2002年5月16日(木)マチネ オペラ座の怪人  京都劇場

キャスト
オペラ座の怪人 高井治 クリスティーヌ・ダーエ 沼尾みゆき
ラウル・シャニュイ子爵 石丸幹二 カルロッタ・ジュディチェルリ 種子島美樹
メグジリー 石倉康子 マダム・ジリー 西島美子
ムッシュ・アンドレ 林和男 ムッシュ・フィルマン 青山明
ウバルト・ビアンジ 半場俊一郎 ムッシュ・レイエ 松下武史
ムッシュルフェーブル 岡本隆生 ジョセフ・ブケー 浦田敬二
                     ☆アンサンブル☆

   谷淳三       内海雅智      河合和代  岩木潤子   土屋美音子
   寺田真実      田井啓       高橋早苗  渋谷美由紀  井田智子
   長祐二       斎藤翔        塚谷陽子  佐藤匡子    堀水菜子
   孔大愚                   荒木美保  片岡惠理子  戸田真美
高井さんと、石丸ラウルとの共演(競演)!
この前見たばかりというのに、行って来ました。

いやぁ、前日予約はすごい競争率でした。時計とにらめっこしながら、2時ちょうどに電話。
奇跡的にS席1階でチケットが取れました。しかも、I列ですよぉ(>_<)
で・も、試しにすぐまたかけてみたら、もう売り切れ・・(@_@) まだ、3分ぐらいしか立ってないんですよぉ!!
この前なんて、土曜公演で2時半にかけて、余裕だったのに。一緒に見に行く予定だった友達は見事、玉砕☆
恐るべし、石丸幹二(*_*) 
友達には、「そんなとこで運を使ってはいかんっ!」と言われましたが・・。確かに(^^ゞ

さて、今年何度目だろうと思いながらも、京都劇場に着。
あと、30分もしたら、高井さんと石丸幹二が〜・・!と少し興奮気味な私。
チケットが取れたことに感謝します、神様。

今日は、マチネということもあっておばさまばかり・・。競争率が激しいなんて、思ってもいないんだろうなぁ。
最近、自分の席のそばのお客さんって、結構気になるんですが、よし今日は子供いない。
後ろの数人のおばさんも大丈夫だろう・・。

いよいよ、始まります。
最初のオークションから、目線は車椅子の老人へ。うーん、髭に帽子なんで、佐野さんがやってても分からないでしょうね。
ちょっと、佐野さんより若い感じかな。佐野さんは、いかにも年取ってるっていう不安定な声をだすけど、石丸ラウルはきれいな声を
残した感じです。まぁ、隣の人は石丸ファンだね。オペラグラスが動く、動く・・(^^)

ハンニバルも、相変わらず豪華です。
縄(?)を持っているダンサーは斎藤さんだね。前分からなかったけど、今日見て確信しました。
ちょっと、半場ピアンジ、声が微妙に不安定なとこがあったかな。
この前見た、アンサンブルのこそこそ話、今日はまた違う事をしゃべってた。
象の中に入っている人も、この前はトランプでばば抜きみたいなことしてたけど、今日はトランプをしきってました。
もう、細かい演技がリピーターにはたまらない(^_-)

クリスティーヌが唄う中、5番ボックスに注目してたんですが、佐野さんとはまた違う感じで、まずセットが揺れてない。
佐野さんだと「ブラボー!!」って言った後も興奮した感じで、クリスを見ますが、石丸さんは言った後、我に返ったように、
すぐアンドレ達の方に向かって、あー、ゴメンゴメンって感じです。うーん、あくまでスマート(笑)

さて、石丸ラウル、高らかな笑い声で登場!
はい、輝いてます。観客の目もかな。貴公子ですわ。茶髪も似合ってらして、クリスティーヌに声かけるのも自然。
下心も見えないスマートな感じ。ひざまずくとこななんて、石丸さんがひざまづいてる〜って感じです(^^ゞ
クリスティーヌの、やりとりを聞くとやはり強く感じてしまう、沼尾クリスですが、優しい石丸ラウルは包み込んでます(>_<)
何だか、最初から石丸ラウル輝いてるんで、私高井さんのことが心配で・・。負けるな高井さん!

ついに、高井さんの声が聞け、鏡に顔が写るとこでは、相変わらず脈拍早くなりますわ。
鏡越しに見られている、クリスが本当にうらやましい・・。
そうそう、ラウルが楽屋からいなくなったクリスに驚いて「エンジェール!」っていうのは、自然でしたね。
っていうか、石丸さん全体的に自然なの。もうさすがですわ。

ミュージック・オブ・ザ・ナイトの高井さんは、ほんといい声です。うっとり・・。
お疲れも感じさせず、私が望む仮面を外されたとこでも、絶叫して怒るバージョンで嬉しかった。
これで、呪われろーってのも絶叫っだったら・・。
以前見た時の、あの鳥肌が立つぐらいの、怒りが忘れられない私なのです。
いつも、気になるのが「業火に焼かれた・・」のとこ。ここはクリスのほうに向きを変えて、唄い始めますが、微妙に間を持て余してるような
気がするんですよね。もうちょっと、遅く向きを変えれば・・って思ってしまいます。
とは、言ってももう私はいつも高井さんに釘付けです。クリスじゃないけど、ユラユラします・・(^^ゞ

支配人のオフィスはまたしても、青山フィルマン、新聞投げ失敗。直線じゃなく、曲線を描いて飛んでいってました。
またもや、石丸ラウル登場。かっこいいねぇ・・。やっぱり。
なんで、あんなにタキシードが似合うのか・・。石丸さん自身が品をかもし出していますもんね。
アンドレ達とのやりとりも、高飛車さを感じないんですよね。何だか、優しさのオーラが出てるんです。
7重唱も、何だか石丸ラウルに注目しすぎたのか、えらく声が聞こえ、何を言ってるかよく分かりました。
初めてです。ラウルの声・・っていうか、一人の声がこんなに聞こえたのは。
あと私、高井さんのセリフみたいなとこって、実は好きなんですけど、高らかな笑いもいいです。

プリマドンナのとこは、心配そうにクリスを5番ボックスから見ている、ラウルをはじめて見てましたわ。
もちろん、アーチの上から、叫んでいる高井さんにはもっと注目してますけど(笑)
まわりが、上を見ないんでほんと、恥ずかしいけど、見逃すわけにはいきません。さりげに、目があったと勘違いする時もあったり・・(^^ゞ
役者やってる、高井さんって感じですよね。手を振ってしまいたいわ。

オペラ座の屋上、オール・アイ・アスク・オブ・ユーはもう、石丸ラウル・・・・甘い!
泣いているクリスに、両手広げて「クリスティーヌ!」って言ってるとこなんて!観客の半数以上が、自分がその胸に飛び込んでいきたいと
思ったのでは・・(^^)
もう、優しさ、包容力・・。ほんと魅力あふれるラウルですわ。
そりゃ、ファントムも嫉妬に狂いますわ。
隣の人が、ラウルとクリスのキスをしっかり、オペラグラスで見ていたのには苦笑しましたが。学生じゃないんだから。
ほんと、焼けてしまうシーンでした。

その後の高井ファントム。かなり怒ってました。当たり前ですわ。あんなん見たら。
声も裏返ることなく、安心して聞けました。高井さんでたら、石丸さんなんて、見てませんから。
散々、石丸さんを誉めていますが(笑)
ファントムの怒り爆発で、シャンデリアが落ち、休憩に入りますが、場内が一瞬静まり返ってるのが私は好きです。
高井さんの声に圧倒された結果だと思ってますからね。

うん、高井さん。石丸さんに負けてはいません!
若造なんかに負ける筈ないです。
っていうか、私なんで2人を勝負させてるんだか・・(笑)

2幕目。
マスカレードな石丸ラウル、1度は見たかったんです。踊ってるんですよ!石丸幹二がっ(゚o゚)
もう、いつか見たパンフレット、CMって感じです。
笑顔、笑顔、笑顔!愛しいクリスのそばで、踊ってますわ。リフトも難なく成功してました。
しかも、その後も、あー成功して良かった・・っていうのを感じさせないんですよね。
何度も言ってますが、自然なんです。
骸骨のお面をかぶった、ファントムですがあれは本物なんでしょうか?!
高井さんにしては、少し痩せてるし(爆)、若い感じ(爆)がするんですよね・・。

支配人のオフィスは飛ばして・・。

最近好きなシーンである、墓場にて。
このシーンって、ファントムとクリスがナンダカンダと絆みたいなものが出来ていると感じるシーンですよね。
ファントムが、久し振りに優しい声で唄い、手を求めあうシーン。私、このシーンつぼです。
途中で入ってくるラウルが邪魔で仕方ありませんもん。例え石丸ラウルでも!
いっそのこと早めに連れていっちゃってって思います。
あと、足場の悪そうな階段を行き来する高井さんが、滑らないかいつも心配して見ています。
ここで、滑ったりしたら舞台台無しですからね。そんな失敗を高井さんにしてほしくないんです。
高井さん自身も怪我をしたら、それこそ大事なんで。
ほんと、ここでもうファントムとクリス、ひっついてほしい・・(ストーリー変わるけど)

ドンファンの勝利は、ピアンジ扮するドンファンに入れ替わりますが、ここも好きなシーンなんです。
カーテンを開け閉めして出てくる、黒いフードを被ったファントムですが、
さりげにカーテンの開け閉めで失敗しないか気になってしまう。どうも、過去に閉まらなく(?)なったことがあったらしい。
私なんかは、高井さんの声ラブなんで(^^ゞ、入れ替わったことが分かるんですが、初めて見るお客さんはピアンジだと思ってますよね。
クリスティーヌと同じで。
ドンファンの勝利という劇の歌(もちろんファントム作)を借りての、ファントムからのクリスへの告白ですが、ここは見ていても
本当にドキドキしてしまいます。さりげに、クリスを触りまくって(笑)る割りには、クリスの顔がそばにくると、動揺してそっぽを
向くファントムですが、最後には手を離さない。そこで初めてファントムだと分かるクリスですが、もっと前から予感はしていたように
感じます。このシーンは色んな意味で切羽つまったものを感じて、いつも動揺しながら見ています。
また、黒のフードを被っているんで、手しか見えない分、その手が色んなことをを語ってるんですよね。
ファントムは仮面を被っているんで、顔で表情は見えにくいです。歌でまず表現、第2は手で表現ではないでしょうか。
最後は、オール・アイ・アスク・オブ・ユーの歌で、ファントムの激しい愛を告白するんですが、ラウルとは全然違う印象を受けますよね。
ほんと、激しすぎる愛。魂に響く告白。命がけのようなものを感じます。
それが恐ろしくて、クリスは仮面を取ってしまうのか・・・・・・。いつも考えさせられます。

再び怪人の隠れ家にボートに乗ってくるファントムとクリスですが、ここのファントムの声って、何ともいえないような恐さ、もうあと戻りが
出来ないような雰囲気がびしびし伝わってくるきます。今まで、劇中に聞いたことのないような声なんですよね。
自分の激しすぎる愛、行動に気付きながらもクリスとラウルの愛し合うのを許せないファントム・・。

服の袖が破けたラウルが、隠れ家に何とか行き着きますが、そんな石丸ラウルは苦労してやっと着いたってのを、ちょっと感じないんですよね。
顔が良すぎてっていうか、必死さがあんまり伝わらなかったです。
でも、クリスをファントムから取り返したいってのは声を聞いて十分伝わってきました。
高井ファントムも、引くに引けない、何が何でもクリスをっていうのがとっても分かりました
3重唱では、高井さんが石丸ラウルに負けないかと変に意識して、聞いてしまいましたが、余計な心配でした。
それよりも、こんとこでも勝負させてた自分が嫌ですわ(*_*)。

首を吊られそうなラウルをの周りでファントムが近づいてくるのを引き止め、祈るようにラウルを助けることを願いクリスが意を決して、ファントムに近づきキスをしますよね。
ここで、いつも段取りというか、気持ちがついていってないなぁっ・・って感じていた沼尾クリスですが、今日はとても
良くて、思わず涙が出そうでした。
石丸ラウルの場合、ファントムとクリスのキスを最初は、まばたきもしないで見ますが、2回目のキスの時は見たくない・・っって感じで顔をふせて
おりました。
高井さんは、何だか溜めみたいなものがでてきて、キスされた後の心理状態がとても分かりやすくなってきたと思います。
ここのファントムの動きって、何度見ても、ほんと唾を飲み込むこともできないぐらい緊張して見てしまいますよね。
何ともいえない感情が、全身に伝わるのを感じます。

いやぁ、やっぱり私は「オペラ座の怪人」=高井さんが好きなんだとつくづくおもいました。
何だか、最後のほうは全然レポになっていませんでしたね。すみません。
こうやって、書いていると感情が見ている瞬間にいっちゃって、書き終った後は、また見に行きたいっていうふうになっちゃいます。

最後に短く今回の感想をまとめて・・。
石丸ラウルについて
1・かっこいい(笑)
2・CDと一緒の声に感動
3・マスカレードの石丸ラウルに感動
4・石丸ラウルは気品と優しさに満ち溢れている
総評  自然なラウル さすがです。

正直、石丸ラウルが出ていると注目してしまい、見るバランスが崩れるんですが
石丸さんご自身は、目立つような演技はされてなく、ラウルに徹してらして
さすがだなぁと思いました。
ただ、石丸さんらうるになってから、この時3日目。まだ、探ってる感じかなとは思いました。
無難な演技のような・・。そのうち、石丸さんも演技が変わってくるでしょうね。
いい意味で遊びが入ったり・・。いつまでいらっしゃうか分かりませんが、もう1回は見ておきたいです。

最後石丸ラウルが出てきたとき、のカーテンコールの拍手の大きさにはびっくりして、高井さんが心配になった私ですが
問題なく、拍手喝采を浴びておりました。

なんだかんだと高井さん大好きな私ですわ!



◆2002年『観劇キロク』にもどる ◆『演目いちらん』にもどる