2003年1月25日(土) ソワレ  オペラ座の怪人  京都劇場

キャスト
オペラ座の怪人 村俊英 クリスティーヌ・ダーエ 村田恵理子
ラウル・シャニュイ子爵 鈴木涼太 カルロッタ・ジュディチェルリ 河合和代
メグジリー 秋本みな子 マダム・ジリー 横山幸江
ムッシュ・アンドレ 林和男 ムッシュ・フィルマン 青木朗
ウバルト・ビアンジ 石井健三 ムッシュ・レイエ 松下武史
ムッシュルフェーブル 深見正博 ジョセフ・ブケー 須郷裕介
☆アンサンブル☆
佐野正幸 内海雅智 井田智子 岩本潤子
三原康志 田井啓 中島さやか 笠井真由美
長祐二 末谷満 高橋早苗 中川愛子
才加志実 池田さやか 鍋谷明
堀水菜子 安食智紀
野村仁美 安那瑞穂


村さんのファントム。きっと京都では今回が最後になるでしょう。
でも、今回見れて「本当に良かったわ・・」←マダム・ジリー風(゚o゚)「あの方も悔しがるでしょう・・・」(爆)
高井さんでないことに最後まで諦めれなかったんですが、経験を積んでおられる方は違う!悔しいけど、高井さんに学んで頂きたい・・と思う箇所もちょこちょこありましたね〜。
村さんの良さをたくさん知ることができた、価値ある観劇でした。
まずはファントム以外のキャストから。

杖の音やセリフ回しに違和感。これはピアンジも一緒。
さすがに二桁回数を見ていますと、ちょっとした台詞回しや間に、動きを無意識に覚えちゃっているらしく、役者さんが変わるとすごく違和感を感じてしまうんですよね(笑)
今回は横山マダムに一番、違和感を感じていましたね。杖の突き方が弱い事と、杖を叩くタイミングが早い。そしてセリフを言うのも早い。
どうでもいいことなんですけどね〜(^^ゞ
一番違うのは怪人からの手紙を読むところ。西島さんは怪人の声が聞こえても、口パクしていますが、横山さんの場合はしていません。
無言のまま、動かれています。
正直な話。秋本さんも横山さんも、まだ復帰されたばかりということもあり、こなれていない。
まだ役を生きていないかな・・と。
だから、ちょっとした物腰がさまになっていなくて、気になったかな。
でも私、横山さんが無条件に好きなようで、目で追っては幸せ感じていました(笑)
横山さんのマダムは・・・西島さんより恐いかも(^_^;)
マスカレードでは結構、マダムの動きを注目していたんですが、厳しい目でラウルとクリスティーヌを見ておりました。
あっ、そうそう横山さんって、歌う時、微動だにされませんね〜。歌っているのかと疑うほど。
西島さんが結構、全身を使って歌っていたように思うので、かなり雰囲気が違いました、でも、声はしっかりと聞こえてくるんですよ(^^)

ピアンジの石井さんは・・・。面白いですね〜♪そして、可愛い!!女性を感じます・・。
はっきり言って、今まで半場さんをずっと見て来たので、全ての場面で違和感感じっぱなしでした。
演技が細かいんですよ〜、常に顔で演技しています。
で、決定的に半場さんと違うなぁ・・と思ったのは、カルロッタへの尽くし方。
半場さんって、下心があってカルロッタについている感じがしますが、石井さんの場合、純粋にカルロッタを好きなように見える。
何だか、可愛いんですよ、「素人どもがっ!!」って言うのも、石井さんだと憎々しくないっていうか控えめに言っているのもあるんですが。
石井さんのピアンジほんと、面白いです。そして、いかにもお腹に何か入れていますっていう姿です(^_^;)
特にひどい(笑)と思ったのは、支配人室でのスーツ姿。かなり無理があります(^^ゞ
動きにくいでしょうね〜。
歌声は半場さんに比べて、柔らかく優しいですね。ハンニバルの高音は裏声になっていたような気がします。
迫力は半場さんですかね。石井さんの声はやはりデュトですね〜。
石井さんの細かい演技を主に受けるカルロッタも、その分いつもより細かかったように思います。
でも、石井さんの声だと、カルロッタの声に負けているかも・・。
日頃注目していたわけではないピアンジも(笑)、石井さんの出現で結構見ていたんだなぁ・・と思いました(^^ゞ
・・・・私としては半場さんのピアンジのが好きかも・・・です。

秋本さんのメグ。う〜ん、年齢は体に出ますね・・(ごめんなさい。首元と肩のライン・・少し厳しいものがあります・・・というか、アンサンブルの方、若い方が多いですから(^^ゞ
それでも私、秋本さんのクリクリした目、だいすきなんですよ☆
声もいいんじゃないんでしょうか!これはアンで見たときも思いましたけど(^^)

須郷さんのブケー。注目しましたが、やはりブケーとしての登場シーンは少ないので、あまり分からなかったです。
でも、楽屋裏でバレリーナ達を驚かすところは、演技が細かかったなぁ・・。


そ、し、て村さん!!
良かった、良かった非常に良かった。(夢醒めの部長より)
村さんの演技って、あんなんでしたっけ?!
ミュージック・オブ・ザ・ナイトに少しお疲れは感じたものの、それでも、♪心の赴くまま〜・・・の伸びは綺麗です。村さんは安心して聞けますね(爆)高井さん、裏返ったり、声が出ない事があるので・・・(爆爆)
やっぱり天使像の演技は素晴らしいですね〜(^O^)
「クリスティーヌ・・クリスティーヌ・・」と、呟くところのあの苦悩さを表す演技が好きです。

ポイント・」オブ・リターンの村さんも高井さんの色気には勝てませんが(笑)、「アイ・ラーブ・・ユウ・・」が綺麗なこと!
優しいファントムだったのに、怪人の隠れ屋は荒々しかった。ぶっちゃけ、高井さんに替わった?!と思ったほど。
声といい姿といい、高井さん?!と一瞬思いました。あぁ、一瞬ですけど(^_^;)
ラストあたりは私の体がずっと震えていまして、何度も見ているのに、結末にハラハラしてしまいました。
そして、反面、村さんのファントムjに引き込まれている自分に感動していたり(^^ゞ
村さんの「えーらべ!!」のところの演技、好きです。荒々しくも、優雅。高井さんだとそこだけ、プイッ!っていうのでで、段取りを感じさせられ、感情移入していたのが途切れたりするんですが、村さんはうまい!う〜ん、言葉に出来ないのがもどかしいですぅ(;_;)
キスされた時の、あの手の細かい動きは好きではありませんが(爆)、その後のタメとか、動揺した演技はやはりうまい・・。
ぶっちゃげ、私が村さんで誉めるところは、高井さんの演技より好きだっていう箇所だったりするんですが(^_^;)。
タメも長いし(高井さんはタメが短いと思っていますので)。

村さんは全体を通して、演技に繋がりがありますね〜。細かいところで「うまいなぁ・・」と感じてばっかりでした。
間の取り方とか、見せてくれるとこまで見せてくれますし。
ほんと、村さんのファントム良かったです〜。今まで見た、村ファントムで初めて心底感動いたしました。
涙が出てくる手前でしたから。
声の柔らかさ・・・。村さんを見たら、高井さんの声って、硬いというか冷たいんだなぁ・・って改めて思いましたね。
村さんの声は何だか、馴染み易い。

そして、どうでもいいことなんですが、村さんだといつも玉座に置いた仮面が見えないのは何故なんでしょう?!
毎回、思うんですよね。一瞬、仮面がない?!と慌てます(^_^;)
メグが手に取って、初めて仮面が置いたあったことが分かるんですけど・・。席のせいかなぁ・・。
でも、高井さんの時はいつも見えますもの(^^ゞ
あぁ。ほんとふどうでもいいことを呟いてしまって、すみません(笑)

でも村さんのファントム、本当に良かったです☆
友達もとっても気に入ってくれたみたいで、帰りの新幹線ではすいていたこともあり、1人の子が買ったオペラ座CDの歌詞(買ったんですよ、一人♪)を見ながら、皆で歌ってました。もちろん、私は歌詞カードなんて見ないですけど(笑)
やはり、親たちと観に行った時に比べ、若い分(爆)、のみこみがとってもよく、ストーリーもほとんど分かっていました。
リピーターにさせたい!!と強く思いましたね〜。もっと前に紹介しておけば良かった。
そして、今度は高井ファントムで観て欲しいかな・・と。
そうそう、友達はファントムの声が思ったより、優しいことに驚いていました。
村田さんの声も綺麗ぃぃと言っていたり。
色んなことで、感動していたようです。
友達も気に入ってくれたようだし、私も良かったしで、大満足の観劇となりました〜!!

今回は短くなってしまいましたが、得るものは大きかったです。
新しいキャストがもっと馴染んできたときにまた見てみたい。
目移りもたくさんしましたから(^^ゞ
そして、今度は高井ファントムを見たいですね〜(笑)



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