2004年2月26日(木)マチネ  オペラ座の怪人  福岡シティ劇場

キャスト
オペラ座の怪人 高井治 クリスティーヌ・ダーエ 村田恵理子
ラウル・シャニュイ子爵 内海雅智 カルロッタ・ジュディチェルリ 種子島美樹
メグジリー 荒井香織 マダム・ジリー 西島美子
ムッシュ・アンドレ 林和男 ムッシュ・フィルマン 青木朗
ウバルト・ビアンジ 石井健三 ムッシュ・レイエ 長裕二
ムッシュルフェーブル 深見正博 ジョセフ・ブケー 宮本力
アンサンブル
港幸樹 寺田真実 平野万里 大前さおり
畠山典之 木下出 近藤照美 遠藤珠生
佐藤圭一 西尾健治 渋谷美由紀 山下美紀
才加志実 堀水菜子 鷹栖千香
種市万里子 古屋敷レナ
横山舞衣 藤田美和子


高井さんのファントムは見れないだろうと思っていたこの日。
運が良いのか、高井さんには申し訳ないのか^^;、自己最多となる13週目を見ることとなりました。
先月見たのが23日でしたから、約1ヶ月振りとなるオペラ座観劇です。
今回もまた友達2人を引き連れて観てきました(^^)

私がまずこの公演を見るに当たって考えていたのは、まずは高井さん・・お疲れじゃないのか?!
そして、つい最近行われたリハ見トークを思い出してしまい、ファントムの向こうに高井さんを感じてしまうのではないか・・・ということでした。
もちろん、友達の反応も気になっていましたよ〜、だけどそれより自分の思いが先!!って感じだったかも(爆)
だって・・見たくて見たくて待ちに待った観劇日でしたから(笑)

率直に言いまして、ビックリするほど、完成度が高いファントムでした。
お疲れかな〜?と思っていた私の心配はよそに高井さん、ファントムそのものに成り切ってました。
声もバッチシ出ていたし、演技も繊細でいて激しく、隅々まで神経が行き届いていたように思います。

最初のミラーシーンから、ある意味のけぞりました(^^ゞ
だって・・「♪私の宝物に〜・・」の「わ」から激しかったですもの。今日、飛ばすんですか!?みたいな(笑)
隣の友達の反応なんて全然気にせず、最初から見入ってしまいましたね。

ミュージック・オブ・ザ・ナイト。う〜む、今日は何だかいつもより艶かしい・・。
クリスティーヌにまとわりつくような演技に声で・・ドキドキ。
切実に全神経をクリスティーヌに向けて、愛を発散しておりました。
手がね〜・・百も承知だけど、綺麗なんですよね。
ユラユラ、手を見ただけで、ドキッとしてしまうように、スーザンケイの「ファントム」を思い出しましたね〜。
・・あなたが動くだけで、官能的な気持ちになるわ(ーー;)だから一つ一つの演技にこちらも全神経を向けてしまう・・。
後で思ったのですが・・そうだよね。リハ見で手の動きには自身があると言われていたんですものね(-_-;)
声のほうもビックリするぐらいに、緩急自在に操っておりまして。正直、13週目にしてこの声が出せる高井さんに心底ビックリ。
私が思う以上に、相当、役に集中してるんでしょうね。疲れを吹き飛ばしているんだわ。
『13週目』ということを忘れさせてくれるようなミュージック・オブ・ザ・ナイトで、もう今日はスタンディングしようとこの時点で決めました(笑)
そのぐらい私には感動的なミュージック・オブ・ザ・ナイトだったな〜・・。
正直ね、全幕を通して、今日の一番は?と聞かれたら、ミュージック・オブ・ザ・ナイトだった気がします♪
官能的な演技に飛ばし気味な歌声!う〜ん、最高☆(笑)

天使像の上は少し天使の腕に邪魔はされましたが、席的に近くで見られたので満足、満足。
裏声綺麗に出ていました〜。ちなみに友達はこの後の休憩時に「クリスティーヌ・・クリスティーヌ」と2回繰り返すところが良かった・・と(^^)


私1幕終了時に言った言葉が・・・「スタンディング、しましょうかね(何故か敬語)」でした(笑)
観劇中にほとんど忘れていた友達達の存在^^;感想を聞いて見ますと・・
まず2人から出てきたのが、「今日のラウルの人、納得出来ない!」(*_*)
「最初、♪あれはクリスティーヌ!と出た瞬間、ありゃ!?と思ったと」←大暴言。
・・ははっ(苦笑)実は今回の友達、京都で1度見ているんですが、そう・・忘れもしない、ファントムの高井さんよりラウルの柳瀬さんに心を奪われた人達なんですね〜!!
だからね。ラウルには異常な期待があったんですよ。
多分、内海さんはお気に召さないんだろうな〜・・と思っていたら案の定(ーー;)
ちなみに彼女達は全く持って好みの問題でして、決して内海さんが悪かったわけではないのであしからず。
最初に書こうかと思いましたが、今回の友達。先月一緒に行った友達とは違ってですね。
『いい男を探そう!!』が一番の目的で見ていますから(爆爆爆)・・すみません、こんな友達と観劇して(-_-)←誰に言っているんだろう、私。
だから、言葉に出てくるのはアンサンブルの人だったりするんですよね。「象の横に立っていた人!」とかね・・ハハッ。

そんなことはともかく、しっかり聞きました、高井さんのこと(笑)
「やっぱり声はいいね〜☆」ヨシヨシ♪
「すごい迫力だよね〜!」ヨシヨシ♪
「・・でも私には無理。手に注目しろと言われたからよく見てたんだけど、あの手の動きは気持ち悪い(ーー;)」と(爆)
苦笑いしながらも、必死にフォローはしていたんですけどね。
もう片方の友達は、いやあれがいいんだって!クリスティーヌが羨ましかったもん!」と言っていたんですけどね〜。
更に「クリスティーヌ、本当に声が綺麗だよね〜」とうっとりした目で言ってました。
私が長い間演じているから、疲れてるかも〜・・なんて始まる前に言っていたものですから、
「疲れているとは全然思わなかったよ〜」とも聞けました。
2人とも共通しているのは低音好きですから、基本的に声自体は大好評なんですよね。

私自身はとにもかくにも、「あぁ、もう1幕終わっちゃた・・」との思いもあったり、
飛ばし気味な高井さんの演技に2幕への期待が高まっているのでありました☆


2幕。
マスカレード。丁度1年前に彼女らと見たとき、ラウルの柳瀬さんに魅入っていたんですよね〜、ニヤケタ顔で(笑)
内海さんへの反応の低さといい、今回のマスカレードはどう見ているんだろう・・とちょっと思ったり(^^ゞ
最初出始めに見たときには、表情が硬かった内海さんでしたが、最近は笑顔も自然に出るようになって・・・少しでも内海さんのことも気に入ってくれるといいんだけどな〜・・となぜか私、内海さん親衛隊のように見ていたマスカレードでしたね^^;
メグの荒井さんにも注目していたかな♪1幕での歌声の良さ、ダンスの良さで魅了された分、マスカレードの演技も好感触でした!
ほんと、歌上手いですね〜。ちょっとダンスが固いといえば固い気もしますけど。
そして、赤いファントム登場でやはり思い出すのは・・リハ見の高井さんなのでした(爆)
・・何故か、セーターと間違えたジャージ姿の高井さんを思い出すのさ〜(笑)
これは最後の最後で歌詞を間違えた村さんと同じぐらいに、トラウマに今後なるんでしょうね(^^ゞ

それにしても。1幕といい、2幕といい、どうしても気になってしまうのは石井ピアンジの細かい演技ですね。
歌声は声量のある半場さんのが好きなんですが、あの嫌でも注目してしまうコミカルな演技をされる石井さんも捨て難い(笑)
半場さんは何だか、野望に溢れている気がするんですが、石井さんはカルロッタにいつまでも尽くすような感じがするんですよね〜。

去年見た時から1人の友達も気に入っている墓場にて。
・・・あぁ、うっとり。村田さんの少女から大人の女性に移り変わるのが分かる演技、私大好きです。
高井さんと村田さんのぴったり同化する歌声はもうたまらなく好き!
やはり村田さんが戻られて間もないとはいえ、京都では1番多く共演されたお二人。
心と心が結ばれるファントムとクリスがそこにありました。高井ファントムの声が柔らかくてね〜・・。(思い出してます、今(>_<))

ポイント・オブ・ノー・リターン。
今回の友達にも注目しろ!と言っておいた高井さんの見せ場(笑)
高井さんの手の演技を気持ち悪いと言った友達にはある意味辛いかもしれないけれども(-_-;)
・・・・は〜〜っ。
もはや何も言うまい。
情熱的な演技だった。と一言だけ言っておきます。
そういえば、荒井さんのメグは凄い叫び声をあげられますので、本当に鬼気迫るものを感じました。


クライマックス、再び怪人の隠れ家のシーンとなりますが、いつもの如くレポはロクに出来ませんね〜(苦笑)
先回と同じく、縄をかけられた内海さんの歌声が少し大きすぎる^^;という違和感は感じたものの、
今回は高井さんも結構激しく歌われていたので、まぁバランスとしては良かったでしょうか。
正直、少しだけ段取りを感じていたここ最近の観劇とは違って、
今回は段取りを感じさせない、ファントムとして今苦悩しつつもクリスティーヌへの愛を貫いている姿が見れました・・(T_T)
♪もはや引けないぞ〜・とピアノの上に顔をねじ伏せるところは本当に悲しくて・・。戻ることが出来ない辛さが滲み出ていましたね。
それを受けるクリスティーヌの村田さん、今日はファントムに想いを寄せたの演技だったと思います。
いつになく、ファントムへのキスが包容力に溢れていて・・。隣の友達、号泣でした。私もほんと心で泣いてました。
そう、その前のクリスがファントムに祈るポーズをするところ、
今回の席から舞台を見た角度のせいか、クリスが投げ捨てたヴェールと祈るクリスが重なって見えたんですよ〜!
・・・だから。その後でヴェールをクリスのように包むように抱えるファントムが本当にリアルに見えて・・。
その前である、指輪を返しに戻ってきたクリスティーヌへの「I LOVE YOU・・・」は美しく悲しかったですね・・。
この「I LOVE YOU」に込めた想いがまさに表現される歌声。高井さん、絶品です(T_T)
ヴェールを包み込む時・・・一瞬微笑んでましてね〜・・・。
たまりませんでした。


官能的で情熱的で繊細で・・。エリックそのものがいましたね。
あ〜ん、良かったよ〜〜〜(>_<)


今回不思議にまた見たい!っていうより、妙にすがすがしい気持ちで・・
大満足出来る舞台ってこういうのを言うのかな・・とちょっと思いました。
福岡で高井ファントムを見るのは最後かもしれない!という気負いもなくなっていて、ただ単純に純粋に見れた舞台で良かったと思います。
幸せでした。

スタンディングも何のためらいもなく出来、今日頂いた感動に感謝する気持ちで拍手することが出来ました。
目が合うかな?とか、恥ずかしいな^^;とか、そういったものを越えた気持ちでしたね、スタンディングしてた時。
今日の舞台が見れて、本当に良かった!!


友達も、初見のときとは違った思いで見れたようで、感動もひとしおだったようです。
ファントムを中心とした歌声、愛の深さ・・号泣していた友達は最近仕事で本当に疲れていたので、かなり癒されたようです。
最後まで高井さんの官能的な表現を受け入れれなかった友達も、それなりに魅せられていたようだし。
面白いですね、先月一緒に見た友達とはまた違った反応が聞けるのも。


しいて不満を言うならば・・観劇後、オールナイトで飲み歩き楽しむつもりだった私達ですが、
仕事で精神的にも肉体的にも疲れて切っていた友達が早くも酔いつぶれ、私自身叫ぶことも出来ず(これ重要^^;)。
結局、3時ごろにはホテルで就寝したことでしょうか(笑)
でも・・私達3人にとって、私にとって有意義な時間を過ごせたことに本当に感謝の気持ちでいっぱいです☆

ありがとう高井さん、またいつの日か。


おしまい。


*キャスト別の感想も書こうと思いましたが、今回はあえて止める事にします。
掲示板の書き込みに要約があるので、そちらも宜しければ見てみてください(^^) →






















掲示板に書くレポというのは観劇直後なことが多い為、意外に1番純粋な感想だったりしますよね。
観劇キロクと掲示板に書いたレポに違う点があるかもしれませんが、人間時間が経って変わる思いもありますから・・・気になさらないでくださいね^^;


■観劇直後の書き込み(2月26日)

あまりにもツボに入った素晴らしい舞台だったので、思わず顔を出してしまいました(*^^*)
友人達がそばにおりますので詳細なレポは出来ませんが…少しだけ☆

高井さん、13週目だということを感じさせない歌声で友人共々、うっとり(T_T)
正直ね、今回は疲れを感じてしまう声を聞いちゃうのかな?、もしくは観る私自身が妙に甘い見方をしちゃうのかな〜…なんて思っていたのですが、それは大変失礼な話でしたよ(^^ゞ
高井さん、どちらかいうと飛ばしてました。
力強い歌声に官能的な演技に友人の一人は癒され魅せられ、もう一人は逆に官能的過ぎる!(いやらし〜(爆))とタジタジになってましたよ(笑)

私自身はこれが最後の観劇だったとしても大満足出来る舞台で、本当に今更ながら惚れ直しました…(>_<)

しっかり今回も友達と一緒にスタンディング♪
隣の友人は大泣きで…

何度観ても感動をもらえるのって素晴らしいですよね。
高井さんのレポだけになってしまいましたが、私は今非常に幸せです〜!!

最終的に屋台で叫ぶのは確実ですわ(笑)
高井さん、ありがとう…



■福岡から帰ってきた時の書き込み(2月27日)

今さっき、福岡より帰って来ました(^^)
肌寒い2日間ではありましたが、観劇に観光にととっても充実した2日間でしたね〜。

昨日携帯から書き込みさせて貰ったように、高井さん、全く持って疲れは感じませんでした。
役への並々ならぬ集中力で、疲れを吹き飛ばしているような感じさえしましたね。
リハ見のレポの影響で、素の高井さんを舞台中も思い出してしまうかも!とも思っていたのですが、それすら忘れて、ただただ没頭するように見てしまいました。
プロの方に失礼かもしれませんが、高井さん凄いですね。本当にうまくなられたんですね。
つくづく今回の舞台を見て思いました。

なんだか今回の舞台は一言で言うならば、官能度が非常に強いファントムでした(ーー;)
ここに来て、こんなにクリスティーヌをなめまわすように(!)まとわりつくファントムが見れるとは思いもしなかった・・。
昨日のレポにも書きましたが、片方の友達は真剣に手つきや仕草にある意味怒ってまして(苦笑)
「いやらしすぎて、私には無理!!」って(^^ゞ
逆にもう片方の子は、「いや、それがいいんだって!!!」と力説(笑)
「確かにクリスティーヌを触るところは凄かったけど・・」と一言ついて(爆)
でも二人とも共通した意見は、『でも声は本当に素敵!!』でした。
実は今回の友達、京都でも高井さんのファントムを見ているんです。
でも、前はあれほど手や演技に官能的なのは感じなかったな〜・・って。

回数を見ている私でも思いますが、高井さんどんどん艶かしくなっていますよね。
あの色気はどうやったらあんなに出てくるのでしょう・・。ほんと不思議です。
リハ見を見られた方なら誰でも感じるんでしょうね^^;

村田さんのクリスティーヌはまだ演じられて間もないこともあってか、音が少しふらついているかな?と感じるところもありましたが、やはりファントムへの愛を感じる演技をされますよね〜、友達も絶賛してました。

そうそう今回、クリスティーヌのヴェールを抱える時、一瞬ファントムが微笑んだように見えたんです。
以前もそういった演技を見たんですが、久し振りに今回そういった表情が見れて、すごく感動しましたね。

内海さんも続投が続いているわけですが、こちらもお疲れを感じない歌声に演技で、見る度に魅力を増していますよね。
3人の演技のバランスが非常に合っているなぁ・・と感じる舞台で良かったです。

そうそう、初見となった荒井さんのメグ。
とても良かったです、違和感が全くない!
歌もとってもお上手で、ダンスはどっちかいうとキビキビされているんですね。
すごく好印象でした。
アンドレの林さん。何だか調子が悪かったのでしょうか。
歌声に切れがなくて・・今回の友達も林さんを注目して見ていたこともあって感想が聞けたのですが、あれ〜?何だか元気がなくない!?と見抜いて(?)いました。

それにしても・・高井さん。自己最多となる13週目でこの歌声ですか(@_@)
う〜ん、高井さんには酷ですが、いけるものならずっと演じて頂きたいな・・。
最後だとしても満足出来る舞台だった・・と言いながらも、やはりまた見たくなるのは当たり前なわけで(^^ゞ

実は、中州の屋台で叫ぶことが出来なかったんですよ(笑)
友達が先に酔い潰れてしまって、叫んでる場合じゃなかったので^_^;
私としては大声で叫んで川にでも飛び込みたいような心境だったんですけどね(爆)
次回があるのであれば、必ず叫びたいな・・と。




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