなった。
そういえば、前ほどオークションで力が入らなくなりましたね(^^ゞ

スィンク・オブ・ミー。
う〜ん、ちょっと村田さんお疲れを感じたかも。声は出てるんですが、村田さんの透明感のある声ではないような・・。
ちょっと固くなってました。
5番ボックスに入る柳瀬ラウル。何だか、動きが早い。
ブラーヴォー!!も、佐野ラウルほど激しくありませんが、鼻の下伸びてます(笑)

エンジェル・オブ・ミュージック。
クリスティーヌ・・と呼ぶメグに続いて、ついに登場のファントムの声。当然ながら、村さんです(笑)
初見の安食メグ。噂に聞いてたほど、ひどく(失礼ですね)ないです。
♪なんてすばーらしい貴方。感激したわ〜。
石倉メグに比べたら不安定だけど、こんなものでは?安食メグ。細いですね〜。石倉メグに慣れてたので、背もとても大きく感じる。
スラ〜ッとしてますね(うらやましい・・)。

リトルロッテ。
柳瀬ラウル。クリスの話を聞いてる時、立ち膝になりません。確か、佐野ラウルもそうだった筈。
立ち膝になるのは、石丸ラウルだけですね、きっと。
柳瀬さんの場合、下心はそんなに感じない気がします。
優しげな表情でクリスを見ております。

ザ・ミラー。
オペラ座の怪人。
ザ・ミュージック・オブ・ナイト。

村さんもいい声なんです、ほんとに。柔らかく、優しい声。強弱がうまいぐあいについていて、心地良い声。
馴染み易い声。
声が近くから聞こえてくるような気がします。身近に感じるファントムですね。
以前思った、村ファントムは自分に酔ってるというのも今回は感じさせず、ちゃんとクリスを見ていました。
村ファントムって、ボートの漕ぎ方、とっても弱いですよね。そんなんで、進むんかいっ!と突っ込みを入れたくなる。
歌に集中してるってのが分かります。
♪待て!何をするこいつ〜めっ!!も、いい具合に怒ってました。激しすぎず、弱すぎず・・。
さすがに村さん、うまいっ!と思ってしまいましたね。

支配人のオフィス。
プリマ・ドンナ。
注目していた、柳瀬ラウルは石丸ラウルのように、目立って聞こえるかということ。
結果。目立たない。
何でかと考えてみると、石丸ラウルって声的に微妙に高くて、甘く、聞き取りやすい。
柳瀬ラウルは、声がどちらかいうと低く、アンドレやフィルマンの声とかぶるのでは?!
柳瀬ラウルももちろん、聞き取りやすく、声量もある。
でも、そんなに目立ちませんでしたね〜。
それでも、石丸ラウルのおかげで、ラウルの歌詞は聞き取っていましたが(笑)
目立つといえば、安食メグ。
ちょっと声量がないのか、石倉メグがありすぎたのか、はっきりと聞こえず。
自分的には、よく聞こえた石倉メグが珍しかったのかなと思ったり。
皆で一列に並んだとこは、さすが身長の高い柳瀬ラウル。目立ちます。

オペラ座の屋上。
オール・アイ・アスク・オブ・ユー。
石丸ラウルのようにとろけてしまう(笑)ことはないけど、柳瀬ラウル。真剣にクリスを愛していますね。
1番信用のおけるラウルな気がします。最後まで、守ってくれそう。
ずばり、私がクリスなら(爆)柳瀬ラウルだ!と思いましたねぇ。
聞こえてきたファントムの声に驚いて、泣いているクリスに、両手を広げ「クリスティーヌ!」と叫ぶところ。
柳瀬ラウルは、どっちかというと囁くように、優しさが溢れております。
石丸ラウルは、はっきりと「クリスティーヌ!」と叫びますね。自信が溢れてるように!?

天使像の上のファントム。
やっぱり、村ファントムの演技いいですね〜。悲しみが表立った演技。
弱弱しい声に、全身を使って表す悲しみ。ラウルとクリスの歌声を聞いて、小さく見えるファントム。
その裏返しに、♪これほど〜の辱めを・・の大爆発が生きてます。


この後の休憩に入る時、一瞬にしてトイレに行こうとする方に、いつも興醒めです(*_*)
確かに混むけどさ・・余韻を楽しもうよ〜(~_~メ
)


アントラクト。
マスカレード。
今日は誰を追いかけようと迷いましたが、やっぱり柳瀬ラウル!
熱いです、熱いです!クリスを見る目が!
階段に並ぶんで踊るところも、、柳瀬さん背が高いから、栄えますね〜。
そういえば、ついに立岡さんが踊っているのを見つけました。
肌色の服に黒の(?)の変な仮面をつけてます。
見つけてしまえば、もう立岡さんにしか見れません(笑)
赤いどくろの仮面の中って、いっつも疑問に思うんですが、ほんとに本物が入ってるんですかね〜。
ファントム違うと、体系(爆)が違うくみえるんで、本物?謎だ・・。


支配人のオフィス。
今回ここで、初めて音響ミス(?)にあたりました
ファントムにわざとつかまって欲しいと頼まれるクリスに、皆が懇願するところだったかな。
♪モワ〜ンとカラオケで、マイク近づけると鳴ってしまうような音がしました。
一瞬、びっくりしたけど、それ以降は大丈夫でした。役者さんも目立った動揺はなかったですね。


墓場にて。
村田さんのここの歌声、演技好きです〜(^^)
悲しみを乗り越えて、強くなろうとするのが、本当によく分かる。
村ファントムの声と村田さんのクリス。よく合ってましたが、一心同体になったというのは感じなかったかな・・。
でも、いつもこのシーンは鳥肌が立ちます。
ラウルに向かって投げる火の玉が、今日は妙に強くて、ラウルもクリスも真剣に逃げてましたね。
見てる私も、クリスのドレスに火がつくじゃないかとハラハラ(~_~)
しかし、最後の「宣戦布告だ!!」の時に投げる、火の玉はしょぼかった・・(^^ゞ


ドン・ファンの勝利。
手の色気は感じない村ファントムですが、村田さんに色気が・・(笑)
ここのクリスは少女じゃなく、女ですね。
ドレスをたくりあげるところ・・ヒヤヒヤしました(ーー;)
中身がファントムだと気付いた瞬間、一瞬「あっ」って、叫んだ村田クリス。
良かったです〜。ハッと目を引きましたね。気持ちを裏付ける演技をする、村田クリス・・好きです。

地下の迷路。
以前思った、村ファントム。切羽詰ったのを強く感じないと思った歌声。
今日は、戻りたくても戻れない状態が分かりましたね。
ただ、やはりボートの漕ぎ方が弱い気が。
こここそ、感情に任せて強く漕ぐといいと思うんですが・・こまかい!?


怪人の隠れ家。
ここで、気付いた点を一つ
もしかして、「もはや引けないぞ〜!!」とファントムがオルガンに感情をぶつけるところ。
オルガンの下にある、バタフライみたいなやつ(?)
オルガンの音に合わせて動くのなんですが、これってファントムが下にあるボタンを押して動くようになってるのかしら?!
舞台中央から、オルガンに向かう村ファントムの動きが妙に早くて!
間に合わないと思ったからなのかな?!
今度、見る時注目しようと思います。
ちょっと、ここで気持ちが途切れましたね、私(^^ゞ
3人のトライアングル。ちょっと、微妙に合ってなかったかな・・。柳瀬ラウルが熱かったような・・。
村田クリスの♪悲しみの涙今〜・・の歌い方。いいですよね〜。何だか、以前見た時より、また憎しみが大きくなってる気が(笑)
村ファントムの「えーらーべっっ!!」の演技。いいですよねぇ。
これは以前見た時も思ったのですが、感情が乗ってるんですよね、演技に。
くるっとクリスに背中を向けて、実際は止まるんですが、村ファントムの場合、後をひくものがありますね
止まってんだけど、止まってないというか・・そう見える演技をするんです。
それがファントムの複雑な心を表してる気がします。←ごめんなさい。うまく表現が出来ません。
村田クリスの私の中で1番の好きな演技は、ファントムにキスをするところ(>_<)
熱いんです。深さがあるんです。愛しそうに・・。
ファントムの傷をなでるとこ・・。もっ、もう・・。ラウルじゃなくても、目を伏せたくなります。
そのクリスに対するファントムの演技がまたいい!
ちょっと、手がピクピクなる動きは細かくて嫌(笑)なんですがね。
村ファントム、ちょっと溜めが短い気はするんですが、ラウルの首にかけた縄を切るところは迫真の演技でしたね。
思わず、唾の飲み込んだ(笑)
♪わが愛は終わりぬ〜夜の調べと共に〜〜〜・・
には、ちょっと以前見たハプニングが頭をよぎって、かなりドキドキしたんですがね。良かったです・・。
王座に置く仮面がまたもや、倒れて(?)メグが持つまで、置いてあることが見えませんでしたがね。
しかし、感動しました
・・。


村ファントム
以前見た時より、純粋に堪能することが出来て良かったです。
オペラ座の怪人という物語に浸ることが出来た。これは収穫です。
村ファントムの声は、やわらかいですね〜。
これも、もう一つのファントム像なんですよね。

柳瀬ラウル。
ずばり、この方はファントムが出来る!
声質的にファントムとかぶるっっ!多分、村さんの声と似てるのかな。
♪ALL I ASK YOUで、ラウルが「クリスティーヌ・クリスティーヌ・・」と言った後に、ファントムも「クリスティーヌ・・」と呼ぶところ。
かなりかぶりましたね〜。ファントムの声が響くようになってたかったら、違和感感じない気がしました。
将来のファントム。期待してますっ!

村田クリス。
最初、ちょっと疲れが・・と感じましたが、後半になるにつれ、気にならなくなりました。
村田さんの読みは深いですね、きっと。そう思いました。

アンサンブルの斎藤さん。
密かに気になってる斎藤さん。久し振りの復帰で、見てて嬉しかったです。
結構、重要な位置が多いです、この方。
これから、もっと、斎藤さんにも注目していきたいです。



今回、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、高井さんという言葉を一切使いませんでした。
かなり頑張って、使わないようにしたんです。
まだ公開していませんが、以前の村ファントムを観劇した時の感想が、余りにも高井ファントムと比べすぎで
、ちょっと公開するには問題が大ありだったんです。
今回の観劇中、もちろん高井さんのことは考えてます。
取ったチケットが村ファントムだったことに、かなりのショックを受けたのも事実です。
行くのですら、最後まで迷いました。
でも、今回は上でも述べたように、村ファントムを純粋に楽しむことが出来ました。
前回に比べたら、高井さんと比べることは、かなり少なかったです。
もちろん、高井ファントムよりいいとは、決して思いません。
やっぱり、私にとって高井さんは特別なんです。
村さんが悪いのでないのです。今の時点で、誰のファントムを見ても、私の中で高井さんを超えることはないと思います。
そんな自分なんで、ただの高井さんだったら何でもいい状態になるのが嫌で、村さんのファントムの真剣に見ようと、今回気持ち新たに見ました。
収穫は大いにありました。
これを読んでくださった、村ファントムファンの方。
読んでて、気を悪くされたかもしれません。
でも、村ファントムは村ファントムの良さがあることは確かだと思います。
もし良かったら、村ファントムのファンの方も、掲示板に参加してくれたりすると嬉しいな・・と思います。

また、機会があれば村ファントム見たいですね。
でも、今はやはり高井ファントムを見たいのは確かです(^^ゞ



◆2002年『観劇キロク』にもどる ◆『演目いちらん』にもどる